The Gardens Between
【ざ がーでんず びとうぃーん】
ジャンル
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パズル/アドベンチャー
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対応機種
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プレイステーション4 Nintendo Switch Xbox One Windows(Steam)
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メディア
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DL配信
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発売・開発元
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The Voxel Agents
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発売日
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2018年9月20日 【One】2018年11月29日
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定価
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2,199円(税込) 【Win】2,050円(税込)
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1個
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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時間を操作するという独特なルール ボリュームの少なさは否めない
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概要
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オーストラリアのインディデベロッパー、The Voxel Agentsによるパズル/アドベンチャーゲーム。
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「時間を操作」しながら、幻想的な島のてっぺんにまで二人の子供を導くのが本作の目的。
ゲームシステム
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時間操作
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不思議な島まるまるひとつ分がゲームのステージ。
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プレイヤーは時間を進めるか、巻き戻すかをできる。時間を進めると子供たちが前に歩き出し、巻き戻すと子供たちが前を向いたまま後退しはじめる。
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島にある物体も、時間の経過にしたがって変化していく場合がある。時間を進めると、壊れて島の沿岸部に向かって四散していく物体は、巻き戻すと元の形に集まろうとして足場として使える等。
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プレイヤーが操作する時間に従わない物体も一部存在する。
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子供たち
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快活な女の子、臆病だが好奇心旺盛な男の子の2人組。
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女の子は手にカンテラのようなアイテムを持っており、「光の玉」を運ぶことができる。
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光の玉はとある場所から先に進んだり、島のてっぺんに登りきるのに必要。
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男の子は光の球を持ち運びできないかわりに、島に散在する「鐘」を鳴らせる。
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鐘を鳴らすと、お花が咲いたり閉じたりする場合と、「子供たちの」時間が止まり、今まで時間に従って動かなかった物体が動かせるようになったりする。
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光の玉
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マップには光る物体が隠されており、カンテラを持った女の子が近づくと、カンテラに光が吸収され、以降持ち運ぶことができる。
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光の玉はお花の上に載ってることが多いが、それ以外のことで回収できる場合もある。
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開花した花にブラックホールが乗っていることもあり、この近くを通ると光の玉がブラックホールに吸い込まれてしまう。
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雲
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島には雲が散在する。
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光っているものが近づくと実体を失う。道をさえぎっている雲なら実体がないときに通り抜けられ、道となっている雲なら実体がある間だけ渡ることができる。
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動く箱
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女の子のカンテラをあずけておくことができる。原則子供たちが移動している間は箱も独自の軌道で移動する。
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うまく箱にカンテラをあずけておけば、女の子が上記のブラックホールに近づいても光の玉が吸われない。
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その他
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制限時間、ゲームオーバー、詰み要素は存在しない。
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子供たちが先に進めなくなる、あるいは引き返せなくなるような状況だと時間も操作できなくなる。
評価点
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ギミックが豊富なこと
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時間経過に従わない物体に気づけるかが本作の攻略の鍵となっており、気づけたときの感動は大きい。
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闇雲に歩き回るだけでなく、時間を停止させとある「一瞬」をキープしたり、時間の巻き戻しを繰り返してとある動作を何度もさせたりしないと、先に進めないケースが多い。
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文章がなくても伝わる子供たちの個性
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女の子のほうが男の子をリードする場面がよくみられる。男の子はかといって守られてばかりだけではなく、興味のあるものを調べて先に進む糸口を見つけ出したりもする。
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互いを定期的に心配するので、仲のよさが垣間見える。
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ファンタジックなデザイン
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ステージとなる島は、現実にはまずありえないような物体や地形をしている。
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操作方法自体は非常にシンプル
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実質プレイヤーがすることは物を調べるか、時間を進めたり巻き戻すだけ。
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時間を動かすことで、世界に起こる変化を正確に読み解けるかといった観察眼は必要だが、ルールを細かく覚える必要性は殆どない。
問題点
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早送り、早戻し機能がない
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プレイヤーが進めたり巻き戻す時間の経過は常に1倍速。
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目的地まで早送りしたり、間違えたので元の場所に早戻しすることができない。子供たちも周囲の物体に気をとられながら進んでいくので、お世辞にも足が速いとは言い難く、まどろっこしく感じやすい。
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ノーヒントであること
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操作方法がシンプルなため、最低限の操作方法を説明した後には何かしらの文章による誘導が一切ない。
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パズルが苦手な人だと詰む可能性も否定できない。
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価格設定がおかしい
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20個程度しかステージが存在しない。ステージの1つ1つの規模も、子供たちが数百歩で踏破できてしまう程度であり、決して大きいものとは言い切れない。
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PS4版/Windows版にはトロフィー(実績)が存在するが、それ以外はクリアすること以外に目的が存在しない。
総評
プレイしてい感じる実害は実質早送り機能が無い程度で、時間操作をカギとした独自性の高いパズルをゆったりと楽しむことがきるだろう。価格設定がボリュームとつりあっていない点はかなり惜しく感じられる。
最終更新:2021年09月29日 21:19