スーパーアスリート棒人間
【すーぱーあすりーとぼうにんげん】
ジャンル
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スポーツ
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対応機種
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ニンテンドー3DS
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メディア
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ダウンロード専売
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発売元
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レイニーフロッグ
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開発元
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コーダーチャイルド
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配信開始日
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2016年7月27日
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定価
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400円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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3箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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クソゲー
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ポイント
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目押し操作のスポーツゲーム集 棒人間が7種類の競技に挑む ゲームとしての純粋なつまらなさ
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概要
ニンテンドー3DSにおけるダウンロードソフトの常連メーカーであるレイニーフロッグから配信されたゲーム。開発はコーダーチャイルドが担当。
アスリートである「棒人間」が競技場を舞台に7種類のスポーツ競技を競うと言う設定。
ゲームルール
操作は下画面で行い、上画面は競技の状況が表示される。なお、競技中におけるボタン関係の操作は対応していない
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ゲームの流れ
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連続で5種類の競技を行う「予選競技」と、好きな競技を自由に選んでプレイできる「本選競技」を自由に選択してプレイしていく。
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競技は「100m競技」「400m競技」「110mハードル」「400mハードル」「走り幅跳び」「100m競泳自由形」「1km自転車競技」の7種類。
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予選競技は棒人間一人でプレイとなるが、各本選競技は走り幅跳びを除きCPUの対戦相手との競争によるプレイとなる。
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各競技において好成績を出すとネームエントリーと共にランキングに登録される。オンライン環境があれば任意でのオンラインランキングの登録も可能。
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登録対象は「予選競技」と「7種類の本選競技」の全8競技。なお、あらかじめ予選競技を通過していないと本選競技のプレイは行えない。
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操作体系
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下画面の様々な位置にアイコンが現れるので、それをタイミングよくタッチしていくのが基本操作となる。
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アイコンの中心部は「赤 ⇒ 緑 ⇒ 赤 ⇒ 消滅」の順で変わる。緑に近い状態での操作がベターとなるが、タイミングがずれたり操作放棄をすると成績に悪影響を及ぼす。
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100m競泳自由形と1km自転車競技競技はスライド&ホールド方式のアイコンが表示される。この場合はアイコンが消えるまでにスライド&ホールドをし続けていく。
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走り幅跳びはゲージ移動型のアイコンが表示される。操作のタイミングは通常アイコンと同じで、アイコン中心部が緑の状態でタッチをすればいい。
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各操作を終えるたびに最大100の数値が表示される。100に近い数字のタイミングを持続的に獲得する程に、画面上部の「正確さメーター」が上がっていく。
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大半の競技においてはスタート前のアイコン操作があり、その操作をミスしてしまうと「フライング」となる。実際の競技同様、3回フライングすると競技失格。
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走り幅跳びと1km自転車競技にはフライングはなく、アイコンをタッチのタイミングは任意となる。この2競技にはフライングのカウント表示はされない。
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走り幅跳びに関してはフライングと同等のペナルティとして、跳ぶ前に砂場へと踏み込んでしまうと「ファウル」となる。3回ファウルすると競技失格。
問題点
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ゲームとしての退屈さ
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総合的なゲームとしての面白みが薄く、プレイが非常に退屈なのが本作最大の問題点。
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アイコンの出現感覚の間延びが大きく、競技を行っていると思えない程に操作がまったりとしている。その結果、プレイそのものが妙に退屈に感じる。
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メリハリの利いたテンポが感じられず、コンボカウンターなどのプレイの向上を促すシステムもないため、眠気を誘う位に盛り上がらない。
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アイコンの出現位置は不変であり、それなりの目押し力を持っていればいとも簡単に好成績が出る。それと同時に「一体何が楽しいのか?」という疑問が沸いてくる。
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外観上の華やかさがほぼない
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こういう複数競技のスポーツゲーム集で見られる「華やかさ」が含まれておらず、全編通して非常に地味である。
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「競技場で競技をしている」という実感もなければ、「全力で競技をしている」という熱い演出も皆無であり、非常に絵面が薄っぺらい。
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棒人間の動きに躍動感やバリエーションといったものがまるでなく、まるで機械がぎこちなく動いているようにしか見えない。
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背景も終始地味であまり見栄えがよくない。シュールさを演出しているのかもしれないが、全体的にセンスが上質とは到底いえない外観である。
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競技数の少なさ
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安価販売のソフトである事を考慮しても、収録競技の種類はかなり少ない。
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7種類の競技のうちの4種類は同じ競技の"短距離走"と"長距離走"の差でしかないので、実質は5種類のみの競技となる。それ以外の競技は全くない。
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走り幅跳び以外の競技がすべて競走系しかなく、競技ジャンルの偏りがなぜか激しい。各競技のルールを微変更する機能もなく、遊べる範囲が大幅に限られる。
評価点
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時間の合間にプレイできる
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各競技のプレイ時間は短いものは数十秒、長くても2分もかからないので、短時間でのプレイに向いている。
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連続競技である予選競技でも5分あれば終わるので、プレイが長引く心配はほぼない。すべての競技とモードを一通りプレイしても大して時間はかからない。
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裏を返せばゲームとしてのボリュームが薄いともとれるが、暇つぶしと割り切ってプレイする分には悪くない内容といえる。
総評
ジャンルとしての大きな破綻はないものの、純粋にゲームとしてのつまらなさが際だっている一作。カジュアル向けと解釈するにしても単純すぎて飽きやすい。
あまりにも退屈なゲーム性を筆頭に、製作上のこだわりというものがいまいち感じられない。安価販売だからといって許されるものではない。
余談
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本作と同時期に『棒人間チャレンジ!』(バンダイナムコエンターテインメント発売)という3DSダウンロードソフトが配信されているが関連性はない。
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なおそちらの方は一般に想像される細長い体の「棒人間」であるが、本作の「棒人間」はトイレや非常口のピクトグラムのような姿をしており「棒人間」と呼べるものなのか疑問である。
最終更新:2022年05月11日 16:25