ネビュラ
【ねびゅら】
| ジャンル | シューティング |  
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| 対応機種 | スーパーカセットビジョン | 
| 発売・開発元 | エポック社 | 
| 発売日 | 1984年 | 
| 定価 | 3,800円 | 
| プレイ人数 | 1~2人 | 
| 判定 | なし | 
 
概要
コナミの『スクランブル』に影響を受けた横スクロールシューティング。全4ステージのループゲーム。
世界観的にはスーパーカセットビジョン(SCV)のローンチタイトルである『アストロウォーズ』『アストロウォーズII』に続く、アストロウォーズシリーズの最終作という位置づけ。キャッチフレーズは「電撃!要塞惑星攻略戦」。
前2作から2年後、シリーズ通しての敵勢力である「帝国クロイツ」の要塞惑星ネビュラを統制するコマンドストーンを破壊するのが目的。
システム
基本的にはパワーアップのないスクランブルフォロアーではあるが、以下のような特徴的なシステムを持つ。
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対地攻撃のミサイルはボタンを押した時点で真下に射出されるが、ボタンを離した時点でその高度を保ったまま前方に飛んでいく。
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いわゆる手動式の誘導ミサイルともいうべき性能で、こういったシステムはシューティングでもかなり珍しい部類。
 
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敵を倒した際の爆風や敵の爆裂弾の爆風に当たった場合はブレイクダウン状態となり、一定時間攻撃ができなくなる。
評価点
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当時としてはそこそこ美麗な画面
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背景は多重スクロールを利用しており、奥行きを感じさせる画面構成。
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敵のオブジェクトもSFと古代遺跡が入り混じったような何とも言えないカオス感を放っており、世界観の構築に大きく貢献している。
 
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パワーアップのないシューティングとしては自機の火力が対空ショット3連射・対地ミサイル2連射と比較的高めで、爽快感はそれなりに高い。
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対地攻撃のやり方によってプレイスタイルも変わってくるのも興味深い。
 
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BGMの評価は高い。
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高速アルペジオを利用したデモ画面の曲は、勇ましいながらも哀愁を漂わす雰囲気の曲として評価は高い。
 
問題点
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若干ボリューム不足
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前作までの1ループ2ステージだけの構成よりはましだが、それでもボリューム不足は否めない点がある。
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もっとも、この辺りのボリュームの薄さは初期のSCVソフトであれば仕方ない面もあるが。
 
 
総評
SCVでは珍しい横スクロールシューティングであり、カオスな世界観と一風変わったシステムを有している作品。
ボリュームに若干難はあるものの、SCVの作品群の中では比較的遊びやすい部類である。
余談
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本作を含めたアストロウォーズシリーズと世界観を共有していると思われる作品は『エレベーターファイト』が存在する。
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また、発売予定作品に上記シリーズの世界観に含まれていると思われる『ブラックホール』が存在していたが、結局発売されることはなかった。
 
最終更新:2021年03月13日 10:03