といてすすんで! なぞときキャッスル
【といてすすんで なぞとききゃっする】
| ジャンル | 協力アクションパズル |  | 
| 対応機種 | ニンテンドー3DS | 
| メディア | ダウンロード専売ソフト | 
| 発売元 | アークシステムワークス | 
| 開発元 | AMG | 
| 配信開始日 | 2014年1月29日 | 
| 定価 | 519円 | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1箇所・オートセーブ方式 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 2体のキャラを使い分けるアクションパズル フルボイスで語られる絵本風ストーリー
 初心者向けの控えめな難易度
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概要
アークシステムワークス発売の3DS専用ダウンロードソフト。開発はアミューズメントメディア総合学院(AMG)が担当。当時の在学スタッフが開発に関わっている。
サイドビューによるステージクリア式アクションパズルであり、誤解されがちだが、脱出ゲーム的な謎解き要素は含まれていない。
ぬいぐるみの"うさぎ"の「ラッピー」と"くま"の「マーク」が、王様から招待されたお城の屋上を目指していくという絵本風ストーリーのイベントが随所に盛り込まれており、すべてのイベントは声優陣によるフルボイス付きとなっている。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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ステージをクリアしながらお城の屋上へと目指していく。全7エリア × 10ステージ構成。
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ゲームの本編となるのは5エリア(50ステージ)で、他のエリアはチュートリアル(10ステージ)と本編とは関係しないエクストラ(10ステージ)となる。
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本編エリアの10ステージをすべてクリアするたびにイベントが発生。最後のエリアのステージをオールクリアするとエンディングを迎える。
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チュートリアルは特定ステージをクリアすると段階的にプレイが発生する。そのため、本編とチュートリアルを交互にプレイする形でゲームが進行する。
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一度クリアしたステージは自由に選んでプレイ可能。エクストラ以外のエリアは必ず順番通りにステージクリアする必要あり。
 
 
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操作体系
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操作キャラをラッピーとマークのいずれかに切り替えながらの操作となる。
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スライドパッドもしくは十字ボタン左右で左右移動。Bボタンでジャンプ。ジャンプ中の移動制御は可能だが、ジャンプ力の調整は一切行えない。
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特定の仕掛けに対してAボタンを押すと、それらを作動もしくは移動させる。また、後述の引き上げに関してもAボタンを使用する。
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LRボタンのいずれかで操作キャラをラッピーかマークのどちらかへと切り替える。操作しない方のキャラはその場への待機となる。
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Xボタンで待機キャラを操作キャラの位置へと引き寄せる。ただし、操作が行える範囲限定であり、必ずしも常時引き寄せできるとは限らない。
 
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ラッピーとマークには明確な性能差があり、特性を活かした行動が必要不可欠となってくる。
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ラッピーはマークに比べ、ジャンプ力が倍近くあり高く飛べる。一方でマークでないと動かせない仕掛けがあり、力仕事はマークの分担となりやすい。
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地形の段差に各キャラがいる場合、"上の段差にいるキャラ"が"下の段差にいるキャラ"を引き上げられる。ラッピーは1段差分、マークは2段差分の引き上げが可能。
 
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Yボタンでいつでも即座にステージのリトライができる機能が搭載されている。
 
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仕掛けについて
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各ステージには以下の様々な仕掛けがあり、これをどう利用するかがステージクリアの鍵となる。
 
    
    
        | + | 仕掛け一覧 | 
| ノーマルブロック 穴空きブロック
 | 押し引きにより移動させる事で足場にしたり、スイッチの上に乗せたりできるブロック。 ノーマルブロックはマークでしか移動できないが、穴空きブロックはラッピーでも移動可能。
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| 扉 扉スイッチ
 | 扉スイッチに各キャラ及びブロックを乗せると、対応した扉が開く。 キャラ等を乗せっぱなしにしないと扉が閉まってしまう。2種類の対応色がある。
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| クレーン クレーンスイッチ
 | クレーンスイッチを作動させると、対応したクレーンが下位置にいる各キャラ及びブロックを掴む。 掴まれたキャラ等は上の地形へと移動される。
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| バネ | バネを踏んだ状態でジャンプすると、操作キャラのジャンプ力が倍増する。 |  
| シャッター シャッタースイッチ
 | シャッタースイッチに各キャラ及びブロックを乗せると、対応したシャッターが開く。 扉スイッチ同様、キャラ等を乗せっぱなしにしないとシャッターが閉まる。3種類の対応色がある。
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| 爆弾 爆弾スイッチ
 | 爆弾スイッチを作動させると、対応した爆弾が爆発する。爆弾が隣接している状態ではお互いの誘爆が起こる。 爆弾はブロックの性質も兼ねており、ラッピーとマークの両者が移動できる。3種類の対応色があり、うち1種は爆弾専用になる。
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| ヒビ入りの壁 | 爆弾による爆風で破壊できる壁。なお、壊す事のできない通常の壁も多数存在する。 |  
| 動く床 動く床スイッチA
 動く床スイッチB
 | 動く床スイッチAは各キャラやブロックを乗せる事で、対応した床が上方向にのびる。キャラ等を乗せっぱなしにしないと床が下降する。 動く床スイッチBは作動させる事で、スイッチAと同様に対応した床が上方向にのびる。マークのみが作動できるものと両者対応のものがあり。
 スイッチは複数のものを併用作動させるとより高い方向へと床がのびる。3種類の対応色がある。
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| ゴールポイント | ラッピーとマークの両者を一緒にゴールポイントへと到達させるとステージクリア。 |  | 
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メダルについて
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本編エリアにおけるステージには3枚の「メダル」が配置されており、操作キャラに触れさせると獲得できる。
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コインを獲得しておくと累計に応じてエクストラエリアのステージが順次解禁されていく。また、各ステージのクリア結果にも獲得枚数が記録される。
 
 
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ステージクリアとミス条件について
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各ステージのどこかにある「ゴールポイント」にラッピーとマークを一緒に到達させるとクリア。
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クリア後はステージセレクトの該当箇所にクリアを示す"はなまるマーク"が付く。なお、どういう手順でクリアしようが特別なクリアマークは発生しない。
 
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各キャラのいずれかが「頭上からブロックが落ちて下敷き」「爆弾ブロックの爆風に巻き込まれる」のいずれかでミス。
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途中復活はできないが、残機の概念はないのでミスしても何度でもリトライが可能。また、制限時間経過などのミス要因もなくじっくりと攻略に専念できる。
 
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本作では誤った行動による詰みが発生しやすく、直接的なミスではないものの事実上のステージやり直しを余儀なくされる。
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詰みになってもステージは続行されるので、自己判断でやり直す必要がある。そのため、ステージによってはリトライのお世話になりやすい。
 
 
評価点
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適度に頭を使う控えめな難易度
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アクションパズルとしての総合的な難易度は控えめで、プレイのハードルはずいぶんと低い。
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ステージの仕掛けが大きめに描かれており、どこに何の仕掛けがあるのかが確認しやすい。さらにはステージの広さがコンパクトで、移動に迷うこともほぼない。
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操作はさほど複雑なものではなく、従来の横視線アクションとほぼ同じ感覚でプレイできる。親切丁寧なチュートリアルが随所に入るのも優しい配慮。
 
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ゲームの関係上詰みが発生しやすいものの、ステージクリアまでの道のりが手短で済みやすいので、やり直しの負担はあまりない。
 
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フルボイスで語られる絵本風ストーリー
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DLソフトとしては珍しくフルボイスイベントを採用しており、絵本チックなほんわかとしたストーリーが語られる。
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ボイスの演技力はなかなかに高く、可愛らしいキャラとの相性は抜群な部類。なお、ステージ中においても頻繁にボイスが入る演出あり。
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ボリュームの関係上、大掛かりな描写とまではいえないが、雰囲気重視の温かみのあるストーリーがエリアクリアごとに発生する。
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ネタバレのためストーリーの核心はここでは触れないが、短編絵本として通用するレベルの綺麗な描かれ方とだけ述べておく。
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グラフィックに関しても全編通して絵本風で統一されており、イベントはもちろんの事、ステージ内のキャラや背景においてもソフトタッチで描かれている。
 
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イベントはいつでもすべてスキップ可能で、ゲームに集中したいプレイヤーへの配慮もされている。
 
問題点
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ボリューム・やり込み要素は少なめ
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ゲームとしての難易度が控えめな反面、ボリューム感や、やり込みという面ではやや物足りない。
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本編の総ステージは50と一見では普通の数だが、難易度控えめな上にクリアまでの道のりが短い事が多いため、思いのほかに短期でクリアできてしまう。
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やり込みといえるのはメダル集めとエクストラのステージ攻略がある位で、クリアタイム記録やランク収集などは一切存在しない。
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エクストラのステージは本編よりも若干難しい程度のもので、ガチガチに頭を使うものを求めると物足りなさを覚える。
 
 
総評
全体的に丁寧な作りであり、アクションパズルが苦手なプレイヤーでも比較的すんなりと入り込めるであろう一作。
ゲームとしては良くも悪くもライト趣向が強い内容なので、絵本風ストーリーを堪能しながらステージを攻略するノリでのプレイが推奨される。
最終更新:2020年10月17日 18:54