正式タイトルは『赤いリボン ~奇妙な夢~』ですが、記事の書き方の規定により『~』がページ名に使えないため、記事タイトルでは『〜』に置き換えています。
赤いリボン ~奇妙な夢~
【あかいりぼん きみょうなゆめ】
| ジャンル | アドベンチャー |  | 
| 対応機種 | プレイステーション4 プレイステーション・ヴィータ
 Nintendo Switch
 Xbox One
 | 
| メディア | ダウンロード専売 | 
| 発売・開発元 | ラタライカゲームス | 
| 配信日 | 2020年1月16日 | 
| 定価 | 500円 | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| レーティング | CERO:B(12歳以上対象) | 
| 判定 | なし | 
 
概要
赤いリボンの少女「ロウ」が、不思議に満ちた奇妙な夢の中を彷徨うゲーム。
全編ドットテイストの絵柄で進み、また複雑な操作は存在しない。
評価点
- 
奇妙でどこか哀しい世界観
- 
ロウが出会う人々(?)が抱える悲劇や、愛するが故に過激な行動に出てしまう恋人を「殺すしかない」と決断する背反的な思いなど、どのキャラクターも闇の魅力を背負っている。
- 
500円という廉価タイトルながら、彼らの存在はそれを感じさせない。
 
- 
ドット絵だからこそ、独特の感覚
- 
小ウインドのイベント絵でさえ一部のキャラクターしか出ないが、その「味」はむしろドット絵だからこそ輝くもの。どこか懐かしさもあれど雰囲気は独特。
 
賛否両論点
- 
起動のたびに言語選択が入る
- 
日本語と英語の他に、ドイツ語や中国語(簡体字)にも対応し購入したアカウントの国籍やゲーム機の言語設定に関係なく様々な言語で遊べるのは良いのだが、システムデータのセーブがない為ゲームオーバーになってタイトルに戻った際にも毎回選択する必要がある。
- 
トロコン目当てで周回している時などは特に鬱陶しい。
 
- 
ローカライズにやや難あり
- 
ロウの一人称が突然「オレ」になったり、急に聞いてもいないことを長々としゃべりだすなど日本語の構成が聊かおかしい面がある。
 
- 
フラグ管理
- 
最初の場所では、何一つ会話せずともある場所を調べてアイテム(なんでもいい)を置くだけでバッドルートで次の場所へ飛ばされる。また下記のミニークのイベントも、何故ここでバッドフラグだけ立て直せないのか理由は明らかにならない。
 
問題点
- 
一部バッドルートだけがやたらと複雑
- 
ミニークを焼き殺す結末を迎えるにはあるアイテムが必要だが、それはマンホール下の地下室で彼氏に話を聞いてからでなければ入手できない。
 また入手しても使用前にミニークを呼びに納戸へ行ってしまうと、もう使用不可。一方ゲームオーバーになるルートとグッドルートはミニークが地下へ降りた後でアイテムを使用する為、やり直しは容易。
 他の章では「話をちゃんと最後まで聞いて行動するか否か」「真意を突き止めずにアイテムを渡してしまうか否か」でルートが分岐する、という分かりやすいものになっているのだが、ここだけ引っ掛かりやすいので初見でバッドエンドを見ようとするとかなり手古摺る。
 
- 
やりこみ要素がほぼ無い
- 
廉価タイトルにそこまで求めるのも酷だが、本筋をそのまま遊んでいるだけですぐにトロフィーは粗方揃う。上にあげたバッドエンド以外でてこずるような個所もなく、また最後の場所では事前に色々言われるもののアイテムを使うことも選択肢を選ぶ事もない。
- 
思わせぶりな部分はあれど、ほぼ掘り下げられることはない。
 
総評
ホラーテイストな外観と比べ、中身はそこまでおどろおどろしいものではない。
値段を考えれば決して悪くない出来ではあるが、少々物足りなさを感じるのも事実である。
短時間で遊べるADVが一本ほしい、というのであればオススメ出来るのだが…。
最終更新:2022年07月17日 19:14