リスキーレスキュー
【りすきーれすきゅー】
ジャンル
|
アクション
|
 |
対応機種
|
Windows/Mac OS X/Linux(Steam) Nintendo Switch
|
メディア
|
ダウンロード専売ソフト
|
発売元
|
Forever Entertainment
|
開発元
|
Digital Melody Games
|
配信開始日
|
【PC】2016年2月19日 【Switch】2019年12月19日
|
定価
|
【PC】98円 【Switch】500円
|
プレイ人数
|
1~2人
|
セーブデータ
|
1箇所・オートセーブ方式
|
レーティング
|
CERO:A(全年齢対象)
|
判定
|
なし
|
ポイント
|
救助者をレスキューするヘリコプターアクション 45度刻みでヘリを操作 異様に大きいヘリの当たり判定
|
概要
主にスマホ向けのゲームを手掛けているポーランドのインディーデベロッパーDigital Melody GamesによるWindows及びNintendo Switch専用のダウンロードソフト。
ジャンルは上下スクロールによるサイドビューのアクションゲームで、ヘリコプターを操り救助者をレスキューしていく設定。
ゲームルール
-
基本ルール
-
ヘリを飛行操作して、手当たり次第に画面名に点在する救助者をヘリの接触によってレスキューしていくのが大まかな目的。
-
救助者の周辺には様々な障害物が密集している場面が多く、これらをどう回避しながら救助するのかが課題となる。障害物を破壊・消滅させる手段はない。
-
救助者は原則としてその場から動く事はない。ただし、救助者のいる地形や障害物が動いており、流される形で移動状態になっている場合がある。
-
操作体系
-
コントローラー操作がメインだが、Switch版は本体のタッチ操作にも対応。VSモードでは2人分のコントローラーが必要。
-
コントローラー側の左ボタン押しっぱなしでヘリの左向き・左斜め上45度上昇。右ボタン押しっぱなしで右向き・右斜め上45度上昇。
ボタンを何も押さないと向きの方向に斜め45度への下降。直進飛行はできず、ボタンの押し離しを調整して斜め45度刻みの飛行を行う必要がある。
-
本体のタッチ操作では画面右か左のタッチで先述同様の上昇。何もしないと先述同様の下降。
-
ミス条件について
-
「ヘリが障害物に激突する」、「ヘリが水没する」、「救助者が水没に巻き込まれる」とミス。
-
ヘリが着地できる地形であれば触れてもミスにはならず、単なる着地のみに留まる。また、何もない画面両端の空白部分に触れても異音はするもののミスにはならない。
-
大半のヘリは障害物に激突するとミスとなるが、高性能クラスのヘリは1~2回までは激突してもミスが免れる。ダメージの状態はヘリコプターの形をしたゲージで表示される。
-
ヘリセレクトについて
-
本作では総計22種類のヘリが存在し、各モードにて好きなヘリを使用できる。
-
ヘリには性能差があり、それぞれ移動速度が異なる。高性能な部類のヘリは煙幕噴出による上昇下降の軌道が見極めやすくなるものや、耐久度を持つものもいる。
-
ゲーム開始時ではほとんどのヘリは使用できず、解禁にはヘリの購入が必要。
-
ステージクリアやエンドレスモードを終える度に結果に応じた報酬が手に入り、それを元手にヘリを購入できる。高性能のヘリになるほど購入金額は高くなる。
モード別のルール
本作では3つのモードが用意されている。
-
キャリアモード
-
画面内にいる救助者全員をレスキューしていくステージクリア形式モード。1人プレイ専用の全50ステージ構成。
-
スタート地点から救助者をレスキューし、元の地点へと着地すればステージクリア。要救助者数と現在の救助者数は画面左側に表示されているのでそれを確認しながら各ステージを攻略する形となる。
-
ステージによっては水が下から迫ってくる場合があり、後戻りが許されない。また、スクロールできる範囲に限りがあるため、永久的な上昇下降は行えない。
-
ステージクリア後は時間に応じて、最大3個の「星」がステージ別で獲得できる。いわゆるやり込みの証であり、それ以上の意味合いはない。
-
VSモード
-
キャリアモードで選択可能なステージを選び、早い者勝ちで救助者のレスキューを行う対戦モード。1~2人用で1人の場合はCPUが相手となる。
-
このモードは画面が左右分割された表示となる。ミスしたプレイヤーはその時点で強制終了。ステージクリアの条件はキャリアモードに準じる。
-
ステージクリア後は各プレイヤーの救助者数が表示され、多く救助したプレイヤーが勝者となる。
-
エンドレスモード
-
ミスをするまで救助者をレスキューしていくスコアアタック形式のモード。1人プレイ専用。
-
このモードは最下層から水面が常に上昇する仕様であり、救助者の面々は上のスクロール画面に一定間隔で待機している。そのため、実質強制的に上昇しながらのプレイとなる。
-
プレイするたびにステージ構造に変化が生じるため、アドリブ重視のプレイが求められる。攻略とは直接関係しないが、背景のパターンもプレイごとに変化する。
-
ミス後はレスキューした救助者の総数が表示される。インターネットランキングに対応しており、ステージ中にベスト10プレイヤーの情報も表示される。
評価点
-
斜め操作のレスキューアクション
-
斜め45度飛行専用のヘリを操作して、角度調整を行いながら救出者をレスキューしていくのが楽しい。
-
ボタン押しっぱなしで上昇、離すと下降という特有の操作体系ではあるが、操作体系そのものは非常にシンプルで直感的に分かりやすいものとなっている。
-
障害物の狭い隙間を潜り抜ける地帯では、ボタンを小刻みかつ繊細に押さないとミス確定。シンプルな操作体系ではあるが、アバウトな操作は許されない。
-
至って分かりやすいカジュアルなルールながらも、ゲームとしての完成度はなかなかに高い。
-
救助者(アイテム)をレスキュー(獲得)していくドットイートと、障害物を避けていく某イライラ棒ライクの各要素が絶妙にかみ合っている。
-
問題点の件もあり容赦なき難易度ではあるものの、運が絡む要因はほとんどなく確実にプレイヤーの操作テクニックが成績に反映される。
-
ミス後のリトライは即時に行えるため、無駄な待ち時間に悩まされる心配はない。ゲームテンポも非常に軽快で流れるようにゲームが進む。
-
様々なヘリを操作できる
-
同社のカジュアルゲームとしては珍しく、操作キャラであるヘリの性能の差別化が図られている。
-
ヘリの面子は様々だが、どのヘリでも根本的な操作体系は同じで極端な性能差はない。とはいえ、煙幕や耐久度を持つ上位のヘリが高性能ではある。
-
ステージクリアに獲得できる報酬の入手効率が高めなので、ヘリの購入(解禁)は比較的容易に行える。
-
エンドレスモードで救助者を大量にレスキューすると、かなりの報酬が得られる。腕前にもよるが、金稼ぎのための露骨な作業はさほど感じにくい。
問題点
-
異様に大きいヘリの当たり判定
-
ヘリの当たり判定が見た目以上に大きく、何てことのない障害物を避けるのにも一苦労する。
-
わずかに障害物にかすっただけでも容赦のないミスが襲う。斜め飛行専用の特殊操作も相まって、ステージ全域が死亡フラグの塊のようなリスキーさである。
-
エンドレスモードでは水面が常に迫ってくるため、当たり判定の大きさに苦労しながらノンストップでレスキューをしなければならない過酷さも加わる。
-
一方で救助者に対する当たり判定も大きく、ヘリにかすめる程度の接触でもレスキューが成立する。
-
高難易度のステージではこのテクニックを駆使しないとまともなレスキューが行えない。かすりの度合いが生死を分けるゲームバランスである。
-
謎の処理落ち現象
-
どういうわけか時折ステージ中に処理落ちによるかくつきが発生し、攻略に悪影響が出やすい。
-
処理落ちのタイミングは予測不可能であり、理不尽なミスに遭遇する事態もあり得る。処理落ち自体はそこまで頻繁に起きないのが救い。
総評
墜落の危険を回避しながら障害物の隙間を掻い潜り、救助者をレスキューしなければならないヘリの苦労が堪能できる一作。
その仕様ゆえに意外と高い難易度となっているが、ゲームとしての出来は小粒ながら手堅く仕上がっている。
最終更新:2021年10月30日 11:45