この項目では3DS版『どぎめぎインリョクちゃん』とPSVita版『どぎめぎインリョクちゃん ラブアンドピース』を紹介しています。
どぎめぎインリョクちゃん
【どぎめぎいんりょくちゃん】
| ジャンル | アクション | 
| 対応機種 | ニンテンドー3DS | 
| 発売元 | アークシステムワークス | 
| 開発元 | アークシステムワークス エープラス
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| 発売日 | 2013年5月29日 | 
| 定価 | 519円(税込) | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | ゲームバランスが不安定 | 
| ポイント | 引力アクションのアイデアは良い 操作性は劣悪でストレスフル
 プレイヤーの心をボキボキに折ったドSゲーム(原文ママ)
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ズキューン!な概要
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固定スクロールタイプの2Dアクションゲーム。
 とても優秀だがとんでもない「腐れ」キューピッドのインリョクちゃんを操作して、魔界の魔物たちをくっつけカップルにさせて昇天させていく。
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十字キーで移動、スライドパッドで画面スクロール、Aボタンで弓矢を射ち、Bボタンでジャンプ、Rボタンで移動停止し狙いを定める…と、操作そのものはオーソドックスなもの。
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最大の特徴は「引力アクション」。敵に矢を射した後、壁や床などの地形に突き刺す事で地形に向かって飛んでいきそのまま突っ込んでいきダメージを与えられる。別の敵に矢を突き刺す事で互いの敵が引っ張られていく。
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引っ張られた敵は軌道上にある別の敵を巻き込んでいくため、上手く利用して多くの敵を一掃させることも可能。
 
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地形同士に突き刺すとトランポリンが生成され、触れる事でさらなるジャンプができ、すばやく生成させる事で連続ジャンプも出来る。
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垂直方向にも生成でき、その場合触れると水平方向へ大ジャンプとなる。
 
 
ドキューン!な評価点
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引力アクションの楽しさ
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上述の通り、敵をぶつけて一掃させることに爽快感があり、テクニック次第で遠くの敵に岩をぶつけて倒したり、遠くの敵に矢を射した後、近くの敵や壁に矢を射す事で大勢の敵を巻き添えにするなど、様々な立ち回りが出来る。
 
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ステージもバラエティ豊か。敵を全て倒す事が目的なのは一貫しているが、引力アクションを駆使しないとクリアしづらいパズル性の強いステージも存在する。
キュンキュン!な問題点
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ジャンプの操作性が非常に悪い
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ジャンプで飛ぶ勢いの細かい調整が一切できず、さらに飛んでいる最中の軌道の調整も出来ないため、思うように足場への移動が出来ない。
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トランポリンでのジャンプも微妙な角度で飛距離や軌道が大きく変わるため、調整が難しい。
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さらに地形に刺した矢はごくわずかで消えてしまうため、連続トランポリンジャンプを行うにはすかさず地形に矢を上手く刺す必要があり、位置の調整にもたついていると最初からやり直しになってしまうなど、かなり苦労する。
 
 
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とにかくゲームオーバーになりやすいステージ構成
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ジャンプのしづらさも相まり、あらぬ方向にインリョクちゃんが飛んでいき、敵や障害物に突っ込んでしまう事が多くダメージを受けやすい。
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中盤からは空中でのわずかな足場やダメージを受けるトゲが多くなり、とにかくストレスフル。
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ゲームオーバーになっても、その地点から何度もコンティニューが可能なのは幸いかもしれない。
 
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ステージセレクトはなしで、一度「はじめから」を選択したらぶっ通しで全ステージをプレイする事となる。
バキューン!な総評
引力アクションのアイデア自体は悪くなく、敵を一掃させる爽快感など光る所は確実にあるが、操作性があまりに悪すぎた。
トライアンドエラーを繰り返しコツを掴んでいけばクリアは出来るなど、結果として高難易度ゲームとして評価するコアなファンを生み出す事自体は出来たが、万人受けかと言われると微妙な所である。
現在は後発のVita版が完全版と呼べる出来栄えで、ハードにこだわりがない限りこちらを買うメリットは薄くなっている。
ただアークシステムワークスの3DSゲームがセールになる時は必ずと言っていい程、100円で投げ売りされるのでセールの際には試しに購入してみてはいかがだろうか。
キュン!な余談
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インリョクちゃん以外のキャラクターは投げやり気味な名前となっている。
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ラスボスはそのまま「ラスボス」、中ボスもそのまま「中ボス」、雑魚キャラも「歩行系」や「飛行系」と、見た目が個性的な割に名前は没個性である。設定してないだけかもしれない
 
どぎめぎインリョクちゃん ラブアンドピース
【どぎめぎいんりょくちゃん ラブアンドピース】
| ジャンル | アクション | 
| 対応機種 | プレイステーション・ヴィータ | 
| 発売元 | アークシステムワークス | 
| 開発元 | アークシステムワークス エープラス
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| 発売日 | 2015年12月10日 | 
| 定価 | 713円(税込) | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | ゲームバランスが不安定 | 
| ポイント | ボリュームは3倍に 操作性は多少改善
 でもやっぱりストレスフル
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ズキュキューン!な概要
まさかのPSVitaへの移植版。
3DS版の全50ステージに更なる新ステージ100面が追加され、アクションも増えるなど実質完全版とも呼べる内容となっている。
ズキュキュキューン!な改善点
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トランポリンジャンプに挙動のアニメーションが追加された。
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ジャンプ面が大きく改善された。
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ジャンプ中にジャンプボタンを押す事で滞空&急ブレーキが可能となった他、トランポリンジャンプによる飛距離も増加。他、細かい挙動の変更が行われ、軌道の修正がしやすくなっている。
 
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敵がダメージを受けた際にダメージ数が表示されるようになった。敵の被弾アニメも追加されている。
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ステージセレクトが実装され、クリアしたステージのやり直しが容易になった。
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難易度選択が追加され、ノーマルとヘルを選べるようになった。
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ノーマルとヘルとでステージ全50面の内容が異なっている。これを合わせたのが新ステージ100面分である。
 
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他、画面の解像度が変わったため、表示領域も全体的に広くなっている。
キュンキュンキュン!な問題点
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改善された、といってもジャンプの挙動そのものは大して変わっておらず、操作のしづらさもほぼそのまま。
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とはいえ、前述の通り滞空が追加されたのでアクションの改善は確かである。
 
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相変わらず難易度は高めであり中盤から牙を剥く点も同じ。
どぎめぎな総評
高難易度なのは変わらないが、3DS版と比べれば圧倒的にプレイしやすくなった。
価格も安く体験版も配信しているため興味のある方は手を出してみてはいかがだろうか。
最終更新:2020年12月30日 02:26