バカサスペンス -証言は2つまで-
【ばかさすぺんす しょうげんはふたつまで】
| ジャンル | アドベンチャー | 
| 対応機種 | iOS 8.0以降,Android 5.0以上 | 
| メディア | ダウンロード | 
| 発売元 | グローバルギア | 
| 発売日 | 【Android】2018年4月28日 【iOS】2018年5月2日
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| 定価 | 無料(広告視聴あり) | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| レーティング | 全ユーザー対象 | 
| セーブデータ | 1個 | 
| 判定 | バカゲー | 
| ポイント | 良くも悪くも小学生レベルのノリ 登場人物全員バカ
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概要
バカしかいない大学内サークルで起こったアホな事件を、バカな主人公「アホダ」が解明して犯人を突き止めるゲーム。
現場捜査および聞き込みで状況を整理した後、選択式ADVの形式で証拠や反論を突きつけて犯人を追い詰めていく。
システム
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特に複雑な操作は必要ない。スマホ画面にタップして辺りの人や物を調べたり、必要な選択肢を選ぶADVゲーム。
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事件は必ずサークル内で発生する。被害者・犯人も必ずサークルメンバーとなる。
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事件は全部で5つ。
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捜査バート
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現場の周辺を捜査し、主人公となるアホダが証拠となる物品を回収したり、参考人となるサークル仲間に聞き込みしていく。
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捜査開始時に何もかも証拠をそろえられるわけではなく、特定のものを調べたり話したりして、ストーリーをゆっくりと進めていく必要がある。
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捜査パート終盤になると、サークルメンバーのうち誰かが重要な一言を話すようになる。アホダはそのうち2つまでを記憶して、以降の犯人解明パートで使用することになる。
 
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解明パート
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証拠や証言が一通りそろうと、サークルメンバーを呼び集めて犯人解明を行う。
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サークルメンバーの問いかけに対して、適切な選択肢を選んだり、証拠を提出したりしていく。
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正しい選択肢を進むと話が進み、間違えた選択肢を選ぶとテンションが下がる。テンションが0になる前に話を最後まで進めて犯人を特定できれば事件解明となる。
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なお捜査パートは終盤でミスするほうが、テンションが多く低下する。
 
 
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エンディング
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1つの事件につきバッドエンドが3つ、事件解決エンドが1つ存在する。
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テンションが0になったタイミングで、どの程度操作が進んでいたかによってどのバッドエンドになるかが分岐する。
 
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その他
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事件現場には「アカギメダル」と呼ばれるアイテムが5枚ずつ隠されている。広告を視聴することで、メダルがどこに隠されているかのヒントをもらえる。
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集めた枚数に応じて、追加シナリオを閲覧可能。シナリオの内容はアホダが所属するサークルの結成に関連することである。
 
評価点
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展開の読めなさ
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サークルのメンバーがそれぞれ秘密を抱えており、ストーリーを進めるにつれてそれらが小出しに明らかになっていく。読み手を引き込むつくりになっているのではないだろうか。
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バカVSバカの異次元の心理戦の元物語が進行していくので、ある意味斬新なシナリオを楽しむことができる。
 
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基本的な便利機能
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既読の文章を早送りする機能がある。またバックログを閲覧することも可能。
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ストーリーが少し進捗するごとに自動でセーブされるので、ゲームを中断しやすい。
 
賛否両論点
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登場人物が全員バカ
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本作の最大の特徴である。主人公アホダは大学1年(留年中)だが、黒板から察するに教わっている内容は足し算の模様。
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大学生にもなってヒーローショーに全員で見に行く、嬉々として特撮モノの必殺技を放とうとする、ウ○コを流し忘れる、きのこの山・たけのこの里の抗争に巻き込まれるといった、小学生レベルのギャグストーリーがつづいていく。
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このノリについていければ楽しめるだろうが、はまらないと寒い印象を持ってしまうだろう。
 
問題点
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推理もののADVではない
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ゲームのコンセプト上仕方ないことではあるが、事件そのものの加害者も被害者も、参考人たちも全員バカ。犯人もとあることから勝手にボロを出すケースが多く、あまりまともな推理ゲーの体裁をなしていない。
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結局適切な選択肢を選んで、会話が途切れないようにしていく作業がメイン。
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さっき選んだ証拠ともう一度同じ証拠を提出する、といった行動が求められることもある。
 
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間違った選択肢を選んでも、ストーリーの分岐に直接影響は無い。アホダに対する冷たい一言が投げかけられて問題なくADVが続行することがほとんど。
 
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登場人物への心象があまりよくない
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状況的にアホダが一方的に犯人として疑われるような事件の率が多い。犯人が決まっていない捜査パートでもアホダが犯人と決め付けて心無い一言を投げかけてくる。
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アホダも決して善人と呼べるような人ではなく、サークルもそれぞれの利害関係で出来上がったものであり、正直言って仲もあまりよくない。
 
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操作性の不便さ
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捜査パートをスキップする機能がない。バッドエンド数が1事件ごとに3つ、事件解決エンドが1つとエンディング数が豊富だが、それらを網羅するには最低でも2周する必要がある。
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人と話したときやイベント中は、スマホ下画面にテキストボックスが出るが、文章送りはそのテキストボックスをタップしないと文章が送れない。
 
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証言システムについて
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先述の通り、証言は2つまでしか覚えられない。この兼ね合いによって、正しい証言を覚えていないと推理パートで確実に詰むことになる。
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後半のストーリーになると、2つの正しい証言が必要になり、2つとも正しい選択肢を選ばなくてはいけない。
 
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しかも重要ではなさそうな証言も実は必要…ということも多いので、理不尽さに拍車をかけている。
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無論難易度の上昇にも役立っているのだが、もう少し良い方法もあったのではないか。
 
総評
バカしか出てこないというある意味斬新なADV。
とにかくバカな内容が押し出されている一方、純粋なサスペンスとして成立していないが、小学生レベルのおバカなシナリオがある意味最大の特徴と言える。
ノリについていけるかどうかで評価が分かれる作品だが、肌に合うならば楽しめるだろう。
最終更新:2021年09月25日 15:04