【ゆめたいりくあどべんちゃー】
MSXとファミリーコンピュータで販売された『けっきょく南極大冒険』の続編となる作品。
主人公のペンギン、「ペン太」が不治の病にかかった「ペン子姫」を助けるため、病を治すことができる「ゴールデン・アップル」を夢大陸まで走って取りに行くというアクションゲームである。
前作の障害物を避けつつ時間内にゴールを目指すシステムはそのままに、ステージのバリエーションやギミックの追加、敵キャラやボスの登場、アイテムやショップシステムの導入など大胆なアレンジ要素が追加された。
昔々ペンギンたちは幻の国“夢大陸”で平和に暮らしていた。そこにはどんな病もたちどころに治すことのできる“ゴールデン・アップル”と呼ばれる黄金のリンゴの木があり、彼らはその木を大切に育てていた。
ところがある日、鳥を鳥とも思わない凶暴な肉食恐竜“フリーザウルス”の群れが攻め寄せ、ペンギンの国、夢大陸を侵略してしまった。ペンギンたちは大陸を追われ、別の地に逃げのびた。
長い歳月が流れ、ペンギン王国は再び平和と繁栄を築き上げつつあった。だが喜びもつかの間、不治の病が流行し、王国内に広がり、ついには宮殿内にまで入り込み、王国のペンギンたちの心の支えであるペン子姫までがその病にかかってしまったのだ。
この病を治す方法はただ1つ、夢大陸にあるゴールデン・アップルの実を持ちかえり病人に食べさせる以外になかった。だが、夢大陸には宿敵フリーザウルスがいる――!
ペンギン王国の王様は1人の若きペンギンを呼び寄せ願いを託した。「姫の命を、そしてペンギン王国を救えるのはあなたしかいない!」と。
若きペンギンは1枚の地図を受け取り宮殿を後にした。行く手には何が待ち受けているのか!? ペン子姫の命は助かるのか!?
(※ 夢大陸アドベンチャー マニュアルより転載)
+ | 敵キャラ一覧 |
+ | アイテム一覧 |
+ | ネタバレ:隠しアイテムの効果と出現条件 |
+ | ネタバレ:各エンディングの内容 |
+ | ネタバレ:グッドエンドの条件 |
前作のレースを行うだけのゲームからありとあらゆる要素を導入し立派なアクションゲームとして仕上がっている本作は、それこそクセのある操作性やそれに対する高難易度設計でとっつきにくさがあるものの、いざ遊べば誰もが楽しめるゲームとなっている。
前作を遊んだことがあり、本作を遊んだことが無いプレイヤーは是非とも本作を遊んでもらいたい。
下記の種類が存在するが、一部を除き2021年現在では入手不可な機種が多い。
*1 ボーナスステージ。特定箇所で出現する羽をゲットすることで、魚が一定時間取り放題のステージに突入する。
*2 進行の邪魔をするだけで当たったら死ぬことはないので、どちらかといえば敵というより障害物扱いに近い。残念ながら本作では出てこない。
*3 ただし、ドクロマークを3つ揃えてしまうと店から強制退出させられる(ドクロが揃う確率は16分の1の3乗=4096分の1なので、それ自体レアだが)
*4 『けっきょく南極大冒険』はゴール到着時に世界各国の国旗が上がり、それを覚えてもらうという目的があった。ちなみにスタート地点は日本の昭和基地付近とされる。
*5 MSXのPSG音源は矩形波3チャンネル+ノイズ1チャンネル(ノイズの出力は独立しておらず、矩形波チャンネルにミキシングする形で出力)しかなく、その中でBGMとSEを鳴らさねばならないのだが、音声制御のプログラム(サウンドドライバ)が高機能であったことが判明している。音量や音程を細かく制御してのビブラートやデチューンやLFO、コーラス効果は当たり前、複数の音程を短時間で切り替えることでの疑似和音(いわゆる高速アルペジオ)まで実現している。
*6 ハートの無敵を取って最高速で駆け抜ければ、無敵が切れる頃に次のハートが出現するようになっている。
*7 条件を満たしていれば、アイテムはボーナスステージから帰還したときに出現する。
*8 なお、ステージ14はゴール直前までクレバスが出現しない。
*9 コナミ自身が発売したコナミMSXゲーム紹介本「MSX-U」にて、当ゲーム以外の裏技情報も含めて公開された。
*10 MSXにはロムカセットを2つ差し込むことができ、『沙羅曼蛇 (MSX)』は2スロット目に『グラディウス2』を挿していないと真エンディングに必要なアイテムが出現しないというもの。