CANDY GIRL

【きゃんでぃがーる】

ジャンル ビジュアルノベル
対応機種 Windows 98/Me/2000/XP
発売・開発元 Le.Chocolat@LiLiM生
発売日 2005年12月22日
定価 6,800円(税別)
レーティング アダルトゲーム
配信 2013年10月4日/2,750円(税込み)
判定 なし
ポイント 実写ラブドールエロゲ


概要

ラブドールを製造するオリエント工業協力のもと開発されたエロゲである。
パッケージからしてラブドールの写真で、中身も全て写真である。イラストは存在しない。
そのため、スタッフロールでは「ヘアメイク&スタイリスト」「撮影アシスタント」といったドラマのような役職が記載されている。


ストーリー

愛編
調律師の主人公は、金持ちの依頼で、アンドロイドに人間らしさを教えることとなる。
アリス編
骨董屋で人形を得た主人公は、不治の病で亡くなった妹の夢を見る。人形の不思議な力なのかそれとも……?
理恵編
先輩に押し付けられたテスト用のアンドロイドと生活を共にすることとなる。

特徴

  • 画面全体に文字が表示されるビジュアルノベル。
  • ヒロインは3人(3体)
    • 最初の選択肢で主人公の立場が決まり、個別ルートに突入する。そこから選択肢で展開が変化する。
    • 選択肢によっては途中終了となるが、どこで間違えたかは分かりやすく、難易度は低い。
    • 攻略中のヒロイン以外は僅かに登場し、話の繋がりを感じさせる。
  • CG
    • ラブドールの写真・人の写っていない背景の2種類が存在。立ち絵は存在しない。
    • なお、作中でも「CGモード」表記のため、本記事でもこれに倣う。
  • ゲームフォルダ内に「おまけフォルダ」があり、本編未使用CGとイメージソングが収録されている。

評価点

  • CGが豊富
    • 約300枚の人形写真に加えて背景も存在する。
      • もちろんイラストと写真の労力は比べられないが、フルプライスでイラスト80枚がボーダーラインとされているため、枚数だけなら破格の多さと言えるだろう。
    • 人物ともイラストとも3DCGとも違う魅惑があり、商業エロゲではオンリーワンの表現である。
    • また、ラブドールはうん十万円するうえに、管理や手入れも必要なため、購入のハードルが高い。本作では買い切りで気楽に楽しめるのも利点と言えよう。
  • オムニバス感覚でサクサク読めるシナリオ
    • 上述したようにCGがふんだんに使われているため、テキストを少し読み進めるごとにCGが切り替わり、視覚的に飽きさせない。
    • ラブドールに関する不思議な話だけでなく、アクション要素を含む話もあり、いずれも映画のように楽しめる。

賛否両論点

  • 意外とまっとうなシナリオ
    • ヒロインの見た目はラブドールだが、2体は会話できるアンドロイドのような存在である。
    • アンドロイドヒロインとの恋愛はオタク文化においてはさほど珍しくないため、話のインパクトは少々欠ける。
    • 単独の話としては小粒にまとまっている。

問題点

  • ボリュームは薄め
    • テンポ良く進むのは利点だが、映画3本分程度のボリュームしかなく、ミドルプライスを考慮してもやや薄い。
  • エロシーン
    • いずれも肝心の結合部は見えない構図である。
    • 他のエロゲ等ではヒロインを見せるために、主人公を半透明にしたり陰部だけで描く表現があるが、本作の主人公の男は影すら映らない。
    • よって色々と妄想で補わざるを得ない。

総評

唯一無二の等身大ラブドールを用いたエロゲである。
奇抜なビジュアルに反して物語は意外と堅実な路線であるが、変わったエロゲをプレイしたいならうってつけである。



余談

  • DLsiteでは ※本商品は「実写作品」になります。 と珍しい注意書きが書かれている。
    • ダウンロード販売のされている希少な実写エロゲでもある。(非エロゲの実写ゲーのDL販売なら『428 ~封鎖された渋谷で~』等が存在する。)

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最終更新:2022年07月31日 12:37