キューブクロス
【きゅーぶくろす】
ジャンル
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パズル
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対応機種
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Nintendo Switch Windows(Steam)
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メディア
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ダウンロード専売
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発売・開発元
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Poly Poly Games
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配信開始日
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【Switch】2021年2月18日 【Win】2020年12月15日
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定価
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【Switch】800円 【Win】620円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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IARC:3+
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判定
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なし
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ポイント
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立体概念を持つイラストロジック 難易度・問題数共にかなり控えめ ややクセありな操作性
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概要
台湾のデベロッパーであるPoly Poly Gamesが手掛けたパズルゲーム。
ジャンルとしてはイラストロジックだが、左右(X軸とY軸)と縦(Z軸)の立体概念があるのが特徴。問題はすべてクォータービューで表示される。
なお、立体概念のある同系統のゲームとして『立体ピクロスシリーズ』の前例があるが、問題の解き方は大きく異なる。
ゲームルール
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ゲームモードについて
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本作には「クラシック」と「タイムモード」の2モードが用意されている。共に初めから選択可能。
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クラシックは順々に問題を解いていくステージセレクト制のモード。全10ジャンル×10ステージ構成。このモードではクリア時間の表示や記録はない。
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タイムモードは制限時間90秒の中で出現する問題をどれだけクリアできるかを競うモード。スコア方式であり、インターネットランキングに対応。
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問題の解き方
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ヒントの数字を元にすべてのマスを配置すれば絵柄完成の後にクリアとなる。
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ヒントは操作範囲の側面2箇所に表示されており、通常では青、お互いのヒント数字がマスと上手く一致すれば緑、一致しなければ赤もしくは×印へと変化する。
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操作範囲はX軸・Y軸・Z軸がそれぞれ9マスずつ存在するが、実際のプレイではそこまでの範囲に及ぶ事はほぼなく、ごく少数の範囲に留まるケースがほとんど。
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問題をクリアするとクラシックではプレイしたステージにクリアマークが付き、タイムモードは微小の制限時間回復と後に次の問題が開始される。
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操作体系
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アナログスティック等で操作範囲内にあるカーソルの移動、ボタンでマスの配置や削除。操作範囲やヒントを90度感覚で視線変更する事も可能。
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配置できるマスは操作範囲の地面か他のマスに接触している場合に限る。場合によってはあえて不要マスを配置し、後に削除しなければならない局面あり。
評価点
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目新しさのある立体パズル
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イラストロジックとしてはシンプルな内容だが、立体概念により従来とは違うプレイが楽しめる。
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操作範囲から立体的に絵柄が完成していく様は、更地の土地に建物が建築されていくかのような達成感がある。これは平面ロジックにはない楽しみといえる。
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最初のうちは複雑そうに思える立体概念だが、実際のところはZ軸の下から上へとマスを配置していけば大方クリアできる分かりやすいものとなっている。
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クラシックにおいては絵柄を完成させるとアニメーションする演出があり、これを見るためにクリアしていく楽しみもある。
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オシャレ感溢れる外観とジャズBGM
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グラフィックはどことなくオシャレかつ幻想的な雰囲気を漂わせており、そのセンスはなかなかに高い。BGMに関しても心地よい癒し系のジャズがメインで流れる。
問題点
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難易度・問題数共にかなり控えめ
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総合的な難易度は大分低く、他のイラストロジックでいうところの練習レベルの問題が大多数を占める。
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そもそも操作範囲が非常に限定的なので正解のマス配置が容易に特定でき、コツを掴めば1~2分程度のハイテンポでクリアができてしまう。
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特にクラシックにおける初期のステージでは10マス以下の配置でクリアできる場合すらもあり、あまりにも簡単すぎる節も感じられる。
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クラシックの総問題数は100問ぽっきりであり、難易度の低さも相まって全ステージクリアがあっけない位に達成できる。
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クリア時間の記録等がないため、高嶺を目指すプレイも行えない。後はタイムモードでのハイスコアを黙々とプレイする位しかやり込みできる部分がない。
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ややクセありな操作性
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クォータービューによるカーソル移動という関係上なのか、置きたくないマスの誤配置が頻発しやすい。
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操作に慣れないうちは誤配置の繰り返しにより、操作範囲が無秩序なマスまみれになりがち。とはいえ、マスの削除は随時可能なので大きな混乱になる心配は薄い。
総評
立体概念を持つイラストパズルとしてはそれなりに完成された内容であり、難しさ抜きでプレイする分には悪くはない一作。
しかしながら難易度やプレイボリュームという意味では小粒感は否めず、あまり深くやり込めない点は惜しまれるところ。
最終更新:2022年09月15日 23:43