G-MODEアーカイブス10 想ひでシリーズ お祭りづくし
【じーもーどあーかいぶす10 おもひでしりーずおまつりづくし】
ジャンル
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お祭り堪能ゲーム
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対応機種
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Nintendo Switch
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メディア
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ダウンロード
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発売元
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ジーモード
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開発元
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シークス
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発売日
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2020年8月6日
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定価
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500円(税込)
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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セーブデータ
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1個
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判定
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なし
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ポイント
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10個のミニゲーム集 手軽だがお祭りと関連のないゲーム性
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G-MODEアーカイブスシリーズ
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概要
原作は、フィーチャーフォンにて展開されていた『想ひでシリーズ』の4作目『想ひでシリーズ お祭りづくし』。
縁日の遊び10種類をミニゲームに落としこんだ作品をそのままSwitchに移植したもの。
特徴
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基本ルール
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2Dの鳥瞰図で表された神社境内を歩き回り、縁日の屋台で展開されるミニゲーム集を遊ぶといった内容。
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屋台で遊ぶためには原則でお小遣いが必要。
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ゲーム内には春夏秋冬の季節があり、境内から出ると季節が変わったうえで再度お祭りを遊びなおせる。
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季節がかわる度に2000円もらいなおせる。余ったお小遣い次回の季節への持ち越しは不可能。
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想ひで日記
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遊んだゲームのハイスコアや、解除した実績が記載されるコーナー。
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ゲームのスコアに応じて、腕前「師範」「プロ級」「一人前」「初心者」「下手っぴ」などがつけられる。
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はじめて出店で遊ぶ、ハイスコアをとる、NPCに話しかけまわるなどをすると実績として「思い出」が蓄積されて書き込まれていく。
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初回に遊ぶときは、屋台の店主が遊び方を教えてくれる。
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基本十字ボタン、左スティック、Aボタンで遊べる。
屋台の遊び
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金魚すくい
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十字ボタン・左スティックでポイを動かし、Aボタンですくう。
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Aボタンを押したタイミングでポイの真上にいた金魚を捉えることができる。
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ポイは使うたびに耐久力のゲージが落ちていき、0になるまでどれだけ金魚をすくえたかを競う。
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ポイントは低い順から、和金、黒出目金、らんちゅうとなっている。空振りすると減点。一振りで複数の金魚を捕まえることも出来る。
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ヨーヨー釣り
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十字ボタン・左スティックで釣り糸を左右に動かし、Aボタンで釣り糸をたらす。
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流れてくるヨーヨーにタイミングよく釣り針を当てることで自動的にヨーヨーを釣り上げる。
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ヨーヨーは釣るとポイントとして数えられる。青、赤、緑、黄色、紫色の順にポイントが高くなっていく。また高ポイントのヨーヨーほど流れていくのが早い。
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ちょくちょくクワガタムシが飛来してくる。釣り上げている途中のヨーヨーにクワガタムシがあたるとヨーヨーを落としてしまう。
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制限時間制だが、空振りすると即終了。クワガタにヨーヨーを落とされても終了とはならない。
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ソース煎餅釣り
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15枚積まれたソース煎餅を串刺しにして吊り上げる遊び。
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0からMAXにまで増えていくゲージを目押しして、針を落とす威力を調節するゲームである。
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15枚のソース煎餅を貫通して机まで刺してしまうと即失敗。
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初回以外は、吊り上げるべき枚数を「○枚以上」あるいは「○枚以下」という形で指定される。指定された枚数以外のソース煎餅を刺すと即失敗。
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「○枚」が何枚になるかは毎回ルーレットで決める。
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指定された「○枚」をぴったりと刺すと加点となる。
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輪投げ
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輪が左右に移動するのでAボタンを押すと輪を投げる方向を決定。
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その後、画面右に表示されるゲージをAボタンの目押しでとめて、投げる強さを決定する。
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射的
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プルプルと震える照準を十字ボタン・左スティックで動かして、Aボタンで球を発射。6発まで撃てる。
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棚から落とすことで得点。大きいものは落としにくいがポイントは高い。
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空砲は減点。的の中央をきちんと射抜かないとカス当たりとなり空砲と同等の扱いになる。
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ゲーム開始前に、どの棚を狙うか選べる。
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型抜き
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カタヌキに類する操作は一切必要なく、実際は画面右側の緑色のゲージを見つつカタヌキの力を調節するゲーム。
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Aボタンを長押ししている間は、力を現す赤いラインが上下する。この赤いラインが緑色のゲージ内に収まるようにキープし続ける必要がある。
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緑色のゲージは太くなったり細くなったり、上に上がったり下に下りたりする。
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カタヌキに用いる煎餅には耐久度があり、緑色のゲージから赤い線がはみ出ているとどんどん耐久度が低下。0になるとカタヌキ失敗。
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残り耐久度、成功したラインの本数、挑戦した型の難易度を加味して得点がつけられる。
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屋台の店主が「完璧なカタヌキを作れば買い取る」旨の話をしてくれるが、実際は買い取ってくれない。
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スマートボール
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十字ボタンの下を押している間はゲージが蓄積させ、下ボタンを離すと蓄積したゲージのパワーでボールを打ち上げる。打ち上げられたボールはパチンコ台のように釘が打ち付けられた板をくだっていく。
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途中にある3×3の穴をふさいでいくと得点。またビンゴの要領でふさいだ穴が縦横斜めのどれかそろうと得点。
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9つあるすべての穴をふさぐと得点が2倍になる。またこのときボールを多く残しているほうが得点が高い。
季節限定の遊び
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餅つき
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春限定の遊び
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臼の中で転がる餅を十字ボタンで中央に押し返してからAボタンで突く、といった工程を繰り返す。
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制限時間制であるが、時折紙飛行機が飛んできており、杵でついてしまうと即終了。
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盆踊り
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夏限定の遊び
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音ゲーのようなもの。
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↑↓←→のマークが流れてくるので、タイミングよく押していく。
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コンボがつながった数、リズムの正確さで得点をもらえる。
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打ち上げ花火
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夏冬限定の遊び
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太鼓の達人みたいなゲーム。
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花火球(黄色)と爆弾(黒)が流れてくるので、タイミングよく花火球が来たときはAボタンで打ち上げ、爆弾は↓ボタンで除去する。爆弾を間違えて打ち上げると即終了。
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その他
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ミニゲームではないが、カキ氷やたこやき、おみくじを購入できる。
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食べ物を制覇すると日記に記載される。
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おみくじは結果に応じて、残りのお小遣いが増えたり減ったりする。例として、大吉を引くと残りお小遣いが500円プラスされる。
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屋台や木の陰に隠れているおじさんがおり、見つけるとお小遣いをくれる。
評価点
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手軽さ
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基本Aボタンやや十字ボタンだけで操作できる。
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屋台やミニゲームをする際、Aボタンで話しかける必要はない。立ち寄ると自動でゲームを遊びたいかどうかの選択画面に切り替わる。
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美術関連
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お祭りのような小気味良いBGMが流れる。
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主人公の服装や神社境内は春夏秋冬で様変わりする。春には桜が咲き、夏は涼しい夜にぎやかな屋台の光が映え、冬にはかまくらが建てられる。
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屋台のおじさんとの人間くさい会話
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ゲームでいい成績をとったとき、大抵の屋台のおじさんは賞賛しつつも悔しがってくれる。
賛否両論点
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やりこもうとするとガチなプレイが要求される
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ミニゲームの成績は想ひで日記に記録される。
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想ひで日記のコンプリートを目指そうとすると、屋台の遊びの高難易度版をほぼ完璧にこなさなくてはならない。
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500円のゲームだが、やりこみを楽しめるならかなりのボリュームに感じられるかもしれない。
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どのミニゲームも、パーフェクトプレイで得点が2倍になるという採点方法をしているため、高得点をとりたい場合ミスが一切許されない。
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やりこみ要素といえる点では評価点だが、何度も10種類もあるミニゲームをやらされることを考えると一概に評価点といえるのかは微妙なところ。
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春夏秋冬の季節ごとに、すべてのNPCにひととおり話しかける、すべての屋台にひととおり話しかけるなど、地味に面倒くさい解法条件をしているものも。
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想ひで日記の実績解放条件も、最初から書かれているわけではなくヒントでにおわすのみとなっている。
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運に左右される場合がある
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ヨーヨ釣り、射的、金魚すくいは高得点となる的がたくさんいるとは限らない。
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釣り上げる回数、射的で撃てる弾の数などは固定なので、プレイヤーの腕だけでなくどんな的にめぐり合わせとなるかで、得られる得点も左右されがち。
問題点
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ミニゲームが縁日の出店ならでは遊びとして再現されていない
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評価点の裏返しにもなるのだが、操作性がシンプルすぎるせいで、お祭りの遊びの再現になっていないケースがある。
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餅つき、盆踊り、射的と金魚すくいはまだいいが、輪投げや盆踊りはお祭りの風景と無関係なところでミニゲームが繰り広げられる。
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最たる例がカタヌキ。カタヌキをやっている最中、カタを一切見る必要は無くひたすら画面右端のゲージを注視するだけのゲームとなっている。
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障害物として紙飛行機やクワガタが飛んでくることもあるが、いまいちリアリティが感じられない。餅つきをしているところでわざわざ紙飛行機を飛ばす人なんているのだろうか。
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ゲームの説明が不十分だったりする
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初回に限り説明はしてくれるものの、不十分感が否めない。Lボタンを押せばいつでも遊び方を確認できるが、そこでの説明もざっくりしており、実際にプレイしつつ覚えることになる部分も多い。
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何回同じ遊びをしたところで特にペナルティはないが、遊び方をちゃんと覚えるために1000円ぐらい使ってしまうことはありうる。
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ポイントを競うゲーム性が強い
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捕まえた金魚・ヨーヨーといったものをコレクションできるわけでもない。
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「想ひで」をコンセプトにはしているものの、結局縁日を再現したミニゲームであるというだけで別段懐かしさを感じられるような内容ではない。
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焼きそばを買ったりできるが、結局、想ひで日記に反映されるだけのギミック。想ひで日記を埋めるために、何回か買うことになるが実に作業的。
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秋祭りが若干さびしい
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秋祭りだけ、季節固有の遊びがない。神社も紅葉に染まってはいるが景色としてはそれくらいしか面白みがない。
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祭り開始時に、主人公の少年が、お小遣いをもらったことやお祭りへの意気込みをモノローグで語るが、毎回飛ばすことが出来ない。
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やりこみを求めるゲーム構造をしているため、上記のモノローグを下手すると百回程度は見ることになる。
総評
お祭りらしさや懐かしさに関して、不足に感じられる部分はあるが、十字ボタンとAボタンだけでにぎやかな縁日のミニゲームを楽しめる手軽な作品となっている。
さらに実績やハイスコアを記載する「想ひで日記」システムのおかげで、安価ながらもやりこみの余地はかなりある。
余談
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『G-モードアーカイブス』展開以前に、2009年11月25日にDSiウェアで『カタヌキ』というタイトルで移植されていた事もある。
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ただし、内容は「型抜き」「ヨーヨー釣り」「ソース煎餅釣り」の3ゲームのみ収録で、「想ひで日記」のようなやりこみ要素も未収録というもの。
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本作と同様にフィーチャーフォン版の移植であるため、操作性に関しても問題点にある通り実際の遊びの再限度とかけ離れたものとなっている。よりにもよって『カタヌキ』というタイトルでリリースしているため、如何にもタッチ操作で遊ぶ型抜きゲームかと思っていたら、ゲージをみてボタンを長押しするだけという非常にガッカリ感が漂う内容となっている。詳しくは該当項目にて。
最終更新:2023年06月27日 09:53