Hidden Through Time
【ひどぅん するー たいむ】
ジャンル
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アイテム探し
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対応機種
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Windows/Mac OS X(Steam) Xbox One Nintendo Switch
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メディア
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ダウンロード専売
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発売元
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【PC/One】Rogueside 【Switch】フライハイワークス
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開発元
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Crazy Monkey Studios
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配信開始日
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【PC/One】2020年3月12日 【Switch】2020年11月12日
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定価
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【PC】899円 【One】930円 【Switch】800円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式 |
レーティング
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【One】IARC:3+ 【Switch】CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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備考
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有料追加コンテンツあり
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ポイント
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自作もできるアイテム探しゲーム 非常に豊富な素材を収録 オンラインでのプレイが本編
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概要
ベルギーのインディーズメーカーであるCrazy Monkey Studiosが開発したダウンロード専売ソフト。
スマートフォン向けのアプリゲーム、及び海外ではPS4版も配信されている本ページでは触れないものとする。
ジャンルは『ウォーリーをさがせ』などで有名な「大量の人物や物が配置されたエリアから指定物を探し当てる」系のアイテム探しゲームに該当。
本作では3つの有料ダウンロードコンテンツを購入する事でそれぞれ1つの舞台が追加される。販売価格は対応ハードによって若干異なる。
ゲームルール
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ゲームモードについて
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本作は大きく分けて「ストーリーモード」と「マップエディター」の2モードが用意されている。
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共にゲーム初回から選択可能。下記のステージルールはストーリーモード基準での解説となるが、根本的なルールはマップエディターにも当てはまる。
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ストーリーモードはあらかじめ用意された全26ステージを順々に攻略していくモード。DLCを購入すると専用の舞台が10ステージずつが追加される。
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「石器時代」「エジプト」「中世」「西洋」の舞台が収録されており、DLCを購入すると「バイキング」「日本」「ローマ」も追加対象となる。
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マップエディターは作中に登場する素材を自由に設置してオリジナルのステージを作成できるモード。
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すべて素材を使用するにはストーリーモードのステージを順次クリアする必要あり。オンラインによる自作ステージの公開及びダウンロードプレイにも対応。
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ステージルール (ストーリーモード)
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クォータービューで表示されたステージの中から、下枠に表示された複数の対象物をすべて探し当てればステージクリア。
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それぞれの対象物には簡易なヒント表示がなされる。制限時間やお手付き等のペナルティは一切なく、スコア等のやり込みの目安となる要素も存在しない。
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プレイ中にステージから一旦抜け出し、後に途中からの再開を行う事も可能。ただし発見した対象物の数が少ないと、後発のステージがプレイできない。
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対象物を含めすべての素材の配置は不変である。「動き回るもの」や決定操作で「リアクションを起こすもの」「隠された中身が見えるもの」などの素材もある。
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対象物をすべて発見したステージはそれ以上の目的がなくなってしまうが、ステージの初期化による対象物リセットが可能となっている。
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操作体系
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ステージ中のプレイは主に「カーソル移動」「対象物の決定」「視線の拡大縮小」などの操作を行う。Switch版は本体のタッチ&スライド操作にも対応。
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マップエディターにおいては「素材の配置」「対象物の設定」「完成した際のセーブ」など、きめ細かな操作アイコンを使い分ける必要がある。
評価点
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ジャンルとしての安定感と手強さ
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「指定物を手当たり次第に見つけていく」。本作におけるゲームの目的は本当この一言で済まされる。
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この手のゲームにありがちなペナルティ等はなく、自分のペースでじっくりと、状況によっては決定操作連打をしながらでも攻略が可能となっている。
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放置してもペナルティがない仕様を利用し、ステージ外観を心行くまで眺むのも一興。クリアだけに特化しない楽しみ方ができるのも本作の魅力といえる。
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ストーリーモードの各ステージの難易度は意外と高く、そう易々とはクリアさせてくれない。
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対象物が「周囲と同化している」「視線の拡大をしないと肉眼での認識が困難」など、かなりいやらしい箇所に配置されているケースが多く見られる。
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一見では見つけるのが困難な場面であっても、ヒント表示の確認である程度の的を絞れる。ステージ中の一時中断も可能でやり直しの負担はない。
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素材の豊富さと創作自由度の高さ
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本編に用意されている素材の種類は非常に豊富で、その気になればマップエディターにて個性的なステージの作成ができる。
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「人物」「動物」「建物」「草木」などの色んな分類の素材が多種多様に詰め込まれている。素材によっては動きを付けられるので創作性がより増す。
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実際ストーリーモードでは「動物園」「市場」「戦場」といった大規模な舞台のステージがきめ細かに作られており、いかに本作の創作性が高いかが確認できる。
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ステージフィールドもかなり広いため、アイテム探しというジャンルの枠を超えて「眺めるのが楽しい箱庭」を作る意欲も湧いてくる。
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オンラインによる自作ステージの投稿やダウンロードプレイにも対応しているため、作る(遊べる)範囲は実質無限に等しいといえる。
問題点
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ストーリーモードの物足りなさ
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ストーリーモードにおけるステージ内容や対象物の位置は不変であり、繰り返し遊べるという面白みが含まれていない。
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他の同ジャンルでは「毎回ステージ内容と対象物が変化する」という繰り返しプレイに耐えうる要素が含まれているだけに、本作ではその辺の弱さは否めない。
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ペナルティなしは裏を返せば「緊張感がない」とも取れるため、この手のジャンルに緊張感を求めるプレイヤーにとっては飽きられやすい。
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ストーリーモードの制覇後は「後はオンラインにおける公開ステージをプレイするもの」と割り切るしかない模様。
総評
ジャンル上の安定感と無限の創作性を両立させたアイテム探しゲームであり、この手のジャンルに興味があるならば触れておきたい一作。
本作のメインはオンラインにあるといっても過言ではないため、本編(ストーリーモード)は前座としてプレイするのが好ましい。
最終更新:2021年10月04日 16:28