コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS
【こーどぎあす はんぎゃくのるるーしゅ ろすと・からーず】
| ジャンル | アドベンチャーゲーム |  
  
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| 対応機種 | プレイステーション2 プレイステーション・ポータブル
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| 発売元 | バンダイナムコゲームス | 
| 開発元 | クラフト&マイスター | 
| 発売日 | 2008年3月27日(共通) | 
| 定価 | 【PS2】6,800円 【PSP】5,040円(共に税5%込)
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| プレイ人数 | 1人 | 
| レーティング | CERO:B(12才以上対象) | 
| 廉価版 | PSP the Best 2009年12月3日/2,980円(税5%込)
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| 判定 | なし | 
| ポイント | やや多めのバッドエンド 若干BL要素あり
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| コードギアスシリーズ 反逆のルルーシュ / LOST COLORS / R2 盤上のギアス劇場
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概要
TVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』を基にしたアドベンチャーゲームで、アニメの第8話以降が舞台。
また、DS版やコミック版『ナイトメア・オブ・ナナリー』『R2』のキャラクター・メカも一部ゲスト出演している。
特徴
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ゲームシステムはオーソドックスなアドベンチャーゲーム。行く場所を選んで各キャラクターと会話し、時に選択肢を選んでゲームを進めていく。各キャラクターとの会話次第でより親密になり、一番親しくなるとそのキャラクターのエンディングを見ることができるマルチエンディング形式。
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KMF戦時も選択肢を選んで進めていく。無駄な行動をしてエネルギー切れになったり、敵に撃破されるなどするとゲームオーバーとなる。
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物語は最初はアニメの展開に沿って進む「ギアス編」しか進めないが、2周目以降はギアス編と違った物語が展開される「黒の騎士団編」や、スザクと同じブリタニア軍人となって黒の騎士団と戦う「ブリタニア軍人編」に加え、学園生活を満喫する「アッシュフォード学園編」といったIFルートに進むことができる。
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さらにPSP版では日本軍人となって黒の騎士団・ブリアニア軍と三つ巴の戦いを繰り広げる「日本解放戦線編」に、PS2版では恋愛ゲームである「ブルームーン編」に進むこともできる。
 
主人公
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記憶喪失の青年で、デフォルトネームは「ライ」。ルルーシュやスザクと同年代。ルルーシュと同様に「絶対遵守の力」のギアスを持っている。非常に優れた身体能力を持ち、扱ったことがないはずのKMFの操縦に長けている。
    
    
        | + | 主人公の正体 | 
元々は現代の人間ではなく、過去(少なくとも100年前)の日本皇族とブリタニア皇族のハーフ。母と妹を護るためにギアスの力を手に入れ、父と異母兄弟を殺し当時のブリタニアの属国の一つである小国の王の座についた。しかしその後、ギアスの力を暴走させて妹と母を含む自国の民全員の命を奪ってしまう。自らも死ぬことを望んだが契約した人物にそれを許されず、神根島と同系の遺跡で眠りにつくことになる。その際、自分自身にギアスをかけて記憶を封印した。
現代にてブリタニア軍に発見された後、身体能力を強化する生体改造を施され、KMFの操縦技術も学習させられるが、施設を脱走。再び記憶喪失になり、アッシュフォード学園にて保護された。KMF初操縦のはずのシミュレーションで信じられないほどの好成績を残したり、ピーキーな機体を軽々と扱えるのはこういった経緯から。
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黒の騎士団、ブリアニア軍のどちらに所属しても専用のオリジナル機体が用意されている。前者では「月下」(先行試作機)、後者では「ランスロット・クラブ」に乗ることになる。ちなみにランスロット・クラブには専用のムービーも用意されている。
鬱要素
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アニメ版において「ギアスの力は王の力。王の力は人を孤独にする」といった説明がされているが、本作の主人公も例外なく悲惨な末路を辿ることが多い。
    
    
        | + | エンディング・ゲームオーバーの一例 | 
ロロ(R2の登場人物)にギアスを使おうとして、逆に殺される(「ギアス編」において。ちなみにこの時のゲームオーバーは専用のムービーが流れるため、ムービーコンプリートの為には必ず見なければならない)
再度ギアスの力が暴走してしまい、神根島にてギアスを使って再び眠りにつく(「ギアス編」全ルートのエンディング。この時使用したギアスの効力でC.C.以外の主人公に関わった人物全員が主人公の存在を忘れる)
ギアスを使ってスザクを洗脳し黒の騎士団に入団させるが、ゼロ(ルルーシュ)の怒りを買いギアスをかけられ永遠の眠りにつく(「黒の騎士団編」。この時も専用のムービーあり)
ユーフェミアの虐殺をギアスを使って止めるが、再びギアスが暴走してしまい失踪する(「ブリアニア軍人編」の一部)
学園に潜入したテロリスト達をギアスで殲滅するが再びギアスが暴走し、ルルーシュ達に事件を忘れるギアスをかけ失踪する(「アッシュフォード学園編」)
キュウシュウ戦役にて戦死する、あるいは意識不明の重体になる(「日本解放戦線編」の一部)
ギアスを人々にかけまくった副作用で誰からも嫌われるようになり、C.C.と共に学園を去る(「ブルームーン編」のバッドエンド)
 
ただし上記のことはあくまでも一部のシナリオのみで、選択肢やエンディングによってはしっかりハッピーエンドを迎えることができる。もっとも、鬱エンドの方がハッピーエンドよりずっと多いのだが…。
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問題点
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一部のセリフやイベント(主にスザクやルルーシュ関連)にBL要素が含まれている。さらに恋愛アドベンチャーである「ブルームーン編」においては男性であるルルーシュやスザクまでもが攻略対象の一人である。そのため、ゲームの進め方によってはほとんどボーイズラブゲームと変わらないプレイになる。
    
    
        | + | ネタバレ | 
ルートによってはルルーシュもスザクも女装する。男性側から見て、ルルーシュは男の娘として萌えるレベルにあるのでまだいいのだが、スザクは拷問に近い。
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戦闘シーンもコマンドを選ぶ形式のため、実際に戦っている緊迫感に欠ける。
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問題のあるセーブシステム。基本はシーンが切り替わるごとにセーブされるオートセーブ機能なのだが、自分でセーブorロードできるのはマップ選択(キャラ選択)画面のみ。ゲームの後半になるほどマップ選択画面が登場しなくなるため非常に不便。
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機種別特典を売りにしているので当然ではあるのだが、「日本解放戦線編」はPSP版でしか、「ブルームーン編」はPS2版でしかプレイできない。このため、どちらも楽しむには両機種を揃えなければならない。またゲーム内の台詞を用いてオリジナルのイベントシーンを作れる「シアターモード」が(容量の関係からか)PS2版にしかない。
評価点
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原作の悲劇を回避し、尚かつ原作の雰囲気を壊さないIFエンドのおかげで原作ファンからの評価は高い。
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「厳島の奇跡」の詳細など、原作であまり触れられなかった話などの説明もある。
総評
アドベンチャーゲームとしての出来自体は良くも悪くも普通で、理不尽なゲームオーバーもあまりない。
一部に鬱要素があるものの、原作最大の悲劇であるユーフェミアの日本人虐殺を一部のIFルートで止めることができる。またDS版やコミック版のキャラ、慰安旅行編などのネタ要素も多くある。
「アニメを知っている人なら充分楽しめる」内容だが、「アニメを知らない人でも充分楽しめる」内容ではなく、(BL要素を含んでいることもあって)万人向けとは言い難いのが残念なところ。
余談
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2022年配信開始のソーシャルゲーム『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ』において、ノネット(本作のオリジナルキャラクターで、後にアニメに逆輸入された)が、「エリア11にいると、あいつを思い出すね。銀髪の……」や「あのランスロットは預かり物なのさ。いつかあいつに返してやらないと……」と、本作の主人公の存在を匂わせる台詞を喋っている。
最終更新:2023年06月25日 14:41