1-2-Switch
【わんつーすいっち】
ジャンル
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パーティー、対面ゲーム
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対応機種
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Nintendo Switch
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発売元
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任天堂
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発売日
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2017年3月3日
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プレイ人数
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1〜2人
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定価
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4,788円(税別)
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判定
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なし
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ポイント
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Switchローンチタイトル ほぼ2人でのみ遊べる あくまでJoy-Conに慣れるゲーム
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1-2-Switchシリーズ 初代 / エブリバディ
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概要
Nintendo Switchのローンチタイトルの一つで、28種類のミニゲームを収録したパーティーゲーム。
任天堂では珍しく、実写ビジュアルを全面採用したタイトルでもある。
パッケージ裏にも「一部を除き2人以上で遊ぶソフトです。」と記載されており、公式HPでも補足されているが、いくつものミニゲームがある中で1人で遊べるものや携帯モードを想定したものは極めて少ない。テーブルモードもしくはTVモードを用いて2人以上でプレーすることを前提としたタイトルである(デモプレイは全てテーブルモードで遊んでいる)。
ゲーム内容
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ミニゲームは基本的に、Joy-ConをWiiリモコンのように動かしアクションを行う。
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各ミニゲームには難易度を示す唐辛子マークが1〜5個設定されている。公式サイトによれば、これが多いほどプレイヤーのテンションが必要になるという。
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ミニゲーム一覧
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唐辛子マークは☆で代用する。
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1:電話番 / Telephone ☆
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2人対戦用ゲーム。Joy-Conを机の上などに置き、電話がかかってきたらJoy-Conを手に取る。先に電話を取ったプレイヤーの勝ち。
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連続プレイ時は別のベル音が混ざってくるようになるが、指示された音以外のベルで電話に出てしまうと失格になる。
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2:カウントボール / Count Balls ☆
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2人対戦用ゲーム。Joy-Conを傾けながらHD振動を頼りに、ボールが何個入っているのか答える。正解に一番近い人が勝ち。2人とも正解の場合は制限時間の短い「延長戦」を行う。
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3:禅 ☆
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2人対戦用ゲーム。同じポーズでできるだけ停止し続ける。動いてしまうと線香型のゲージが減少し(動ける許容範囲はどんどん狭まる)、先になくなったプレイヤーの負け。
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4: トレジャーボックス / Treasure Box ☆
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2人対戦用ゲーム。Joy-Conを回転させて宝箱に絡み付いた鎖を剥がしていく。先に鎖をほどいた方の勝ちで、クリアタイムが短いほど中身が豪華に。
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5:ミルク / Milk ☆
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2人対戦用ゲーム。SL/SRボタンを順番に押さえながらJoy-Conを上下に動かし、制限時間内にどちらが牛の乳を多く搾れるかを競う。
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6: 金庫破り / Safe Cracker ☆☆
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2人対戦用ゲーム。Joy-Conを回し、別の振動を感じたらその場で止める。これを3回先に終わらせたプレイヤーの勝利。クリアタイムが短いほど中身が豪華に。
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7: ガンマン / Quick Draw ☆☆
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2人対戦用ゲーム。Joy-Conをピストルに見立てて「Fire!」の掛け声とともにZL/ZRで撃つ、いわゆる早打ち対決を行う。より速く相手を撃ったプレイヤーの勝ち。
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単なる早押し対決ではなく、Joy-Conがきちんと角度を認識するため、しっかりと相手に向けてから撃たなければいけない。
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8:真剣白刃取り ☆☆
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2人用ゲーム。一方がJoy-Conを使って降り下ろした刀をもう一方がタイミングよく受け止める。キャッチ成功で攻守交代、両者5回成功で終了。
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刀を降り下ろすプレイヤーは仕掛けるタイミングは自由。相手に受け止められないようにタイミングをずらすなどして勝負してもよい。
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9: ライアーダイス / Liar Dice ☆☆
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2人対戦用ゲーム。自分が手にしているサイコロの数が相手のJoy-Conに振動を通して伝わる。つまり、自分のサイコロの数がわからない状態で互いに駆け引きをしながら、サイコロの数をリセットをするか否かを決める。最終的にサイコロの数が多いプレイヤーの勝ち。
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10: 旗揚げ / Sailor ☆☆
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2人対戦用ゲーム。Joy-Conを旗に見立てて、女性の指示には言葉通り、男性の指示には逆の向きでJoy-Conを振る。成功数の多いプレイヤーの勝ち。
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11: ソーダ / Soda ☆☆
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Joy-Conを炭酸飲料の入ったボトルに見立てて、吹き出すまでJoy-Conを振る遊び。
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複数人対戦として遊ぶ場合は、ある程度振ったら別の人に渡し、Joy-Conを持っているときに炭酸飲料が吹き出したプレイヤーの負け…というルールが説明されている。
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12: ひげそり / Shaver ☆☆☆
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2人対戦用ゲーム。Joy-Conを電動シェーバーに見立てて、口元に当てながらバーチャルのひげを剃っていく。先にすべてのひげを剃ったプレイヤーの勝ち。
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3連続プレイ以降、ランダムで頭の丸刈りに変化することがある。
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13: ジョイコン回し / Joy-Con Rotation ☆☆☆
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2人対戦用ゲーム。Joy-Conを持ち上げて水平に回転させて置くことを繰り返し、3回回した時点で回転させた角度の大きいプレイヤーの勝ち。持ち上げている時にJoy-Conを揺らすとその回に稼いだ角度が無効になってしまう。
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14: ピンポン / Ping Pong ☆☆☆
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2人対戦用ゲーム。Joy-Conをラケットに見立ててエアー卓球を行う。先に5ポイントを取ったプレイヤーの勝ち。
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15: 赤ちゃん / Baby ☆☆☆
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本体を赤ちゃんに見立てて、泣かないようあやしながら世話をしていく。
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TV/テーブルモードにして片方のJoy-Conを使って遊ぶのが基本だが、携帯モードにして1人プレイもできる数少ないミニゲームである。
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16: 帰ってきたガンマン / Fake Draw ☆☆☆
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2人対戦用ゲーム。先述したガンマンと基本ルールは同じだが、「fox」「five」などのニセの合図が混じるため、聞き分けが必要。
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17: ベースボール / Baseball ☆☆☆
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2人対戦用ゲーム。Joy-Conをボールやバットに見立ててエアー野球を行う。1イニング勝負で、後攻が先攻の点数を超えるとサヨナラゲームで終了となる。
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投手側はL/Rを押しながら振るとチェンジアップ(低速)、ZL/ZRを押しながら振ると速球を投げられる。
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18: 大食いコンテスト / Eating Contest ☆☆☆☆
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1人用ゲーム。Joy-ConのモーションIRカメラの前で口を動かし、どれだけ多くサンドイッチを食べられたかを競う。
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カメラは右のJoy-Conにしかついていないので複数人で遊ぶ場合は順番にプレイして競うことになる。
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19: ビーチフラッグ / Beach Flag ☆☆☆☆
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2人対戦用ゲーム。Joy-Conを振ってバーチャル空間を走り、先にビーチフラッグを取ったプレイヤーの勝ち。
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20: 魔法使い / Wizard ☆☆☆☆
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2人対戦用ゲーム。Joy-Conを杖に見立てて戦う。互いにJoy-Conを回して振った後、突き出して魔法をぶつけ合う。相手の隙をついて相手に魔法をぶつけることができたプレイヤーの勝ち。
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突き出しながらJoy-Conを円に振っても力を溜めることができるが、突き出した直後は一瞬だけ押し返されやすくなる。
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21: ソードファイト / Sword Fight ☆☆☆☆
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2人対戦用ゲーム。Joy-Conを剣に見立てて戦う。縦斬りと横斬りそれぞれに対応したガードができ、ガードを切り抜けて先に相手に5回ヒットさせたプレイヤーの勝ち。
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22: ボクシングジム / Boxing Gym ☆☆☆☆
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トレーナーの指示通りにストレート、アッパー、フック、連続パンチを繰り出す。指示通り打った回数の多い方が勝ち。
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23: 皿回し / Dish Spin ☆☆☆☆☆
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2人対戦用ゲーム。お皿をぐるぐる回して、できるだけ長く皿を支え続ける。先に落とした方が負けだが、両者とも2分耐えきれば終了。
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24: コピーダンス / Copy Dance ☆☆☆☆☆
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2人対戦用ゲーム。対戦相手の取ったポーズをコピーする。ポーズを取るプレイヤーは一定回数で交代となり、より相手のポーズに近いポーズを取ったプレイヤーの勝ち。
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25: モデルウォーク / Runway ☆☆☆☆☆
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2人対戦用ゲーム。リズムに合わせて歩き、ポーズを取る。よりメリハリのあるウォーキングと綺麗なポーズを決めてより得点が高いプレイヤーの勝ち。
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26: エアギター / Air Guitar ☆☆☆☆☆
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2人対戦用ゲーム。Joy-Conを振ってギターを鳴らし、リズム・パフォーマンスを競うゲーム。
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27: フリーダンス / Free Dance ☆☆☆☆☆
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リズムに合わせて踊るパートと動きを止めるパートを3回ずつ繰り返す。リズムや派手さ、動きの止め方が評価されて点数の高い方の勝ち。
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28:ゴリラ / Gorilla ☆☆☆☆☆
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2人対戦用ゲーム。ゴリラのように胸を叩くフリをし、お手本通りのリズム・パフォーマンスができたか競う。
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上記のミニゲームをチーム戦でプレイするモードもある。
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こちらは双六形式で、止まったマス目のミニゲームで勝ったチームがルーレットを回して進むマス数を決める。先にゴールした人が最終的な勝者になる。
評価点
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シンプルでわかりやすいミニゲーム
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ミニゲームはとてもシンプルでわかりやすい。最初に遊び方のムービーがあるが、抽象的でありながらわかりやすい。なおムービーは1回見れば以降はボタンひとつで飛ばせる。
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盛り上がる
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パーティゲームとしても盛り上がりやすいし、ランダム選択もあるので次にどのミニゲームをやるかも決めやすい。友達を集めたパーティーで何度でも遊びたくなるゲームである。
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任天堂では珍しい実写ムービーだが非常に良質
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実写を取り入れたゲームは動作が重くなりがちが、本作では一枚絵を動かすことにより極力軽くしている。
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ゲームとしては珍しいシステム
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一緒に遊んでいる人の反応を見ながらプレイするスタイルである。そのため、コミュニケーションも取りやすい。
賛否両論点
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極力画面を使用しない
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「相手と向かい合ってプレイするゲームです」と何度も表示される通り、本作のミニゲームのほとんどは画面が必要ない。画面には視覚情報は基本的に表示されず、相手の動きや指の感覚だけでプレイすることになる。
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仮想の物体をイメージしなければならない場面がとても多く、「真剣白刃取り」や「ベースボール」などタイミング系のミニゲームでは理不尽さを感じやすい。また3人以上の場合は待ちのプレイヤーがつまらないことになる。
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一方でこのような勘に頼った戦いこそが本作の醍醐味であると肯定的に捉える意見もある。先述の通りプレイヤーにはテンションが求められているので、相手や非プレイヤーまで盛り上げることが必要なのかもしれない。
問題点
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飽きやすい
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本作を投げてしまった人の多くが答える原因。
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最初は数個しかミニゲームがないため、誤解してさっさと売ってしまう人もいた。初めから全ミニゲームが遊べるようにしても問題はないはずである。
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またミニゲームの遊び方はワンマッチ以外ではチームマッチしかなく、トーナメント戦やリーグ戦など他の遊び方は用意されていない。
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値段を考慮しても、ボリュームに対して割高であるという声が多い。
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2人対戦用ゲームはCPUとの対戦など、1人プレイ用のモードが存在しない。
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幸いJoy-Conは2つセットであるものの、一人でやる時は両手で片方ずつJoy-Conを持ち「右手VS左手」を行うことになる。
寂しい。
総評
総じてボリューム不足で、対人戦モードしかないこともあって遊び方は限られたものになってしまっている。
そのため、
定期的に友達や親族とのプレイができる環境にある人
が購入することが強く推奨される。
あくまでミニゲーム集のため、『はじめてのWii』のようにハードの諸機能に慣れるためのゲームと見たほうが賢明だろう。
余談
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ミニゲームの中にはTVモード専用のものもある
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Nintendo Switchは大きく分けてモニターに映す「TVモード」と本体ディスプレイに映す「携帯モード/テーブルモード」の2種の形態で使用できるが、リリースされるゲームは3つで遊べるようにする必要はなく、TVモードでは遊べないタッチパネル専用ゲームなどを作っても良いと任天堂が表明している。任天堂がローンチソフトでTVモードを前提としたゲームを加えているのもその一環と思われる。
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Nintendo Switch Lite(携帯に特化した廉価モデル)単体ではプレイできない。
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2019年9月20日に発売されたLiteでプレイする場合、別途Joy-Conを買わないとプレイ不可能。このことは公式サイトにもしっかりと記載されている。
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Switch LiteはTV出力には非対応のため、ほぼ完全にテーブルモード前提のプレイとなる。
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2023年6月30日に、本作の続編である『エブリバディ 1-2-Switch!』が発売された。1人プレイが完全廃止された一方、Joy-Conなら最大8人までプレイ人数が増やされた。
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ブラウザから参加できる「スマホモード」であれば最大100人まで一緒に遊ぶことができる。
最終更新:2023年11月19日 16:11