出会い玉
【であいだま】
| ジャンル | パズル |  | 
| 対応機種 | ニンテンドー3DS | 
| メディア | ダウンロード専売 | 
| 発売元 | スターサイン | 
| 開発元 | シムス | 
| 発売日 | 2015年9月2日 | 
| 定価 | 200円 | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| セーブデータ | 1個 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | パズルというよりタイミング感覚が重要 物量をいかにさばけるか
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概要
正方形で区切られた碁盤目状のテーブルを舞台に行われるゲーム。
公称ではパズルというジャンルだが、アクション要素も強くスタート地点から東西南北どれかの方向に発射されるボールを、ゴールに導く内容となっている。
ルール
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ボールのスタート地点は、スタートパネル(赤い矢印状のパネル)であり、ゴール地点はゴールパネル(チェッカーフラッグ状のパネル)となっている。
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ボールの発射準備が整い次第、3DS下画面の右上にある「スタート」ボタンをタッチすることで、ボールが発射される。
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ボールが発射され、ステージが指定する条件を満たしつつゴールに到達すればそのステージはクリアとなる。
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スタート地点やボールが転がりだす向きはステージごとに固定されており、プレイヤー側が指定できない。
 
ブロック・パネル・スロープ
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いずれもボールの進路や速度に影響させる設備である。すべて碁盤のマス1つ分の広さを持っている。
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いずれの設備もタッチペンのドラッグの要領で移動させることができる。またタッチペンで短くタッチすると、地面と平行に90度回転する。
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ブロック
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高さが2種類あり、立方体のブロックとその半分の高さの直方体のブロックがある。
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ブロックは5段程度まで積み重ね可能。
 
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スロープ
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高台から発射されるボールが滑らかに転がり出すために必要な設備。
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高さが2種類あり、直角二等辺三角柱の形状をしたものと、その半分の高さの直角三角柱がある。
 
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加速パネル
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「>>>」といった絵が描いてあるパネル。尖っている側に向かって加速度をかける。
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パネルに乗ったボールの進行方向と尖っている側が一致している場合はボールを加速し、逆ならば減速させる。
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ボールの進行方向と垂直に配置した場合は特に効果を発揮しない。
 
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左回転パネル・右回転パネル
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上に載ったボールの軌道を90度左あるいは右へ旋回させる。
 
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一定周期で移動する足場
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左右に一定周期で単振動移動している足場。この足場の上にはパネルは置けない。
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ボールの通り道として使うことは可能。しかし、ボール発射後も足場は移動するので、ボールがたどり着いたときに、足場が別の場所に行ってないように、きちんとボールの発射のタイミング調節が必要。
 
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その他
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ボールはスロープを介さずに段差から落ちると、その場で止まってしまう。
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ボールは転がっているうちに次第に減速していく。ゴールに着く前に速度が0になってもミス。
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ブロックの上には、様々なスロープやパネルも配置可能。1箇所に複数の物体が積み重なっているものをドラッグしようとすると、一番上においてあるものをひとつずつ掴んで移動させることになる。
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パネルやスロープの上に何か物を置くことはできない。
 
モード
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フリープレイ(全30ステージ)
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2箇所あるスタート地点から、それぞれ2つのボールが同時に発射される。
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2つのボールが1つしかないゴール地点に同時に到達できるように、プレイヤーが地形をいじる必要がある。
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左回転・右回転パネルで迂回させてみたり、加速パネルで速度を工面する必要もある。
 
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時間差でGO(全20ステージ)
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2箇所あるスタート地点から、それぞれ2つのボールが発射される。
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このモードでは地形を一切いじることが出来ず、最初からボールがゴールにたどり着くように経路作りがされている。
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ただし、同時に到着はできないようになっているほか、スタートボタンが2つ別々に配置されている。スタートボタンをタイミングを分けて押すことで、2つのボールが丁度出会えるようにする必要がある。
 
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シングルモード(全10ステージ)
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ボールが1つしかないモード。
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このモードでも地形を操作して、ゴールで「丁度止まる」ように調節する必要がある。
 
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各モードに制限時間はない。またどのモードのどのステージも最初からプレイできるようになっている。
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ただし時間差でGO・シングルモードは「スタート」ボタンを押せる回数に制限があり、回数を使い切ると失敗。再度ステージを選びなおさなくては成らない。
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クリア後は判定(S、A、B)が下される。ステージごと、いままで取った最高の判定が記録される。
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フリープレイでは、概ねクリアまでにかかった時間をもとに判定が下される。単純なつくりのステージほど、早い時間でクリアしないと高評価はもらえない。
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時間差でGOとシングルモードでは、残りの挑戦可能回数を参考に、判定が下されている模様。
 
評価点
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アクションとしては楽しめるかもしれない
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ボールの軌道操作自体は単純であまり頭を使う必要がなかったりするが、ボールの速度のパラメータは良くも悪くもクセがあり、アクションゲームとしての奥深さには貢献している。
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フリープレイでは、どのタイミングでどちらのボールをどれだけ加速・減速させるかを調節する楽しみは一応ある。
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時間差でGOのルールや、移動する足場が登場するステージでは、プレイヤーの体内時計を活用する場面となる。
 
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パネルの上にパネルを置けないというルール
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不便に思える点かもしれないが、本作は全体的に難易度自体は低い傾向にあるので、パズルらしさを与える要素とはなっている。
 
問題点
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誤操作の起こりやすさ
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タッチペンへの反応があまりよくない。ドラックしようとして何度も空振りになったり関係ないものを掴んでしまうことがある。
 
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パズルゲーとしてのやりこみの余地はほぼゼロ
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フリープレイ時、ダミーとなる積み木やパネルはあまり登場してこない。どの積み木・パネルをどこに置けばいいかは大方決まっておりパズルとしての自由度は少なめ。各種モードの終盤にあるステージになってくると、パズルというより物量のゲームとなり、積み木たちをいかに手際よく運べるかが本作の肝となっている。
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時間差でGOは、実は地形を見る必要がない。評価点で挙げたとおり、一度同時に発射される2つのボールがどれだけの時間差でゴールにつけるかを覚えて、体内時計を頼りにスタートボタンを押し分ければ良いだけである。
 
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シングルモードの難易度
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ボールが丁度ゴール地点で速度ゼロになるように調節するのがかなり難しい。
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トライ回数は実質無限なので、理不尽難易度とはいえないものの、パズルで頭を使うというよりは失敗を繰り返して覚えていく側面が強くなっている。
 
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判定評価について
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ゲーム成績が、3段階の判定(S,A,B)でのみ記録されるだけなので、いまいちやりこみの余地がない。また何をすれば高い判定になるのかも曖昧である。
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ステージクリア時に、そのステージクリアに要した時間は発表されるものの記録はされない。
 
総評
パズルという触れ込みで作られたゲームではあるものの、実際はアクションゲームとしての側面が強め。
操作性が若干良くないが、ルール自体はわかりやすくまた安価なので暇つぶしとして手を伸ばすくらいが丁度いいゲームではないだろうか。
余談
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2019年7月25日、Nintendo Switchにて、本作の続編にあたる『出会い玉2』が発売された。
最終更新:2022年09月08日 19:27