【たんていぼくめつ】
ジャンル | 探偵シミュレーションアドベンチャー | ![]() |
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対応機種 |
Nintendo Switch プレイステーション4 |
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発売元 | 日本一ソフトウェア | ||
発売日 | 2021年5月27日 | ||
定価 | 7,678円 | ||
プレイ人数 | 1人 | ||
レーティング | CERO:D(17才以上対象) | ||
判定 | 良作 |
『八ツ裂き公』を名乗る
謎の人物が起こした連続殺人事件により、
100人以上もの命が失われた。
社会全体に混乱が広がりつつある中、
政府は八ツ裂き公の対策として、
例外的な措置を発表する。
それは優れた探偵を集めた組織
『探偵同盟』への、捜査依頼。
『探偵ネーム』と呼ばれるコードネームで
呼び合うというその組織の探偵たちは、
年々犯罪率が高まる社会の中で、英雄視されていた。
平凡な高校生、北條和都も探偵同盟に憧れる一人。
そんな彼の元に、ある日『老師探偵』を名乗る謎の男が現れ、
「お前は探偵同盟のメンバーに選ばれた」と宣言する。
更に、有無を言わさず眠らされ、
名前も知らない島へと連行されてしまうのであった。
(公式サイトから引用)
日本一ソフトウェアによる、「推理ADV+推理SRPG」という斬新な形式のアドベンチャーゲーム。
14人の個性豊かな探偵「探偵同盟」が殺人鬼「八ツ裂き公」の思惑によりクローズドサークルに閉じ込められ、一人また一人と犠牲を払いながらも犯人を追い詰めていく推理ミステリー。
特徴的な点として「捜査パートが戦略シミュレーションゲーム形式」であることが挙げられる。
プレイヤーは探偵同盟の司令塔となって探偵達を事件現場に適切に配置し、制限ターン以内に証拠や情報を収集完了させることでステージ(章)をクリアしていく。
なお同社は「ディスガイア」などのSRPGや、「ホタルノニッキ」などの残酷なADVを多数輩出してきたベテランメーカーである。
+ | 登場キャラクター一覧 |
+ | そしてオカルト要素(序盤のネタバレ有) |
+ | 終盤の展開で若干のネタバレ有 |
クローズドサークルの舞台に異常な才能を持った人物が集められ事件が発生するなど、身も蓋もないわかりやすい言い方をしてしまえば『ダンガンロンパ』系の作品である。
しかし、システムなどの差別化を図ることで単なる後追いの二番煎じには収まらないように創意工夫されており、細かい難点こそあるものの、全体的には程よくまとまったアドベンチャーゲームである。
日本一ソフトウェアの得意分野である戦略SRPG要素を推理ゲームに持ち込んだことで、地味になりがちな捜査パートを華の有るものへ昇華している。
「値段以外は良作」と評されがちな日本一ソフトウェアであるが、本作は「値段相応の良作」と太鼓判を押せる出来になっている。