Darq
【だーく】
| ジャンル | ホラーアクションパズル | imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 | 
| 対応機種 | Windows 7/8/10(いずれも64bit版のみ) | 
| 発売元 | Feardemic | 
| 開発元 | Unfold Games | 
| 発売日 | 2019年8月5日 | 
| 定価 | 2,050円(Steam) $ 19.99(GOG)
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| プレイ人数 | 1人 | 
| メディア | ダウンロード専売 | 
| 備考 | Unity Engine使用 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 日本語あり | 
 
ストーリー
少年Lloyd(ロイド)は夢の中で、これは夢だとわかっているのに、夢から出られないでいる。
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この設定はゲーム内では説明がない。
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最初から「これは夢である」としているため、もちろん夢オチとなる。
概要
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ホラー系の脱出アクションパズルである。
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アイテムを収集して、どこかで使用することで脱出をはかるパズルであるが、舞台が夢であるため、一部のアイテムは想像もつかない使い方をする。
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舞台は3D描写されているが、プレイヤーはロイドを左右にしか移動させることができない。ただし、ロイドは重力を操れるため、壁を歩くことができる。この場合でもプレイヤーの操作はあくまで左右方向のみであり、画面のほうが回転する。
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基本的に重力が変わるのはロイド自身だけであり、重力の変化によってアイテムが落ちてくる場面は1箇所だけと思われる。ロイドが天井を歩いていても床のアイテムが落ちてくることはほとんどない。
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3章のみ屋外のため、重力を操ることはない。
 
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正体不明の敵が現れるため、基本ステルス、7章のみ敵からダッシュで逃げる必要がある。なお、Bボタンで忍び足、Rトリガー押下でダッシュとなる。
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7章はパズル性は低く、死に覚えのアクションとなっている。
 
 
評価点
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シンプルなアイデアなのに奥深いパズル
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オリジナリティの高いルールであるが、意外にすんなりと受け止めることができるシンプルなルールとなっている。
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1章目から、プレイヤーの頭の硬さをあざ笑うかのような予想外の広さの隠された探索範囲が用意されている。
 
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世界観を補強する3Dグラフィック
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舞台は3章は屋外で郊外であったり、5章は走行中の列車、6章は廃病院と意外にバリエーションがあるものの、何故か同一の世界観であることはちゃんと伝わる。
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元々は、プロのミュージシャンが本業であるUnfold Games代表のMarhuletが、気まぐれにUnityで3Dモデルを作っている時に本作のルールを思いついた。そのエピソードを知っていると「素人の作ったグラフィック」という誤った先入観を持つ可能性もあるが、その後にクラウドファンディングで資金を集めてちゃんとしたスタッフを雇って制作しており、E3 2018で公開されたデモよりもグラフィックの質は格段に向上している。
 
賛否両論点
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ややグロテスクな表現がある
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使用するアイテムに「切断された手」「切断された足」などがあり、これらはピクピク動く。
 
問題点
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ボリューム不足
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全部で7章からなるが、詰まらなければどの章も数十分程度でクリア可能であり、トータルでも数時間程度でプレイし終えるボリュームである。
 
    
    
        | + | ネタバレ注意!
 パズルの答えです! | 
腕時計で進行不能な箇所に橋を架けるという場面がある
腕時計みたいな形状が不安定なもので橋を架けるという発想には至らないであろう
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「夢だから」で何でもありなのは、やや理不尽である。
総評
斬新なアイデアによる新機軸のパズル。そのルールは言葉での説明は難しいものの、プレイし始めると意外とすんなりと飲み込める。しかし、ルールの理解とそのルールの使い方に慣れるのとでは難しさが異なり、「そこが探索可能だったのか!」という見落としが発生しがちである。
また、正体不明の敵から隠れたり逃げたりするホラーアクションもある。
しかしながら、価格に比して総プレイ時間は短く、ボリューム不足気味である。
余談
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本作はIndiegogoでのクラウドファンディングによって資金を調達して製作された。
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クラウドファンディング実施時の本作の説明において、主人公はゲーム途中で懐中電灯を拾い、懐中電灯のOnで敵から見つかり易すくなったりすると書かれていたが、本作には結局、懐中電灯は出現しない。
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また、敵の位置によってOn/Offするスイッチがあり、敵を誘導する必要があるとも書かれていたが、その要素も最終的には本作に存在しない。
 
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Unfold Gamesが本作のSteamでのリリース日を発表した3日後に、Epic Games Storeでの1年間の先行独占販売を持ち掛けられたが、Unfold Games側は自社の信用を損ねることになるだろうと考えてこれを拒否した。
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Unfold Games代表Marhuletがこの件について海外のインターネット掲示板Redditに投稿した書き込みは当時におけるReddit史上最高の高評価が付けられた。
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この件で両社はしこりを残すこととなったが結局、2021年8月にEpic Games Storeでも本作のComplete Editionの販売が始まっている。
 
その後の展開
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2019年末に無料DLC「TheTower」と「The Crypt」がリリースされている。
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「TheTower」は本編の1章分の長さで難易度も同程度である。
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「The Crypt」も本編の1章分程度の長さであるが、隠しアイテム収集も含めると最長かつ最高難易度となっている。
 
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2020年12月4日にWindows, PS4, Xbox One向けに『Darq:Complete Edition』が発売された。
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Complete Editionには最初から全てのDLCが含まれている。
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Windows版のComplete EditionはUnfold Gamesの自社パブリッシングとなっている。
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通常版所有者に対して、無償でComplete Editionへのアップグレードが行われた。
 
最終更新:2022年05月28日 16:39