イソーローマズ
【いそーろーまず】
| ジャンル | アドベンチャー |  | 
| 対応機種 | Windows7,8,10 Nintendo Switch
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| メディア | ダウンロード専売 | 
| 発売元 | 【Steam】Rfdshir Games 【Switch】Sometimes You
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| 開発元 | Michael Rfdshir | 
| 発売日 | 【Steam】2020年12月5日 【Switch】2021年4月15日
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| 定価(税込) | 【Steam】100円 【Switch】149円
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| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 作成不可 | 
| レーティング | IARC 12+ | 
| 判定 | 怪作 | 
| ポイント | 油粘土細工を主体とした名状しがたいデザイン 世界観・システムともに意味不明
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概要
画面クリックによって進行する、油粘土アニメーションのような作品。原題は「Isolomus」。
Nintendo Storeでは、「手作りの短編選択型ホラーアドベンチャー」と称されている。
システム
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画面タップによるゲーム進行
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ボタン操作は受け付けていないようで、Switchの画面のあやしいところをタップしてまわってゲームを進捗させる。時折、マウスのドラッグの要領で物をつかんで別の場所に移動させなくてはならない場合もある。
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一定の操作をこなすと油粘土細工を主体としたアニメーションが発生。次の画面に切り替わる…といった繰り返し。
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1シーン内部で展開に分岐が発生する場合もある。タップ・ドラッグできる物体が複数置かれてあるような場面だと、どちらの物体を選んだかによって1シーンのオチが若干変わったりする。
 
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その他
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原則タイムノルマやゲームオーバーのようなものは無い。
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10シーン分を経験すると、ひととおりゲームクリア扱い。
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1周だけですべてのシーンを体感できるわけではなく、2周目以降も用意されている。
 
評価点
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グラフィックによるインパクト
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油粘土や実際の写真をベースとしたグラフィックが特徴。見たらほぼ確実に印象には残るだろう。
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油粘土の光沢のあるねっとり感や握られた後の指紋等がよく表現されている。
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油粘土で作られる人間やその他物体は、若干グロテスク寄りのデザイン。かといってホラー系に分類できるかというとそうとも言い切れず、いかんとも名状しがたいテイスト。
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粘土によって形成される物体も写実的ではなく抽象的だったりデフォルメされてたりする。
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背景色は原則黒で固定。
 
問題点
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ゲームの進捗が分かりづらい
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結局怪しいところをタップしたらアニメーションが進んで、勝手にゲームのシーンが進んで…という流れで自由度はあまり感じられない。
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気づいたらゲームの1周が終わっている。1周のプレイ時間も1時間未満となるためいまいち拍子抜けしやすい。
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しかしそもそも本作は安価であり、アート寄りの作風であるため、こういったツッコミが野暮かもしれないが。
 
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操作性
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コントローラーによる操作が不可能な模様
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タップに対する反応も若干悪い。ダブルクリックするようにタップしないと反応してくれないギミックが多い。
 
怪作要素
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とにかくこの作品に何のメッセージが込められているのかがまるで分からない。ひととおりプレイし終わった後に、強烈な印象は残るが結局「あれは何だったのか」という感想くらいしか抱けない。
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文字の類やヒントの類が登場しない。記号のようなものは現れるが当然のように読解不能。
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とにかくあてずっぽうに何かしらタップやドラッグしていれば、良く分からないうちに勝手に意味の分からないアニメーション・ストーリーが展開されて先の場面に進める。
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1シーンのひとつひとつは、最低でも何が起きているかぐらいは理解できるかもしれないが、それらが脈絡あるようにつながっていない。
 
    
    
        | + | 本作で起こること(ネタバレ注意?) | 
手当たりしだいに、街や車・人型の粘土細工を潰す。
と思ったらテレビを見ている画面に切り替わり金庫の開錠や、扉の密閉をさせられる。
文字の解説の無いまま、チャンネルを切り替えると勝手にミニゲームのようなものが始まる。
月と太陽が、粘土人間の頭にひっつき、2つ首となったかと思ったら、その2つの首が互いの顔を食べあう。どちらかが片方を食い尽くすと次のシーンへ。
粘土人間が、近くの扉を開いたところ臓器のようなものに食べられる。プレイヤーはカッターナイフを持っていき、その人間に追い討ちのように刺すと次のシーンへ。
缶詰に切れ込みを入れたら血液のようなものが滲み出す。すると近くにラスクのようなものが置かれるので掴んで、缶詰の切れ込みに与えると血液が成長して生き物のパーツのようなものを形成する。この生き物(?)を街に導くか、カッターナイフで刺し殺すとこれまた次のシーンに進める。
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総評
本作は、体裁上は短編アニメーション集に分類されると思われる。システム自体はシンプルではあるが、全編通してとにかくゲームのグラフィックが奇抜すぎるのと、アニメーションが脈絡がなさすぎるのもあり、結局何をすればいいのか、プレイヤー自身がこの作品で成し遂げたことは何だったのか分かる人は恐らくいないだろう。
最終更新:2022年05月16日 18:01