スポット・ザ・ディファレンス 2プレーヤー
【すぽっと ざ でぃふぁれんす つーぷれーやー】
Spot The Difference
【すぽっと ざ でぃふぁれんす】
| ジャンル | 間違い探し | 
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| 対応機種 | Nintendo Switch PlayStation 4
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| メディア | ダウンロード専売 | 
| 発売・開発元 | Sabec | 
| 配信開始日 | 【Switch】2021年7月15日 【PS4】2022年3月31日
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| 定価(税込) | 【Switch】889円 【PS4】1,100円
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| プレイ人数 | 1~2人 | 
| セーブデータ | 作成不可 | 
| レーティング | IARC:3+ | 
| 備考 | 日本語非対応 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | アーケードスタイルな間違い探しゲーム ゲーム自体は無難に遊べる
 拭いきれない無個性さ
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概要
その粗製濫造ぶりからネガティブなイメージが浸透しつつあるインディーズデベロッパー、Sabec LimitedからリリースされたSwitch/PS4向けダウンロードソフト。
ジャンルはごくシンプルな間違い探しゲームで、世界的アーケードゲーム『Spot-The-Difference』を原型としたゲームとされている。2人対戦プレイ可能。
本記事ではSwitch版を基準にして扱う。
ゲームルール
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1人プレイか2人同時対戦のどちらかがプレイできるが、双方ともエンドレスによるステージクリア方式である点は共通。制限時間制でゲージが0になるとゲームオーバー。
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画面内に2枚表示された出題イラストの中から、4つの間違い箇所を発見すればステージクリア。ステージを進めるにつれ制限時間が徐々に短縮化されていく。
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出題イラストはランダムで登場し、その都度に間違いの箇所が変化している。1人プレイ限定で間違いを1箇所知らせてくれるヒントアイコンが3回まで使用できる。
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間違い箇所を発見するたびにプレイヤーのスコアが加算。間違いでない箇所を当ててしまうと制限時間が微小に減り、さらにはプレイヤーのスコア減算もされる。
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1人プレイはゲームオーバーまでのハイスコアがベスト8までのランキングにとして登録。2人対戦プレイではゲームオーバー時にスコアの高いプレイヤーが勝者となる。
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コントローラー側とSwitch本体によるタッチ側(1人プレイのみ)に対応。操作対象はカーソルの移動(コントローラー側)と間違い箇所及びヒントアイコンの決定のみ。
評価点
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間違い探しとしての安定感
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元が完成されたジャンルというのもあるが、プレイ環境の面で大きな不備は見受けられない。
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「間違いを探つけるだけ」というこれ以上説明のしようがない位に分かりやすいルールで、日本語非対応ながらも誰にでもすぐに入り込めるお手軽さを持つ。
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ゲームテンポや操作性の面もごく快適で、遊びにくさとはほぼ無縁。さくっとプレイできてさくっと終われるという意味では非常に優秀なゲームといえる。
 
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イラストの素材は実写がメインで、個々のイラストのクオリティもまずまずといったところ。イラスト枚数は不明だが、推定ではそこまで多くないと思われる。
 
問題点
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拭いきれない無個性さ
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ジャンル上の完成度的には申し分ないものの、裏を返せば「本作ならではの個性や作り込み」がほとんどない点も否定できない事実となる。
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大半の間違い探しゲームに搭載されている事が多い「変則的なルールによるプレイの多彩化」「イラスト選択」「称号集め的なやり込み」といったものはない。
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悪くいえばボリュームに欠ける内容でもあり、必要最低限の間違い探しゲームしかプレイできない。上記の通り、イラスト総数が多くないのも飽きやすい要因。
 
 
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セーブに対応していない
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同社のゲームすべてにいえる事だが、セーブ非対応なためゲームの起動を止めた時点でハイスコアが初期化されてしまう。
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Switchにおける他の間違い探しの大半はセーブ対応であり、今の感覚でプレイ状況が継続されないゲームでのリリースは厳しい目で見られやすいのが実情。
 
 
総評
露骨に低クオリティなものが多い同社のゲームとしては、間違い探しという安定したジャンルという事もあり普通に遊べる部類の一作。
一方で本作ならではの個性や作り込みというものがほぼなく、わざわざ900円も出してプレイしたくなるような魅力が感じにくい微妙さも見えてしまう。
余談
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開発元のSabecは2000年に同名の作品をリリースしており、本作はそのリメイクと思われる。(参考リンク・PDF)
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また、過去には本作のAndroid版が配信されていたという情報もあるが、配信が停止してしまったのか殆ど情報が残っていない。
 
最終更新:2023年02月11日 19:30