ピンポントリックショット
【ぴんぽんとりっくしょっと】
| ジャンル | ピンポン玉アクション |  | 
| 対応機種 | ニンテンドー3DS | 
| メディア | ダウンロード専売 | 
| 発売元 | スターサイン | 
| 開発元 | シムス | 
| 発売日 | 2014年11月5日 | 
| 定価 | 200円(税込) | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1箇所 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
 
概要
ピンポン玉を投げてガラスのコップにインさせる工程を題材としたアクションゲーム。
システム
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基本ルール
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原則、ピンポン玉を発射する「向き」・「強さ」の2つを決定するだけというシンプルなルール。
 
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カメラモード時のピンポン玉の投げ方
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スライドパッドを倒しつつピンポン球を投げる方向を決定する。
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ピンポン玉が投げられる方向は、スライドパッドを倒した方向とは反対方向となる。なお奥行きのベクトルを考慮する必要はない。
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発射の「強さ」は、ゲージをAボタンで目押しで止めて調節する。ゲージはスライドパッドを倒している間に限って増減する。
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3DS下画面をタッチペンでスライドするように入力すると、ステージを回転させて観察可能。
 
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ボールモード時のピンポン玉の投げ方
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3DS下画面をタッチペンで弾くように入力すると、その勢い・方向に応じてピンポン玉が発射されるようになる。こちらのモードのほうが連射しやすい。
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なおボールモード時でも、左スティックとAボタンで発射可能。このときステージを見回すことができなくなる。
 
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ピンポン玉が置いてあるガラスのコップに入れば成功。ピンポン玉が床や壁にぶつかるとバウンドする。床が無いところにピンポン玉が落ちるとそのままロストしてしまう。
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その他、特に指定が無い限りは、地面にバウンドさせてカップに入れても問題ない。
地形のギミック
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黄色い床・壁
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黄色い床・壁は移動できる。周期的に自律的に移動するタイプと、近くにあるスイッチをピンポン玉で押したタイミングで移動するタイプがある。
 
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赤い床・壁
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反発係数が1よりも大きく設定されており、ここに着地・接触したピンポン玉は勢いよく跳ね上がる。
 
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黒い球・白い球
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黒い球、白い球が対で空中で固定されていることがある。
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それぞれがブラックホール・ホワイトホールとなっており、黒い球にピンポン玉が触れると、白い球の方にワープさせられる。
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黒い玉に入射したときの向きや勢いは、白い玉から出るときにそのまま維持される。
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なお白い球の方にピンポン玉が触れても何も起こらない。
 
モード
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スコアアタック
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1つのステージに対して20球投げるチャンスがある。
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グラスに入るたびに+100pt。連続で成功するごとに、100点に加えさらに+30pt(×連続成功回数)のチェーンボーナスがつく。
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各ステージごとに最高得点が記録される。
 
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ミッション
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30球のチャンスがありその中で5ステージをクリアすればいい。ポイントは気にする必要なし。
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また壁・床にバウンドしていい回数を指定されている。0回と指定された場合は、5ステージ分ノーバウンドでクリアする必要があり、2回と指定された場合も同様に2バウンドで5つステージをクリアする必要がある。
 
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チャレンジ
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全35球。成功するとステージが変わっていく。
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成功するたびに+100pt。ノーミスだとさらに+1000pt、1ミス後のクリアだと+500pt、2ミス後のクリアだと+333pt…と減っていく。
 
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タイムアタック
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1つのステージに対して60秒の制限時間が課せられている。
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制限時間はあるが球数は無制限。得点の計算方法自体はスコアアタックと同様で、各ステージごとに60秒間で稼げた最高得点が記録される。
 
評価点
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ゲームのジャンルや手軽さ
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ピンポン玉を使って、トリックショットを決めるという題材のため、片手間や暇つぶしとしてのゲームとしての利用価値は高い。
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また現実でこういう遊びをする手段こそあるが、こちらはこちらでピンポン玉やコースを用意する必要はないので手軽ではある。
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中断もしやすい。スコアアタック・タイムアタック時ではステージ選択も手軽に行える。
 
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ピンポン球の軌道を考える上での戦略性
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どんな向きどんな強さでピンポン玉を投げるべきか、複数通りの正解があり、プレイヤーが適宜調節したり試行錯誤する余地がある。
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床・壁が常に移動していたり、こちらが投げ損じたピンポン玉がスイッチを作動させるなどして床・壁が移動したりする場合がある。
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特にタイムアタックのルールでは、どのタイミングで、どういった軌道でコップを狙うのが最善かといった瞬発力も多少求められる。正解となる軌道もひととおりとは限らない。
 
 
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音響など
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ピンポン玉が壁や床にぶつかったときには乾いた音が、コップにぶつかるときにはガラスの音がきちんと鳴る。
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立体視には対応している。
 
問題点
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ある程度は覚えゲー
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最初の1球をいかにコップに入れるようにするかに試行錯誤の余地はあるかもしれないが、一旦コップに入れることができる軌道(投げ出す角度)が分かってしまえば、ゲージを目押しするだけになるケースが多い。
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ミッションでは、バウンド回数が制限されるためなおのことどういう軌道で投げるべきか自由がきかなくなる。また2バウンドするように指定されると難易度が高くなる傾向。
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ステージ数が30と少ない。またこれらステージ30個分を満足に使用できているのはスコアアタックとタイムアタックのみ。ミッションとチャレンジは5~10個程度のステージしか遊べない。
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またゲームのモードが変わったところで、ステージそのものの攻略法(投げ方やパワー調節)は殆ど変わらない。
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ボールモードを使用して、タッチペンでボールを連射したほうがいいようなタイムアタックモードもあるので、その限りでもないかもしれないが。
 
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ミスショットしたときの無駄時間が長い
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ピンポンが床が無い奈落の底に落ちていった場合はいいが、床に転がってしまった場合は完全に止まるまで操作不能。またこのとき時間が4~5秒程度はロスとなる。
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タイムアタックのときにもこのようなタイムロスが効いてくる。ルールとして割り切れば楽しめなくも無いかもしれないが。
 
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ピンポン玉を投げる「強さ」の調節について
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スライドパッドを傾けピンポン玉を構えている間は、投げる強さのゲージが変動する。
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この「強さ」の変動は正接曲線のような挙動となる。最小値から最大値に至るまでは漸増するのだが、最大値に到達した次の瞬間、最小値にリセットされる。
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最大パワーを狙って目押ししたものの、タイミングが遅れて最小パワーで無駄うちしてしまったという事故が起こりやすい。
 
 
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チャレンジのモードのポイントが記録されない。
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画面右上で35球投げきるまでに稼いだ累計得点は記録されていくのだけ。チャレンジを終了するとその得点やいままでのハイスコアが消されてしまう。
 
総評
タイトルにあるとおり、ピンポン玉をイカした方法で投げてコップにインさせるという題材のアクション。値段相応のボリュームではあるが、ゲームとしての致命的な破綻はない。ただしある程度覚えでなんとかなってしまうゲームバランスではあり、長期間やり込めるかどうかは意見が分かれるかもしれない。
余談
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2015年7月18日に『ピンポントリックショット2』が発売された。価格やゲームシステムや収録モードは前作と同様で、30個の新ステージが遊べるようになっている。
最終更新:2022年04月16日 12:52