ダーツ
【だーつ】
| ジャンル | スポーツ |  | 
| 対応機種 | Nintendo Switch | 
| メディア | ダウンロード専売 | 
| 発売・開発元 | Sabec | 
| 配信開始日 | 2021年7月1日 | 
| 定価 | 899円(税込) | 
| プレイ人数 | 1人~2人 | 
| セーブデータ | 作成不可 | 
| レーティング | IARC:3+ | 
| 備考 | 日本語非対応 | 
| 判定 | クソゲー | 
| ポイント | その名の通りのダーツゲーム ペラペラなボリュームと致命的な操作上の不具合
 ぶれないSabecクオリティ
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概要
全体的に開発ソフトのクオリティの低さが際立つインディーズデベロッパー、Sabec LimitedからリリースされたNintendo Switch向けダウンロードソフト。海外のみプレイステーション4でも配信された。
ジャンルはそのまんまのダーツゲーム。それ以上でも以下でもない。
ゲームルール
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「プレイヤー1人とCPUとの疑似対戦」と「2人対戦プレイ」のどちらかをプレイできる。CPU抜きで1人プレイをする機能は非搭載。
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いわゆる「ゼロワン(×01)」ルール固定でダーツを行う。プレイヤー(CPU)がダーツを3本ずつ投げ、それを1セット交互に繰り返していく。
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お互いのプレイヤー(CPU)のスコア501からスタートし、ダーツに刺さったボードのスコアに応じてスコアが減少していく。
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先にスコアを0にしたプレイヤー(CPU)が勝者。必ず0ジャストでスコアを出す必要あり。お互いが15セット行っても決着が付かないと引き分けとなる。
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コントローラー側のみ操作対象。アナログスティックでダーツの投げる位置を決め、ボタン押しっぱなしでダーツの上下方向へ投下位置を調整し、ボタンを離すとダーツを投げる。
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オプションとしてポーズ中にボードとダーツの色変更の設定が行える。ダーツの色は1P・2P・CPU別での設定も可能。
問題点
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ダーツとして根本的欠陥
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「ダーツがボードの上方向へと狙いにくい」という操作上の不具合があり、操作性が非常に悪い。
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ボードへの狙いを上方向に定めるとダーツが大きく揺れる仕様で、狙いたい位置へとダーツを投げるのが困難。そのため下位置を狙った方が確実にスコアが出しやすい。
 
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CPUの行動がデタラメでやる気がなく、1人でのプレイはCPUの茶番劇を強制的に見せられてしまうのも苦痛。
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公式ではCPUを「賢い人工知能」と評しているが、とんだ嘘っぱちである。スコアが0に近づいても締めを狙う気も見せないのに何が「賢い」のか。
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CPUはボードの下位置にしかダーツを投げない知能らしく、ますます賢さとは無縁である。CPUも上方向への投げにくさを承知しているための判断なのだろうか?
 
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ダーツゲームとの相性抜群なジャイロセンサーを利用した操作に対応させなかったのも疑問に感じられる。
 
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ボリュームがペラペラすぎる
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ルールがスコア501スタートの「ゼロワン」のみで、他のダーツゲームでは大方搭載されている細かいルールの設定ができない。
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このペラペラなボリュームが本作のすべてなため、ダーツゲームが好きなプレイヤーですらもすぐに飽きてくる。上記の通り重大欠陥もあるため尚更。
 
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BGMは終始無音で効果音もごく少数、ゲームを盛り上げるような演出も皆無で、ただひたすらに虚無な空気を漂わせる。
 
評価点
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評価点は「操作は非常に簡単」「CPUの茶番劇が挟まれるのはともかく、テンポ自体は非常に軽快」「ダーツとボードの色変更ができる」などが挙げられる。
総評
「ダーツゲームとしての根本がまともに作られていない欠陥品を900円で売りつける」という残念すぎる一作。
普通に作ればクソゲーになり得ないはずのダーツゲームをこのクオリティに仕上げるのは、(もちろん悪い意味で)Sabecらしいというか何というか…。
最終更新:2022年09月11日 13:43