Apple Knight
【あっぷる ないと】
| ジャンル | アクション |  | 
| 対応機種 | Nintendo Switch | 
| メディア | ダウンロード専売 | 
| 発売・開発元 | Limitless | 
| 配信開始日 | 2021年9月9日 | 
| 定価 | 1,100円(税込) | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1箇所・オートセーブ方式 | 
| レーティング | IARC:3+ | 
| 備考 | 日本語非対応 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 剣と林檎のファンタジーアクション 上質なゲームバランスで遊びやすい
 ステージバリエーションはやや控えめ
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概要
海外メーカーであるLimitlessからリリースされたダウンロード専売ソフト。スマートフォン向けのアプリゲームが初出だがこのページでは扱わないものとする。
ジャンルは王道ファンタジーな世界観の横スクロールアクション。剣と林檎(?)を武器に戦う剣士を操り、お供の魔法使いと共に数々のダンジョンを攻略していく設定。
日本語非対応だがまとまったストーリー描写はほぼなく、ストーリー状況を意識する必要は薄い。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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全4ワールド×10ステージを順々の攻略していく。ステージセレクト方式。
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各ステージは「STORY」「CASUAL」「HARD」「ULTRA HARD」の4段階の難易度から選択可能。ただし敵やアイテムの配置はどの難易度でも固定。
 難易度によっては「チェックポイントの有無」「残機とライフの数」「ボスの耐久度」「入手できるコインの数」などの相違がある。
 
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また本編とは別でハイスコアを競うモードも初めからプレイできる。
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このモードはランダムで選ばれたステージをゲームオーバーになるまでプレイしていくルール。難易度はHARD基準でコンティニューは行えない。
 
 
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操作体系
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主に移動とジャンプ及び2タイプの攻撃で剣士を操作していく。
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アナログスティック等で左右移動。ダッシュボタンとの併用で上下左右斜め8方向のいずれかに一定距離のダッシュ移動も行える。
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ジャンプボタンでジャンプで二段ジャンプも可能。壁に接した状態でジャンプすると無限の壁ジャンプもできる。
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剣攻撃で近距離専用の剣攻撃。剣攻撃にはクリティカルの概念があり、一定の確率で敵に大ダメージをあたえられる。
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林檎攻撃で飛び道具の林檎攻撃。利便性が高いものの使用回数の制限があり、純粋な攻撃力という観点でいえば剣攻撃よりも劣る。
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ボス戦ステージ限定でお供の魔法使いが時折、補助的な攻撃で剣士をサポートをしてくれる。プレイヤー側の操作は不要。
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多くのステージには「スイッチ」が頻繁に配置されており、攻撃を加えると隠された地形やトラップを出現(解除)させる事ができる。
 
 
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アイテムについて
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各ステージにおいて敵を倒したり宝箱を破壊するなどの行為を行うと、通過アイテムである「コイン」の数々が自動回収される。
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コインは高い難易度になるほどに多く入手できる。ストックしたコインは下記の装備品の購入に使用可能。1回のステージでのコイン無限稼ぎは行えない。
 
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他にもライフ1ポイント回復の「ハート」、林檎攻撃の回数回復の「林檎」、封鎖された扉の解除ができる「鍵」などのアイテムも存在。
 
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ステージクリアとミス条件について
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ステージ1~9の通常ステージはどこかにあるゴールポイントへと到達、ステージ10のボス戦ステージはボスを倒すとクリア。
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各ステージには「宝箱」が複数配置されており、何かの攻撃で破壊するとコイン等が取得できる。またステージクリア後は宝箱の最高破壊率の記録もされる。
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先述と同じく「赤い宝箱」も2箇所配置されており、同じ方法で破壊及びコインの取得。ステージクリア後は赤い宝箱の最高は回数の記録がされる。
 通常ステージにおける赤い宝箱は必ず隠し通路の中に配置されている。また一部の通常宝箱も赤い宝箱に混じる形で配置されている場合あり。
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ステージクリア後は難易度に対応した「ランク」の記録もなされる。高い難易度でクリアする程に最大4段階までのランクの記録が上書きされる。
 
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難易度によって残機数やライフポイント数、チェックポイントの有無に大きな差が発生する。
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各難易度の残機数はSTORYは無制限(ゲームオーバーなし)、CASUALは3つ(3回ミスでゲームオーバー)、他の難易度は1つ(即ゲームオーバー)となる。
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HARD以下の難易度では防具に対応した3~5ポイントのライフ制。落とし穴転落で即ミス。ULTRA HARDは防具に関わらずライフ1ポイントのみ。
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STORYとCASUALの通常ステージでは2箇所のチェックポイントが配置されており、ミス後はそれまでの状況を維持した状態での再開ができる。
 
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なお本作では剣士だけでなく敵側・お供の魔法使い側にもあらゆる攻撃に対する当たり判定がある。
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そのため「フレンドリーファイアによる同士射ちで敵が自滅」「剣士の攻撃で魔法使いを倒してしまう」という状況となる機会も多い。
 
 
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装備品について
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ステージ及びモードを始める前にコインと引き換えに剣士の装備品の購入及び装備が行える。
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装備品には主に剣攻撃の性能に関わる「剣」、剣士のライフ数や補助性能に関わる「防具」、林檎の性能に関わる「林檎」が3タイプが存在する。
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一度購入した装備品は永続し、高い売価のものを装備する程に性能も上がる。装備品によっては一定のステージをクリアしないと購入できないものもある。
 
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あくまでも外見だけの変化に過ぎないが、剣士の性別の設定が行える(無料)。また剣や防具の装備によっても剣士の外見が大きく変化する。
 
評価点
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上質なゲームバランスで遊びやすい
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軽快な操作性かつ敵や仕掛け等の配置が絶妙で、ゲームバランスは非常に上質で遊びやすい部類に属する。
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ステージ構造はやや短めで、敵は適度に殺しにかかるものの理不尽な攻撃はほぼ仕掛けてこない。難しいステージでもパターンを覚えればクリアは容易い。
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4段階の難易度により様々なプレイヤーに対応しているのも嬉しい。低難易度はミスの許容回数が緩く、ULTRA HARDは即ゲームオーバーのスリルが付きまとう。
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高性能な装備を購入すれば多少のごり押しプレイが効くため、プレイを繰り返して装備目当てでコインを稼いでいくという攻略法も有効となる。
 
 
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古き良き16bitグラフィックとBGM
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グラフィックは古き良き16bitライクな粗めのドットで描かれており、王道なるダークファンタジー的な雰囲気を漂わせる。剣士の滑らかに動く様も見所。
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BGMに関しても雰囲気に合った重厚感溢れる楽曲がメインで流される。しかし楽曲が少なく、先のステージでも同じ曲が使い回されるのが残念なところ。
 
問題点
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ステージバリエーションの乏しさ
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敵や仕掛けの種類はあまり多くなく、先のステージに進んでも似たような顔ぶれに遭遇しやすい。
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敵等の種類が少ないゆえに、「ステージを進めても難易度の差異があまり感じられない」ともいえる。この辺は販売価格を考慮すれば贅沢はいえないのだが…。
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一応フォローしておくと、敵や仕掛けの配置に変化を付けてマンネリを感じさせにくくする作り込みはなされている。またボスはすべて違う顔ぶれである。
 
 
総評
アクションゲームとしてはなかなかの上出来で、抜きん出た完成度とまではいかないものの丁寧に作られた一作。
ボリューム的には価格相当なものだが、高難易度クリアなどのやり込みも搭載されており、過剰に大きなものを求めないのであれば普通に楽しめる佳作といえる。
最終更新:2024年02月21日 10:20