ナオシーノ!

【なおしーの】

ジャンル パズル
対応機種 Android 5.0以上
iOS 10.0以降
発売元 グローバルギア
配信開始日 2018年3月22日
定価 無料 課金要素なし
プレイ人数 1人
レーティング Android 3歳以上
iPhone 4歳以上
判定 なし
ポイント ゲーム内の演出は素晴らしい
最後が蛇足すぎる


概要

グローバルギアがリリースしたパズルゲーム。アイテムを集め、正しい位置に置くことでお手本の状態にすることが目的である。

ルール

  • ステージ上には様々なアイテムやしかけがあり、タップすることで拾ったり動かしたりすることができる。一度に拾えるアイテムは5個まで。
    • そのアイテムを正しい位置に置くことでステージ内にあるしかけが動き、新たなアイテムを入手したり、今まで置くことができなかったアイテムを置いたりすることが可能になる。
      • レバーやスイッチなど一部のアイテムは配置した後にもう一度タップすることができる。これによって仕掛けが動くこともあるため、どのタイミングで発動させるかが重要となってくる。
    • 特定の箇所を正しい状態にすると星を獲得できる。星の数が5つになるとクリアである。

評価点

  • 29ものステージに隠された様々なしかけ
    • 各ステージには多くのしかけがあり、それぞれどう動くかを予想して楽しめる。
    • ステージ中では人間や動物も動いており、彼らによってステージごとに異なるストーリーが展開されていく。
      • 中には屋根上にある置物と施設中での動きが連動しているものもあるため、そういった演出を見るのも面白いものである。
+ 例えば…
  • コンビニのステージでは屋根上に大きなレジスターが備え付けられており、子供が店内に入るのに合わせて自動的に会計が行われ、引き出しが開くようになる。
  • カレー屋さんのステージでは屋根上で調理をしていくことが目標となっており、クリアするとおいしそうなナンやカレーのセットが完成する。
  • 銀行のステージでは銀行強盗をしようとしているグループがスタート時から居て、それに巻き込まれていく親子の話となっている。このステージでは交代で外の見張りをしていると思われる強盗グループがあるしかけのヒントとなっており、じっくりと観察する必要がある。
  • 本作の何よりも評価できるところは、こういう凝ったゲームを29ステージも基本無料、そして課金なしですべてプレイできることである。
  • ちなみに本作は全30ステージである。では30ステージ目はというと…(後述)

問題点

  • 無料ゲームにありがちの広告の多さ
    • 各ステージをクリアして次に進む度に広告が流れるため、ゲームの進行が著しく阻害されやすい。おまけに課金要素がないため、広告を消そうとするとデバイスを機内モードにするなどして通信を切る必要が生じてしまう。
    • また、広告を見ることで得られるヒントも1ステージにつき3つ存在するが、順番に見ていくことしかできず終盤で詰まったときに見ようとしたら最初はすでに突破したところという状態になり、最終的に広告を3つ見る必要が出てくる。場合によっては3つ見ても解決しないこともある*1
  • ステージ選択時は4つでひとまとめになっているところをスワイプするのだが、そのときクリアしてから選択画面に行っていないステージにクリアマークがつく。
    • そのため、途中までメニューに戻らないままクリアした後一旦終了して再び次のステージへ行こうとすると、スクロールの度にクリアマークの貼り付けが行われじれったくなってしまう。
  • ラストステージであるステージ30のみ他と異なるルールとなっているが、これが本作独自の面白さを喪失させたものとなってしまっている。
    + どういう事かというと…
  • 30ステージ目はそこまでとは打って変わってそれまでに出てきたステージに対応するアイテムを速やかに選択するゲームに変わる。正解していくごとにスピードは上がっていき、選択肢を間違えたりフライングしたりすると最初からやり直しとなる。
    • ところが、アイテムが出てくる位置・順番は変わらない。つまり、一度場所を理解してしまえば次からはすぐに対応しやすくなってしまう。
      • 結果として、それまでパズルゲームをプレイしていたのが気づいたら暗記・瞬発ゲーをやっていたという事態になってしまっている。
  • 本作の面白さはアイテムを置いてしかけを動かすところにあり、ただアイテムを正しい位置に置くだけのゲームではない。結果として、この最終ステージに他とは異なる面白さを見いだしづらくなってしまっている。

総評

「ラストステージがいらなかった。」本作の評価はこの一言に尽きる。
本編の演出面は非常に素晴らしく、中にいるキャラクター達の動きには見応えがある。だからこそ最後までこの方式を貫き通してほしかったし、仮にルールを変えるとしても本作独自の面白さを残した形にしてほしかったものである。
お手軽にパズルゲームを遊びたい方におすすめはする。ただし、ラストステージまでやり遂げるか29ステージ目で止めるかはお任せである。

最終更新:2024年04月15日 15:49

*1 ただし、そういうときは初歩的なところで見落としがあるものではあるが。