16t
【じゅうろくとん】
| ジャンル | アクション |  
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| 対応機種 | メガドライブ | 
| メディア | ダウンロード配信 | 
| 発売・開発元 | セガ・エンタープライゼス | 
| 配信日 | 1991年 | 
| 定価 | セガ ゲーム図書館 月額800円 ※追加課金なし
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| 備考 | メガCDソフト『ゲームのかんづめ』Vol.2、 セガチャンネル配信ソフト『ゲームのかんづめお徳用』に収録
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| プレイ人数 | 1人 | 
| 判定 | 怪作 | 
| バカゲー | 
 
なにものにもとらわれない、きおくのなかのこどもたちにつぐ
このゲームは、どくでんぱによってつくられている。
ひとみのなかに こうやをもつ しょうねんたちよ
きみたちの けんとうをいのる!
 
概要
メガドライブのゲーム配信サービス「ゲーム図書館」でかつて配信されていたアクションゲーム。
ゲームとしては一般的なアクションゲームではあるものの、その毒電波ゆんゆんの作風が話題となった。
システム
一般的なサイドビューのアクションゲームだが、以下のような特徴を持つ。
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武器は16t分銅。攻撃ボタンを押した長さで飛距離が変わる。
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画面下部の「16ton」ゲージがいっぱいになると16tが追加される。最大5個までストック可能。
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移動中の16tに敵をぶつけると敵を倒すことができる。当然自分も移動中の16tにぶつかるとミス。
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地面に着地して動かなくなった16tは足場にすることが可能。また、16tの上でジャンプしたり下からぶつかるとひびが入っていき、5回目で完全消滅する。
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また、16t同士がぶつかると跳ね返る。
 
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ジャンプもジャンプボタンを押した長さによって飛距離が変わる。
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ブロックは以下の種類がある。
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灰色ブロック:通常のブロック。
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茶色ブロック:破壊可能なブロック。16tをぶつけるとひびが入り、2回ぶつけると壊れる。ジャンプで下から乗り越えることはできない。
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白ブロック:氷ブロック。16tや自分が滑って動く。
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赤色ブロック:スプリングブロック。ジャンプの補助にも使えるが、16tも跳ねる。
 
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ステージは画面端が存在しない上下左右がループするフィールド。
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敵は画面上部のスロットが発動後に止まったところから出現。一定時間でスロットのインジケータがすべて消滅するか敵を全滅させると再びスロットが発動。
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画面下部のスロットの発動回数とステージ中の敵をすべて0にするとステージクリアとなる。
 
評価点
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シンプルなルールながらとっつきやすく奥の深いゲームデザイン。
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16tの使い方が多種多様で、16tを足場にして通常ではいけないところに移動したり、跳ね返りを利用して届かないところに投げつけたり、
 上下左右ループしている地形で落下させ続けて罠を張ったりと多彩な使い方が求められるゲームデザインは見事。
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もちろん逆に使い方を間違えて自滅する恐れもあるので立ち回りも重要。
 
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曲数は少ないながらも印象的なBGM
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疾走感のあるBGMは本作の雰囲気にあっており好評。
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特にCD収録版はBGMのテンポが上がっていて疾走感が向上しており、更なる好評を博している。
 
電波な点
上記の通りアクションゲームとしては比較的スタンダードな作品であるのだが、本作は演出面がいろいろと電波すぎることで有名。
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ゲーム開始時のタイトルデモ表示中、画面にノイズが入ったかと思うと画面がバグったような演出で度肝を抜かれる。
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さらにステージの幕間には必ず砂嵐ノイズの画面が表示された後に次のステージに移行する。
 
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ゲームスタート時のメッセージがしょっぱなから冒頭のメッセージが表示。
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プレイヤーの分身が囚人服のようなものを着用した赤髪の少年で、名前が「アップル がいきち」。色々と危なすぎる。
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プレイヤーも変なら登場する敵も十分に変。特にモヒカンの露出狂風の男がいろいろとアウトすぎる。
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16tを敵にぶつけると敵は血しぶきをあげてつぶれる。その効果音もやたらとリアル。
問題点
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高頻度で発生する処理落ち
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敵が大量に出てきてしまうとよく頻発する。
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敵や移動中の16tを見切りやすくなるので一概に悪いとも言えないのだが…
 
総評
アクションとしてはシンプルながらもなかなか奥の深いゲーム性を持っている作品であるが、電波的な演出が数あるセガ作品でも屈指という怪作。
とはいえ根幹たるゲームの出来は良く、とっつきやすいうえになかなか楽しめる逸品なので、毒電波に存分に浸りたいならおすすめ。
その後の展開
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2019年9月19日発売のメガドライブミニにて、本作が収録された『ゲームのかんづめ お徳用』が収録された。
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ちなみにゲーム選択画面においてはカーソル初期位置が本作となっている。
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なお、お徳用版では主人公の名前が「アップル だいきち」に変更されている。
 
最終更新:2024年05月11日 00:40