アステロイド(小遊星)

【あすてろいど しょうゆうせい】

ジャンル シューティング
対応機種 ATARI2800
発売元 アタリ
発売日 1983年
プレイ人数 1~2人(交互プレイ)
判定 良作
ポイント 66種類ものゲームモードを搭載
グラフィック以外の移植度は良好


概要

アタリのアーケードゲーム『ASTEROIDS』のATARI2800(ATARI2600)移植版。
国内では『アステロイド(小遊星) 』という邦題が付けられている。


特徴

  • 操作方法
    • アーケード版と異なりスティックを上に倒すと前進、スティックを下に倒すと特殊機能(後述)が発動する。ショットはボタンに割り当てられている。
      • ATARI2800のコントローラーはスティックとボタンがそれぞれ一つしかないため、このような操作方法に変更したのであろう。
    • 特殊機能は、原作にあったワープ以外に、自機を守ることができる「シールド」と、自機の向きを180度回転させる「フリップ」がゲームモードによって選べる。
      • シールドは2秒以上使用すると自爆してしまう。
  • 66種類のゲームモード
    • ATARI2800本体のセレクトスイッチを押すことで66種類のゲームモードを選ぶことができる。
    • 変更できる内容は、以下の通り。
      • アステロイド(隕石)のスピード:速い/遅い
      • 残機が増える得点:5,000点/10,000点/20,000点/追加残機なし
      • 特殊機能:ワープ/シールド/フリップ/特殊機能なし
      • プレイ人数:1人/2人
  • 2人プレイ
    • 2人プレイでは、片方のプレイヤーがミスをするごとに交代でゲームをプレイする。

評価点

  • 移植度は良好
    • コントローラーの都合上、操作感はアーケード版と変わったが、クセのある挙動やゲーム性などはしっかりと再現されている。
  • 大幅に増えたゲームモード
    • 前述したようにワープ以外にシールドとフリップをオプションで選ぶことができるようになり、遊び方の幅が増えた。

問題点

  • グラフィックはアーケード版と比べて劣る
    • 流石にベクタースキャンを使用していた原作のグラフィックを、ATARI2800で再現するのは難しかったのか、隕石は様々な色をしたカラフルなものへと変更された。
    • 隕石がカラフルになったせいで、説明書をちゃんと読まないと、隕石とUFO・サテライトの見分けがつかないという事態に陥りやすい。

総評

元々がベクタースキャンを使用したアーケードゲームであったが、当時の技術力の都合上、グラフィック面はかなり変わってしまった。
しかし、原作通りのクセのある独特の挙動やゲーム性はしっかりと再現されている上に、シールドやフリップといった新要素も追加されており、グラフィック面の問題点を十分補うことができているのは、素直に評価できる。

最終更新:2025年05月06日 11:31