The Bridge
【ざ ぶりっじ】
ジャンル
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パズル
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対応機種
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Windows,Mac OS 10.6以上,Linux(Steam) Xbox One Nintendo Switch
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メディア
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ダウンロード専売
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発売・開発元
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The Quantum Astrophysicists Guild
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発売日
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【Steam】2013年2月23日 【One】2015年8月14日 【Switch】2017年11月9日
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定価(税込)
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【Steam】980円 【One】1,080円 【Switch】990円
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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セーブデータ
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1個
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判定
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なし
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ポイント
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エッシャーとニュートンが織り成す異次元 重力を生かしたパズル
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概要
アメリカのインディーズゲーム会社が開発したゲーム。
鉛筆のタッチが映えるエッシャーの騙し絵の2D絵ステージにおいて、画面の向き(重力方向)を変化させつつ、眼鏡をかけた学者のような男性(以降「学者」)を操作するパズル・アクションである。
システム
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ゲームの流れ・操作方法
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ステージ中に描かれる人物(学者)をマップに置かれた扉に導くとパズルの1面分クリア。
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学者はゆっくり歩くしかできず、ジャンプはできない。
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コントローラーの傾きおよびL/Rボタン等で画面を回転させられる。画面の下向きに重力がかかるようになっており、学者はこの重力に引っ張られる。
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重力の向きを操作することで、壁面だった場所を歩いたり、高い段差によじ登ったりができる。
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扉には鍵がかかっていることが多い。鍵は道に落ちている鍵を拾うと解除される。また特定のスイッチに何かの重石が乗っている間だけ鍵が解除される場合もある。
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ゲーム中の失敗
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ステージの大半には怖い顔をした岩が転がっており、岩に触れると学者は消滅。ゲームのクリアができなくなる。
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岩も重力に従って移動するため、画面をどう傾けていくかが課題となる。
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学者が奈落の底に落ちる、ステージクリアに必要な鍵や岩が奈落の底に落ちる、といった場合もゲームクリアができなくなる。
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ただしこれらのことをしてもゲームオーバーとはならず、時間を巻き戻してやり直しができる。
チャプター
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全部でチャプターI~IVまである。各チャプターには6つのステージが用意されている。1,2,3,…という順にクリアしていき、6つめのステージをクリアすることで、次のチャプターに挑めるようになる。
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チャプターII
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ブラックホールのような「空間ひずみ」が登場するようになる。
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空間ひずみは近くにきた物体を引き寄せ空中で静止させる。学者が吸い込まれても即ゲームオーバーにはならない場合が殆どだが、自分の力で出ることはできない。
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近くにあるスイッチを踏むことで一時的に空間ひずみを解除しつつ脱出することができる。
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チャプターIII
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ワープ装置が搭載される。ただしワープを使うたびに学者の体が「黒→白→黒→…」と変化していく。
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黒い扉は黒い体をしているときしかあけられない。白い扉もまた然り。
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チャプターIV
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学者にはたらく重力は従来どおり、画面下向き。ただし岩にはたらく重力の向きが画面「下」とは限らなくなる。
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時空のカーテンという新ギミックが登場。時空のカーテンに入っている間、学者は重力の制約を受けなくなり、かわりに学者以外の物体にかかる重力の向きを調節できるようになる。
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鏡の世界
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チャプター4個分(ステージ24個分)クリアすると、いままでのステージを左右反転+高難易度化したバージョンを遊べる。
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岩球が大量に配置されていたり、序盤のステージから、重力渦や時空のカーテンが配置されていたりする。
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鏡の世界から新たに登場するギミックも存在。
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2つに分裂した学者を操作して、複数ある鍵を一括で入手しなくてはならないステージ、複数ある実体の無い扉を順番に触れていき逐次実体化させゴールを目指すステージ等。
その他実績
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本作にはゲームを制覇すると、その状況を実績として記録してくれる。
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チャプター○のパズルを全て制覇する、特定のパズルを特定のアクションを使わずにクリアする、といったことを成し遂げると記録される。
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Wispとよばれる炎のようなアイテムがどこかに隠されており、これを全て集めても実績となる。
評価点
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とても戦略的なパズルであること
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本作の最大の特徴。アクションが要求される場面も無いわけではないが、ごり押しで進めるよりも計画的に画面を傾けていくことで先が開けるゲームバランスであることが多い。
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岩が障害物として機能するだけでなく、スイッチを作動させる重石としても機能する。
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ブラックホールに敢えて吸い込まれなくてはならないケースもある。
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中盤以降は重力の向きが画面下以外にも左右するようになる。
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試行錯誤のしやすさ
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鍵が奈落の底に落ちる、重力のひずみから出られない、といった詰み状態になるとゲームの進行が止まるため丁寧。
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プレイヤーがパズルを攻略する最中にとった行動はすべて記録されており、好きに時間を巻き戻せる。
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細かいところだが、プレイヤーが一度岩球にひき潰された場所も影として残るため、どこで失敗したのか参考になるかもしれない。
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エッシャーをモチーフとしたデザイン
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本作で攻略することになる地形には、エッシャーの不可能図形がふんだんに用いられている。
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絵としての味わいは確かに存在し、学者どの道を進むべきか良い意味で頭を使わなくてはならないケースもある。
賛否両論点
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繊細な操作を必要とする場合あり
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頭を使う場面ももちろん多いのだが、アクションゲームの腕も所々で要求される。
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シュールレアリズムに徹した内容
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一部のエンディングを除いて、本作のグラフィックはすべてモノクロ。BGMも薄く非常に殺風景。
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本作を攻略する上で雰囲気を高めるのには成功しているかもしれないが本作のデザインは間違いなく人を選ぶ。
問題点
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学者のフットワークが悪い
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足がとにかく遅いので転がってくる岩からは基本逃げられない。斜面にも弱く、ちょっと傾斜をきつくするとどんどんずり落ちていくほか、画面を90度傾けて壁面に上るのもあまり得意ではない。
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もちろんそれを踏まえた上で練られているゲームバランスではあるのだが、解放が思いつかないなどのグダグダが重なるとゲームとしてのテンポがどうしても劣悪に。
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ロードが長い
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ステージの入り口を調べて実際にステージに挑めるまでに10秒超のロードがかかる。
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巻き戻しの仕様
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「何もしていない思考時間」も含めてきちんと時間遡行する。長期間悩んだ後に一区画前からやり直したい場合、巻き戻し時間が尋常でないことになる。
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もっともパズルを最初からやり直すこともできるため、回避策はある。
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値段相応ではあるが、ボリュームは弱め
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長いこと行き詰らなければ1周にかかるプレイ時間は数時間程度。
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評価点の裏返しになるが、頭をかなり使わないとクリアできないようなステージもちらほら存在するので、一度クリアしてしまうと悪い意味で満ち足りて再度挑戦したい気持ちになりにくい。
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Wispが自力では見つけにくい
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全48あるステージ+学者の家周辺に、Wispと呼ばれる絵が隠されている。見つけやすいものもあるが中には普通にプレイしていたらまず見つけられないものもある。
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例として「とあるパズルを開始した直後から1分以上時間を巻き戻し続ける」「とあるリンゴの木の付近を1分程度落下し続ける」等。
総評
画面の傾きと重力をテーマとしたパズルゲーム。
テンポの悪さが短所でゲームのデザインは人を選ぶが、複雑怪奇なやりこみ要素コスパ自体は悪くなくパズルとしてはなかなか本格的ではあるので、自信がある人はプレイしてみる価値はある。
最終更新:2022年05月06日 18:33