シモン・ベルモンド

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シモン・ベルモンド - (2024/03/04 (月) 01:19:29) の編集履歴(バックアップ)



『悪魔城ドラキュラ』シリーズの登場人物。言わずと知れた無印『悪魔城ドラキュラ』の主人公。穴掘りではない。
どちらもコナミが関わっていたりするが
ムチ(作品によってはモーニングスターに近い形状になる事も)を操る吸血鬼ハンター「 ベルモンド一族 *1の中でも、最も高名な人物。

ゲームの発売順は『悪魔城ドラキュラ』が最初なので、このゲームが「初代」と呼ばれる事が多いが
物語の時系列上ではベルモンド一族の初代ヴァンパイアハンターは彼ではなく『悪魔城伝説』のラルフ・C・ベルモンド
さらに『悪魔城伝説』よりも古い時期を舞台としたゲームも作られているが、レオンは本物のドラキュラを狩ってないし、ソニアは…おっと誰か来たようだ。


悪魔城シリーズにおけるシモン

初代『悪魔城ドラキュラ』、二作目『ドラキュラII 呪いの封印』など

1691年、『悪魔城ドラキュラ』で、イースターに復活したドラキュラを倒すため、先祖伝来の聖なるムチを手に悪魔城へと向かう。
ムチの他には短剣、オノ、聖水、十字架、懐中時計のサブウェポンを使いこなす。
この時、ドラキュラ伯爵を倒すも背中に呪いのキズを受けてしまう。
この戦いは初代のFC版の他、MSX、SFC、X68000など数多くリメイクされており、それぞれ趣が異なる作品になっている。
最初のステージBGM「Vampire Killer」はシリーズを象徴する、知らぬ者はない伝説の名曲。
『悪魔城伝説』での悪魔城突入の場面で復活したのを皮切りに、続編でも何度もアレンジされ続け、定番中の定番になっている。
最高の名曲を与えられた好待遇の初代主人公であり、さらにSFC版では「シモンのテーマ」という、
これまた素晴らしい名曲を個人用BGMとして与えられた。分家にも使われちゃったけど
ステージBGMは名曲として知られているのだが、あくまでもゲーム全体のテーマ曲であり、彼の個人BGMは無いというどこぞの背景とはわけが違う。

7年後の1698年、『ドラキュラII 呪いの封印』では再び現れたドラキュラの遺骸を封印する旅に出る。
ゲームの評価は高くないが、二作目にして早くも「探索型悪魔城」の原型となるゲームシステムの構築、
後の設定に繋がるドラキュラの遺骸(=五つの魔道器)、敵ボスキャラ・カーミラや、
「イイトコロヘ ツレテイッテアゲヨウ イッヒッヒ」の船頭など後のシリーズに登場する要素も多く、
歴代悪魔城シリーズの中にしっかりと組み込まれており、その歴史を語る上では欠かせない作品。決して黒歴史ではないのだ。
本作の評価を下げている点は主にディスクシステム故のマップ移動時に頻発するロード待ちと、各所の謎解きの難解さで、
アクション面もステージが単調なのと敵ボスが容易に倒せるようになってしまっただけで、操作性自体は前作から引き続き良好である。
このうち頻発するロードについては海外FC版(NES版)ではパスワード制と引き換えに解消されており、
謎解きも嘘つきの村人が誤情報を頻発するのが問題なので、攻略情報の揃った今日では対処も可能であろう。
中には「死兆星が見えるであろう、終わったな!」とほざく奴がいるのだが、これが実は世迷い言では無く本当の情報で、
「シモンは余命が残り少なく、14日以内にクリアしないとシモンが死ぬバッドエンドになる」という事のヒントになっている……分かるか!!

また街道のBGM「Bloody Tears」は悪魔城BGMの中でも屈指の人気を誇り、後の作品で何度もアレンジされている。
他にも、街の曲、館の曲、前作でシモンに撃破されたため廃墟となってしまった物寂しい悪魔城の曲など、
いい曲はいっぱいあるのだが、Bloody Tearsの人気が高すぎて中々再登場してくれない。
「ドラキュラIIの曲と言えばBloody Tearsだよね。他は聴いた事がないけど」という人は機会を見付けて全曲聴いてみよう。
記念すべき(?)AVGN第一回
BGM集。ニコニコにはアレンジも色々存在する

この時はドラキュラも完全に力を取り戻せてはおらず、金の短剣を投げまくるだけでハメ殺せるとか、
足下ににんにくを1個置いておくだけで勝手にハマって死ぬとか、
ドラキュラ史上最弱を争う悲惨な状態であった。まあ復活してないんだからしょうがないよね。
ここでドラキュラ伯爵を完全に滅ぼした……はずなのだがエンディングの最後で墓から手が出てくるという落ちになっており、
まだまだドラキュラとベルモンドの戦いは続く。

AC版ではセレナという女性と結婚する事になった……が、結婚式の最中に白昼堂々ドラキュラが飛来して花嫁をさらってしまったので、*2
シモンはセレナを救うため三度悪魔城に向かう。
この時のシモンは二度に亘る死闘と、前作で余命2週間にまで追い詰められた呪いの傷による消耗が癒えていなかったのか、
妙に動きが遅く、歩行ポーズも鞭を構えているのだろうが常に脇腹を押さえて苦痛に耐えているようにしか見えない姿勢で、
加えて移動速度も「膝に爆弾を抱えた引退間際のロートルレスラー」なんて言われるくらいにのろのろと進み、
これまでにも短剣を投げる事はあったが鞭の最終強化段階がヴァンパイアキラーではなく長剣を振って攻撃するという珍しいものだったり、
サブウェポンとして爆弾を使うなど、かつての英雄シモン・ベルモンドとは思えぬ形振り構っていられぬ攻撃手段と痛々しい姿を晒す。
一方のドラキュラも、普段なら無効化できていた懐中時計の時間停止を無効化できずハメ殺されたり、最終形態が何故かでかい顔になって口から蝙蝠を吐くだけで、
普通にムチを振ってるだけでドラキュラにダメージを与えつつ蝙蝠も撃ち落とせて完封できるので実は懐中時計もいらなかったという有様で、
前作の「にんにく1個置いとくだけで詰み」と並ぶ「単にムチを振ってるだけで完封」というドラキュラ史上最弱の状態だった。

シモンもドラキュラも両者が全力・最強の力をぶつけ合うのではなく、
両者ともすでに肉体は限界を通り越した最悪のコンディションでありながら互いへの執念のみで戦い続けるという文字通りの死闘。
まさに「この命尽きようと魂ある限り戦い続ける」という様相を呈した戦いの末、シモンはついにドラキュラを倒してセレナを奪還。
ベルモンドの血脈を後世に伝えていく……。

+ ……とストーリー仕立てで紹介したが
実はこのAC版は、SFC版やX68000版と同じように「初代の戦いを別の形で描いたもの」であってシモンの三度目の戦いでは無いという説や、
シモンの100年後の子孫とか、「シモンズ・ベルモン」という別人だとか、とにかく情報が錯綜して設定が良く分からない。
当時のコナミもそこまで厳密にストーリーは設定していなかったという事情もあるだろう。

『ドラキュラII 呪いの封印』でドラキュラはエンディングで墓の中から復活する描写があるので三度目の戦いがあったはずだという事や、
シモンに呪いの傷の存在や、「ドラキュラの遺骸を集めて悪魔城で焼き払う」という具体的な対処方法まで教えた女性がおり、
その女性はゲーム中で二度と登場しない謎の存在になってしまっている事と、
AC版ドラキュラで突然現れたセレナというシモンの結婚相手が同一人物なのではないか、とすれば色々話が噛み合うのである。
やたら弱体化したシモンとドラキュラについても、二人とも前作までで限界を迎えていたと考えれば……。

いずれにせよこの短期間に一人で三度もドラキュラを滅ぼしたシモン・ベルモンドが勇者でないわけもなく、
彼が一族で最も高名なヴァンパイアハンターとして語り継がれていくのも、むしろ当然と言えよう。

古城の死闘

そして厳密には本人ではないが、ゲームブック版には現代におけるベルモンド家末裔、
15歳でハリウッド入りし19歳で主演を務めた天才アクションスター「シモン・ベルモンド」も存在する。*3
彼は先祖の活躍にちなむ映画『悪魔城ドラキュラ』の主演として、ドラキュラ城跡地で撮影を行なっていた所、
突如としてドラキュラが復活したため、先祖伝来のヴァンパイアキラーを手にしてただ一人立ち向かう事になる。

ゲームブックなので色んな死に様があるが、中には吸血鬼化した恋人に噛まれてしまいシモンも吸血鬼化し、
魔界に君臨するため地上を去るドラキュラから後継者に選ばれ、恋人を妃に迎えて悪魔城の城主になってしまうというエンドもある。
しかし無事生還したエンドでは、なんと怪奇映画史上初のアカデミー賞を受賞する快挙を成し遂げている。
ホラー映画史上初のアカデミー賞主演男優賞は『ジキル博士とハイド氏』(1931年)のフレドリック・マーチ氏だが、
『悪魔城ドラキュラ』のようなモンスターアクションホラー映画というくくりだと現実でも主演男優賞受賞者はいない上、
公開時期である1950年代後半は『王様と私』『戦場にかける橋』『ベン・ハー』などの歴史的名作が主演男優賞を受賞しており、
これらを抑えてオスカーを獲得したシモンIV世は、後世にまでその名を遺す偉大なアクション俳優になったと言えよう。
……設定だけ見るとなんか普通に格闘ゲームの俳優陣達と同じような感じである。

よってヴァンパイアハンターとして最も高名な人物がシモンI世なら、IV世は一般社会の人物として最も高名なベルモンドとなる。
ヴァンパイアハンター達の戦いの歴史を知らない一般社会の人々の感覚では、
「ハリウッド俳優シモン・ベルモンドの先祖達はガチのヴァンパイアハンターだった!?」という真偽不明の噂話になるのだろう。
その力のために社会から爪弾きにされていたベルモンド一族が、ラルフの働きによって英雄とされ、
少しずつ一般社会に受け入れられていった努力の成果がついに花開いたのがシモンIV世なのだ。
あと、彼はコンピュータゲーム媒体の人物では無いのでTAS動画で変態と化す恐れが無い、最も安心できるベルモンドである

この「映画作品『悪魔城ドラキュラ』」というネタだが、ゲームブックオリジナルというわけではない。
実は初代のエンディングが、映画のスタッフロールのパロディになっていたりするのだ。
「ドラキュラ伯爵:クリストファー・ビー」等、著名な俳優をもじった名前が流れていき、
最後に「主人公 シモン・ベルモンド:(プレイヤーが入力した名前)」の文字が現れてスタッフロールは終了する。
「英雄シモン・ベルモンドを演じる俳優シモン・ベルモンド」の設定はここから生まれたのかも知れない。
ユニバース社が社運を賭けてお送りする大作…
その名も『悪魔城ドラキュラ』!
91年公開のリメイク版もきっと人気を博したに違いない


余談ながら現実では1992年公開の『ドラキュラ』が、アカデミー賞の衣裳デザイン賞、メイクアップ賞、 音響効果編集賞を受賞している。
これはブラム・ストーカーの原作小説を忠実に映画化した傑作なのだが、本ゲーム世界ではキンシー・モリスが実在しており、
加えて映画『悪魔城ドラキュラ』という先達と直近のリメイク作品がある事を鑑みると、どんな影響を受けているのか興味が尽きない。

その他の悪魔城作品

最も高名なヴァンパイアハンターであるため、他の作品にも度々ゲスト出演している。

白夜の協奏曲』ではボスラッシュモードに限り隠しキャラとして使用でき、
ジャンプ中に方向転換出来ないなどFC時代さながらの低機動力だが火力と耐久力が非常に高く、専用BGMも用意されていた。
『ギャラリーオブラビリンス』では、歴代のベルモンドを現代に呼ぶ協力技「グレイテスト5」では演出のみではあるが、
レオン、ラルフ共々新たに書き起されたドットで登場する(一定確率でラルフ、シモンはFC版のドットとなる)。

3D対戦アクションの『ジャッジメント』にも当然出演している。
小畑健氏により書き下ろされたイラストは中々にかっこいい。夜神月?他人の空似です
こちらでの担当声優は 鈴村健一 氏。*4若者を演じる事が多いけど、結構渋い声も出せるんです。
性能は元祖主人公なだけあってスタンダード。全モードで最初から使える数少ないキャラ(もう一人はこの人)。

『悪魔城ドラキュラHD』ではDLC追加キャラクターとして登場。
並み居るキャラの中一人だけ(正確にはもう一人いるが別作品からのゲスト参戦)FC時代の8bitドットという謎の古参ホイホイ仕様。
本作にはFC風の8bitステージも出ているのでその兼ね合いという事もあるが、キャライラストの美麗マッチョボディに騙された人は数知れず。
まぁ上記の画像通り設定が固まっていなかった頃の名残か色んなシモンがいるので(髪の色だけでも2回は変わってる)、
「プレイヤー達の中で一番印象深いシモンの姿」という選択であり、無難なチョイスと言えなくもない。

『Grimoire of Souls』では、魔導書に記載された英雄達を実体化させるという方法で現れる。
最も高名なヴァンパイアハンターとして最初に召喚される栄誉あるポジションを得た。
ゲーム中のグラフィックも新たに描き起こされており、『HD』の時のように一人だけファミコンドットという事は無くなった。
似たようなベルモンド家の連中は二人以上いらんと言う事なのか、この後に召喚される英雄達はことごとく女の子ばかりなので、
進めるごとに華やかになっていく陣容の中で一人だけ精悍なマッチョの革鎧という逆に異彩を放つ存在。
『HD』で競演した事は反映されておらず、他の時代の人物とはこれが初対面。
自分よりも後の代になってベルモンド家がいなくなったためにモリス家の者に重責を担わせてしまった事をベルモンドを代表してジョナサン・モリスに謝罪したり、
その当事者である子孫リヒターが気落ちするのを先達として勇気づけたり、頼もしい存在として若者達を導いていく。
そんな姿は「ベルモンド家の中でも最も高潔な人物と言われたのも分かる」とシャーロットから尊敬の眼差しを受けた。
リヒターからの呼び名は「高祖シモン」。リヒターから見ればシモンは高祖父(こうそふ。祖父の祖父にあたる)なので、
単に続柄で呼ばれているだけだとしても物凄い持ち上げように見える。さすがは最も高名なベルモンド。
なお、同じ扱いをするとしたら、もしもジュストが召喚されたらリヒターからは「祖父ジュスト」呼びになるはず
一方、幼いマリア・ラーネッドから「おじちゃん」呼びをされて愕然としたり、
電話の存在を知らないために未来人達の会話に付いていけなかったりと、コメディリリーフ的な一面も垣間見せる。

『キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ 宿命の魔鏡』では主人公の一人として登場。
ただしLOSシリーズは「新生悪魔城」を名乗っているため過去作と設定の繋がりは無く世界観が再構築されており、
なんと本作の彼はトレバー・ベルモンド(『悪魔城伝説』のラルフの海外名)とサイファ・ヴェルナンデスの息子となっている。
また字幕表記はシモンだが英語風に「サイモン」と発音される。

+ TAS動画におけるシモン
ドゥエだのムッムッホァイだの変態共が闊歩する悪魔城TAS界隈において
「ベルモンド一族には変態しかいない」「ヴァンパイア・ハンターには変態しかいない」と揶揄される中、
空中を登っていくバグを除いて数少ない真人間として心のオアシスとなっていた。
初代悪魔城を攻略するのも徹底的なショートカットの模索によるものである。
ダメージを受けながら敵ボスを攻撃すると異様な大ダメージを与えるというバグはあるが
流石に一族で最も高名な人物は格が違った。
FC版
MSX版。鍵を探す要素は探索型悪魔城に繋がっていく
X68000版をPSに移植した『悪魔城年代記』

……だが。


変態の先祖はやはり変態だった。
さすがに急降下キックで異様な速さで突き進むとか、常にバックステップで後ろ向きに進むとかはしないものの、
ノックバック加速や踏み台ジャンプは序の口、空中に浮き続けながらムチを振り回したり(1ジャンプ2鞭)、
クロスで重ね当てやカッコいいポーズを決めてみたり、被弾時の無敵時間を利用して壁抜けしたり、
挙げ句の果てには本作の代表ギミックであるフックに真上にぶら下が…もといぶら上がってみたりと、
そのまごうことなき変態挙動の前に、以前までの「稀少な真人間」との評判は木っ端微塵に崩れ去り、
「全ての元凶」「変態一族の源流」「キシン流始祖」などえらい言われようである。
それでも聖鞭ヴァンパイアキラーの取り扱いにかけては一族最高との評価も同時に獲得、
やはり一族で最も高名な人物は格が違った。

話は前後するが、彼もまた変態であったという評価が定着した後の2020年、
NES(海外のファミコン)版では地形をバグらせてショートカットを無理矢理作り出すという技を繰り出して
ファミコン版から大幅に更新を遂げた。

その7年後を描いた『ドラキュラII 呪いの封印』のTASでは、
死にながらマップ移動するとマップデータがバグる」という新技を繰り出し、世界を崩壊させつつ悪魔城に直行。
最後はまたも相打ち大ダメージバグでドラキュラと差し違えたと思ったら、そのまま何事も無くエンディングを迎えた。
下に落ちて上から出てくる等の変態挙動には、もはや真人間だったころの彼の面影は微塵も見られない。

50年後の時代にゲスト出演した際には、レトロ火力とバグによる多段ヒットを組み合わせた異常な破壊力を見せる。
この時代の変態ハンター達は「加速のマクシーム、浮遊のジュスト」と言われるが、付け加えるなら「火力のシモン」と言った所か。
とはいえ真っ直ぐ歩くので「よかった普通だ…」と安堵したのもつかの間、階段に差し掛かると登りがダカダカしてて異様に速かった。
やっぱり変態じゃないですかー! やだー!

シモンと先祖の間にあまりにも人間的な差があるので「ベルモンドが変態化した原因はラルフがサイファと子作りしたせい」*5とまで言われた。
さらなる始祖ことレオン・ベルモンドは素で2段ジャンプしたり鞭をひっかけてジャンプしたりするかなりの変態なのにあんまりである。
悪魔城伝説が今リメイクしたらラルフも変態行動するんだろうか

+ 外部出演
『悪魔城ドラキュラ』シリーズ以外のコナミの別作品にも多数ゲスト出演している。
コナミキャラ勢ぞろいの『コナミワイワイワールド』では囚われたヒーローの一人として登場
(ただし、厳密には「シモン・ベルモン()III世」という人物らしい*6)。
救出して仲間にすれば遠距離ムチ攻撃が使え、マイキーステージ突破のためのキーキャラとなる。
続編『ワイワイワールド2』はシモン本人は出ないが、主人公の変身ロボ・リックルの変身姿の1つとして登場。

『がんばれゴエモン外伝2~天下の財宝~』でもゴエモンと共演し、
はるばるヨーロッパから吸血鬼退治にやってきたという設定で、少しの間ゴエモンの仲間になる。*7
またSFCの『がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス』にも出演。今度は仲間にはならない。
再び吸血鬼の気配を感じ取って来日してきたのだが、それはクリア後のおまけステージの遊戯施設のアトラクションで、
本物の吸血鬼では無かったという落ちだった。

MSX用麻雀ゲーム『牌の魔術師』にも参戦したが、
原作で「ムチ聖水を使っていた」というわけなのか「変態代表」という不名誉な肩書きが付けられていた。
それが今やシモンどころか一族全体が変態呼ばわりされる事になろうとは、一体誰が予測出来ただろうか…

ハドソン製作のスマブラ風アクション『ドリームミックスTV ワールドファイターズ』にも参戦。
こちらの担当声優は 石川英郎 氏。
スネークコンボイパワプロくん戦国卍丸らと夢の競演を果たした。
作品についての詳細はスネークの項を参照されたし。

音ゲー『pop'n music 15 ADVENTURE』にも登場。
担当曲は「悪魔城ドラキュラメドレー~ハイブリッド・ヴァージョン~」

また、18作目『せんごく列伝』からはラルフも登場している。といってもシモンのグラを少し変えただけのコンパチだが…。
ちなみに『ポップン』シリーズにはユーリという吸血鬼のキャラがおり
(シリーズ2作目から登場している古参。ベガ様の親衛隊の方とは違い綴りはY uli)、
二次創作ではラルフ共々に彼と絡められたネタが多い。
また、ポップンにはもう1つ『KEYBOARDMANIA』からの移植で「AKUMAJO DRACULA MEDLEY」という曲もあるのだが、
当初この曲は吸血鬼繋がりでユーリが担当していたが、後にシモン本人が参戦したため彼が担当を乗っ取ってしまった
こちらのシモンはFC初期を再現した赤茶系統の2Pカラーになっている。
+ AKUMAJO DRACULA MEDLEY(動画比較)
ユーリ版
シモン版

スポーツゲーム『ハイパースポーツDS』にも隠しキャラとして参戦。こちらも赤い。
コウモリを撃ち落とすミニゲーム「ベルモンド・チャレンジ」も収録されている。


「ベルモンド一族の力を、見せてやろう!」

『モンスター烈伝 オレカバトル』にも他の悪魔城キャラクターから1年以上遅れて参戦。
実装前からカードナンバーのみ公表されるなど、雑誌では比較的大きく取り上げられていた。
本来はランダムで敵として出現するが、アルカードLv10かドラキュラLv10をリーダーにすると確定出現する。
その際、戦闘前にシモンがしゃべる。この時ドラキュラに対して発するセリフを始め、『ジャッジメント』からの引用がやや多い。
このシモンを倒した際のレアドロップ「ヴァンパイアキラー」をアルカードLv10に使用する事でプレイヤー側も使用可能。
出で立ちやカード背景がファミコン版準拠であるだけに留まらず、ハートを使うとサブウェポンが再使用可能になるなどのシステム面まで再現されている。
また、BGMの方のVampire Killerも当然のごとくテーマ曲として使われている。
コロコロコミックにおける漫画版でも、主人公の手持ちのモンスターとして登場し活躍した。
ちなみにもう一人の悪魔城主役はたった2コマの出番しか与えられなかった上、台詞も無かった

その他、シモンのパロディキャラとして『月風魔伝』に「死門」という敵がおり、
こちらも『ワイワイワールド』『悪魔城伝説』*8『白夜』と多くの作品に友情出演している。
また、同名のMUGENキャラ製作者・死門氏もいるが恐らくはこれが名前の由来と思われる。

また、『パワプロアプリ』及びその移植作『実況パワフルプロ野球 サクセススペシャル』には「史門 泰司」というパロディキャラも登場。
所属するヴァンプ高校のシナリオでは初登場時にViampire Killerが流れるというオマケ付きである。


2018年の『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではコナミキャラとしてスネークに続いて参戦。
子孫のリヒターダッシュファイターとして参戦している。
こちらでの声は『ドリームミックスTV』の時と同じく石川英郎氏が演じている。
デザインは初期のパッケージイラストをイメージしたものとなっている。
『年代記』仕様と『ジャッジメント』仕様は登場せず。骨格レベルで変わるから仕方ないね
鞭を振り回しながら突進(ダッシュ攻撃)、スライディングからの飛び蹴り(下強攻撃)、ドゥエ急降下キック(空中下攻撃)など、
一部のアクションはリヒターを始めとした後世のヴァンパイアハンターから拝借している。

『スマブラ』屈指の弾幕キャラであり、一度飛び道具をばらまくと苦手なファイターは近付く事すら出来なくなる程。
さらに各種スマッシュや強攻撃のリーチも長めで思わぬ距離からバーストを叩き込める。
弱点はその弾幕がどちらかと言えば防御寄りの性能である事。このためリフレクター持ちに飛び込まれると強みを封じられる上、
射撃戦に持ち込まれるとスキの大きいこちらが不利となってしまう。接近戦が弱いという程ではないが近付かれるのも中々苦しい。
極め付きは復帰の弱さ。ワイヤー復帰は可能なのだが空中攻撃を使う必要があるため癖があり、
サムスらのように取り敢えず投げておけば引っ掛けられるという程でもない。
ちょっとでも奥に押し出されるとすぐに復帰困難になってしまう。当然復帰阻止には弱い。
乱闘では超リーチと高威力が揃った横スマッシュで複数の相手をまとめて吹っ飛ばし、一気に得点を稼いだりする事も可能。
ただし複雑な地形では生命線の飛び道具の一部が使い辛くなってしまうという欠点も出てくる。

+ 各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
  • 斧(NB)
斧を山なりの放物線を描くようにして投擲。スティック入力で軌道を若干変えられる。
威力や吹っ飛ばし、シールド削りが強力で、空中からの飛び込みを防げる優秀な技だが、
反面見切られると緩慢な動作故にスキを突かれてしまう。
また地形やファイターを貫通するため、入り組んだステージでの奇襲や復帰阻止にも便利。邪魔されず出せる状況で狙いたいところ。

  • アッパー(上B)
リヒターから拝借した技。鞭を振り上げつつ上昇する。
発生、吹っ飛ばしともにそこそこ優秀で出掛かりに一瞬無敵があるため、コンボの〆や切り返しとして使える。
ただし使用後は尻餅落下になるため、流石に連発は不可能。
鞭によるワイヤー復帰以外での唯一の復帰技だが、上昇距離が普通なくらいで横に殆ど移動してくれず、崖掴まり判定も狭いなど、
復帰技としてはかなり不安な性能をしている。なるべくワイヤー復帰で戻りたい。

  • 聖水(下B)
聖水の入ったビンを投げ、地面に命中すると連続ヒットする火柱が上がる。ネスのPKファイヤーと似た感覚の技。
ビンはアイテム扱いなのか自分がアイテムを持っていると投げられず、相手にキャッチされる事がある。
接近を拒否したり崖上がりを妨害したりと中々嫌らしい性能。
シモン(リヒター)は必殺技の隙が大きめなのでこれの撒き方で上手く相手の動きを制限する事が重要となる。
防御面だけではなく攻撃面でも優秀で、連続ヒット故にヒット確認が容易、かつ簡単にコンボやスマッシュに繋げられる。
前述の通り相手にキャッチされる事がある他、着火前にシールドで防がれるとこちらに跳ね返ってきてしまうのが欠点。
迂闊に近距離で使うと逆に相手の大チャンスになってしまうため、使い所を考える必要がある。

  • クロス(横B)
真横方向にクロスを投げる。はじくと飛距離が伸びる。
こちらも連射は不可能。ブーメランのように戻ってくるためこれも相手の動きを縛るのに覿面。
キングクルールと違って戻ってくる時以外はシールドで防がれるとその時点ですぐに戻ってくる。
また、地形にぶつかってもすぐに戻ってくるため、複雑な地形ではかなり使いにくくなってしまう。

ベルモンド一族開祖レオンも使っていた大技。
相手を棺桶に閉じ込め、鞭で放り投げてグランドクロスを放つ。
前方に判定が大きく、ロック系という事で威力も申し分ない、シンプルで使いやすい切り札。

ちなみにスマッシュアピールによると86年の同期だからか他社キャラながらもピットはシモンについて知っていた。
同期の任天堂キャラである鷹丸とファイターハヤブサについては知っているのだろうか

細かいところでは闇属性イメージの一部相手キャラクター相手には勝利台詞が変化する。
地味に『スマブラ』で唯一のシリーズを越えたキャラへ向けた特殊勝利セリフである。
しかし、DLCキャラのセフィロス一八にはフラグ立てが適用されておらず、通常の台詞を言ってしまう。


MUGENにおけるシモン・ベルモンド

現在は以下のシモン達が確認されている。

+ はしぶとがらす氏製作
  • はしぶとがらす氏製作
ニコニコで活躍しているシモン。
ドットは『悪魔城年代記』の物が使われている。

+ 烈迅氏製
  • 烈迅氏製作
2011年12月になって公開されたシモン。
FCドットが使われている。
サブウェポンは他の悪魔城キャラと違ってゲージを消費して使う。
無印のサブウェポンだけでなく『ドラキュラII』の聖なる炎と跳鉱石も使用可能。
サブウェポンは連射が効かず聖水ハメは無理……と思いきや、炎→聖水→炎と交互に投げつつムチで追撃すれば、
1ゲージ強で一般的な体力のキャラは即死する(端では炎がフルヒットしないため不可)。
また、隠し技も搭載されている。
AIは未搭載。

+ (笑)氏製作 FC風
  • (笑)氏製作 FC風
2013年4月に公開されたシモン。上記の烈迅氏製シモンを改変して作られている。
初代『悪魔城ドラキュラ』を可能な限り再現したキャラで、
ガードなどは存在せず常時アーマーやのけぞり無敵、手動振り向きなどを持つ所謂アクションゲーム仕様となっている。
悪魔城のテクニックである着地キャンセルやダメージ増加(タッグ限定)、相打ち時のダメージ超増加(更新で搭載)なども再現。
特殊システムとしてパワーゲージの代わりとなるハートシステムが存在する他、
HPがライフバーではなく独自のHPメモリで表される(一応HPとライフバーは同期するが)。
コンフィグの設定を変更すれば原作通りに被ダメージを固定化する事も可能。サブウェポンの同時に投げられる最大数も変えられる。
AIはデフォルトで搭載されており、7P以降で常時起動になる他、6Pと12Pではハートが常時MAXになる。

+ (笑)氏製 HD風
  • (笑)氏製作 HD風
上記FC風版の更新と共に公開されたシモンで、同じく烈迅氏製シモンを改変したもの。
名前通り『悪魔城ドラキュラHD』をベースにしており、FC版と比べ大幅に機動力と変態度が上がっている。
具体的には仰け反り無敵と手動振り向きはそのままに、2段ジャンプやバックステップを搭載。
技にもスライディングや急降下キックが追加され、コンフィグのスイッチでドゥエリスト化する事も可能。
バクステキャンセルや着地キャンセルなどのテクニックも使用出来る。
コンフィグでは他にもサブウェポンのレベルやSTR(物理攻撃力)・INT(魔法攻撃力)の数値、全画面スイッチなどが存在する。

7P以降で常時起動するレベル変更可能なAIを搭載しており、6Pと12Pではゲジマユ状態になる。
またAIレベル3になると「短剣→バクステ→しゃがみ→短剣……」のバクステキャンセル短剣をAI特権によりフレーム単位で繰り返す、
手動(?)サウザンドエッジをゲージが続く限り仕掛け続けるようになる。痙攣しながらナイフを投げ続ける様はまごうことなき変態
また、理由は不明だがこの手動サウザンドエッジ中には数F画面奥を向く事がある。ヘヘッ、短剣を投げた後はションベンがしたくなるぜ
短剣を使用するにはゲージが必要なため基本的にラウンド1の開始時しか出来ないのだが、6P・12Pではゲジマユになるので……。
更新で新たにHDの多人数プレイを再現した、自立行動する分身を出す多人数スイッチ(最高5人まで増やせる)、
そしてまさかのみなぎる変態スイッチが搭載された。

+ Kingpepe氏製作
  • Kingpepe氏製作
氏が製作しているコンプゲー『Famicom Fighters』用のシモンを単体キャラとして公開したもの。
ファミコン版のドットを踏襲しつつ、他のキャラクターに合わせて原作のドットより若干サイズが大きくなっている半オリジナルのドット絵が使用されている。
ファミコン風のドット絵ながら滑らかに動く格ゲー的モーションが特徴的で、原作に登場する武器はもちろん、
敵キャラのメディウサや死神を召喚する技も持つ。
また、固有のゲージが存在し、それを消費する事で敵キャラのレッドスケルトンや、
コナミつながりで『月風魔伝』の月風魔、『悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん』のドラキュラくんをアシストとして呼び出せる。
DLは下記の動画から

+ Zox氏製作
  • Zox氏製作
手描きドットで作られた海外製のシモン。
現在は「MUGEN Database」にて代理公開されている。
トマホークや鞭による攻撃で戦う。
AIは搭載されていない。

また、スプライトを差し替えたキャラとしてハルクの息子である「スカー」が公開されている。

出場大会

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出演ストーリー



*1
初期は「シモン・ベルモン」であったが、『悪魔城伝説』以降は「ベルモン」に改められる。
ただし、欧米ではそのまま「Simon Belmont」と呼ばれている。また英語圏では「サイモン」と発音されている事がある。
日本でも、初期作品では(ゲスト出演も含め)「ベルモント」と「ベルモンド」表記が混在していて少し混乱状態。
さらに綴りも表記がややこしく、ゲームによって「Belmondo」「Belmond」、あるいは海外と同じ「Belmont」などバラバラ。
pop'n music 15 ADVENTURE』で登場した際、名前の綴りは「Simon Belmondo」となっていたのでこれが一応正式か。

*2
一応空を雲で覆っていたとは言え、真昼の屋外にドラキュラが現れるという前代未聞の展開である。
「日の光を浴びても平気である」という設定の吸血鬼ならともかく、そうでは無い(最後に日の光を浴びて消滅する描写の作品もある)ドラキュラが、
命の危険を冒してでもこんな行動に出るとは、よほどシモンへの恨みが強かったのだろうか。
こんな暴挙は長い悪魔城シリーズでもこの時だけで、以後は二度と行っていない。
ドラキュラくんは「日光に当たると死ぬ」という事を知らずにやってしまったが
なおこのAC版ドラキュラ戦直前のステージBGM「夜まで待てない」は、やはりシリーズの名曲の一つとして認知されている。
シモン、ドラキュラ共に宿敵との戦いに執念を燃やしている事を思えば、実に秀逸なタイトルと言えよう。
後年『暁月の円舞曲』にリメイク曲が使用されたため、この曲をユリウスのテーマと認識しているユーザーも多いとか。

*3
『ワイワイワールド』にシモンIII世がいるので、彼はシモンIV世(ないしそれ以降)という事になる。
ゲームブック版の年代は1950年代半ば(3年後のEDが195X年)のため、19歳のシモンIV世は1935年生まれ。
1980年生まれのユリウス・ベルモンドと時期が近いので、シモンIV世がユリウスの父親と考えるべきか、
もしくは祖父だろうか(1955年くらいにIV世の子が生まれ、その25年後の1980年にユリウス誕生という時系列)。
また『オトメディウスX』(2001年)で登場したココロ・ベルモンドが1998年生まれの13歳。
彼女が歳の離れたユリウスの妹か娘とされているが、妹だとするとシモンIV世が63歳の頃の子供になる。
とはいえシモンIV世はEDで女優ルーシー・レインと結婚しており(ルーシーが日系人か、ハリウッド的破局か、不倫等がない限り)、
ココロが日系人である事との矛盾が生じるので、恐らく来日していたユリウスの子供、シモンIV世の孫とすべきか
(ただし他作品に似たような前例が存在するためIV世の娘ではないともはっきり言い切れないが、
 ユリウスがIV世の子だとすると45歳の時にできた事になり、ココロ以前にユリウスがかなり年が離れている)。

悪魔城は200年放置されていたというが、1790年代の『血の輪廻』『月下の夜想曲』から150年で約200年という事だろう
(1897年にキンシー・モリスがドラキュラ倒したって? ブラム・ストーカー準拠なら戦場はロンドンだし)。
またドラキュラ伯爵が「500年前にお前の一族に封じられた恨み」と語っているが、
これも1476年のラルフ・ベルモンドの事を指しているとすれば、やはり約500年で矛盾は発生しない。

1944年の『ギャラリーオブラビリンス』で倒されたドラキュラが10年も経たずにまた蘇ったという事態も、
『ギャラリーオブラビリンス』はドラキュラではない吸血鬼が発生させた悪魔城であるし、
初代『悪魔城ドラキュラ』の7年後に『ドラキュラII 呪いの封印』で復活したり、
『ドラキュラ伝説』の15年後に『ドラキュラ伝説2』で復活したという前例があるので、大きな矛盾点とは言えない。
『月下の夜想曲』でベルモンド一族の手を離れてモリス一族に託された聖鞭バンパイアキラーが、
戦いを終えたジョナサン・モリスから時のベルモンド一族当主であるシモンIV世へと返却され映画撮影に使われ
1999年に息子ユリウスに振るわれてドラキュラ伯爵を完全に滅ぼした……と考えると、中々ロマン溢れる流れである。

*4
実は現時点でシモンの声を担当した数少ない声優でもある。
これまで喋るシモンが登場したのは上記『ジャッジメント』と『ドリームミックスTV』『オレカバトル』『スマブラSP』の4作のみ。
というのも、本文中にある通り基本的に再出演する時は「FC版そのまんま」な場合が多く、
声優によるアフレコの機会に恵まれなかったからである。
逆に言えば、それだけFC版が人気だった事にもなるのだが…。

*5
シモンの孫、ジュスト・ベルモンドは本当に「ヴェルナンデス家の血を色濃く受け継いでいるため」という理由で魔法の才能があり、
サブウェポンと魔法を組み合わせたまったく新しい攻撃を編み出している。
だが付き合った友人が悪かったためかジュストも変態の才能を開花させ、
後ろ向きで腰を振りながら滑るように高速移動したり異様な加速度を持つ浮遊能力を発揮したり、天井に頭を打ち付けて無理矢理突破するのだった……。

*6
『悪魔城』シリーズに公式に登場しているシモンの孫は、ジュスト・ベルモンド。
ジュストの兄弟ないし親戚にシモンIII世がいたのか、
それとも[シモン → シモンII世 → ジュスト → シモンIII世 → リヒター]という家系図になるのかは明示されていない。
どちらだとしても大きな矛盾は起こらないが、公式の年表には含まれていない。

*7
『ゴエモン』シリーズはコミカルな作風と言う事もあるが、
この時のシモンは一人称が「ぼく」であったり、発言に重みが感じられなかったりと、少年のような印象を受ける。
『悪魔城ドラキュラ』以前の少年時代だったのだろうか(また、初代以降のシモンに来日できる体力が残っていたとは考え難い)。
作中の必殺技は「聖水」で、初代『ドラキュラ』では多くのボスをハメ殺したサブウェポン。
死神を一歩も動かさずに完封したり(むしろ一歩でも動かすとこちらが殺されるのでハメ推奨の強ボス)、
「ドラキュラ最終形態の足下に投げ込んで足止め→ムチで頭を一発殴る」のパターンで完封したりと、
ファミコン当時の「悪魔城の最強武器」のイメージは十分。
討伐対象の吸血鬼は「ドラキュラン」という者で、フンスの怪盗ルポンに化けて「世界ドロボウ大会」に潜り込んでいた。
ルーマニア人じゃないのでドラキュラ伯爵とは別人であろう。
こいつを討伐したらシモンはゴエモン達と別れ、ヨーロッパに帰っていった。

『ゴエモン』の世界は現実世界とはかなり違った状態であり(江戸ではなく「大江戸タウン」とか、未来技術があったりする)、
この話をそのまま「悪魔城シリーズとゴエモンシリーズが同一世界」としてしまうのは無理がある。あくまでゲスト出演と捉えておくべきだろう。

*8
『悪魔城伝説』の時代はまだシモンが生まれてもいないのだが、何故かパロディの方が居たという妙な事になってしまっている。
なお『月風魔伝』ではきっぱり「シモン・ベルモンドの成れの果て」という説明がなされていた。
……その割にいっぱい出るのだが。