ビリー・カーン

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ビリー・カーン - (2011/10/06 (木) 18:29:21) の編集履歴(バックアップ)



格闘スタイル:棒術(初代のみ六角棍、2からコンバータ三節棍)
職業:ギースの側近(RBS)
出身地:イギリス
生年月日:1966年12月25日
年齢:26歳(餓狼2~SP)、28歳(KOF'95)、30歳(RBS)
身長:179cm
体重:77kg(~KOF02)、78kg(KOF'03~)
血液型:B
趣味:洗濯
特技:ギターのソロプレイ(RBS)
大切なもの:妹(リリィ)
好きな食べ物:卵料理(~KOF'02)
                          妹の手料理(KOF'03~)
嫌いなもの:命令(~KOF'02)、汚れた服(KOF'03~)
得意スポーツ:棒高跳び
好きな音楽:パンク
RB絵
   「I'm gonna bust you so bad!!」
(意訳:ムカつく野郎だ…ブチのめしてやるぜ!)

餓狼伝説』のキャラクター。餓狼3とMOWを除く全作品に参戦している古参キャラ。
3にはプレイヤーキャラとしては居ないが一部キャラのED、及びギースVSボガード兄弟戦闘前の掛け合いに出演している。
THE KING OF FIGHTERS』シリーズにも'95から参戦。MIシリーズにも2から登場する。
ファンからはよく「ビリカン」と呼ばれている。

担当声優は餓狼2、SP、KOF'95では『TRICK』や『ごくせん』などで有名な生瀬勝久氏。
餓狼3(演出のみ)、CDドラマではアクセル=ロウ役でお馴染みの難波圭一氏。
RB~KOF'02までの声優は風間火月役でもあるドラマ『相棒』の「暇か?」の課長役で有名な山西惇氏。
KOF'03では、声優がかのコンバット越前でお馴染みのせいじろう氏が担当して一部で話題になった。
DVDがMI2の初回特典にもなったアニメ版KOFでも声を当てていたが、ゲーム本編は山西氏に戻っている。


キャラクター設定

棒術の天才として、そしてギース・ハワードの右腕としてサウスタウンの人々に恐れられている男。
人は皆「歩く凶器」と彼のことを呼ぶ。性格の残忍さではギースさえも一目置くほどで、
彼が戦った後には無惨な姿になった敗北者が残るという。彼の棒術はそれほどまでに凄まじいものだ。
(初代『餓狼伝説』キャラクター紹介)

幼くして両親と死に別れ、八歳年下の妹リリィと共に孤児となる。
ボガード兄弟のように戦い方を教えてくれる大人が周囲に居なかったビリーには
ストリートファイトで稼ぐという選択肢は無く、生活を支える為に時として犯罪に手を出す事もあった。
また妹が幼い内はビリーが代わりに家事全般をこなしていた。

サウスタウンには家計を賄う為の出稼ぎに来ていたが、元々気の短い彼は
頻繁に問題を起こしており、そしてある日、仕事先の工場で取り返しの付かないトラブルを起こす。
大人数との乱闘になり、鉄パイプで全員血祭りに上げた所をギースに見出された。
彼の技名に漢字が多いのはこの事が切欠となり日本で棒術を師事した為、とも言われている。
(その際、ギースと同じく師を殺害している)当初はただの用心棒であったが
徐々に信頼されるようになり、最終的にはギースの右腕と言われるまでになった。
餓狼2ではクラウザーの部下となっていたが、これはギースの命令で潜伏していただけで、
クラウザーがテリーに敗れると秘伝書を持ち去り元の鞘に収まっている。

+ 葬られた歴史
餓狼2稼動の時点ではギースは本当に死んでいる事になっており、
2のビリー公式ストーリーは餓狼SP以降の設定と大幅に異なっているのだが、現在では殆ど無かったことにされているようだ。
2では初代餓狼でボガード兄弟に敗北し、主を守りきれずに死なせてしまった屈辱を晴らすべく、
腕を磨き直そうと妹をサウスタウンに残して単身(何故か)イギリスへ渡り、修行を重ねる事となる。
しばらくしてクラウザーからの誘いを受けたビリーは、KOFでボガード兄弟への復讐を果たす為に
自らの意思でクラウザー側につく…という内容であった。この設定はかの「ボンボン餓狼」でも一部が採用されている。
「実はギース側のスパイ」設定は、その後続編が決定しビリーと共にギースをプレイヤーキャラとして復活させた事に対して、
ストーリー上で辻褄を合わせるための後付けだったのである。

また出身地についても2まではアメリカとなっており、最初からサウスタウンの孤児という設定であった。
イギリスはあくまで2における再修業の地というだけだったのだが、餓狼SP以降は出身地もイギリスに変更され、
そのままKOFシリーズでも定着するようになった(いつ頃渡米した事になっているのかは詳細不明)。
RB餓狼シリーズ等で「国籍・イギリス」と書かれている場合もある。
しかし「餓狼伝説総合公式サイト」では、(他のキャラもそうなのだが)餓狼2版のプロフィールしか公開されておらず、
そこでは出身地がアメリカと書かれているため、地味にややこしくなっていたりする。

作品ごとに衣装や顔・髪型がコロコロ変わるのが特徴で、初代・KOF95はオーバーオール、
餓狼2・餓狼SPはユニオンジャックのシャツにジーンズ、RB・KOF97以降は禁煙マークの入ったジャケット、
餓狼WAやMIシリーズではスーツ姿でも戦える。プレイヤーキャラではない餓狼3でも、さりげなく新コスが二種類用意されていた。
バンダナの縞模様も、初代~餓狼SP・KOF95が横向き、RB以降が縦向き・KOFは97以降が斜め向きになっている。
初代では破れたバンダナから地肌が見えていたためスキンヘッドだったが、
2以降は短く刈り込まれているという設定になり、RBからは更にフサフサになっていった。
RB以降、禁煙ジャケットは三節棍・バンダナと並ぶビリーのトレードマークである。
顔つきもここから徐々にイケメン化が進むようになっていった(特にKOFシリーズ)。
ジャケットは店頭で見かけたのを気に入り、店主から脅し取った。背中のマークに反してビリー自身はヘビースモーカー。
銘柄は両切りの「ゴロワーズ」で、一日三箱吸っている。
バンダナをするようになった切欠は、リリィが自分で働いたお金で初めて買った兄への誕生日プレゼントがバンダナだったからだそうである。
それ以来余程気に入ったのか、ラルフ同様、同じ柄の予備を大量に所持しているらしい。

趣味が洗濯という設定はゲーム中にも反映されており、餓狼SPではロンドンの時計台ステージで4ラウンド目まで進むと、
周囲に洗濯物が干された状態へと変化する。
RBSでも、ライブハウスステージに洗濯された自分の旧衣装が干されている。
KOF2003に至っては、オープニングで全キャラ登場する中、一人だけ洗濯されて干されたバンダナが表示されるだけという
なんともあんまりな扱いを受けている。

ちなみに『GUILTY GEAR』のアクセルとは、一部プロフィール、声(3では難波圭一氏が担当)、
伸びる武器に炎、技名が殆ど漢字と色々共通点がある。
初代~餓狼SPまでのモデルはプロレスラーのダイナマイト・キッド。
アクセルのモデルがミュージシャンのアクセル・ローズであるため
RBビリーのモデルも同じだと思われがちだが、実際は俳優のエミリオ・エステベスである。

なお、火が使えるのは三節棍に発火装置が付いているため。
また組織内にはビリー棒開発チームなる者達がおり、RB2のビリーEDでそれらしき姿が確認されている。
ちなみにこの時試しに雀落としをしたら飛行機に当ててしまうというとんでもないことになっていた。
どんなに強力な超必を受けても壊れないのに、ドローやタイムアップ負けの時に膝で簡単にへし折っているのは
棒のツボを突いているかららしい。

リリィには自分が裏家業へ身を窶している事を隠し通している。しかし、どうにも気づかれている節があったようで、
兄の事で随分と悩んでいた模様。
そこへジョー東が現われ、リリィと親交を深めたようである。ちなみにリリィもまんざらではないとの事。
しかし相手が敵対するライバルの親友であるためか、ビリーは二人が親しくなるのを快く思っていない。
それ以前にパンツ一枚で女の子とデートする行為も大きな問題なのだが。
尤もリリィはRBの時点でジョーの魔の手から奪回できた様子。
しかしギースには心からの忠誠を誓っており、ギースとリリィ、どちらか選べと言われたらギースを選ぶそうな。
(参考資料 新声社発行「餓狼伝説の謎」・「ネオジオフリーク」開発者インタビュー等)

ギースの死後を綴ったSNKの携帯小説でも登場し、こちらではテリーへの復讐をひたすら狙っていた。
その際、途中に遭遇したアンディを倒し病院送りにしている。
またサウスタウンに来ていたローレンスとその一党にリリィが狙われていたが、
その際はジョーがそれとなく護衛を引き受けてくれ心配の元を取り除いて貰っている。


そんな彼だが餓狼SPの対ギース専用メッセージではギースに対してタメ口で話し掛けており、
勝利台詞も「あんたのウデもサビついちまったようだな」という暴言めいたものであった。
その後餓狼3での欠場を経て、RB餓狼では二種類の当て身技をひっさげて再登場。
対戦時のギース専用イントロでお辞儀をしながら「よろしくお願いします」「どうも、ありがとうございました」と日本語で挨拶をし、
専用勝ち台詞でも「ギ、ギース様、すみません。おけがはありませんか…。」と敬語で謝るようになった。
EDを見る限りでは、平仮名程度なら簡単な日本語の読み書き(偽ギースの顔に「にせもの」と落書きしている)も出来るようになったようだ。
+ 忘れたい過去 imageプラグインエラー : ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (SPBilly.jpg)
餓狼SPのエンディングでは、全ての対戦相手に勝利しておきながら、ピンスポットの下で頭を抱えてこんな事をのたまっていた。

RBSで突然音楽に目覚めてはっちゃけたりしていたが、RBSPDMではホワイトに洗脳されたという設定になり、
ゲーム中も敵キャラとして立ちはだかる。──のだが何故かギース戦では…!?

しかしこの作品はEDが全キャラ共通な上、悪役サイドが全く登場しない内容なので、
ホワイトが倒された後ビリーがどうなったのかは不明なまま終了してしまう。

+ 忘れたい過去その2
RBSに登場したEXキャラクターの裏ビリーはギース死亡のショックで精神に異常を来たしたという設定で、
台詞は呂律が回っておらず、愛用の三節棍に「カトリーヌちゃん」という名前を付けて溺愛している。
挙句にに「キモチワルい」と言われると途端に「マイちゃん」に改名する有り様である。本人曰く自分はマゾだとか。

「おおおまえもおお俺とおお同じマママゾか?」

ギース死亡直後の様子は各メディアによって諸説あり、近年ではSNKの携帯小説で掲載されている。
KOFMIではその後はイギリスの片田舎で妹と共に平穏に暮らしてたらしい。
まあKOF開催の報を聞きサウスタウンへ戻るのだが、おかげでリリィちゃんがビリーの更正に奮闘してしまう事に。
物干し竿を兄のビリー顔負けの棒術で振り回す姿に、旧来からのファンはおてんばになってしまったリリィを見て
悲しみに暮れるか萌えたという。
なお、これはあくまでKOFMI世界での話であり、餓狼本編はまた違う可能性が高い。

+ それ以前にも
MIシリーズより前のKOF2000でも、この兄妹とギースはアナザーストライカーとしてではあるが共演している。
この時のリリィは味方のパワーゲージを回復させるために応援するだけなので、やってる事はまだ普通の一般市民である。
しかしこの出で立ちはどう見ても18歳という年齢設定には見えnおや誰か来たようだ。
MIシリーズでは大体20歳前後というイメージでデザインされている。

天獅子悦也の漫画『ギース・ハワード外伝 闇のギース』では、コネクションは全ての資産を租税回避地へ移動させ、
収集した国家機密等のデータを所持したままサウスタウンを去り、地下へと潜ってしまう。
最終的にはビリーがインターネットを通じて組織を纏め、ギースの遺志を継いでいる事を示唆する描写が見られた。

「I wish I could tear him apart!!」
(意訳:てめえ、八つ裂きにしてやる!!)

一方2DKOF版ではギースが存命であり、ビリーがKOFに参加する理由も基本的にギースからの命令である。
しかし参加の為に選ばれたメンバーとは毎回仲が悪く、EDでも碌な目に合わされていない。
ギースとは今の所ストーリー上でチームを組んだ事は無く、お祭りゲーでエディットするしかない。
初参加の95EDでチームメイトだったに倒された件についてMIシリーズに至るまで根に持っているが、
庵本人は気にも留めていない様子。
一緒に庵に倒されたチームメイトの影二はビリーが庵と対峙した際にビリーの後ろに現れたりするが、
お互い慣れ合う気はないと言っていたビリーと影二が打倒庵の点で仲良くなったのかは不明。
97以降は山崎とも腐れ縁が続いている。03のEDでオロチの血によって暴走寸前になった山崎と対峙した後
お互いがどうなったのかはXIにもXIIにも出なかったため、長らく不明だったが
今年発売予定の家庭用XIIIにて追加キャラ(衣装は初代及び95でのオーバーオール姿)として参戦が決定したので
何かしら語ってほしいところである。

頂上決戦 最強ファイターズ』では決戦前のデモでプレイヤーに襲い掛かるが、ライバルキャラに倒されて退場するという役で登場。
しかもEDでも同じ目に合わされている。
カプコンサイドで同じ役回りをしていたバルログはその後CVS2SVCに出演しているが、ビリーはCVS2の背景のみと少々不憫である。
あとCVS2でギースがキャミィに「ただ吠えるだけの番犬とは違うようだな」とギースにしては珍しく賛辞を贈っているが、
ただ吠えるだけの番犬っていったい誰の事ですかギース様。
アンソロや4コマなどでは兄バカか洗濯狂か上司に振り回される常識人のどれかである。

+ おまえはわたしとおなじにおいがするからな……血にうえた餓狼のにおいがな!!
ボンボン餓狼では何故か下にあるような紳士口調で、の頭を棒で貫通させて殺す
原作設定以上に残虐なキャラとして描かれていた。
テリーに敗北した際は「殺せ」と懇願するものの、テリーはそれを拒否。ビリーはプライドをズタズタにされたまま退場した。
ちなみにバンダナの下はスキンヘッドである。
「今夜のこと わたしはわすれません……よ!」

+ おかげでおれは―――― 強くなりすぎちまったよ
「おれはな 地獄を見たぜぇ……
おまえにやられて地位も組織もうしない プライドもズタズタにされてなぁ……」

続編である2にも登場。1のような紳士口調では無く、原作の乱暴な口調に戻っている。
上記の「地獄を見た」という台詞から分かるように前作以上にダークなキャラとして描かれており、
テリーのライバルを超えてもはや裏主人公と呼べる活躍をしている。
テリーへの復讐心からか、前作と比べると凄まじく実力が向上しており、あの意味不明な強さを持つテリーを
一度は完全敗北させてトラとウマを刻み込んだ。
ボンガロのキャラとは思えないほどに格好良いシーンが多く、ネタ要素抜きに人気が高い。
が、にかかりやすいボンガロらしい間抜けな面もある(ちゃんとその分の借りはしっかり返したが)。
最後はクラウザーとの戦いを通してテリーとは互いに良きライバルと認め合うが、クラウザーの攻撃からテリーを庇い死亡。
テリーとの決着を付ける事無く散っていった。…と思いきや、同作者の『KOF'95』では健在だった。

待ってたぜエイリアン…


原作中の性能

見ての通りリーチの長い武器を駆使しての中~遠距離戦を得意とする。
コンボは苦手な方だが、各種牽制技や対空技で相手を寄せ付けないようにチクチクと攻めながら徐々に体力を奪っていき、
懐に潜り込まれた時は超必で切り返していく、というのが大まかな戦い方。
出演作品は敵役としてかなり多く、そのせいか超必殺技もかなり多い。

+ 餓狼シリーズ版
初代ではKOF決勝戦の相手という設定で中ボスとして登場。
六角棍のリーチの長さをフルに活かした攻撃は、普通に攻めればまずリーチ差で負け、
何かしら必殺技を出そうとすれば超反応で全て叩き潰すという、反則級の強さを誇る。
…だが、何らかの攻撃を受けてダウンするとその拍子に棒を落とし、替えの棒が渡されるまで
その場でガタガタと震え出す。
ちなみに地面に落ちた棒はすぐ粉々に砕ける。脆すぎだろ。
震えるビリーは投げられ判定の無い防御状態になっているが、必殺技で体力を削る事は可能。
アンディならそのまま斬影ハメで削り殺せたりする。
また替えの棒を受け取った直後に隙があるので、そこを投げるとまた棒を落として震え出すため、
そのままパターンでハメられる。
別にこちらから攻撃を当てに行かなくても、ガードしながら待っていれば必殺技「旋風棍」で自分から棒を投げ、そして震える。
おかげでパターンを知る者にとって、ビリー戦はただのボーナスステージと化したのであった。*1

餓狼2で武器と衣装を変更し心機一転。三闘士の一番手として登場する。
ここから「甲高い声で奇声を発するキャラ」が定着していく。
前回の反省から棒を投げずにその場で回転させるようなった「旋風棍」は、
発生が速く飛び道具をかき消し判定が大きいため対空としても優秀な技になった。
更に棒を三節に伸ばして攻撃する「三節棍中段打ち」(2のみ中段三節棍突き)とその対空版「雀落とし」、
棒高跳びの要領で画面外へジャンプし棒を回転させながら落下攻撃を仕掛ける「強襲飛翔棍」と必殺技も一気に増えた。
どの技も高速で飛んでくる上、初代と同等なくらいの超反応でこちらの攻撃の出がかりを確実に
仕留めて来るので、まともに戦うとボス勢の中で一番強いと言われるほどであった。
キャラによってはその超反応の為に下手に手出しをしたら簡単に封殺されてしまうため、
必殺技で体力を削り、とにかくタイムアップまで粘る事でクリアするのがやっとな程である。
ちなみにMD版餓狼2では三闘士とクラウザーにもTAKARAオリジナルの超必が搭載されているのだが、
ビリーの超必「デストロイスタッド」は相手に向かってホーミングジャンプした後、
棒を突き立てて気の柱を放出するというもので、通称「ビリーゲイザー」「棒ゲイザー」などと呼ばれている。
現在この技は初代のアレに次ぐ黒歴史と化している。激レッグトマホークは乱舞技の締めで復活したのに
餓狼SPで漸くプレイヤーが使用可能なキャラとして登場。2に比べると棒に喰らい判定が付いたり、
必殺技の発生や発射速度がやや遅くなるなどの下方修正を受けているが、
それでも判定が強くリーチの長い通常技は基本素手で戦う他のキャラにとっては脅威であった。
新しく追加された超必「超火炎旋風棍」は発生が非常に速く、通常技から繋げたり対空・リバーサル・割り込みにと多方面で活躍する。
最強キャラであるキムに唯一有利を付けられるキャラとして、ランクも三位以内に入る強さとされている。

RB餓狼では、小JCの判定が広範囲かつ非常に強く、本作はジャンプ攻撃の仰け反り時間が長く設定されているせいもあって、
掠っただけでどこからでも余裕でコンボが繋がってしまう。
牽制・対空としても機能するため、この技を振り回しながら飛び跳ねるだけでも相手にとっては厄介となる。
更に潜在能力「紅蓮殺棍」がコンボから繋がる・無敵があり対空として使える・コマンドがやたら簡単(632C)・ガーキャンから出せるという高性能な技。
そのお手軽さで作品内最強キャラとなっている。
PS2の移植版では、全RBシリーズ中何故か初代RBの紅蓮殺棍のみがフルヒットせずに威力が激減するという謎の調整を受けている。*2
RBSでは前作で当て身技だった「火龍追撃棍」は普通の打撃技に変更された。
新しい潜在能力「大旋風」の発生が遅すぎていまいち使えないものの、
相変わらず小JCが強く、屈みAもリーチが長い上に当たれば強力なコンボを叩き込める。
また対ライン攻撃のリーチが全キャラ一長く、開幕でライン移動してからの待ち戦法が非常に強力であった。
隠しキャラのEXビリーは一部技の性能が初代RB基準になっており、潜在能力が紅蓮殺棍であるため更に強い。
(流石にガーキャンでは出せなくなったが)
EXビリーが旋風棍に代わって使用している棒の乱れ突き「集点連破棍」は、
SFC版初代餓狼でビリーが使っていたオリジナル技を逆輸入したものである。

RBSPDMでは1ラインシステムになった事で、今までは離れた位置からぶっぱで出すと
見てからライン移動余裕でしたな超火炎が避けにくくなり、安定して連発出来る技になっている。
隠し超必「紅蓮殺棍・改」は無敵は少ないものの、飛び上がった後で更に炎の輪を上空から斜め下へと飛ばす強力な技となっている。
後にKOF98UMの裏ビリーが使う紅蓮殺棍のMAX版として再現された。

RB2ではまた変更された潜在能力「サラマンダーストリーム」の使い勝手が良かったり避け攻撃が高性能な以外は軒並み弱体化が施され、
しかも中段技が無いためガード崩しが非常に厳しく、中の下位の強さになっている。
特にあまりにもショボいJCの新モーションは全ビリー使いの涙を誘ったとか。
+ KOFシリーズ版
95は餓狼3稼動と同じ年であるにも関わらず、初代の衣装で登場。
「強襲飛翔棍」にあたる技が「旋風飛翔棍」という名に変わっていたり、攻撃時に山田十平衛の声が混じってたりする。
通常技に蹴りを使うモーションが多く、屈みAに至っては素手で殴るという棒使いにあるまじき戦いぶりを見せている。
MAX超必を密着状態でフルヒットさせると即死ものの大ダメージになる以外はあまり強い要素が無く、最弱候補になっている。
連打キャンセルを利用したコンボを覚えれば多少強くなれる…かもしれない。
あとパワーMAX時のジャンプ吹っ飛ばし攻撃ぐらいだろうか。リーチがあるので比較的安全に当てられる上、
パワーMAXだと普通に当てただけで超必殺技クラスのダメージを与えられる事が出来る。
これが攻撃と立ち回りのキモとなるだろう。
97では雀落としが削除され、代わりに炎無し紅蓮殺棍のようなモーションの新技「旋円殺棍」に変更。
大旋風を出すと三節棍が増殖…ではなく残像で分裂して見えるという演出らしい。
この時は超火炎旋風棍の出掛かりに投げ技を喰らうと、ビリーの周囲に炎の輪が纏わりついたままになるというバグがあった。
この炎はビリー本体が攻撃しない限りはガー不の判定が出続け、しかも多段ヒット扱いなので、
うっかり画面端で触れてしまおうものなら脱出不可能なままタイムオーバーまで炎が当たり続けてしまう。
一応本体が攻撃を受ければ炎は消える。重ね掛けも可能だが、やりすぎると画面がバグるので注意。
といっても対人戦で狙って成功させるのは難しい上、この年のKOFはお手軽永久中段のローキック
チート性能の隠しキャラもっとヤバいのがいたため、そこまで大した問題にはならなかった。

98では裏キャラクターで雀落としが復活。旋円殺棍はこの'98が最後となった。
牽制はそこそこだが切り返し能力が低く、更に機動力がさほど高いわけでもないのに全キャラ一防御力が低く設定されてしまい、
表・裏共に最弱キャラとなっている。おまけにアドヴァンストでのゲージの溜まりも悪い。
98UMでは紙でこそ無くなったものの、それでもキャラランクは無印と変わらぬ最弱とされていた。*3
一応エキストラにすると完全無敵技がないなどの弱点がカバーできたり、歩きが速いので間合いを離しやすくなったりで多少は補強できる…ような気がする。
研究が進んだ現在では、表は旋円殺棍の完全無敵対空化、裏は追加超必の紅蓮殺棍がなかなかの性能と、双方ともに強みはあり悪くない位置につけている。
現に東京のレシオ大会初期では、低いレシオをつけられていたばかりに最強キャラ・クラウザーの相方として選択され、結構な活躍ぶりを見せていた。なんという三闘士。
NESiCAxLive配信版のFINAL EDITIONにおいては、三節棍中段打ちの硬直軽減や足払いのしゃがみDにキャンセル性能の追加など、主に立ち回り方面での強化が施されている。

02では特殊技の大回転蹴りが、小足から繋がる・打点が高くジャンプ防止策になる・ヒット、ガード問わずに有利・ガークラ値が異様に高い等、かなり高性能な技になっている。
この技を連発するだけでも強いのだが、他にもリーチが長い上に発生が速い屈みAや中段打ち・昇りで出すと中段になるJB・JC等を駆使し、
ほとんどのキャラに対して有利な立ち回りを行なえるため最強候補となっている。
これにキムチョイを組み合わせた、「KBC」が作品内最強チームと呼ばれている。闘劇でもビリーの使用率は非常に高かった。
MAX2の「ライアーエレメンタル」は、発動すると初代を髣髴とさせるガクブルポーズを取り、そこが当て身モーションになっている技。
和名で「嘘つきな精霊」とはよく言ったものである。無敵が発生した後に当て身判定が発生という流れのせいか実戦で成功させ難い。
その前にポーズで当て身がバレバレなのは禁句である。
02UMではこれらの強い要素が弱体化されている。
一方で無敵対空紅蓮殺棍の追加やMAX2がコマンド入力完成と同時に当て身判定が出るようになる等強化点もあり、
決して弱キャラというわけでもないのだが、無印に比べると使用者は激減している模様。
03では02に比べてかなり弱体化している…筈なのだが、最強と呼ばれる「DDコンビ」の射程外から有利に戦える数少ないキャラとして使用するプレイヤーが多かった。
リーダー超必「旋空殺棍」は強攻撃から繋がり追い討ちも可能だが、無敵がほとんど無いため割り込みには不向き。
またビリー自身が積極的に接近する戦闘スタイルではないため、リーダーとして使う機会はあまり無い。

MI2では下段攻撃に乏しくガード崩し能力が低いという欠点があるものの、ガードゲージの削り能力が高い旋風棍や、後述のK投げ等である程度補える。
K投げの追加入力・強襲飛翔棍・紅蓮殺棍はそれぞれ相手キャラや画面との距離を問わず追い討ち可能で、
特に強襲は発生が速く2回フルヒットさせればゲージが一本溜まる程にゲージ回収能力が高い。
そこそこゲージが溜まっていればK投げ・コンボ・ぶっぱとあらゆる状況から紅蓮→強襲→紅蓮→強襲+αという高火力ループコンボが決まり、一発逆転を狙う事も可能。
一応小足からも紅蓮が繋がるのだが、決め撃ちでなければならないためリスクは高い。その爆発力からキャラランクも上位に入る。
MIAでは紅蓮ループがキャラ限定になる等若干下方修正が施され、相手によってコンボレシピを変える必要がある。

+ ちなみに
実はビリーは餓狼キャラの中でも最強・最弱候補に上げられた回数が、餓狼キャラの中でも 一番多い
最強では餓狼SP・初代RB・RBSP・KOF02・KOF03で、最弱ではKOF95・KOF98・KOF98UMで上げられ、
その回数なんと 計8回 。その中で 『最強キャラに射程外から攻撃できるから』 と言う理由の物が3回もあった。
(比較としてギースはRBSP・SVC・NWで最強とされ96で最弱、テリーは餓狼3・KOF97で最強とされ最弱は無し。)



     「GO TO HELL!!」

MUGENにおけるビリー・カーン


  • 餓狼伝説系
+ リン&バット氏製作 初代餓狼仕様
リン&バット氏製作 初代餓狼仕様

ルイス氏が身内公開として配布していたものを、リン&バット氏が改変したもの。
  • ダウンを奪われても棒を落とさない
  • 棒を投げた後の震える動作が完全無敵
  • 投げが使える
等、原作よりは幾分か強化されている。
ikki氏による11段階に調節可能なAIパッチも公開中。
AIレベルを最高にすると超反応投げを多用する。
infoseek無料HPサービス終了に伴い、現在は入手不可。

+ OMEGAPSYCHO氏製作 餓狼SP仕様
OMEGAPSYCHO氏製作 餓狼SP仕様

基本的には原作再現。一部必殺技が餓狼2版の性能になっている。
AIは未搭載。

+ ブラウン氏製作 餓狼SP+アレンジ仕様
ブラウン氏製作 餓狼SP+アレンジ仕様

デフォルトで使えば原作仕様。
他に空中コンボやブロッキング等様々なオプション機能が付いており、それぞれオン/オフ可能になっている。
最初はATKが85に設定されているが、100にすれば原作に近い火力になるとの事。
10段階に調節可能なAIも最初から搭載されており、これらは氏が製作した他の餓狼SPキャラにも共通している。
オプションをオンにした状態でAIレベルを最高にするとまるで別物のような動きを見せる。
中々の強さなのだが、動画での出番は少ない。
+ 超必OK
原作通り体力が一定以下まで減る事で超必殺技が使用可能になるのだが、
それを知らせるオリジナルのサイン表示が搭載されている。
「超必OK」の文字だけが表示される「シンプル」と、
ヘリに乗ったお覇王どないやPちゃん・メタスラの捕虜がランダムに出現する「おばか表示」の二種類。
デフォだとAI用のサインが「おばか表示」に設定されているため、そのまま動画に出すと画面が軽くカオスな状態になる。
ちなみに表示オフも可能。

+ Mouser氏製作 RBSP+RB2仕様
Mouser氏製作 RBSP+RB2仕様

ディスプレイネームが「Billy Kane」ではなく「Billy Karn」となっている。
基本的には原作仕様。ギース専用イントロもあるが、音声は無し。
ハヤテの人ことカッ昏倒氏によるAIパッチが存在。
ガン攻め主体のAIで、こちらは本体の入手も容易である。

+ トラ氏製作 RBシリーズ仕様
トラ氏製作 RBシリーズ仕様

初代RB~RB2の技が揃っている他、ファイナルインパクトも搭載。
ライン移動も可能で、1ラインと2ラインを設定可能。
AIは未搭載だが、1月10日にドルジ氏のAIパッチが公開された。



  • KOF系
+ Ehnyd氏製作 KOF'98UM仕様
Ehnyd氏製作 KOF'98UM仕様

98UMの再現。アドヴァンストとエキストラが統合されている。
MAX発動などもちゃんと搭載している。また、表裏両方の技が使える。
AIは搭載されていない。

+ Noobic Cube氏製作 KOF'98UM~'02UM+アレンジ仕様
Noobic Cube氏製作 KOF'98UM~'02UM+アレンジ仕様

基本的に2002UMのビリーをベースにしているが、こちらは裏モードで98UM仕様が存在。
デフォルトで優秀なレベル制AIが搭載されており、グレイズの設定も可能。
更新によりガードゲージが導入され、ガードクラッシュのオンオフも設定可能になっている。
また11Pカラーでブラックカラー、12Pカラーでゴールドカラーの
特殊カラーも存在するのも大きな特徴である。

同氏制作の声が同じ名前の 某ガチムチ兄貴 になるボイスパッチが公開されている。

16:38~

+ J.LEE氏製作 KOF'98~'02仕様
J.LEE氏製作 KOF'98~'02仕様

基本的には2002ベースになっているが、98の表・裏キャラの技と新たに追加された紅蓮殺棍も使用可能。
ドット改変でギース専用イントロも作られている。
AI未搭載のためかニコニコでの出番は無いが、youtubeで一番見かけるのがこのビリーである。

+ J.LEE氏製作 KOF'03+アレンジ仕様
J.LEE氏製作 KOF'03+アレンジ仕様

システムが2002ベースになっており、リーダー超必がMAX2扱いになっている。
ゲージ溜めもあったりとかなりアレンジされている。
こちらもAI未搭載でニコニコでの出番は無いが、比較的youtubeで見かけることが多い。

+ GoD_Ryu氏製作 KOF'03+アレンジ仕様
GoD_Ryu氏製作 KOF'03+アレンジ仕様

上記のJ.LEE氏の'03仕様の改変。
XIでのドリキャンや2002UMでのMAX2のカットインが搭載されている。
ドルジ氏によってAIパッチが作成されており、相手の攻めを潰すのが特徴。

+ RYO2005氏製作 KOF'02+ROTDアレンジ仕様
RYO2005氏製作 KOF'02+ROTDアレンジ仕様

スプライトは2002のものを使用している。
システムはその名の通り、氏のROTD風KOFキャラと共通している。

+ TightRiam氏製作 KOF'02+アレンジ仕様
TightRiam氏製作 KOF'02+アレンジ仕様

ベースは2002だが、餓狼成分をプラスしたアレンジ仕様となっている。
MAX2は無いが、元々2002には無かった紅蓮殺棍(2002UMにはあるが)やサラマンダーストリームを使用可能で、
全ての超必殺技にMAX版が存在する。
氏のキャラに恒例の強力なAIも標準搭載されている。
またイントロと勝利ポーズでは妹のリリィが稀に登場する。
+ aki氏製作 KOFアレンジ仕様
aki氏製作 KOFアレンジ仕様

クリザリッド2001の製作者で知られるaki氏によるKOFアレンジ仕様。
スプライトにかなり改変が加えられており、コスチュームは97~'02版だが、
頭部は'03版のようにバンダナから髪が見えているのが特徴。特殊イントロも多数搭載。
ボイスがMI2版中心のため日本語で喋る台詞が多い。
基本的にKOF版の技が揃っているが、超必をMAX版で出すと餓狼版の性能になる。
「ライアーエレメンタル」が削除されている代わりに、オリジナル乱舞技「コンビネーションアーツ」が追加されている。
また12Pカラーは性能アップやライフ回復等がある。
AIは簡易のものを搭載。
+ KoopaKoot氏製作 KOF仕様
スプライトや技は'03版で、前転・ふっとばし攻撃・スーパーキャンセルと
基本的なKOFのシステムが搭載されている。特にベースとなるバージョンのシステムは無い。
'03版のリーダー超必が'02UM版の様な演出になっている。


他には国内で2003+アレンジ仕様が作成されていたが、現在は公開停止中。
また、製作者が自分の名前、ニュースサイトやWIKIでの紹介、動画での使用を禁じているため、詳しくは書かない。

近年はアニメやゲーム、ニコ動においてはMUGENストーリー動画でロックMOWテリーとの共演が見られるようになった。
MOWには出ていないので外見は大体がRB版の姿となっており、本来はビリーより5歳年下であるテリーとの年齢差が逆転している状態である。
MOWの続編が出ていれば中年の彼の姿を拝めていただろうか…。


出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み

出演ストーリー

+ 一覧
aSaGi~魔王伝説~
Final Fatal Fury(ハワード・コネクション総帥代行)
餓狼・SPECIAL(Final Fatal Furyの続編)
KING OF FIGHTERS X
La Jodaso Stiana
Mr.Kの挑戦状
MUGEN STORIES INFINITYアクセルとのコンビ)
mugen島物語 ~幻想帰譚~
MUGEN町 任侠伝
MUGEN X Fighters
S.I.X.-志貴とイングリッドの無限奇譚-
stories
いおりんやったれMUGEN譚
岸辺ヨハンは派手じゃない
クリザリッドの風紀委員日誌
サイキョー流珍道中第二幕 サイキョー漫遊記(おまけシナリオ)
四天王会議(仮)
シンクロナイズド・ストーリーズ(KOFX枠)
紳士先生オズわ!
人造生物03RIA-紅
ストーリー動画対抗戦・無限交差(裏方)
掌の歌
なこるる茶屋
ネスツの栄光(台詞無し)
楓流メイフィールド
ふたごのぼうけん
むげコン!
(第1回)└ 死神
無限のウォルターク
無限の境界線
無限旅行
無限を翔る聖蓮船アクセルとのコンビ)
妄想式家族計画
ロック・ボガードの憂鬱(ギースの部下)


*1
そんなヘタレっぷりを晒した彼だが、開発者曰く女の子の人気が高かったそうな。所謂ギャップ萌えというやつだろうか。

*2
他の変更点はマリーの特殊リングアウトしか無く、これを修正した影響が出たバグなのではないかとの見方が強い。

*3
その代わりといってはなんなのだが、98UMのジャケ絵では特に主要キャラでもないのに
・庵・アテナと並んで前面に大きく描かれるという高待遇を得ている。
しかし余りの唐突さに、ファンからは「嬉しいけど何故そこにいる!?」という戸惑いの声が多く聞かれた。