ガオガエン


分類:ヒールポケモン
タイプ:ほのお・あく
高さ:1.8m
重さ:83.0kg
特性:もうか(HPが1/3以下のときに炎タイプの技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:いかく(場に出た時、その場の相手全員の攻撃を1段階下げる)

闘争心に 火が つくと
腰の まわりに ある 炎も
ひと際 激しく 燃えあがる。

任天堂の育成RPG『ポケットモンスター』シリーズの7作目(第七世代)『サン・ムーン』から登場するポケモン。
アローラ地方御三家の1体でほのおタイプのニャビーがレベル17でニャヒートに、レベル34でこのガオガエンに進化する。
英語圏での名称はIncineroar(インサナローア)。名前の由来は「Incinerate(焼却する)」と「Roar(吠える)」から。
ユーザーからは「ガエン」と略されて呼ばれる事がある。
あく(悪)タイプである事からも分かるように、「ヒール」の由来は回復魔法ではなく悪役レスラーを意味する「HEEL」から。

筋骨隆々のレスラー体型で強力なパンチやキックやラリアットを繰り出す他、
「炎のベルト」と呼ばれるへそ周りの器官から火をも噴いて茶を沸かしてくる。
試合を観戦するギャラリーが盛り上がったり自分より敵が格上なほどやる気を出し、闘争心に火が付けば炎のベルトが一際燃え上がる。
反面、粗暴で身勝手でもあり、相手トレーナーごと攻撃したり気分が乗らないと手を抜いたりトレーナーの命令を無視したり
格下相手だとやる気を失くしたりとヒールらしい性格で扱い辛い(ゲーム中ではその設定は反映されないので問題なく使える)。
一方で幼いポケモンや子供に対しては邪険な態度を取りつつ内心喜ぶというツンデレな一面も。

進化で習得できる「DDラリアット」は代名詞とも言えるわざ。
御三家ポケモンには頼りになる専用わざが用意される事があり、これもその一つ。
このわざは相手の能力上昇補正を無視して攻撃出来るので、ぼうぎょを積むポケモンに対してかなり効果的。
当初はガオガエンだけが使用可能で『剣盾』からはカイリキー、カビゴンミュウといった面々も覚えるようになったが、
ガオガエンのみ専用の演出になるように差別化されている。
更に第七世代のみZワザとして「ハイパーダーククラッシャー」も使用できる。

可愛らしい四足歩行の猫から二足歩行でガチムチなプロレスラーへの変貌は多くのプレイヤーに衝撃を与え、
更にレスラー系でありながらかくとうタイプでなくあくタイプが付く事も驚愕をもって迎え入れられた。
それゆえ後年の『ポケモンSV』発表時、久々の猫型御三家ニャオハの最終進化形態予想図にガオガエンが引き合いに出されたり
御三家にかくとうタイプ付きのほのおポケモンが3体もいるのとヒールレスラーだからあくタイプを優先させた、と考えれば納得できるが。
このため、前述のDDラリアットもハイパーダーククラッシャーもあくタイプのわざとなっている。
そのタイプ付けからかくとうタイプには弱いがエスパータイプには強く、あくタイプでありながらフェアリータイプにも弱くない。

余談だが、ニャヒート以前は指の数が3本なのだが、ガオガエンは5本指かつ霊長類と同様の形状になっている。
生物学的には親指の存在と指が多い方が物を掴む上で有利なのでレスラーのガオガエンに適した進化と言える。
人型に近付いてしまった以上4本以下だと放送コードに触れるから5本にしたわけではないと思う…多分

アニメではサンムーン編サトシの手持ちの1体として登場。
しかし、進化したのがシーズン最終盤の戦闘中であり、おまけに直前の戦闘で力を使い果たして立ったまま気絶したため、戦闘不能により引き分けと見なされた。
以降もバトルの機会はなく、進化後の姿で戦闘する場面は一度も無い。

2017年の劇場版『キミにきめた!』では、本作のライバルキャラのクロスの手持ちとして登場。
CVはナレーションやオーキド博士も担当している 石塚運昇 氏。


原作での性能

HP:95
攻撃:115
防御:90
特攻:80
特防:90
素早:60

対戦においては、鈍足だが高耐久高火力の重火力物理アタッカー。
タイプの組み合わせも能力と相性がよく、鈍足物理型だがやけど無効、あくタイプでありながらフェアリータイプに弱くないという点が主に評価されていた。
特に超火力エスパーわざが脅威だが、通らなければフェアリーわざであくタイプを狩ってくるカプ・テテフを相手にできる点は大きな強み。
「ねこだまし」「バークアウト」「ねっぷう」「とんぼがえり」にいたずらごころ耐性など、ダブル向けのわざ、要素が多い点も魅力。
そして隠れ特性いかく解禁後は更に評価が上昇。元々高い耐久、加えてダブル適性が強化され、
「いかく、ねこだましを同時に持っていてフェアリー弱点ではない」という独自性も得た結果、ダブル採用率トップ3の常連に躍り出た。
おかげでカポエラーの採用率はお通夜となった。一応「ワイドガード」などで差別化は可能だが。

あくタイプの技は「DDラリアット」以外にも「はたきおとす」「かみくだく」「じごくづき」と充実している一方で、
ほのおタイプはめぼしい物理技が、メインウェポンとしてはやや火力不足な「ほのおのパンチ」、
急所にあたりやすく威力も及第点だが命中90とやや不安がある「ブレイズキック」、
威力では前二者を大きく上回るが反動が痛い「フレアドライブ」…と、どれも一長一短気味。
もっとも、特攻も平均程度の数値はあるので「オーバーヒート」などを採用しても問題は無い。

ちなみに、第7世代で新登場したポケモンたちの最終進化形は素早さが進化前と比べて下がっているパターンが多く、
ガオガエンもそうなのだが、彼の場合は最も進化していない状態のニャビーの時より低くなっている。


大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズにおけるガオガエン


シリーズ5作目『SP』にまさかの乱入。
同作ではDLCを除けば最新の発売作品より参戦したファイターでもある(『スマブラ』でポケモンが最新キャラなのはではあるが)。
参戦PVでもプロレスらしい乱入ぶりを見せ、先に出ていたケンを激戦の末に電光掲示板へと吹っ飛ばした。

…ってあれ?という事はリトル・マックって噛ませ噛ませっすか?

性能は典型的な重量級のパワーファイター。
原作再現か全ファイターで最も足が遅い(ジャンプ力、空中機動は悪くはないレベルだが)。ピチューも原作だと同じ数値なのにこっちだと速いけど
全体的に一撃が重く強判定、加えて発生が早めな事も多い打撃と強力な投げを振り回すのが持ち味。
下強や下投げはコンボ起点に、それ以外の投げは撃墜に使える。
その上重量級としては体格がマリオよりやや上程度(リュウシモン等とほぼ同じ大きさ)であり、
喰らい判定は大きいもののクッパ等他の多くの重量級のように馬鹿でかくはないためその分だけ勝っていると言える。
そして同作のパワーキャラらしく一回流れを掴めばリターンが大きく、そのまま勢いに乗り続ければ相手は死ぬ

相性差が非常に激しいファイターで、直接殴り合う相手はカウンターや移動投げで強気に戦える一方、
飛び道具を一切持たない上に機動力も復帰力も低すぎるため、
高機動長リーチの相手(この人とか)や復帰阻止の強い相手、スピードタイプや飛び道具持ちには著しく分が悪い
…筈なのだが、前述の「流れに乗れれば」そこから撃墜まで持っていける実戦値の高さと吹っ飛びにくさ、
更に下B「リベンジ」の存在から実際は全く油断ならない。
上記の分が悪いとされるキャラ達も体重が軽くて吹っ飛びやすい場合が多く、
わざわざ軽量級キャラを潰すためにガオガエンを被せるプレイヤーも居る程である。
飛び道具持ち相手でも地上にいればシールド(ジャスガ)で距離を詰められるため、
ギリギリまで%を蓄積してもワンチャン逆転撃墜、なんてのは割とある光景で、
熟練のガオガエン使いならばそれこそ「でも鉄砲でも火炎放射器でも持ってこいヤァ持ってこいっ!」な状況になる。

とはいえ本質的には不利キャラ相手にとことん不利であり、タイマンランクでも下位の見方が一般的なのは事実。
不利キャラ相手にラス1になってしまうと後が無い。堅実に立ち回って殴り合うなりしたい所。
強みのあるキャラではあるが、生かすためには一考の余地ありと言った所か。

ニュートラルポーズは原作とは異なり、『KOF'96』におけるギースのような構えを取っている。
ページ冒頭のGIF画像を見れば分かる通り腕を突き出しているのでその分だけ喰らい判定が広くなってしまうからだろう。
また、攻撃が当たる度にプロレスラーらしくアピールもする(キャンセル可能)。

ちなみに、『SP』に第7世代のポケモンを参戦させることは開発当初から決まっており、
選考の末にジュナイパーとガオガエンが残り、
最終的に「今までスマブラに存在していなかったプロレスラー系のキャラ」ということでガオガエンの参戦となったそうな。
ディスクシステムの『プロレス』知らんな

+ 各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
  • DDラリアット(NB)
その場で両腕を広げて竜巻のエフェクトができるほど体を高速で振り回す(首はそのまま)単発ヒットワザ。
出だしのみ全身無敵で以後は腕部分のみ無敵。
出だしは威力も当たり判定も強いので切り返しに使える他、空中使用で落下速度をリセットできたり弱い飛び道具もかき消せる。
ワザの持続が長く(威力は徐々に下がる)、ヒット後も攻撃判定が最大3回まで復活するが、それらを逆手に取られて隙を突かれると危険。
相手がガードしてもシールドの大きさとヒット数次第ではシールドブレイクする事もできる。
見た目こそ『ストV』のザンギエフのサイクロンラリアットに似ているが、その性質はむしろマヴカプでのハガー市長のダブルラリアットに近い。

  • クロスチョップ(上B)
その場で炎を纏い急上昇した後、斜め下へクロスチョップで急降下、着地すると爆発。ラルフの急降下爆弾パンチのようなワザ。
見た目通りの吹っ飛ばし力があり、上昇中はアーマーが付与される。また、使用後も着地していなければ尻もち落下にはならず再度行動が可能。
上昇や降下時に相手にヒットすると、当たり方によってはそのままワザの最後まで巻き込み続けられる。
スティック入力に対応しており、下に倒し続けるとすり抜け床を通過し、左右だとその方向へ少しだけ角度を調整できる。
(他のワザやファイターもそうだが)ボタン入力と同時にスティックを反対方向へ倒せばそちらへ向いて攻撃してくれる。
上昇量こそ高めなものの必ず降下するため、使い方一つで自滅する羽目になれば奇襲や道連れに用いれる事もある。

  • リベンジ(下B)
その場で仁王立ちし、攻撃を受けると全身から火を噴き出しながらポーズを取り、受けた攻撃のダメージに比例して自身を強化するカウンターワザ。
他のカウンターワザと違ってこれ単体で撃墜できるほどの強さはなく、ダメージも普通に受けてしまうのだが、
ただでさえ強力なワザの威力を上げられ、しかも重ね掛けが可能(弱い飛び道具に対しても連発すればすぐに最大限にまで到達する)。
最大状態だと一発で40~50%以上も蓄積できてしまう。虎は傷ついてからが…本物なんだよぉ!!
ただし一発でも攻撃を当てるか時間経過、相手に掴まれると解除されて元に戻る。
飛び道具持ちを相手にする際に重要となるワザ。

  • ロープスイング(横B)
敵めがけてスライド移動で突進しながら掴み掛かり、
成功すると反対方向にプロレスのリングロープを無から生み出して相手をそこへ投げ飛ばし、
反動で戻ってきた所を追加入力で仕留める移動投げ
掴み成立時は一定%まで耐えるアーマーが発生する。
追加入力のタイミングにより、
  1. ラリアット(ジャストタイミング)
  2. ショルダースルー
  3. 失敗(自分もダメージを受けるが、リベンジは解除されない)
の3つに分かれる。
当然ながらラリアットが一番強く、相手の蓄積%や撃墜ラインとの近さ、リベンジの強化具合次第で早期撃墜もできるが、
ショルダースルーは上方向へ高く吹っ飛ばし(撃墜も可)、失敗パターンでも空中では相手が落下していくので臨機応変に使い分けよう。
相手の体格の大きさによってはタイミングを見極め辛い事があるので注意。
空中で使用しても尻もち落下にはならないので復帰に有用だがその場合一度しか使用できず、
また吹っ飛ばされ時に使用しても慣性が少し働く(ルーペ状態だと撃墜してしまいやすい)ので使い所を考える事。

  • ハイパーダーククラッシャー改(最後の切りふだ)
その場から前方へ高速突進し、相手を捕まえるとステージがリングに変化。
ロープスイングの要領で相手をアッパーでかち上げ、自身も飛び上がりキックとパンチを喰らわせた後、
背中への偽マッスルリベンジャー頭突きで相手ごと落下し、着地と同時に大爆発を起こすビジュアル攻撃系の切りふだ。
原作のハイパーダーククラッシャーの演出をより派手に盛り上げた内容となっている。
なお、観客は爆風を前にしても逃げる事無く歓喜する。お前らは『鉄拳TT2』家庭用OPの観衆か。
ちなみに、名前に漢字が使われている数少ないポケモンの技だったりする。
(他には伝説ポケモンのネクロズマが使う「天焦がす滅亡の光」や幻のポケモンであるマーシャドーが使う「七星奪魂腿(しちせいだっこんたい)」がある。
 ちなみにマーシャドーも『SP』にモンスターボールから出てくるポケモンとして参戦している)

その他、フライングボディアタックジャーマンスープレックスや喉輪落とし、地獄突き延髄斬りを使うなど、
やはりというべきかプロレス技を操るキャラとしてデザインされている(その代わり、炎のベルトを使った攻撃は無し)。
また、前投げは「タイガースイング」、上投げは「タイガーブリッジ」と、それぞれ「タイガー」を冠する名前が付けられている。
ちなみに空上はジェノサイドカッターではなく、森部のじーさんの奥技でお馴染みの「あびせげり」である。

CVは上記の『キミにきめた!』と同様に石塚氏が演じている。
なお石塚氏はこれに限らず『スマブラ』シリーズでは初代から(流用も含めて)イワークマタドガス等ポケモンの声で出演し続けており皆勤賞だったのだが、2018年8月13日に逝去。
生前に収録されたこの『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』(同年12月7日発売)が遺作の一つとなった
また、石塚氏がファイターキャラを演じるのも、このガオガエンが最初で最後となる。
心して聴こう。氏の最後のポケモンを。


MUGENにおけるガオガエン

+ Joey The Marill Fan氏製作
  • Joey The Marill Fan氏製作
手描きドット。氏のGoogle Driveにて公開中。
コマンドは存在せず、ボタン一つで特殊技や必殺技に相当する技が出る仕様(空中でも同様)。
各ファイル名や内部データ、同梱のreadmeからカンフーマンが基になっているようだ。
敗北時と勝ちポーズにのみボイスが再生される。
拡張子.aiを用いた自動生成型AIが搭載されている。
+ 簡単な技紹介
簡単な技紹介
A 炎のベルトから火球を発射。後隙が少なく、プレイヤー操作だと連発するだけでハメられてしまう。
B スライド移動して掴んだ相手を後方へ投げ飛ばす移動投げ。非密着時に成立すると慣性が働いて滑っていく。投げられた側も空中受け身可。
C その場でひっかき?
X DDラリアット。多段ヒット。こちらも後隙が少なく、ノックバックは掛かるのだが攻撃しながらの移動が可能なので結局人操作でハメられてしまう。
Y スライディングキック。空中だと滞空可。
Z クロスチョップ。スマブラのものと同様だが着地時の爆発は無い。

ちなみに後退モーションは前進モーションを反転して流用(つまり相手に背を向けている)したものである。

+ willg8686氏製作
  • willg8686氏製作
サガットを改変したもの。
一応改変元とは性能が差別化されているのだが、
必殺技は波動コマンドで出せるひっかき攻撃のみ、しかも弱のみで、
中や強だとその場で留まって走ったりニュートラルポーズのままわずかながら移動するだけだったり、
通常技全般の後隙が小さかったり弱中パンチが密着だと当たらなかったりと、
グラフィックの出来も相俟って完成度は正直よろしくない。
AIは未搭載。

ちなみに、こちらも後退モーションが前進モーションの流用となっている。

+ joan quiñones氏製作
  • joan quiñones氏製作
挙動や演出は『スマブラ』の再現だが、システムは『JUS』風で作られている。
炎を放つ遠距離攻撃だけでなく、バックドロップなどのダイナミックな投げ技を持ち、
遠近共に攻撃性能が優秀。
AIもデフォルトで搭載されている。
DLは下記の動画から

出場大会

  • 「[大会] [ガオガエン]」をタグに含むページは1つもありません。


最終更新:2022年12月03日 18:26