その日、旦那様が赤い薔薇を生けた花瓶を購入されました。その商人曰く、その花瓶の中に咲いている薔薇は決して枯れないというのです。果たして本当でしょうか。
しかし旦那様は薔薇が綺麗な赤色でないことを気にしており、どうにかしろと仰います。それから私は甲斐甲斐しく水を、肥料を、日光を与えましたが、どうしても綺麗な赤色になりません。
ついに旦那様は激怒し、私のことを無能、役立たずだと罵倒し始めました。元はと言えばそんな怪しいもの買った旦那様が悪いのではないでしょうか。私は理不尽な態度に怒りを覚えたのです。
気が付いたときには花瓶で旦那様を殴殺していました。私は名案を思い付き、頭から流れる血を薔薇に与えました。「旦那様、いかがでしょうか。お望み通り、綺麗な深紅色の薔薇ですよ?」
武器種 | 格闘 | レアリティ | ★★★★ |
属性 | 水 | シリーズ | 血根 |
追加日 | 2021年4月20日 | ||
EN | Bloodroot vase | ||
解放: フィオ(形而上の少女) |