- 分類:短編小説
- 初出:「オール讀物」1985年5月号
- 雑誌時挿絵:池田真一
- 収録短編集:『日曜日と九つの短篇』
あらすじ
降りたったホームには、雪が舞っていた。
雪というより、ほの白い風である。コートに降りかかると砂の粒に似た小さすぎる結晶なのだが、それが砂塵のように、人気ないホームに何重もの襞となって流れている。「北上」という駅名が何度もかき消された。
野上は、癌で入院中の妻から、自分の代わりに友人の働いている岩手の温泉宿に行ってほしいと頼まれ、鴫沢温泉を訪れた。そこで待っていたのは、野上がかつて捨てた女である通子で……。
登場人物
解題
(スタブ)
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最終更新:2017年06月07日 03:09