- 分類:短編小説
- 初出:「小説新潮」1987年1月号
- 雑誌時挿絵:安西水丸
- 収録短編集:『たそがれ色の微笑』
あらすじ
あの午後のことを思いだすと、何故か、秋の陽ざしが浮かんでくる。それも秋も終わろうとする頃の、眠りの中にそっと揺れるような色褪せた金色の、もの憂げな優しい光が……本当は八月の最後の日だった。それは間違いない。あの日は康子の
誕生日で、翌日に二学期を控え、友達がみんな宿題に追われていて、だから康子は僕に電話をかけてきたのだから。
僕は担任教師の小林から、「野川康子が好きなら諦めろ」と告げられる。だが康子は、「小林は私のことを愛しているからあんなことを言ったのよ」と言い……。その秋の出来事は、チビの僕と、ノッポの教師と、ヤセの女子の、喜劇的な三角関係の物語だ。
登場人物
解題
(スタブ)
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最終更新:2017年06月16日 02:22