- 分類:短編小説
- 初出:「月刊カドカワ」1987年6月号
- 雑誌時挿絵:高田麻香
- 収録短編集:『夢ごころ』
あらすじ
庭の砂に落ちた影で、月の色が白くなり鮮やかさを増したことがわかった。影が少しずつ艶を帯び、白い砂ににじんでいた線が幻から解きはなたれるようにくっきりとしてくる。
千鶴子のよりかかっている桜の木の影だった。
25年前、山間の町で小学校の納屋が全焼し、児童32人が焼死した。ただひとり難を逃れた千鶴子は、それから20年後、春になるたびにその町を訪れる。自分の罪を思いながら……。
登場人物
解題
(スタブ)
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最終更新:2017年06月18日 21:52