【このページは『落日の門』の重大なネタバレです】
『
落日の門』の全体像がわかりにくいので時系列と相関図をまとめました。
ミスがあったらコメントで指摘をお願いします。
時系列
年 |
月日・時期 |
出来事 |
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明治41年 |
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桂木謙太郎が下働きの娘との間に作った子、村橋暁介として群馬で誕生 |
「落日の門」 |
大正2年 |
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藤森鷹雄、新潟にてスエの第二子として誕生 |
「火の密通」 |
大正5年 |
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村橋暁介、桂木謙太郎の手引きで軍人夫婦の家へ養子に出される |
「落日の門」 |
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新潟の地主・根萩家に岳史誕生。母・ゑん死去 |
「家路」 |
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根萩岳史、母の病の遺伝を恐られ、連隊の隣の廃院にスエとともに入れられる |
大正6年 |
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スエの夫・弥介、長女サワとともに入水自殺 |
大正14年 |
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9歳の岳史とスエの間に根萩貞夫誕生 |
昭和4年 |
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『菊浪』に滝本ヤス代誕生 |
「残菊」 |
昭和10年 |
初秋 |
桂木綾子、安田一義を訪ね、村橋との間の仲立ちを依頼 |
「火の密通」 |
晩秋 |
村橋暁介、桂木綾子と出会う |
「落日の門」 |
末 |
スエ、安田に藤森の写真を渡す |
「火の密通」 |
昭和11年 |
2月21日 |
村橋、安田によって襲撃計画から外される |
「落日の門」 |
2月22日 |
綾子、村橋を訪ねる |
2月25日 |
藤森、村橋に決行が今夜であることをほのめかす |
安田保子、村橋を訪ねる。村橋、保子に手紙を託す |
村橋、桂木邸を訪問。桂木謙太郎から真実を告げられ、発砲して逃走 |
村橋、連隊に安田を訪ね、もみ合いの末に撃たれる |
スエ、連隊に安田を訪ね、藤森に取り次ぎを求める |
「火の密通」 |
2月26日 |
閣僚襲撃が決行される |
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その数日後 |
安田、藤森ら逮捕 |
7月5日 |
安田、藤森ら事件の首謀者に死刑判決が下る |
「夕かげろう」 |
7月7日 |
安田重希、保子に兄の死刑判決を告げる |
7月8日 |
保子、重希とともに安田に面会。白扇で離縁の希望を伝える |
綾子の母、藤森の母を名乗り藤森に面会 |
「火の密通」 |
7月10日 |
保子、再び安田に面会。離縁についての返事を得る。 |
「夕かげろう」 |
7月11日 |
綾子とその母、再び藤森に面会、真実を告げる |
「火の密通」 |
重希、一人で安田と面会。位牌の日付を2月26日にしてほしいと頼まれる |
7月12日 |
処刑当日。保子、梅吉を訪問後、自宅にて自害 |
「夕かげろう」 |
昭和12年 |
2月26日 |
重希、兄の墓の前で桂木綾子と出会う |
「火の密通」 |
戦中 |
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村橋、綾子と結婚。綾子、初夜の晩に村橋を刺す |
「残菊」 |
昭和20年 |
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終戦。スエ死去。岳史、貞夫と兄弟として再会 |
「家路」 |
昭和25,6年頃 |
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ミネ(綾子)、反物の行商として『菊浪』に出入りし始める |
「残菊」 |
昭和33年 |
2月26日 |
『菊浪』最終営業日。ミネ(綾子)、『菊浪』で安田重希と密会 |
昭和63年 |
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根萩貞夫、68歳(実年齢63歳)で死去 |
「家路」 |
相関図
「残菊」の仮名との対照表
本名 |
「残菊」での仮名 |
村橋暁介 |
早瀬郷介 |
桂木綾子 |
芝木静子(ミネ) |
桂木謙太郎 |
芝木敬太郎 |
安田一義 |
松田一継 |
安田保子 |
松田頼子 |
最終更新:2017年07月14日 06:50