カンナ(ポケモン)

登録日:2011/06/05(日) 03:35:15
更新日:2025/07/12 Sat 10:31:12
所要時間:約 6 分で読めます





あいてを こおらせるって とっても きょうりょくよ!
だって こおっちゃったら あんたの ポケモン ぜんぜん うごけ ないんだから
……あははッ! じゃ かくごは いいかしら!



ポケットモンスター』に登場するキャラクター。
初登場は『ポケットモンスター 赤・緑』。

(英語名:Lorelei)

CV:川村万梨阿(アニポケ)/折笠富美子(ポケモンジェネレーションズ)/弘松芹香(ポケモンマスターズ


◆概要


カントー地方四天王の1人であり、こおりタイプの使い手。
1番手で登場するため、印象に残っているプレイヤーも少なくないだろう。
また、ハナダジムリーダーであるカスミの憧れの人(アニメからの逆輸入)。
クールに知性を巡らせて戦うが、後に意外な一面が明らかに…(後述)



◆ゲームでのカンナ


先にも述べたが、初代ポケモンにて四天王の一番手として登場。
なお、彼女の部屋には水場があるのだが、ボロのつりざお以外では「ここにはポケモンがいない」という旨の表示が出て何も釣れない。


『FR・LG』では出番や設定が追加された。
4の島出身であり、彼女の部屋には沢山の可愛らしいポケモンのぬいぐるみがある。
ちなみに一定回数殿堂入りすると、ぬいぐるみが増えていく。

初回殿堂入り&全国図鑑バージョンアップ後、ナナシマを舞台に繰り広げられるストーリーの主要人物。
休暇をとって4の島に里帰りする(なお、三天王になってしまうのでポケモンリーグも自主休業している)。

全国図鑑入手後に、4の島にある「いてだきのどうくつ」の1階奥に行くと、イベントが発生する。

この時、故郷を荒らすロケット団相手に本気で怒り、「れいとうビーム」を放とうとするが、未遂に終わる。
とあるドラゴン使いの二の舞にならなくて、本当に良かった。

一緒にロケット団を倒した後は自分の家に戻り、自身の現在について思い悩む。
彼女曰く、手持ちのラプラスはいてだきのどうくつでゲットしたとの事。
( 1% という超低確率だが、いてだきのどうくつ1階奥の水上に出現する)

騒動が解決した後はポケモンリーグに戻る。


『LP・LE』でも描写が追加され、10番道路にて主人公がロケット団に囲まれリンチされそうになる窮地に現れ、ロケット団3人を同時に相手取り圧勝する活躍を見せる。
プレイヤーに先駆けラプラスライドを披露し、四天王の部屋でもそれで出迎えてくるという徹底ぶり。


手持ちポケモン

【赤・緑・青】
  • ジュゴン  Lv.54 なきごえ/オーロラビーム/ねむる/とっしん
  • パルシェン Lv.53 ちょうおんぱ/からではさむ/オーロラビーム/とげキャノン
  • ヤドラン  Lv.54 なきごえ/みずでっぽう/からにこもる/ドわすれ
  • ルージュラ Lv.56 おうふくビンタ/れいとうパンチ/のしかかり/あばれる
  • ラプラス  Lv.56 のしかかり/あやしいひかり/ふぶき/ハイドロポンプ

【ピカチュウ】
  • ジュゴン  Lv.54 バブルこうせん/オーロラビーム/ねむる/とっしん
  • パルシェン Lv.53 ちょうおんぱ/からではさむ/れいとうビーム/とげキャノン
  • ヤドラン  Lv.54 サイコキネシス/なみのり/からにこもる/ドわすれ
  • ルージュラ Lv.56 おうふくビンタ/れいとうパンチ/あくまのキッス/あばれる
  • ラプラス  Lv.56 のしかかり/あやしいひかり/ふぶき/ハイドロポンプ

  • ジュゴン  ♀ Lv.52 れいとうビーム/なみのり/しんぴのまもり/あられ
  • パルシェン ♀ Lv.51 ダイビング/まきびしまもる/あられ
  • ヤドラン  ♀ Lv.52 れいとうビーム/なみのり/あくび/ドわすれ
  • ルージュラ ♀ Lv.54 れいとうパンチ/おうふくビンタ/あくまのキッス/メロメロ
  • ラプラス  ♀ Lv.54 れいとうビーム/なみのり/のしかかり/あやしいひかり
    (オボンのみ)

  • ジュゴン  ♂ Lv.51 こおりのつぶて/たきのぼり/アクアジェット/-
  • パルシェン ♀ Lv.51 れいとうビーム/ハイドロポンプ/とげキャノン/-
  • ヤドラン  ♂ Lv.51 なみのり/サイコキネシス/かえんほうしゃ/-
  • ルージュラ ♀ Lv.51 ふぶき/サイコキネシス/あくまのキッス/-
  • ラプラス  ♀ Lv.52 ふぶき/ハイドロポンプ/りゅうのはどう/-

あれ?1匹こおりタイプじゃなくね?と思っても気にしないように。

切り札はラプラス。
また、みずタイプとの複合がラプラス含め3匹もいる。
…と言うか、ルージュラ以外はみずタイプなのでみずタイプ使いとも言える。
そのためでんきタイプが有利に戦える。

ちなみに『赤・緑・青』と『ピカチュウ』バージョンでは、覚えている技が微妙に変更されている。


当時はこおり状態=道具を使わない限り直らない仕様で、敵キャラは全ての技のPPが無限だったため、
ふぶき」の命中率(90%)とこおり状態になる確率の高さ(3割)と使用回数により、かなりの強敵であった。

さらに当時のAIはプレイヤーが先手で行動した後に自分の行動を決定出来たので、
途中交替をしようものなら必ず交替は読まれて、交替先のポケモンに最も効果的な技を的確に繰り出してきた。
彼女のラプラスがトラウマだったプレイヤーも多いはず。

しかしその一方で「攻撃補助問わず弱点を突けるタイプの技を使う」と言うAIが災いして
初手にエスパータイプが弱点であるかくとうタイプどくタイプを出すとジュゴンは延々と「ねむる」を繰り返し続けるため、積み放題できるようになってしまう。*1
おまけにエスパータイプであるヤドランとルージュラはレベルの都合で「サイコキネシス」を覚えていないので全く怖くない。
なんとも両極端である。
なお、これが原因で発生してしまう不具合がある(後述)。


『FR・LG』では初代と比べて全員のレベルが2下がっている。
ジュゴンとパルシェンは「あられ」を使ってくるが、この世代ではそこまで気にならないか。
「れいとうビーム」や「なみのり」といった安定の攻めも強力だが、「あくび」や「メロメロ」、「あやしいひかり」といった厄介な状態異常も駆使してくるので回復アイテムは多めに用意しておきたいところ。


『LP・LE』ではほぼ全員がフルアタ構成となっており、使う技も従来よりも強力なものとなっている。
なお、ヤドランはこおり技を忘れた一方でほのお技を覚えた。こおりタイプ使いなのに
ちなみに他の四天王同様、初回は全員技を3つしか覚えていない。


+ ポケモンスタジアム 2
【ポケモンスタジアム 2(表)】
  • ジュゴン 
  • パルシェン
  • ヤドラン 
  • ルージュラ
  • ラプラス 
  • フリーザー

【ポケモンスタジアム 2(裏)】


【ファイアレッド・リーフグリーン(強化後)】
  • ジュゴン  ♂ Lv.64 れいとうビーム/なみのり/シグナルビーム/かげぶんしん
  • パルシェン ♂ Lv.63 れいとうビーム/なみのり/ちょうおんぱ/あまごい
  • イノムー  ♂ Lv.63 ふぶき/じしん/すてみタックル/いわなだれ
  • ルージュラ ♀ Lv.66 れいとうビーム/サイコキネシス/あくまのキッス/メロメロ
  • ラプラス  ♂ Lv.66 れいとうビーム/なみのり/かみなり/サイコキネシス
    (クラボのみ)

『FR・LG』の強化後ではヤドランがイノムーに変更され、晴れて全員がこおりタイプとなる。
イノムーはでんき技が無効なうえ、ほのおタイプも「じしん」や「いわなだれ」でやられやすい。みずタイプやかくとうタイプをぶつけるといいだろう。
後は強化前同様でんきタイプが安定して戦える。
ちなみに何故か(♀しかいないルージュラを除いて)全員の性別が♀から♂になっている。


【Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ(強化後)】
  • ジュゴン  ♂ Lv.61 こおりのつぶて/たきのぼり/アイアンテール/アクアジェット
  • パルシェン ♀ Lv.61 ふぶき/ハイドロポンプ/とげキャノン/どくづき
  • ヤドラン  ♂ Lv.61 なみのり/サイコキネシス/だいもんじ/あくび
  • ルージュラ ♀ Lv.61 ふぶき/サイコキネシス/シャドーボール/あくまのキッス
  • アローラサンドパン ♂ Lv.61 れいとうパンチ/アイアンテール/じしん/こおりのつぶて
  • ラプラス  ♀ Lv.62 ふぶき/ハイドロポンプ/かみなり/りゅうのはどう

『LP・LE』の強化後ではリージョンフォームのサンドパンが追加され、全員が技を4つ覚えているように。
アローラサンドパンははがねタイプ複合なので、4倍弱点を突けるほのお技やかくとう技が有効。
ほのおタイプとでんきタイプがいれば苦戦することなく勝てるはず。



◆アニメでのカンナ


オレンジ諸島編に登場。

連戦連勝で調子に乗っていたサトシを、圧倒的な実力差で
叩きのめし、ポケモンに対しての接し方を教えてくれた。
ゲーム版とは違い、物静かで大人びた性格。
そして巨乳でもあり、爆乳である。大事な事なので(ry
彼女の教えに感銘を受けたサトシは以降、ジムリーダーや四天王など目上の人に対し、敬語を使うようになり、カンナとの出会いはサトシの人間的成長の重要な転換点になった。

担当声優の川村氏は後にモミや、マコモ博士も演じている。



◆『ポケットモンスターSPECIAL』でのカンナ


ゲーム同様、クールで聡明な印象の女性。
冷静沈着な完璧主義者で、どんな些細な不安材料も抹殺しようとする。
作中で初めてイエローの前に現れた四天王で、この際の戦闘によって四天王がいかに恐ろしい集団であるかを読者に印象付けている。

幼少期、産業廃棄物によって自分のパウワウが苦しんでいたところをキクコに救われる。
その後はキクコの考えに賛同し、ポケモンの理想郷を作るために四天王の一員となった。

第1章にてシルエットで初登場。
続く第2章序盤では、レッドのピカを追っていた時にイエローマサキを見つけ、彼らを襲った。
襲撃は失敗するが、この戦いでイエローの能力は危険と判断し、イエローも標的に加えていた。

スオウ島ではブルーナツメと戦う。
ルージュラが作り出した氷人形で動きを封じ追い詰めるも、ブルーとメタちゃんの活躍により敗北した。
なお、レッドとナツメはカンナとの戦いで傷が残ってしまっており、第3章にてシロガネ山の秘湯に浸かり身体を癒やした。

第5章で久々に再登場し、4の島にてロケット団と戦うレッド達に協力する。
彼らから部屋にある大量のぬいぐるみの事でグリーン達からツッコまれていた。
容姿はリメイク版準拠になり、全体的にセクシーな女性になっている。

サキとの戦いには敗れるものの、氷人形により傷を与えたため結果的に作戦の阻止に成功している。
その後、石化したレッドをオーキド博士キワメばあさんと共に目撃する。

第6章の最後ではバトルフロンティアに向かう船の中に彼女の姿が確認できる。

ちなみに手持ちはほぼゲームに準拠しているものの、ラプラスだけ一度も使ったことはない。
単行本4巻の裏表紙には手持ちメンバーとしてラプラスも描かれているため、手持ちに入れていることは間違いないのだが…。



◆余談


殿堂入り後のイベントから三年後の『金・銀・クリスタル』、並びにリメイク版である『HG・SS』では、四天王の座をイツキに明け渡しており登場しない。
同じくカントー四天王であるキクコも引退しており、キクコには年齢からという理由もあっただろうが、彼女の引退理由は不明。

以後の作品にも登場したことが無く、キクコも長らく行方が知れなかったが、『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』にて無事が確認されたため、未だに安否さえわからない彼女はファンからは心配されている。


名前の由来はカンナ科の多年草「カンナ」。
花言葉は「情熱」「尊敬」「堅実な生き方」「妄想」。
クールさとファンシーさを併せ持った彼女の内面を表していると言える。


非常に限定的な状況だが、赤緑青でジュゴンに対してエスパータイプが弱点のポケモンを出し「いかり」を発動すると無限ループに陥って詰んでしまう不具合がある。
これは初代ではNPCのポケモンはPP無限、かつ相手の弱点タイプの技を覚えている場合は変化技だろうがお構いなしにそのタイプの技を連打するという仕様になっているため。
結果、「いかり」を撃ってしまうと倒れるまでオートバトル状態になるが、ジュゴンはエスパータイプの「ねむる」を連打して回復するのでどちらも相手を倒すことができずに延々自動でバトルが続いてしまうのである。
エスパータイプが弱点でも他の攻撃技も弱点である場合はそちらを使うことがあるので一応回避できる。
また、ピカチュウ版ではこの詰みを回避するための特別な挙動がプログラムされた。
とはいえ、「いかり」以外のPPが全て尽きているか他のポケモンが出せない状況かつカンナの前でセーブしているなんて状況は意図的にやらない限り滅多にないだろうが。



分かった…! 追記・修正すれば良いわ!
Wiki篭りの真のパワーはまだまだ…! こんなものじゃないわよ!

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最終更新:2025年07月12日 10:31

*1 ヤドランも延々と「ドわすれ」を繰り返し続ける。