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#contents() #image(https://assets.deadbydaylight.com/dbd_chap22_portraitofamurder_keyart_fce76e618b.png,x=700) &bold(){ARTIST(芸術家)} *特徴 難易度:&bold(){&color(#FFE921){普通}} 召喚したカラスによる多彩な攻撃を持ち味とする殺人鬼。 能力「&bold(){さいなむ害鳥}」で不吉なカラスを数秒間だけ出現させる。呼び出し段階ではそのまま待機したままだが、攻撃指示を出すことで無限射程・障害物透過の遠距離武器として一直線に高速前進する上、設置したカラスたちを一斉発射することもできる。当たらずとも近くをかすめた生存者の位置も特定できるため索敵にも使用可能。 ただし原則的に近距離で直撃させるか2回当てないとダメージにならず、生存者は一定時間で振り払えるため1回ミスをするとそれまでの仕掛けがほぼ無駄になる、設置する際にマップ全域に設置音と設置位置が筒抜けになるという大きなリスクがある。シンプルかつ応用性に富んだ能力だが使いこなすには知識と経験が必要。 *基本能力 |>|>|>|CENTER:THE ARTIST&br()アーティスト| |>|>|>|CENTER:&ref(artist.png,icon,x=100)| |武器|&image(K26_W01.png,x=100)|鋭いパレットナイフ&br()(Sharp Palette Blade)|不条理な現実の境界は、かつて彼女が壁画を描くのに使ったパレットナイフから鋭利な刃を作り出した。| |能力|&ref(birdsOfTorment.png,icon,x=100)|さいなむ害鳥&br()(Birds Of Torment)|能力ボタンを長押しするとさいなむ害鳥がチャージされる&br()個のアクションを素早く繰り返すには、能力ボタンを長押ししたまま攻撃ボタンを再度押す。&br()&br()不吉なカラスが1羽以上呼び出されると、最初の1羽は一定のあいだ待機状態になる。&br()新たに別の不吉なカラスが出現すると、先に呼び出された不吉なカラスの待機時間が延長される。&br()&br()アビリティ発動のボタンを押すと不吉なカラスが空に飛び立つ。&br()&br()不吉なカラスは飛びながら小範囲にダメージを与えることができ、範囲は不吉なカラスの飛翔コースとして殺人鬼に表示される。&br()&br()不吉なカラスは飛翔コースを離れるとダメージを与えなくなるが、殺人鬼の本能によって障害物を通り抜けられるようになり、付近にいる生存者の位置を明らかにする。&br()&br()不吉なカラスはこの段階になると攻撃の対象となる生存者の周りに群れを作り出し、その生存者にできた群れのオーラが殺人鬼に視えるようになる。&br()生存者は撃退アクションを完了するか、ロッカーに隠れることで群れを撃退できる。&br()撃退中は群れのオーラが殺人鬼に表示されなくなる。&br()&br()群れに囲まれた生存者は、2羽目の不吉なカラスに攻撃されるとダメージを受ける。| |名前|>|カルミナ・モーラ(Carmina Mora)| |性別|>|女| |出身国|>|チリ| |固有マップ|>|カラスの巣| |移動速度|>|115%|4.6m/s| |脅威範囲|>|32m| |背の高さ|>|平均| |DLC|>|[[Chapter XXII: "Portrait of a Murder">DLC#DLC22]]| |声優|>|不明| 移動速度の%は生存者の走る速度を100%とした場合の比率である *能力の補足説明 *固有パーク #include(PERKS_ARTIST) *アドオン #include(ADDONS_ARTIST) *カスタマイズ #region #include(CUSTOMIZE_ARTIST) #endregion *実績 |BGCOLOR(gray):&color(black){アイコン}|BGCOLOR(gray):&color(black){名前}|BGCOLOR(gray):&color(black){説明}|h *背景 #region #image(CH_22_Lore_Art_Artist.png,x=500) カルミナ・モーラは才能ある芸術家だが、幼い弟の死に自責の念を抱いていた。チリ南部、岩の多い沿岸の村で育った彼女は、パタゴニアの雄大なる風景を写生するのが好きだった。家の外に座り、隣にある木に巣作りしたカラスに餌をやりながら、印象深いフィヨルドを描く。 カルミナは子供の頃、母親が突然失踪したことを自分のせいだと思っていた。母親に見捨てられたのはお前のせいだと父親に責められたことで、母と別れた悲しみはさらに増した。そしてまだ自分も子供だったにもかかわらず、弟マティアスの面倒を見るのは彼女の役目となった。 1年後のある日、カルミナがマティアスと一緒に外で絵を描いていると電話が鳴った。父親は庭から動かず、ビールを飲んでいる。急いで家に入ったカルミナは電話を取って数秒で切ったが、外に戻った時にマティアスの姿がどこにも見当たらなかった。父親に聞くと、マティアスを全く見ていなかったと言う。カルミナは弟の名前を呼びながら、そこらじゅうを探し回った。すると家のすぐ近くにある小川に、明るい赤色の上着が落ちているのが見える。マティアスのジャケットだ。小川に飛び込んだカルミナが見つけたのは、瞬きせず、うつろな目で水面に浮かぶ弟だった。マティアスは川に落ち、溺れ死んでいた。 カルミナの突き抜けるような泣き叫ぶ声が空に響いた。川岸でカルミナを父親が見つけた時、彼女はカラスの群れに囲まれながら弟を両腕にしっかりと抱きしめ、すすり泣いていた。弟の遺体が父親に奪い取られると、カルミナは声が枯れるまで泣き続けた。 翌日の朝、世界はまるで暗闇に覆われたかのようだった。父親は何も言わなかった。言わなくても伝わったからだ。カルミナは、何もかもが自分のせいで起きたということを悟っていた。数ヶ月が過ぎても、弟を失った記憶は朝露のように鮮明だった。自己嫌悪に陥った彼女は絵も描けなくなってしまった。マティアスのいない人生なんて無意味だ。 マティアスの誕生日の朝、どんよりとした空の下、カルミナは家から少し離れたところにある狭い橋まで歩いた。自分に救いをもたらすものは何もない、彼女はそう確信していた。母親はいなくなり、弟は死んで、父親はすべてを自分のせいだと思っている。カルミナは、生きる糧をすべて失ったと思い込んだ。 橋の柵まで歩くと、その下には激しく流れる川が見えた。地元では「飛び降りスポット」と呼ばれている。車が何台か横切るも、誰も止まろうとはしない。誰も気に掛ける人はいないようだった。柵を乗り越え橋の縁に立つと、カルミナの足が震えた。見下ろすと、川の水が巨大な岩に勢いよくぶつかっては流れていく。カルミナは目を閉じた。 すぐに会えるからね、マティアス。 すると突然、耳障りなカラスの鳴き声が空いっぱいに鳴り響いた。目を開けたカルミナが見たのは、自分のほうへと向かって飛んでくる黒い羽の大群だった。羽の大群が分かれて空が見えると、光沢のある黒カラスが上から飛び降りてきた。そのうち1匹が彼女の肩に留まり、まるで魂を覗き込むかのようにカルミナの目をじっと見つめている。カルミナが柵を持つ手をゆるめると、そのカラスはうるさく鳴いた。カルミナは困惑して、カラスを見た。 別のカラスが柵に留まり、また別のカラスも留まった。橋の柵はあっという間に集まってきたカラスで覆われ、カラスたちは彼女の側を離れようとしなかった。不可解で見定めるような目線を大量に感じる。まるで試されているかのようだ。一瞬でも下を見るとカラスの怒涛の鳴き声が響き、カルミナの悲観的な衝動は妨げられた。カラスは彼女の幸せを願っているようだった。縁からぶら下がった彼女の黒髪が風に揺れるなか、カルミナはカラスを自分と同類だと思った。マティアスが死んでから、初めて自分は独りではないと感じた。 カルミナは家に帰り、もう一度生きてみることにした。カラスは去ったが、自分の身に何かが起きれば戻ってくる気がした。 壮絶な体験に刺激されたカルミナは筆を手に取り、その後何週間もかけてその出来事を絵で表現した。黒インクを使って黒い羽の大群が群がる「飛び降りスポット」と、自分の命を救ってくれたカラスの群れを描く。その体験がきっかけで、彼女の特徴である黒インクを使ったシュルレアリスムの芸術が生まれた。 数年後には色彩が闇を突き破り、表現方法が変わったことでアート表現の幅が広がった。カルミナは人通りの多い街角で大規模の壁画を描き、壮大な衣装をデザインして、過激な詩を朗読した。カルミナのアートは地元で起きた近しい人の悲劇を表現したもので、そんな作品を見た地元民は彼女のアートを無視することはできなかった。そして彼女が芸術を披露する場には、どこにでもカラスがついてきた。 カルミナのパフォーマンスはますます目立つようになり、他の芸術家から「鼓舞するアートスタイル」が注目されるようになった彼女は、イコノクラスムの視点を理解してくれる画家のグループと付き合うようになる。彼女のパフォーマンスがきっかけで大規模なシュルレアリスム運動が起きると、社会現象にまで発展した。 名声を得たカルミナに「ヴァック・レーベル」という多国籍企業から仕事の依頼が舞い込んだが、このグループ企業を調べると、彼らが評判の悪い下院議員を選んで芸術作品を贈与していたことがわかった。ヴァックに仕事を委託されたアーティストたちは、その後姿を消しているようだった。 カルミナはヴァック社の政治汚職との関係性を暴こうと、同社の依頼を引き受けることにした。その翌週、カルミナは霊園にある地下墓室に巨大な壁画を描いた。作品の内容は、シュルレアリスムな死に神がチリ人農家の畑を刈り取るという、ヴァック・レーベルのロゴだ。壁画を描く時には、政治革命を詠った詩を縫い付けた演劇用のドレスを着ていた。 彼女の作品は汚職に関する過激な論争に火をつけ、それによってカルミナは批判の的になった。匿名で殺害の脅迫をいくつか受けたカルミナは、安全のため親しい友人たちを連れて父親の家に避難した。 その夜、覆面の武装集団が家に押し入りカルミナと友人たちを素早く取り押さえると、ワゴン車に乗せて走り去った。 次の日の朝、乾いた風に乗って飛んできた砂が顔に触れ、カルミナは目を覚ました。砂漠のど真ん中で、手足が縛られた状態で椅子に座っている。友人たちは縛られ、地面に横たわっていた。カルミナの顔に影がかかる。カルミナは見上げた。 長いローブに身を包み、黒っぽいフードをかぶって顔を隠した男が近づいてくる。男はローブから銀のナイフを取り出した。 カルミナの手を掴むと、男は聞いたことのない言語で聖歌を暗唱しはじめた。カルミナは男から目を離さなかった。男は暗唱をやめると、突然ナイフを一気に振り落とした。 カルミナが苦痛で悲鳴を上げ、目を覚ました友人たちが見た光景は恐ろしいものだった。カルミナの切断された手が砂に落ちている。 フードを被った男は満足げな笑みを浮かべた。これではもう絵を描けないなぁ?カルミナは男に向かって金切り声で罵りの言葉を浴びせながら、拘束から逃れようと身をよじらせた。 男はカルミナの顎を掴んだ。彼女は男に唾を吐きかけた。 男は低く唸ると彼女の口をこじ開け、舌を掴み出した。カルミナは手錠を外そうともがいている。男は強烈な一撃でカルミナの舌を切り落とした。 彼女は苦痛で喘いだ。男がローブでナイフを拭くと、血の跡が残った。これではもう詩を朗読できないだろう? カルミナの胸が悲しみで押しつぶされる。苦みよりも鮮明だった。制御できないほどの怒りに圧倒され、嘆きと喪失感で正気を保てなくなる。カルミナは弟を亡くしていた。その痛みに立ち向かうための唯一の手段を、彼女は失ったのだ。カルミナは弟が死んだ日と同じくらい泣き叫んだ。 荒れ地に騒々しいカラスの鳴き声が響き渡った。空は黒い雲のつむじ風で覆われている。黒い鳥が血塗れになったカルミナの腕に留まった。見上げると、雲から激流のような勢いでカラスが飛んできて、フードを被った男に向かって突っ込んでくる。 飢えたカラスたちが男の肉体を容赦なくついばむなか、自分の描いたシュルレアリスムの作品が実現していく様子を見ながらカルミナは微笑んだ。 ところが、カラスのターゲットが地面に横たわる友人たちに移ったのを見て、彼女の心臓は怒りで飛び出そうになった。苦痛と罪悪感、恐怖の波が押し寄せ、カルミナは叫んだ。しかし叫んでも無駄だ。飢えたカラスは制御できないのだから。 友人たちの苦痛に満ちた叫び声が強烈さを増すなか、カルミナの目に闇が掛かった。誰かの死が訪れる。次もまた、彼女のせいで。 濃く、黒い霧がカルミナを包んだ。 #endregion *戦法 4.6m/sの移動速度で遠距離攻撃可能なキラーであり、ダメージ判定の範囲はエクセキューショナーの地獄の罰に近いが チャージ時間の関係上、罰とはかなり違ったチェイス方法が求められる。 中距離以遠では2回当てを狙っていき、特定のポジションで板グル窓グルが始まったら 追い込み漁に移っていくのがひとつの流れである。 **カラスを利用した追い込み・予測撃ち 板や窓をカラスの射線で封鎖し、生存者を挟撃するチェイス方法。 #region(追い方の例) 例えば、図のようにI字窓を挟んで向かい合ったとする。     生  ===窓===     殺 生存者に向けてカラスを設置すれば、生存者は左右どちらかに逃げる。      ↑ →生      ↑  === ↑ ===     烏     殺 そのまま殺人鬼自身が生存者を追いかける。 生存者が引き返せばカラスの発射で、そのまま進めば追いついて通常攻撃を狙える。 ただし遮蔽物が高い場合、生存者がカラスの射線を通り過ぎるのを目視できず、予測撃ちが必須となる。      ↑   →生      ↑  === ↑ ===     烏        →殺 オールドヘイブン等によくあるこのような板グルポジションも  ====   生 板 殺     ==== カラスを板をまたいで設置し、生存者側に回り込むとカラスと挟撃が可能 射線を避けて大回りするならその分距離が詰まるし、カラスに突っ込んだ場合はカラスで追撃が可能(詳細は後述)  ====  ←←← 烏  → ↓    ↓ ==== 殺   生 #endregion 上記の例ではあえて書かずにいたが、この追い方で最大の難点は&bold(){左右でなく真後ろに引かれると置きカラスを活かせない}こと。 射線が被っていれば発射してまとわりにすることは可能なので、下記の2回当てプランに移行することも検討しよう。 強ポジに露骨にカラスを置いてポジションを移動させる、という使い方もできる。 逆に言えば、背面が壁で引けない場所の板や室内マップの角部屋など背面の逃げ場が少ないポジションは アーティストにとっては棺桶に等しい状態にできる。積極的に追い込もう。 **カラスを2回当てる ダメージ判定外のカラスに被弾した生存者はまとわり状態となり、まとわり状態の間は判定外のカラスでもダメージを受ける。 つまりまとわり状態の生存者に対しては&bold(){射程無限・遮蔽貫通}という超性能の飛び道具になる。 しかし、クールタイムの関係上、初撃は1羽発射で当てないと生存者のまとわり撃退が間に合うため 生存者の動きを読んだ偏差射撃が求められる。 基本的には1羽発射を当て、まとわり状態の生存者に3羽発射でダメージを与える戦い方になるだろう。 ただし、板や窓を越えるアクションを起こすと&bold(){まとわり解除のゲージがリセットされる}ので 板や窓を越えざるを得ないポジションの生存者には2羽・3羽発射でも間に合うことも。 「看護婦の使命」「バーベキュー&チリ」など、オーラ可視系パークはそのままカラスで狙撃できるため かなり離れた生存者にもダメージが期待できる。 ちなみに、板グル等で設置中のカラスに突っ込んだ生存者はまとわり状態となるが この場合は発射した判定にならず、&bold(){カラスの残弾数が残っていればクールタイムを待たずに即設置可能}になる。 予測撃ちを外すくらいなら突っ込ませて残りのカラスで追撃するという手もあるので、臨機応変に判断しよう。 この戦法の弱点は高低差とロッカーである。 カラスの上下判定はそれなりに強く、ブラッドロッジ固有1階の小階段程度の高低差なら当たってくれるが ランプキンの2階建てやギデオンの別階層などはどう頑張っても当たらない。 極力高低差の無い場所でチェイスをしたいが、ランプキンやハドンのような強ポジ+高低差の組み合わせは相当に厳しい。 ロッカーはまとわりカラスを即排除されてしまう。 近距離であればロッカーキャッチや出入りの時間で追い詰められるためさほど問題無いが 遠方への狙撃はロッカー1つでほぼ封殺されてしまう。 **板倒し読みのカラス設置 エクセキューショナーの罰と比べるとシビアだが 板を倒すときに生存者は短時間移動が止まるため、間合いによってはカラスのダメージ判定に間に合う。 溜め攻撃で突っ込んだら届きそうだがおそらく板当てを喰らう…くらいの間合いが目安。 かつジャングルジムのように曲がってすぐ倒すような板では狙えず、活用の機会は少ないが頭の片隅に入れておこう。 倒してくれなかった場合はそのまま通り過ぎられるため、生存者との読み合いになる。 **オススメアドオン 索敵力を上げる「油絵の具」「鮮やかな死亡記事」は汎用性があり、どちらもコモンで気軽に使える。 :追い込み漁強化| 「ジャイアントコーン」「カラスの生物画」はカラスの待機時間を延ばす。 ただし別ポジションに行かれた場合等、クールタイムの関係上消えてくれた方が都合の良い場合もある。 「マティアスのベビーシューズ」はオーラによる可視化で、背の高い遮蔽物のある板グルをサポートしてくれる。 ベリーレアであり、入手はやや難しい。 :2度当て強化| 「高粘度のタール」「腐った死肉」で、それぞれ撃退時間を+0.5秒、カラスのクールタイムを-0.5秒できるため 合計で1秒間2度当ての猶予が伸びる。コモン、アンコモンのため獲得しやすく、常用にも向いている。 「ビロード生地」はカラスのオーラ表示時間が伸びるため、2度当ての追撃の目安になる。 「おお悲しみよ、おお愛する人よ」は疲労を付与するため、追撃のカラスを「デッド・ハード」で回避されるのを防げる。 アーティストのアドオンは概ねアンコモン以下が純粋な能力強化で、レア以上はカラスに特殊な効果を付与するものになっている。 通常の運用では前者の方が使いやすいこともあり、プレステージを回すと手に入りづらくなる可能性があるため注意を要する。 **オススメパーク アーティストはカラスをまとわり状態にさせることで「まとわりを解除するために作業を中断する」か「カラスによる追撃を受ける」の二択を迫ることが出来る。 その上カラスは射程無限・遮蔽物貫通であるため、一時的に手を離させることに関してはドクターと肩を並べる性能。 作業を中断させることに意味が有るパークが相性が良い。 ここではオススメのパークを紹介していくが、堕落イタチ不死破滅などのどのキラーに付けても相性がいいパークは紹介を省きます。 :看護婦の使命| オーラで見えた生存者にカラスを1羽発射でピンポイントで当ててまとわり状態にできる。 1羽発射の場合まとわりの解除前に追撃のカラスが間に合うため、そのままダウンに持ち込めることも多々。 クールタイム中に回復が間に合っても、その分まとわりの解除が遅れるため、カラスで追撃すればすぐ負傷に戻せる。 :バーベキュー&チリ| BPアップ効果により説明するまでもない超有名パークだが アーティストの場合負傷中の生存者のオーラが映るメリットが大きく、看護婦の使命と同等の効果が得られる。 効果の都合上遠方の生存者が映るため看護婦の使命ほどの確実性は無いが、BPアップだけに留まらない効果は期待できる。 移動中の負傷している生存者に偏差射撃を当てるなど、看護婦の使命にはできない芸当も可能。 :死人のスイッチ| オブセッションを吊った時限定ではあるが、修理中の発電機から手を離すと何台でも発電機をロックできる。 アーティストの場合発電機のところまで行かなくてもカラスを当てれば良いだけなので発動は用意。 生存者は修理中にカラスを当てられた時点でダメージかロックされるかの二択となるため非常に相性が良く アーティスト固有パーク「悶絶のフック:共鳴する苦痛」と組み合わせると、最も進んだ発電機を15%後退させつつ生存者が修理中であれば45秒ロックという強力なコンボになる。 :アイアンメイデン| せっかくカラスを当ててもロッカーに入られると一瞬で剥がされてしまうが、無防備を付与出来れば無駄にならない。 遠方の生存者だとしても、無防備時間中は大胆な動きをしづらいためある程度の遅延にはなる。 **固有パークについて :不吉な包囲| 全ての生存者を1回づつ吊るすと、一定時間の間すべての発電機をブロック状態にし数秒間オブセッションのオーラを表示する。 &br()&br()発動すれば確実に試合展開を遅延できるパーク。効果は強力だが条件が厳しく、条件を満たす前にゲートが通電すると腐ってしまう。 相手が強ければ強いほど腐りやすくなるうえ、「バーベキュー&チリ」での稼ぎプレイならむしろ遅延は邪魔。 条件の関係上発動時は他3人が最低1回吊られつつ初吊りの生存者が吊られた時なのでキャンプにも使いづらく、 オーラ表示はオブセッションを最後に吊った場合に腐るなど諸所に使い勝手の悪さが目立つ。&br()&br()発動時の効果は強力ながら、事実上の手抜きを強要されるため試合展開上勝利(処刑)に直結しにくいパーク。 全滅させるよりも試合時間を少しでも伸ばして遊びたいという場合に採用するべきだろうか。 :悶絶のフック:共鳴する苦痛| マップ上のフックのうち4つを強化フックに変更。強化フックは白いオーラで表示される。 強化フックに生存者を吊るすと最も進んだ発電機を爆発させて通知し、修理状況を後退させるとともに破壊状態にする。 爆発した発電機を修理していた生存者がいた場合、叫んで位置が判明する。&br()&br() 吊って発電機を爆発させる効果は「イラプション」に近いが、前準備がいらず、爆発の修理後退度がそこそこ大きい。 代わりに発電機を修理中の生存者に行動不能はつかないのですぐに修理を再開することもできるが、 通知先にすぐに向かえば「イタチが飛び出した」で追撃できる余地があるという一種のメリットでもある。 また「デッドロック」と同様最も修理の進んでいる発電機が通知されるので間接的な索敵効果をも持つ。 何度も発動できれば強力なパークなのだが、悶絶のフックの生成に大きく依存するため運要素が強いのが難点。 :呪術:ペンティメント| 生存者によって破壊されたトーテムにインタラクトすることで復活トーテムを生成することができるようになる。 存在する復活トーテムの数に応じて呪いは強化される。また破壊されたトーテムは常時白オーラ表示される。 復活トーテムは破壊もしくは恵み付与されると代わりに消滅し二度と復活できなくなる。&br()&br() 復活には接近する必要があるが、復活の動作はほぼ一瞬でチェイス時のにらみ合い中などにも灯せるほど。 復活トーテムが1つでもあれば「修理速度-30%(ランク3時)」という強烈なデバフがかかるのが最大の売り。 これは発電機1つあたり約34秒の遅延がかかる計算になる。 「死恐怖症」などの他の修理遅延と重なると2倍近い時間がかかるようになるうえ、 パークやスキルチェックミスなどによる後退の効果も増加するためそういったパークとも相性が良い。 ただし、恵み付与されたトーテムを復活させることはできないため、恵みパーク持ちとの相性が悪いが、 誤って復活トーテムに恵みを付与しようとした場合トーテムが消失するため恵みの差分時間を丸々無駄にできる。 発動条件が生存者の行動に依存するため安定感は低いが、1つでも復活トーテムがあれば強力な遅延がかかるため いい位置のトーテムを復活できれば試合にかなりの影響力を及ぼすことができる。&br()&br() ただしパークの特性上、復活トーテムの位置は誰かが既に知っていることになるため長時間の防衛は困難。 複数の復活トーテムを維持するのはまず無理なので、重点的に守る1つ以外は使い捨てるつもりでいいだろう。 また生存者にトーテムを破壊させるための囮となる呪いパークを仕込む必要がある。 最大4つの呪いのトーテムを灯せる「呪術:玩具」との相性が特に良い。 &fclock()---- ---- &qr(ういつ4う)||||| ||||| ||||| -Patch 6.7.0 --カラス(不吉なカラス、カラスの群れ両方)が光を受けると撃退される仕様を削除 -Patch 7.0.0 --一部アドオンの調整 *関連映像 &youtube(https://www.youtube.com/watch?v=kDLjkT46YdQ){500,350} ---- *コメント #pcomment(reply,new,20,アーティスト/コメント) 最新20件を表示しています。[[ログ全文>アーティスト/コメント]] コメント左側の◯をクリックしてから書き込むと、レス形式でコメントできます。
#contents() #image(https://assets.deadbydaylight.com/dbd_chap22_portraitofamurder_keyart_fce76e618b.png,x=700) &bold(){ARTIST(芸術家)} *特徴 難易度:&bold(){&color(#FFE921){普通}} 召喚したカラスによる多彩な攻撃を持ち味とする殺人鬼。 能力「&bold(){さいなむ害鳥}」で不吉なカラスを数秒間だけ出現させる。呼び出し段階ではそのまま待機したままだが、攻撃指示を出すことで無限射程・障害物透過の遠距離武器として一直線に高速前進する上、設置したカラスたちを一斉発射することもできる。当たらずとも近くをかすめた生存者の位置も特定できるため索敵にも使用可能。 ただし原則的に近距離で直撃させるか2回当てないとダメージにならず、生存者は一定時間で振り払えるため1回ミスをするとそれまでの仕掛けがほぼ無駄になる、設置する際にマップ全域に設置音と設置位置が筒抜けになるという大きなリスクがある。シンプルかつ応用性に富んだ能力だが使いこなすには知識と経験が必要。 *基本能力 |>|>|>|CENTER:THE ARTIST&br()アーティスト| |>|>|>|CENTER:&ref(artist.png,icon,x=100)| |武器|&image(K26_W01.png,x=100)|鋭いパレットナイフ&br()(Sharp Palette Blade)|不条理な現実の境界は、かつて彼女が壁画を描くのに使ったパレットナイフから鋭利な刃を作り出した。| |能力|&ref(birdsOfTorment.png,icon,x=100)|さいなむ害鳥&br()(Birds Of 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|BGCOLOR(gray):&color(black){アイコン}|BGCOLOR(gray):&color(black){名前}|BGCOLOR(gray):&color(black){説明}|h *背景 #region #image(CH_22_Lore_Art_Artist.png,x=500) カルミナ・モーラは才能ある芸術家だが、幼い弟の死に自責の念を抱いていた。チリ南部、岩の多い沿岸の村で育った彼女は、パタゴニアの雄大なる風景を写生するのが好きだった。家の外に座り、隣にある木に巣作りしたカラスに餌をやりながら、印象深いフィヨルドを描く。 カルミナは子供の頃、母親が突然失踪したことを自分のせいだと思っていた。母親に見捨てられたのはお前のせいだと父親に責められたことで、母と別れた悲しみはさらに増した。そしてまだ自分も子供だったにもかかわらず、弟マティアスの面倒を見るのは彼女の役目となった。 1年後のある日、カルミナがマティアスと一緒に外で絵を描いていると電話が鳴った。父親は庭から動かず、ビールを飲んでいる。急いで家に入ったカルミナは電話を取って数秒で切ったが、外に戻った時にマティアスの姿がどこにも見当たらなかった。父親に聞くと、マティアスを全く見ていなかったと言う。カルミナは弟の名前を呼びながら、そこらじゅうを探し回った。すると家のすぐ近くにある小川に、明るい赤色の上着が落ちているのが見える。マティアスのジャケットだ。小川に飛び込んだカルミナが見つけたのは、瞬きせず、うつろな目で水面に浮かぶ弟だった。マティアスは川に落ち、溺れ死んでいた。 カルミナの突き抜けるような泣き叫ぶ声が空に響いた。川岸でカルミナを父親が見つけた時、彼女はカラスの群れに囲まれながら弟を両腕にしっかりと抱きしめ、すすり泣いていた。弟の遺体が父親に奪い取られると、カルミナは声が枯れるまで泣き続けた。 翌日の朝、世界はまるで暗闇に覆われたかのようだった。父親は何も言わなかった。言わなくても伝わったからだ。カルミナは、何もかもが自分のせいで起きたということを悟っていた。数ヶ月が過ぎても、弟を失った記憶は朝露のように鮮明だった。自己嫌悪に陥った彼女は絵も描けなくなってしまった。マティアスのいない人生なんて無意味だ。 マティアスの誕生日の朝、どんよりとした空の下、カルミナは家から少し離れたところにある狭い橋まで歩いた。自分に救いをもたらすものは何もない、彼女はそう確信していた。母親はいなくなり、弟は死んで、父親はすべてを自分のせいだと思っている。カルミナは、生きる糧をすべて失ったと思い込んだ。 橋の柵まで歩くと、その下には激しく流れる川が見えた。地元では「飛び降りスポット」と呼ばれている。車が何台か横切るも、誰も止まろうとはしない。誰も気に掛ける人はいないようだった。柵を乗り越え橋の縁に立つと、カルミナの足が震えた。見下ろすと、川の水が巨大な岩に勢いよくぶつかっては流れていく。カルミナは目を閉じた。 すぐに会えるからね、マティアス。 すると突然、耳障りなカラスの鳴き声が空いっぱいに鳴り響いた。目を開けたカルミナが見たのは、自分のほうへと向かって飛んでくる黒い羽の大群だった。羽の大群が分かれて空が見えると、光沢のある黒カラスが上から飛び降りてきた。そのうち1匹が彼女の肩に留まり、まるで魂を覗き込むかのようにカルミナの目をじっと見つめている。カルミナが柵を持つ手をゆるめると、そのカラスはうるさく鳴いた。カルミナは困惑して、カラスを見た。 別のカラスが柵に留まり、また別のカラスも留まった。橋の柵はあっという間に集まってきたカラスで覆われ、カラスたちは彼女の側を離れようとしなかった。不可解で見定めるような目線を大量に感じる。まるで試されているかのようだ。一瞬でも下を見るとカラスの怒涛の鳴き声が響き、カルミナの悲観的な衝動は妨げられた。カラスは彼女の幸せを願っているようだった。縁からぶら下がった彼女の黒髪が風に揺れるなか、カルミナはカラスを自分と同類だと思った。マティアスが死んでから、初めて自分は独りではないと感じた。 カルミナは家に帰り、もう一度生きてみることにした。カラスは去ったが、自分の身に何かが起きれば戻ってくる気がした。 壮絶な体験に刺激されたカルミナは筆を手に取り、その後何週間もかけてその出来事を絵で表現した。黒インクを使って黒い羽の大群が群がる「飛び降りスポット」と、自分の命を救ってくれたカラスの群れを描く。その体験がきっかけで、彼女の特徴である黒インクを使ったシュルレアリスムの芸術が生まれた。 数年後には色彩が闇を突き破り、表現方法が変わったことでアート表現の幅が広がった。カルミナは人通りの多い街角で大規模の壁画を描き、壮大な衣装をデザインして、過激な詩を朗読した。カルミナのアートは地元で起きた近しい人の悲劇を表現したもので、そんな作品を見た地元民は彼女のアートを無視することはできなかった。そして彼女が芸術を披露する場には、どこにでもカラスがついてきた。 カルミナのパフォーマンスはますます目立つようになり、他の芸術家から「鼓舞するアートスタイル」が注目されるようになった彼女は、イコノクラスムの視点を理解してくれる画家のグループと付き合うようになる。彼女のパフォーマンスがきっかけで大規模なシュルレアリスム運動が起きると、社会現象にまで発展した。 名声を得たカルミナに「ヴァック・レーベル」という多国籍企業から仕事の依頼が舞い込んだが、このグループ企業を調べると、彼らが評判の悪い下院議員を選んで芸術作品を贈与していたことがわかった。ヴァックに仕事を委託されたアーティストたちは、その後姿を消しているようだった。 カルミナはヴァック社の政治汚職との関係性を暴こうと、同社の依頼を引き受けることにした。その翌週、カルミナは霊園にある地下墓室に巨大な壁画を描いた。作品の内容は、シュルレアリスムな死に神がチリ人農家の畑を刈り取るという、ヴァック・レーベルのロゴだ。壁画を描く時には、政治革命を詠った詩を縫い付けた演劇用のドレスを着ていた。 彼女の作品は汚職に関する過激な論争に火をつけ、それによってカルミナは批判の的になった。匿名で殺害の脅迫をいくつか受けたカルミナは、安全のため親しい友人たちを連れて父親の家に避難した。 その夜、覆面の武装集団が家に押し入りカルミナと友人たちを素早く取り押さえると、ワゴン車に乗せて走り去った。 次の日の朝、乾いた風に乗って飛んできた砂が顔に触れ、カルミナは目を覚ました。砂漠のど真ん中で、手足が縛られた状態で椅子に座っている。友人たちは縛られ、地面に横たわっていた。カルミナの顔に影がかかる。カルミナは見上げた。 長いローブに身を包み、黒っぽいフードをかぶって顔を隠した男が近づいてくる。男はローブから銀のナイフを取り出した。 カルミナの手を掴むと、男は聞いたことのない言語で聖歌を暗唱しはじめた。カルミナは男から目を離さなかった。男は暗唱をやめると、突然ナイフを一気に振り落とした。 カルミナが苦痛で悲鳴を上げ、目を覚ました友人たちが見た光景は恐ろしいものだった。カルミナの切断された手が砂に落ちている。 フードを被った男は満足げな笑みを浮かべた。これではもう絵を描けないなぁ?カルミナは男に向かって金切り声で罵りの言葉を浴びせながら、拘束から逃れようと身をよじらせた。 男はカルミナの顎を掴んだ。彼女は男に唾を吐きかけた。 男は低く唸ると彼女の口をこじ開け、舌を掴み出した。カルミナは手錠を外そうともがいている。男は強烈な一撃でカルミナの舌を切り落とした。 彼女は苦痛で喘いだ。男がローブでナイフを拭くと、血の跡が残った。これではもう詩を朗読できないだろう? カルミナの胸が悲しみで押しつぶされる。苦みよりも鮮明だった。制御できないほどの怒りに圧倒され、嘆きと喪失感で正気を保てなくなる。カルミナは弟を亡くしていた。その痛みに立ち向かうための唯一の手段を、彼女は失ったのだ。カルミナは弟が死んだ日と同じくらい泣き叫んだ。 荒れ地に騒々しいカラスの鳴き声が響き渡った。空は黒い雲のつむじ風で覆われている。黒い鳥が血塗れになったカルミナの腕に留まった。見上げると、雲から激流のような勢いでカラスが飛んできて、フードを被った男に向かって突っ込んでくる。 飢えたカラスたちが男の肉体を容赦なくついばむなか、自分の描いたシュルレアリスムの作品が実現していく様子を見ながらカルミナは微笑んだ。 ところが、カラスのターゲットが地面に横たわる友人たちに移ったのを見て、彼女の心臓は怒りで飛び出そうになった。苦痛と罪悪感、恐怖の波が押し寄せ、カルミナは叫んだ。しかし叫んでも無駄だ。飢えたカラスは制御できないのだから。 友人たちの苦痛に満ちた叫び声が強烈さを増すなか、カルミナの目に闇が掛かった。誰かの死が訪れる。次もまた、彼女のせいで。 濃く、黒い霧がカルミナを包んだ。 #endregion *戦法 4.6m/sの移動速度で遠距離攻撃可能なキラーであり、ダメージ判定の範囲はエクセキューショナーの地獄の罰に近いが チャージ時間の関係上、罰とはかなり違ったチェイス方法が求められる。 中距離以遠では2回当てを狙っていき、特定のポジションで板グル窓グルが始まったら 追い込み漁に移っていくのがひとつの流れである。 **カラスを利用した追い込み・予測撃ち 板や窓をカラスの射線で封鎖し、生存者を挟撃するチェイス方法。 #region(追い方の例) 例えば、図のようにI字窓を挟んで向かい合ったとする。     生  ===窓===     殺 生存者に向けてカラスを設置すれば、生存者は左右どちらかに逃げる。      ↑ →生      ↑  === ↑ ===     烏     殺 そのまま殺人鬼自身が生存者を追いかける。 生存者が引き返せばカラスの発射で、そのまま進めば追いついて通常攻撃を狙える。 ただし遮蔽物が高い場合、生存者がカラスの射線を通り過ぎるのを目視できず、予測撃ちが必須となる。      ↑   →生      ↑  === ↑ ===     烏        →殺 オールドヘイブン等によくあるこのような板グルポジションも  ====   生 板 殺     ==== カラスを板をまたいで設置し、生存者側に回り込むとカラスと挟撃が可能 射線を避けて大回りするならその分距離が詰まるし、カラスに突っ込んだ場合はカラスで追撃が可能(詳細は後述)  ====  ←←← 烏  → ↓    ↓ ==== 殺   生 #endregion 上記の例ではあえて書かずにいたが、この追い方で最大の難点は&bold(){左右でなく真後ろに引かれると置きカラスを活かせない}こと。 射線が被っていれば発射してまとわりにすることは可能なので、下記の2回当てプランに移行することも検討しよう。 強ポジに露骨にカラスを置いてポジションを移動させる、という使い方もできる。 逆に言えば、背面が壁で引けない場所の板や室内マップの角部屋など背面の逃げ場が少ないポジションは アーティストにとっては棺桶に等しい状態にできる。積極的に追い込もう。 **カラスを2回当てる ダメージ判定外のカラスに被弾した生存者はまとわり状態となり、まとわり状態の間は判定外のカラスでもダメージを受ける。 つまりまとわり状態の生存者に対しては&bold(){射程無限・遮蔽貫通}という超性能の飛び道具になる。 しかし、クールタイムの関係上、初撃は1羽発射で当てないと生存者のまとわり撃退が間に合うため 生存者の動きを読んだ偏差射撃が求められる。 基本的には1羽発射を当て、まとわり状態の生存者に3羽発射でダメージを与える戦い方になるだろう。 ただし、板や窓を越えるアクションを起こすと&bold(){まとわり解除のゲージがリセットされる}ので 板や窓を越えざるを得ないポジションの生存者には2羽・3羽発射でも間に合うことも。 「看護婦の使命」「バーベキュー&チリ」など、オーラ可視系パークはそのままカラスで狙撃できるため かなり離れた生存者にもダメージが期待できる。 ちなみに、板グル等で設置中のカラスに突っ込んだ生存者はまとわり状態となるが この場合は発射した判定にならず、&bold(){カラスの残弾数が残っていればクールタイムを待たずに即設置可能}になる。 予測撃ちを外すくらいなら突っ込ませて残りのカラスで追撃するという手もあるので、臨機応変に判断しよう。 この戦法の弱点は高低差とロッカーである。 カラスの上下判定はそれなりに強く、ブラッドロッジ固有1階の小階段程度の高低差なら当たってくれるが ランプキンの2階建てやギデオンの別階層などはどう頑張っても当たらない。 極力高低差の無い場所でチェイスをしたいが、ランプキンやハドンのような強ポジ+高低差の組み合わせは相当に厳しい。 ロッカーはまとわりカラスを即排除されてしまう。 近距離であればロッカーキャッチや出入りの時間で追い詰められるためさほど問題無いが 遠方への狙撃はロッカー1つでほぼ封殺されてしまう。 **板倒し読みのカラス設置 エクセキューショナーの罰と比べるとシビアだが 板を倒すときに生存者は短時間移動が止まるため、間合いによってはカラスのダメージ判定に間に合う。 溜め攻撃で突っ込んだら届きそうだがおそらく板当てを喰らう…くらいの間合いが目安。 かつジャングルジムのように曲がってすぐ倒すような板では狙えず、活用の機会は少ないが頭の片隅に入れておこう。 倒してくれなかった場合はそのまま通り過ぎられるため、生存者との読み合いになる。 **オススメアドオン 索敵力を上げる「油絵の具」「鮮やかな死亡記事」は汎用性があり、どちらもコモンで気軽に使える。 :追い込み漁強化| 「ジャイアントコーン」「カラスの生物画」はカラスの待機時間を延ばす。 ただし別ポジションに行かれた場合等、クールタイムの関係上消えてくれた方が都合の良い場合もある。 「マティアスのベビーシューズ」はオーラによる可視化で、背の高い遮蔽物のある板グルをサポートしてくれる。 ベリーレアであり、入手はやや難しい。 :2度当て強化| 「高粘度のタール」「腐った死肉」で、それぞれ撃退時間を+0.5秒、カラスのクールタイムを-0.5秒できるため 合計で1秒間2度当ての猶予が伸びる。コモン、アンコモンのため獲得しやすく、常用にも向いている。 「ビロード生地」はカラスのオーラ表示時間が伸びるため、2度当ての追撃の目安になる。 「おお悲しみよ、おお愛する人よ」は疲労を付与するため、追撃のカラスを「デッド・ハード」で回避されるのを防げる。 アーティストのアドオンは概ねアンコモン以下が純粋な能力強化で、レア以上はカラスに特殊な効果を付与するものになっている。 通常の運用では前者の方が使いやすいこともあり、プレステージを回すと手に入りづらくなる可能性があるため注意を要する。 **オススメパーク アーティストはカラスをまとわり状態にさせることで「まとわりを解除するために作業を中断する」か「カラスによる追撃を受ける」の二択を迫ることが出来る。 その上カラスは射程無限・遮蔽物貫通であるため、一時的に手を離させることに関してはドクターと肩を並べる性能。 作業を中断させることに意味が有るパークが相性が良い。 ここではオススメのパークを紹介していくが、堕落イタチ不死破滅などのどのキラーに付けても相性がいいパークは紹介を省きます。 :看護婦の使命| オーラで見えた生存者にカラスを1羽発射でピンポイントで当ててまとわり状態にできる。 1羽発射の場合まとわりの解除前に追撃のカラスが間に合うため、そのままダウンに持ち込めることも多々。 クールタイム中に回復が間に合っても、その分まとわりの解除が遅れるため、カラスで追撃すればすぐ負傷に戻せる。 :バーベキュー&チリ| BPアップ効果により説明するまでもない超有名パークだが アーティストの場合負傷中の生存者のオーラが映るメリットが大きく、看護婦の使命と同等の効果が得られる。 効果の都合上遠方の生存者が映るため看護婦の使命ほどの確実性は無いが、BPアップだけに留まらない効果は期待できる。 移動中の負傷している生存者に偏差射撃を当てるなど、看護婦の使命にはできない芸当も可能。 :死人のスイッチ| オブセッションを吊った時限定ではあるが、修理中の発電機から手を離すと何台でも発電機をロックできる。 アーティストの場合発電機のところまで行かなくてもカラスを当てれば良いだけなので発動は用意。 生存者は修理中にカラスを当てられた時点でダメージかロックされるかの二択となるため非常に相性が良く アーティスト固有パーク「悶絶のフック:共鳴する苦痛」と組み合わせると、最も進んだ発電機を15%後退させつつ生存者が修理中であれば45秒ロックという強力なコンボになる。 :アイアンメイデン| せっかくカラスを当ててもロッカーに入られると一瞬で剥がされてしまうが、無防備を付与出来れば無駄にならない。 遠方の生存者だとしても、無防備時間中は大胆な動きをしづらいためある程度の遅延にはなる。 **固有パークについて :不吉な包囲| 全ての生存者を1回づつ吊るすと、一定時間の間すべての発電機をブロック状態にし数秒間オブセッションのオーラを表示する。 &br()&br()発動すれば確実に試合展開を遅延できるパーク。効果は強力だが条件が厳しく、条件を満たす前にゲートが通電すると腐ってしまう。 相手が強ければ強いほど腐りやすくなるうえ、「バーベキュー&チリ」での稼ぎプレイならむしろ遅延は邪魔。 条件の関係上発動時は他3人が最低1回吊られつつ初吊りの生存者が吊られた時なのでキャンプにも使いづらく、 オーラ表示はオブセッションを最後に吊った場合に腐るなど諸所に使い勝手の悪さが目立つ。&br()&br()発動時の効果は強力ながら、事実上の手抜きを強要されるため試合展開上勝利(処刑)に直結しにくいパーク。 全滅させるよりも試合時間を少しでも伸ばして遊びたいという場合に採用するべきだろうか。 :悶絶のフック:共鳴する苦痛| マップ上のフックのうち4つを強化フックに変更。強化フックは白いオーラで表示される。 強化フックに生存者を吊るすと最も進んだ発電機を爆発させて通知し、修理状況を後退させるとともに破壊状態にする。 爆発した発電機を修理していた生存者がいた場合、叫んで位置が判明する。&br()&br() 吊って発電機を爆発させる効果は「イラプション」に近いが、前準備がいらず、爆発の修理後退度がそこそこ大きい。 代わりに発電機を修理中の生存者に行動不能はつかないのですぐに修理を再開することもできるが、 通知先にすぐに向かえば「イタチが飛び出した」で追撃できる余地があるという一種のメリットでもある。 また「デッドロック」と同様最も修理の進んでいる発電機が通知されるので間接的な索敵効果をも持つ。 何度も発動できれば強力なパークなのだが、悶絶のフックの生成に大きく依存するため運要素が強いのが難点。 :呪術:ペンティメント| 生存者によって破壊されたトーテムにインタラクトすることで復活トーテムを生成することができるようになる。 存在する復活トーテムの数に応じて呪いは強化される。また破壊されたトーテムは常時白オーラ表示される。 復活トーテムは破壊もしくは恵み付与されると代わりに消滅し二度と復活できなくなる。&br()&br() 復活には接近する必要があるが、復活の動作はほぼ一瞬でチェイス時のにらみ合い中などにも灯せるほど。 復活トーテムが1つでもあれば「修理速度-30%(ランク3時)」という強烈なデバフがかかるのが最大の売り。 これは発電機1つあたり約34秒の遅延がかかる計算になる。 「死恐怖症」などの他の修理遅延と重なると2倍近い時間がかかるようになるうえ、 パークやスキルチェックミスなどによる後退の効果も増加するためそういったパークとも相性が良い。 ただし、恵み付与されたトーテムを復活させることはできないため、恵みパーク持ちとの相性が悪いが、 誤って復活トーテムに恵みを付与しようとした場合トーテムが消失するため恵みの差分時間を丸々無駄にできる。 発動条件が生存者の行動に依存するため安定感は低いが、1つでも復活トーテムがあれば強力な遅延がかかるため いい位置のトーテムを復活できれば試合にかなりの影響力を及ぼすことができる。&br()&br() ただしパークの特性上、復活トーテムの位置は誰かが既に知っていることになるため長時間の防衛は困難。 複数の復活トーテムを維持するのはまず無理なので、重点的に守る1つ以外は使い捨てるつもりでいいだろう。 また生存者にトーテムを破壊させるための囮となる呪いパークを仕込む必要がある。 最大4つの呪いのトーテムを灯せる「呪術:玩具」との相性が特に良い。 *対策 *変更履歴 -Patch 6.7.0 --カラス(不吉なカラス、カラスの群れ両方)が光を受けると撃退される仕様を削除 -Patch 7.0.0 --一部アドオンの調整 *関連映像 &youtube(https://www.youtube.com/watch?v=kDLjkT46YdQ){500,350} ---- *コメント #pcomment(reply,new,20,アーティスト/コメント) 最新20件を表示しています。[[ログ全文>アーティスト/コメント]] コメント左側の◯をクリックしてから書き込むと、レス形式でコメントできます。

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