TRICKSTER(詐欺師)
特徴
難易度:普通
投げナイフによる遠距離連射攻撃が特徴の殺人鬼。
主要の能力「
名演」は前方にナイフを高速連射で放つもので、生存者は連続命中し続けると「裂傷(れっしょう)」メーターが貯まり、満タンになってはじめてダメージとなるが、逆に言えばキラー側はある程度の回数を当てなければダメージにならず、単発だが一撃当たれば確実にダメージとなる
ハントレスの手斧と差別化されている。また、ナイフを投げ切ってもハントレス同様ロッカーから補充できる。
その他、ナイフの連続ヒットによってキラー自身も「イベント」メーターが上昇し、満タンになるとしばらくの間、普段より更に速いナイフを無制限で投げ続けることが出来る状態となる。ただし、満タンになると自動発動してしまうので、生存者が密集したタイミングで上手く発動できるようにメーターの数値やナイフの残量を意識する必要があるだろう。また足も遅いので、遠距離攻撃依存になりやすいところもネック。
固有パークのスターに憧れて、呪術:クラウドコントロール、袋小路で、救助候補の生存者を素早くダウンさせ、マップの各所をブロックして自分の有利に働かせる。
基本能力
THE TRICKSTER トリックスター |
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武器 |
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磨かれたヘッドスマッシャー (Polished Head-Smasher) |
特注のアルミバット。鋭い刃と象徴的なグリップがついている。 |
能力 |
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名演 (ShowStopper) |
ナイフを44本持った状態で儀式を開始する。能力ボタンを長押しすると腕を構え、ナイフを投げるモードに入る。 投げモードの間、攻撃ボタンをタップするとナイフを1本投げ、攻撃ボタンを長押しすると連射する。連射するとコントロールと投げる速度は上がるが、移動速度は低下する。 ロッカーでナイフを補充することができる。
裂傷メーター:ナイフが命中するだびに生存者は裂傷メーターが上昇する。メーターが満タンになると生存者はダメージを受け、負傷するか、ダウンする。 短時間ナイフが命中しなかった場合、生存者の裂傷メーターは徐々に低下する。通常攻撃を受けた生存者は裂傷メーターが即座に減少する。 |
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メインイベント (Main Event) |
ナイフが命中するたびにイベントメーターが上昇する。満タンになった状態でアビリティ発動のボタンを押すとメインイベントが発動する。このモードに入ると、トリックスターは一時的に自分の潜在能力を完全に解き放ち、ナイフを無制限に投げ、投げる速度が大幅に上昇し、投げモードの間も移動速度が低下しなくなる。 |
移動速度の%は生存者の走る速度を100%とした場合の比率である
能力の補足・説明
◆ショーストッパー
- ナイフモード移行速度:0.35秒
- ナイフモード終了速度:1秒
- ナイフの投擲間隔:0.33秒
◆メインイベント
- メインイベントの発動に必要なヒット数:8チャージ
- メインイベントチャージ完了からの発動猶予:30秒
- メインイベントの効果時間:6秒 + コンボ達成によるボーナス時間(最大で+3秒)
- メインイベント中のナイフの投擲間隔 : 約0.20秒(約1.6倍速)
- メインイベント終了後のチャージがたまらない時間:10秒
- メインイベントの発動速度:0.5秒
- メインイベントの終了速度:3秒
- メインイベントのナイフ射出本数について
- メインイベント終了時に発生するBP得点「ミキサー」のポイントは、「そのメインイベントで射出したナイフの合計数x2」の値となる。よってこの得点に注目すれば、そのメインイベントで射出したナイフの数が簡単に分かる。
- 6秒持続時:通常は計29本(=BP得点58)、アドオン「思い出のナイフ」装備時は計31本
- 9秒持続時:通常は計44本(=BP得点88)、アドオン「思い出のナイフ」装備時は計49本
◆ナイフ
発射速度:55m/s | 1375%
最大射程:128メートル
◆裂傷効果
必要ヒット数:8回
最後にナイフがヒットしてから裂傷カウンターが減衰するまでの時間:10秒
裂傷カウンターの減衰率:-0.4チャージ/秒
ダッシュ中の裂傷計の減衰率:-0.3チャージ/秒
通常攻撃による裂傷チャージペナルティ:-3チャージ
◆コンボについて
- ナイフを生存者に上手く連続で命中させると「コンボ」を達成できる事がある(詳細な条件は不明)。
- コンボを達成すると、BP獲得と共に、
次回のメインイベントの持続時間にボーナス時間
が加算される。
- コンボには以下の6段階のランクがあり、ランクに応じたBP・ボーナス時間が得られる。
- Eコンボ"電撃":メインイベント持続時間 +0.5秒
- Dコンボ"破壊":メインイベント持続時間 +1.0秒
- Cコンボ"壊滅":メインイベント持続時間 +1.5秒
- Bコンボ"残忍":メインイベント持続時間 +2.0秒
- Aコンボ"驚異":メインイベント持続時間 +2.5秒
- Sコンボ"究極":メインイベント持続時間 +3.0秒
- ナイフを上手く連続で命中させるほど高ランクになる。
- コンボ達成時に画面右上に表示される得点の名称を見れば、どのランクのコンボを達成したかが分かる。
- 次回メインイベントの持続時間の加算は、合計で+3.0秒が上限の模様。
- コンボによるBP得点(コンボ継続中にこの得点をどれだけ稼いだかでランクが決定される?)
- 基礎ポイント:10BP
- コンボの継続猶予:5秒
- 裂傷チャージを増加:+50BP
- キラーからの距離が16m以内でヒット:x1
- キラーからの距離が16m以上でヒット:x2
- 最終BP獲得量 : 10 + 50 × 距離ボーナス蓄積数(最大10)
- ナイフを外す毎にコンボのランク査定が減点され、高ランクのコンボを達成しにくくなる模様。
固有パーク
アイコン |
パーク名 |
効果名 |
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スターに憧れて (Starstruck) |
あなたはその比類なきパフォーマンス能力で見る者の目を奪う。
生存者を担いでいる時、脅威範囲内にいるその他の生存者が無防備のステータス効果に苦しむ。 効果は脅威範囲を出てから26 / 28 / 30秒間続くほか、 担いだ生存者をフックに吊るすか、開放した時に範囲内にいる生存者も同じ時間効果が続く。 スターに憧れては生存者が担がれていない状態になってから60秒間のクールダウンが発生する。
「この瞬間を楽しみなよ。こんなに近づける奴はそういない」- ハク・ジウン |
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呪術:クラウドコントロール (Hex: Crowd Control) |
あなたより劣る人間が適切に集まる呪い。
生存者が窓の高速乗り越えを行うと、その窓がエンティティによって40 / 50 / 60秒間ブロックされる
「君にはどうすることもできない。君のような人間にはね。」- ハク・ジウン |
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袋小路 (No Way Out) |
VIPルームに誰かを入れる時、あなたには特別な目的がある。
生存者を初めてフックに吊るすたびに、袋小路の1トークンを獲得する。脱出ゲートが通電すると袋小路が発動する。 ・生存者が脱出ゲートのスイッチにアクションを起こすと大きな通知音が鳴る。 その後、12秒間に加え、所持するトークン1つにつき6 / 9 / 12秒間、脱出ゲートの両方のスイッチがエンティティによってブロックされる。
「血を流す時のその音だ…もう一度聞かせてくれ」- ハク・ジウン |
アドオン
アイコン |
名前 |
レア度 |
説明 |
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烈火のケーブル (Inferno Wires) |
コモン |
NO SPINのメンバー4人が亡くなった火事で焼けたスタジオのケーブル。彼らの死がトリックスターをもたらした。
・メインイベントの持続時間が40%増加する |
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死の声部のレコード (Killing Part Chords) |
コモン |
ジウンが曲に使わなかったコード。とは言え、間違いなくキャッチーなサウンドだ。
・ナイフを投げている間の移動速度が1%上昇する |
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思い出のナイフ (Memento Blades) |
コモン |
血の錆びがついたナイフ。ジウンが殺人をはじめた頃から使っているため、擦り切れている。彼にとって大事な思い出の品。
・ナイフを投げる間隔が10%減少する |
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トリック用ポーチ (Trick Pouch) |
コモン |
隠れポケットがたくさんある小袋。手品師になりたい人と、隠すものがある人が使う。
・所持できるナイフの上限数が4本増加する ・儀式開始時に所持するナイフ数が4本追加される |
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檻の心のシューズ (Caged Heart Shoes) |
アンコモン |
『心ひとつ捕らわれて』のミュージックビデオでジウンが履いていたシューズ。スムーズで優雅な動きのダンスが叶う。
・ナイフを投げている間の移動速度が2.5%上昇する |
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幸運のナイフ (Lucky Blade) |
アンコモン |
ジウンが手に入れた初めての投げナイフ。父親はこのナイフを彼に買い与え、一家が経営するレストランの常連にショーを披露するよう期待した。
・メインイベント発動中、ナイフが命中するごとにメインイベントの持続時間が0.3秒増加する |
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テキーラ・ムーンロック (Tequila Moonrock) |
アンコモン |
昌原の質素なバーで誕生したカクテル。ジウンのお気に入りになった。
・メインイベントの持続時間が60%増加する |
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ジウンのサイン (Ji-Woon's Autograph) |
アンコモン |
トリックスターという名の有名アーティストが書いたサイン。何百回と書いたために手首が痛むが、それほど求められているという事を知るのは爽快だった。
・コンボが途切れるまでの時間が10%増加する |
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シングル曲『狙いうち』 (On Target Single) |
アンコモン |
有名になる前にジウンが制作したアングラのシングル。NO SPINの大ファンだけがこの隠れた宝石を集めていた。
・裂傷の上限減少が開始するまでの時間が2秒増加する |
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血まみれのボア (Bloody Boa) |
レア |
切り裂いた被害者の首にジウンが巻いたボア。中にはポケットがたくさん隠されている。
・所持できるナイフの上限数が8本増加する ・儀式開始時に所持するナイフ数が8本追加される |
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美しい旋律の殺人 (Melodious Murder) |
レア |
被害者の金切り声を収録した音声ファイル。ジウンがこの音源を取り入れた曲は、それなりにヒットした。
・ロッカーでのナイフ補充時間が25%減少する |
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引き裂き魔のサポーター (Ripper Brace) |
レア |
『引き裂き魔』のミュージックビデオ撮影時にジウンが使っていた手首固定器具。意図したわけではなかったが、多くの医療用サポーターよりも手首が安定するデザインだった。
・裂傷の上限減少が開始するまでの時間が3秒増加する |
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フェイズスピンソーダ (Fizz-Spin Soda) |
レア |
NO SPINを宣伝する限定版の缶入り炭酸飲料。砂糖とカフェインの含有量は高め。
・コンボが途切れるまでの時間が15%増加する |
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『ウェイティング・フォー・ユー』の時計 (Waiting For You Watch) |
レア |
『アイル・ビー・ウェイティング・フォー・ユー』の演奏中にジウンが身に着けていた懐中時計。小道具なので機能しない。この先も。
・メインイベント発動中、ナイフが命中するごとにメインイベントの持続時間が0.4秒増加する
「いかないでくれ 終わりだなんて言わないで 逃れることなんてできない 君を待ち続けるから」 - NO SPIN 『アイル・ビー・ウェイティング・フォー・ユー』 |
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トリック用の刃物 (Trick Blades) |
ベリーレア |
自慢のナイフ。想像力に欠けた人間には欠陥品にしか見えないが、幼いジウンはトリックを披露して観客の目を奪った。
・ナイフがどこか生存者以外に当たると2回跳ね返る ・跳ね返ったナイフが命中するとブラッドポイントを追加で取得する |
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ダイヤのカフスボタン (Diamond Cufflinks) |
ベリーレア |
ジウンのストーカーをするという過ちを犯してしまった過激ファンの、えぐられた眼球を入れられたカフスボタン。血をこすり落とせば素晴らしい輝きを放ってくれる。
・生存者の裂傷があと1回のナイフ命中で最大に到達する時、その生存者のオーラが6秒間視えるようになる
「シーッ…もう自分の血を見ずに済むんだから。」 - ハク・ジウン |
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シングル『カット・スルー・ユー』 (Cut Thru U Single) |
ベリーレア |
ジウン加入後はじめてNO SPINがリリースしたシングル。韓国の国内チャート1位をオールキル(総なめ)にした。
・ナイフが生存者を貫通する ・同じナイフが次に命中した生存者は50%の裂傷を与える
「愛が止まらない 君の心は張り裂けそう どこにいても君を バラバラにしちゃいたい」 - NO SPIN 『カット・スルー・ユー』 |
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エッジの効いた復活アルバム (Edge of Revival Album) |
ベリーレア |
トリックスターのデビューアルバム。粗暴で物騒な音色は批評家から称賛を受けたものの、ファンの間では賛否両論だった。
・ナイフは生存者以外に命中すると砕け散り、付近の生存者に50%の裂傷を与える
「君のささやき声に ぬくもりを感じて 息をするたび焦がす想いが 息を止めてしまうまで」 - トリックスター 『ぬくもりのささやき』 |
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玉虫色のフォトカード (Iridescent Photocard) |
ウルトラレア |
霧から作られたガラス状の写真。ニヤリと笑うジウンの目がホログラフ的に光っている。
・ナイフが連続で命中するたびに、重複可能な1%の迅速ステータス効果を得る(最大7%まで) ・このボーナスは、投げたナイフが外れたり、何らかの方法で生存者を負傷させると失われる
「ほら、僕の名前を叫んでごらん。苦痛が呼び覚ます声を聴かせてくれよ…」 - ハク・ジウン |
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断末魔の編集音源 (Death Throes Compilation) |
ウルトラレア |
ジウンがレコード用に被害者から録音した最終音源のコレクション。感情がそのまま伝わる恐ろしい音声だ。
・メインイベント中に攻撃が命中した生存者のオーラが6秒間表示される
「お願い、やめて…痛くしないで…もう無理…ぅぅ…」 - 正体不明の声 |
カスタマイズ
+
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... |
初期・血塗れ衣装
頭衣装
服衣装
武器衣装
一式衣装
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実績
背景
+
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... |
ハク・ジウンは人の注目を浴びて成功した。彼に向けられたありとあらゆる眼差し、そして彼の名を話題にするひと声ひと声すべてがジウンの原動力だった。名声を手にした彼の唯ーの願い、それはさらなる名声だった。ジウンは幼少時から人の注目を浴びる方法を心得ていた。家族の経営するレストランで働いていた時、彼はナイフ投げを使ったショーを披露して店に客を呼び込んだ。だまされやすい観光客はそれが韓国の伝統的な出し物だと信じ込み、喜んで観賞に金をつぎ込んだ。ジウンの父親は店の売り上げを息子がダンスや歌のレッスンを受けるために費やし、自分には手入らなかった名声という名の希望をジウンに託した。
ジウンは期待に応えた。何年かスター発掘番組で特技を披露し続けた後、スターへの道がようやく開かれる。マイティー・ワン・エンターテインメントのプロデューサーであるリー・ユンジンが、ジウンを自らの訓練プログラムにスカウトしたのだ。ソウルにある寮に引っ越したジウンは、1日14時間のスター養成訓練を受けた。立ち振る舞いや歌をはじめ、自信と謙虚さをバランス良く演出する方法などを教わった。
骨の折れる訓練だったが、それが功を奏す。ユンジンはジウンをバンド「NO SPIN」のメンバーに選出した。バンドに飾らないエネルギーをもたらしたジウンは、瞬く間に有名になった。ひっきりなしのインタビューを受け、憧れの対象となったジウンは、目まぐるしいスケジュールにバンド仲間が疲れ切る一方で、元気いっぱいだった。自分は社会に吐き出された凡人よりも偉大な人間である。彼にとって毎日は、それを確信する日々だった。
ところが、時が経つにつれシャンパンの炭酸は抜けていった。ファンを見てみると、その熱狂や憧れは5人のバンドメンバーそれぞれに分けられ、薄まっている。それを認識した彼に残ったのは、さらなる名声への切望だった。
ジウンは物まねに精を出し、嫌悪の下に長らく秘めていた魅力を繕った。NOSPINの最新アルバムをレコーディングする時も、彼は動揺を見せなかった。長い昼休憩の後でスタジオに戻った時、ジウンは運命から贈り物を授かったことを知る。そこで彼は、ケーブルの焼けるにおいに気づいた。間違いない。コントロールルームに急ぐも、ドアは倒れたスピーカーでふさがっている。向こう側ではバンドメンバーがドアを激しく叩いていた。彼らの叫び声がパチパチと燃える火の音と一緒に聞こえる。
メンバーに呼びかけながらジウンはスピーカーへと走り寄り、1つ掴んで、止まった。ジウンはピタリと動かなかった。息をつくたびに、全身全霊で意識を集中させ考えた。すぐ近くで叫んでいる彼らの声はほとんど間こえない。ゆっくり彼が後ろへと下がるまでは。そしてジオンは聞いた。メンバーは焼けながら彼の名前を叫んでいた。助けてくれと彼の名を呼ぶ声。ジウン!ジウン!ハク・ジウン!ジウンはこれほど美しい音を聞いたことがなかった。消防隊が到着した時に流した涙は本物だった。
ジウンは悲劇の人物になった。無駄な努力ながらも仲間を救おうと、やれるだけの努力をした英雄として称えられた。ユンジンはインタビューで彼を見世物にした後、ブランドの再構築に取り掛かった。ジウンは「トリックスター」として生まれ変わった。自らの曲をプロデュースし、荒っぽい外見だが優しい心を持つソロアーティスト。しかし、コンサートやテレビで舞台から離れたところで、何か黒いものが大きくなっていく。
ジウンは1人暮らしをターゲットに選び、犯行は夜に行われた。1人目の被害者となった大学生の家にはリビングの窓へと続く非常階段があった。ジウンは就寝中だった女性の頭を野球のバットで殴り、目覚めた女性の手足を拘束して、口をガムテープで奮いだ。彼は女子大生を何時間も痛めつけ、生きたまま体を切断した。それでも何かが足りない。つながりだ。腹部を切開しながらジウンが聞きたかったのは心からの命乞いなのに、実際に得られたのはガムテープから聞こえるくぐもった泣き声だった。
彼はそこから学び、適応した。
感情を抑えることなく声を出させるために、被害者を誘拐し、廃墟まで運び込まなければならなかった。被害者の声でジウンは曲を作った。適所を突いて、さまざまな悲鳴やうめき声を誘発する。腰方形筋を刺すとしわがれたうめき声を引き起こし、頸動脈を切りつけると猫を絞め殺すのと似た音を作り出した。彼らの苦しみは正直さがあった。ジウンは犯行のたびに録音し、合成してうまく曲に織り込んで、メロディーが折り重なる層の裏側に隠した。
ジウンは自分の作品に大得意だった。彼は警察へのほのめかしとして、最近の写真撮影会で使用したミンクのボアを被害者の切り裂かれた喉に巻いておいた。その次の殺害時には男性の歯を抜いた。ミュージックビデオに出演していたボクサーの歯が無かったからだ。注目を集めるため大胆さが増すなか、VIPのパーティーで出会ったファンの女性を殺した彼は、女性の眼玉をダイヤのカフスボタンと入れ替え、胸に血で「私は神をみた」と書いた。どの現場も強烈な壮観だった。
音楽と殺人の間で、ジウンの作品は世界中で話題になった。ところが、暴力が彼のアートスタイルの特徴になると、音楽のキャリアに影響が出た。収益が減収したマイティー・ワンの経営陣が、彼を非難しはじめたのだ。プロとして怒りを覚えたユンジンは彼を擁護したが、多数派に押され、ジウンは曲を自作することが禁じられてしまった。
その決定によって彼は大きく落胆した。彼の楽曲は本物の人間らしさを音楽に融合させものだったが、どこにでもあるような万人受けする要素に欠けた音楽は、経営陣によって否定されたのだった。それであれば仕方ない。自分の芸術が理解されないのであれば、理解されるまで組み込むまでだ。
マイティーワンの経営陣に向けたプライベートライブを決行するために、ジウンは3ヵ月を準備に貴やした。傑作を披露する計画だ。ジウンは獣医からとんでもない大金で亜酸化窒素を手に入れ、マイティーワンが経営する劇場の舞台スタッフに賄略を渡して建物内に入った。有名だった彼を、普通の人間は疑おうとしなかった。ライブの準備が整い、経営陣と舞台係ジウンの登場を待つなか、部屋にはガスが充満していった。予定は都合よく遅れていた。
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戦法
ハントレスや
デススリンガーのように命中が即負傷に繋がるわけではないが、その分投擲の隙が少なく外すデメリットも小さいため、他キラーと比べて「投げる/投げない」「振る/振らない」の読み合いを比較的必要とせず、とりあえずで投げておける扱いの容易さが長所。残弾も多いので積極的に投げていこう。
プレイグ黒死の吐瀉と異なり、負傷時に加速が生じてしまう。ナイフの硬直は少ないとはいえ、結構な距離を離されてしまうために可能ならばそのままナイフを当て続けたい。
通常攻撃は主にナイフを嫌って蛇行する生存者へのトドメに使う。特にトリックスターに密着したり、障害物に引っかかってしまった生存者はほぼ確実に通常攻撃を避けられなくなる。直進するならそのままナイフで確実にダメージを与えることが出来ると、生存者からすればダメージを非常に回避しづらい。血拭いモーションがほとんど視界を覆わないため攻撃後に見失いにくいのも地味な強み。
連射は開けた場所や板窓のアクションの瞬間に狙うのが堅実だろう。
生存者が壁が低い場所の板に近づいたら絶好のチャンス。板グルを始めた場合は板越しにナイフを当て続けて負傷・ダウンを狙えるし、裂傷を気にしていれば板の放棄を促せる。
また、味方を救助しようとしている時は無意識に直線的に走ってしまう傾向があるので、この際も意外と当てやすい。フックを選ぶ余裕があるなら、なるべく開けた場所に吊るようにしよう。
メインイベントは救助狩りで猛威を振るう他、ナイフの節約にも役立つが、1儀式でおよそ1〜2回、よくて3回ほどしか発動できない。そのため、メインイベントのゲージ管理は大切であり、寸止め技術なども求められる場面がある。
ナイフは予備動作や弾速が優秀なため単純な比較にはならないが、負傷させるまでに
ハントレスと比較して6倍も数を当てなければならず、求められるエイム力は言うまでもない。
ボタンを押してからナイフが放たれるまでにタイムラグがあることと、ナイフが左右から交互に放たれていることを意識すると格段に当てやすくなる。
固有パークについて
汎用性には欠けるが、組み合わせ次第では強力な効果を発揮する。
- スターに憧れて
- 生存者を担いている間、心音範囲内にいる生存者に無防備効果を付与するパーク。
- 担ぎ時に心音範囲にいた生存者だけでなく、担ぎ状態中に新たに心音範囲に入ってきた生存者にも無防備状態が付与される。
- 肉壁対策として使えるほか、一撃ダウンを嫌う生存者を進路上から動かすことができるなど、状況によってはいくらかの抑止効果が期待できる。
- 複数人で救助に来た生存者に対して救助キャッチが成功した場合は大惨事を引き起こせる可能性もある。
- 「苦悶の根源」「興奮」「鋼の握力」「狂気の根性」「知覚覚醒」などと組み合わせるとシンプルに脅威になりうる。
- 呪術: クラウドコントロール
- 生存者が飛び越えた窓を一定時間封鎖する呪術パーク。「まやかし」と違い、複数の窓を封鎖できるため、二窓などの強い窓枠をほぼ無力化できる。
- 生存者が一度飛び越える必要があるので、先回りして先手を打ったり「しなやか」の発動を防ぐことはできないが、自分が乗り越える手間は省ける。
- 他方、呪術パークであり窓枠封鎖以外の機能は持たないので「まやかし」の上位互換というわけではない。
- 袋小路
- 「リメンバー・ミー」の亜種。あちらはゲートが解放されるまでの時間を延長するが、こちらは最初にゲートレバーに触れた瞬間から一定時間の間ゲート解放作業をできなくする。
- また、最初にゲートレバーに触れた瞬間に通知が発生するようになるため、特にハッチ閉鎖後のゲート戦において圧倒的なアドバンテージが得られる。
- 通電後の時間を最長で60秒稼ぐことができるため、「呪術: 誰も死からは逃れられない」と組み合わせて運用してもいい。
- 「呪術: 誰も死からは逃れられない」/「袋小路」/「リメンバー・ミー」/「血の番人」で通電後特化構成にするのもまた一興。
アドオンについて
レア以下の
アドオンはナイフの所持数や投擲中の各動作を強化するものが殆どで、ベリーレア以上のものはナイフの性質を変えるものが多い。
「美しい旋律の殺害」は負傷させるのに必要なナイフの本数が減るので、どの
アドオンとも相性が良い。
「エッジの効いた復活アルバム」はナイフが的中した周囲にも当たり判定が生じ、ギリギリ当たらなかった分でも裂傷を稼げるようになる。
ただし範囲は適当に狙っても当てられるようになる程には広くないので注意。
「トリック用の刃物」は障害物の奥に隠れた生存者にもナイフを当てられるようになる。「シングル『カット・スルー・ユー』」と組み合わせると狭い通路で直撃した分と跳ね返った分で複数回当てるという芸当が可能になる。
「玉虫色のフォトカード」は地形の関係上ナイフでトドメを刺すのが難しい場合に役立つ。実装当初は裂傷メーターを満タンにしても負傷させられなくなるデメリットもあったが、アップデートで除去されたので使いやすくなった。
対策
ナイフと通常攻撃のどちらも避ける、ということはほぼ不可能で、一度射程に捉えられると全くの無傷で逃げ切るのは難しい。裂傷ゲージは時間経過で回復するため、ナイフ3、4本の被弾は必要経費と割り切ろう。最もやってはならないことは、ナイフを避けようとするあまり通常攻撃の射程まで詰められてしまうこと。通常攻撃で裂傷ゲージはリセットされず、あくまでも減少するのみなので、通常攻撃を喰らうくらいならばナイフを受けて裂傷ゲージをリセットし、距離を空けるほうがいいだろう。被弾から即座にダメージを受けるわけではないので、ナイフの回避はキラーに追いつかれない程度に留めよう。トリックスター自身は4.4m/sであるため、射線の切れるポイントに逃げ込むことが出来れば他の4.6m/sのキラーよりも余裕を持ったチェイスができる。連射時は3.68m/sまで落ちるため、ナイフの回避を優先しつつ、余裕があれば距離を離すチャンスにもなる。
発電機の巡回や遅延、索敵に直結する能力は持っていないが、発電機修理や治療、トーテム破壊の最中に奇襲を受けると、チェイスのできる場所に移動するまでにナイフをかなり当てられてしまうため、「観察&虐待」などによる奇襲は要警戒。
パレットを外した際と仲間の救助に向かう際は一番ナイフを当てやすい瞬間なので、これらには特に注意が必要。
変更履歴
- Patch 4.6.1
- ナイフ投げ時の最高移動速度を3.68/m→3.86/mに増加
- ナイフ投げ時の最低移動速度を2.68/m→3.68/mに増加
- メインイベント時の移動速度を3.68/m→3.86/mに増加
- ナイフ投げ中のリコイルと角度付けを10°→5°に減少
- ナイフを投げ続けると自然と散らばっていく仕様を削除
- ナイフを構える時間を0.5秒→0.35秒に減少
- ナイフをしまう時間を1秒→1.25秒に増加
- メインイベント終了後、能力が使えなくなる時間を10秒→5秒に減少
- 裂傷メーターが減少し始めるまでの時間を15秒→20秒に増加
- 裂傷メーターのアイコンを変更し、最大かそうでないかをわかりやすく変更
- Patch 5.1.0
- 裂傷メーターの最大値を8→6に減少
- メインイベント開始時のモーションを1.5秒→0.5秒に減少
- メインイベントを発動可能になって→保持できる時間を10秒→30秒に増加
- メインイベント発動に必要なナイフ命中回数を20→30回に増加
- メインイベントを発動可能になって→保持できる時間を10秒→30秒に増加
- 通常攻撃が命中したときの裂傷メーターの減少値を4→3に減少
- 裂傷メーター減少が走っている生存者は20秒、そうでない生存者は15秒で裂傷メーターが最大→ゼロになるよう変更
- 裂傷メーターが減少し始めるまでの時間を20秒→10秒に減少
- 標準の所持ナイフ数を60本→44本に減少
- ナイフを投げ続けたとき、連投速度の増加上限 (連続8本以上投擲時) を33%→25%に減少
- 生存者にナイフが命中したことがわかりやすくなるインジケーターを追加
- Patch 5.1.1
- 裂傷メーターが減少し始めるまでの時間を10秒→15秒に増加
- ナイフを投げ続けたときの連投速度ボーナスを25%→30%に増加
- Patch 7.0.0
- Patch 7.3.0
- ナイフをリロードするのにかかる時間を4秒→3秒に変更
- Patch 7.4.0
- 移動速度を4.4m/s→4.6m/sに変更
- 脅威範囲を24m→32mに拡大
- ナイフ投げの速度を1秒間に3本→4本に変更
- 1本投げる度にナイフ投げの速度が上昇する効果を削除
- 裂傷メーターの最大値を6→8に増加
- 裂傷メーターが減少し始めるまでの時間を15秒→10秒に短縮
- ナイフ連射時の反動を削除
- メインイベント発動に必要なナイフ命中回数を30回→6回に減少
- メインイベントの持続時間を10秒→5秒に減少
- 一部アドオンの変更
- Patch 7.4.1
- アドオン「思い出のナイフ」: ナイフの連射間隔が上がる効果を5%→10%に変更
- Patch 7.4.2
- ナイフの連射間隔を0.33秒→0.3秒に変更
- メインイベント中の連射間隔上昇レートを33%→66%に変更
- メインイベントの持続時間を5秒→6秒に変更
- 裂傷メーターが減少し始めるまでの時間を10秒→15秒に戻した
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最終更新:2024年03月18日 10:55