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*ありす in Cyberland 【ありす いん さいばーらんど】 |ジャンル|ギャルベンチャーゲーム(ADV)|&amazon(B000069SEJ)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|グラムス|~| |発売日|1996年12月20日|~| |定価|5,800円|~| |判定|なし|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 チバレイこと千葉麗子が代表を務めた会社「チェリーベイブ」が企画したメディアミックス作品の一つ。~ ちなみに千葉麗子は本作のサウンド担当者と結婚している。~ アドベンチャーゲームとギャルゲーとの融合として、「ギャルベンチャーゲーム」という単語が出来たがあまり普及しなかった。~ OVAやラジオドラマ、果ては食玩にまで手を出したが、展開は芳しくなくグラムス自体も左前になってしまった。~ **特徴 -近未来が舞台のネットダイブ物 --精神をデジタル化してネットの世界にダイブする技術が普及した世界が舞台になっており、現実世界とネット世界の両方が舞台になる。 --攻殻機動隊など様々な作品が使っている設定ではあるが、民間レベルでダイブシステムが大きく普及しているのは珍しいのでは。 -ジャンケン風の戦闘 --近距離・中距離・遠距離の攻撃がそれぞれ三すくみになっており、相手の行動を予測して行動を選んでいく。 --十数年後のタイトルだが『[[Fate/EXTRA]]』に似た形式。ちなみに「電脳空間が舞台」「メディアミックス作品」という点も共通。 -豊富なオマケ要素 --攻略には意味がないオマケ要素がかなり多く、カラオケやブティックなどが気合を入れて作られている。 **賛否両論点 -メディアミックス作品にありがちな問題 --多方面への展開を視野にいれただけに、本作だけでは回収していない伏線があったり、別メディアへの伏線があったりする。 --例えばゲーム開始直後、男子生徒がありすたちを見て「うさうさの三人」と言うシーン。文化祭でのシーンからの発言なのだが、本作にはそのイベントが収録されていない。 -戦闘以外の部分の簡単さ --アドベンチャーというよりデジタルコミックに近く、謎解き要素などもほとんどない。手軽に遊べるといえばそうだが…。 -戦闘部分が今一つ詰めが甘い --戦闘を繰り返すと技が強化されるという仕様だが、本作ではランダムエンカウントがなく戦闘回数自体が少ないので特に意味がない。 --相手の行動を読むためのデータがなく、攻略本にでも頼らなければ運否天賦になりがち。 **評価点 -ビジュアル面の出来のよさ --アニメパートはもちろん、通常会話での立ち絵もしっかり動く。 --PS初期でCDロム一枚とは思えないくらいにビジュアルに関してはきっちりしている。 --上記のオマケ要素のブティックでは%%本編以上に%%気合の入りまくった絵が拝める他、カラオケでは本作のためだけに作成された新曲が三人とも用意されている。裏技的な要素ではあるが、フルバージョンで聴くことも可能。 ***EXTRAシナリオ -ある条件を満たすと、本編とはなれたEXTRAシナリオがプレイ可能になる。 --主人公・水無月ありすが後輩の女の子と遊園地でデートするという百合ユリなシナリオで、本編以上にしっかり作られている。 --現在でも「PS時代の百合ゲー」の話題になると『[[あやかし忍伝 くの一番]]』と共に語られるほど。 -ただ、「オマケを入れるくらいならもっと本編に力入れろ」という批判もある。 **総評 キャラデザや豪華声優陣、ギャルベンチャーという造語もあって「オタク向けの駄萌えゲー」と呼ばれがちだが、実際そこまでひどい部分はない。~ それでも作りこみの足りない部分は確かにあるので、良作ともいえないのだが。~ なお、脚本を勤めた小中千昭のWebサイトには『ありす in Cyberland2』として『第七のプロトコル』という物語が現在も公開されている。興味のある方は一読してはどうだろうか。 **余談 -登場人物のありす、麗奈、樹莉の名は、小中がシリーズ構成をつとめたアニメ「[[serial experiments lain]]」でも使用されている。しかもありすの声優は同じ浅田葉子である。 --同様に小中がシリーズ構成のアニメ「デジモンテイマーズ」にも浅田葉子演じるメインキャラクターが登場。ただし名前はありすではなく樹莉。 -1997年にグラムスは倒産した。([[参考リンク>https://www.4gamer.net/games/452/G045232/20190723063/]])
*ありす in Cyberland 【ありす いん さいばーらんど】 |ジャンル|ギャルベンチャーゲーム(ADV)|&amazon(B000069SEJ)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|グラムス|~| |発売日|1996年12月20日|~| |定価|5,800円|~| |判定|なし|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 チバレイこと千葉麗子が代表を務めた会社「チェリーベイブ」が企画したメディアミックス作品の一つ。~ ちなみに千葉麗子は本作のサウンド担当者と結婚している。~ アドベンチャーゲームとギャルゲーとの融合として、「ギャルベンチャーゲーム」という単語が出来たがあまり普及しなかった。~ OVAやラジオドラマ、果ては食玩にまで手を出したが、展開は芳しくなくグラムス自体も左前になってしまった。~ **特徴 -近未来が舞台のネットダイブ物 --精神をデジタル化してネットの世界にダイブする技術が普及した世界が舞台になっており、現実世界とネット世界の両方が舞台になる。 --攻殻機動隊など様々な作品が使っている設定ではあるが、民間レベルでダイブシステムが大きく普及しているのは珍しいのでは。 -ジャンケン風の戦闘 --近距離・中距離・遠距離の攻撃がそれぞれ三すくみになっており、相手の行動を予測して行動を選んでいく。 --十数年後のタイトルだが『[[Fate/EXTRA]]』に似た形式。ちなみに「電脳空間が舞台」「メディアミックス作品」という点も共通。 -豊富なオマケ要素 --攻略には意味がないオマケ要素がかなり多く、カラオケやブティックなどが気合を入れて作られている。 **賛否両論点 -メディアミックス作品にありがちな問題 --多方面への展開を視野にいれただけに、本作だけでは回収していない伏線があったり、別メディアへの伏線があったりする。 --例えばゲーム開始直後、男子生徒がありすたちを見て「うさうさの三人」と言うシーン。文化祭でのシーンからの発言なのだが、本作にはそのイベントが収録されていない。 -戦闘以外の部分の簡単さ --アドベンチャーというよりデジタルコミックに近く、謎解き要素などもほとんどない。手軽に遊べるといえばそうだが…。 -戦闘部分が今一つ詰めが甘い --戦闘を繰り返すと技が強化されるという仕様だが、本作ではランダムエンカウントがなく戦闘回数自体が少ないので特に意味がない。 --相手の行動を読むためのデータがなく、攻略本にでも頼らなければ運否天賦になりがち。 **評価点 -ビジュアル面の出来のよさ --アニメパートはもちろん、通常会話での立ち絵もしっかり動く。 --PS初期でCDロム一枚とは思えないくらいにビジュアルに関してはきっちりしている。 --上記のオマケ要素のブティックでは%%本編以上に%%気合の入りまくった絵が拝める他、カラオケでは本作のためだけに作成された新曲が三人とも用意されている。裏技的な要素ではあるが、フルバージョンで聴くことも可能。 ***EXTRAシナリオ -ある条件を満たすと、本編とはなれたEXTRAシナリオがプレイ可能になる。 --主人公・水無月ありすが後輩の女の子と遊園地でデートするという百合ユリなシナリオで、本編以上にしっかり作られている。 --現在でも「PS時代の百合ゲー」の話題になると『[[あやかし忍伝 くの一番]]』と共に語られるほど。 -ただ、「オマケを入れるくらいならもっと本編に力入れろ」という批判もある。 **総評 キャラデザや豪華声優陣、ギャルベンチャーという造語もあって「オタク向けの駄萌えゲー」と呼ばれがちだが、実際そこまでひどい部分はない。~ それでも作りこみの足りない部分は確かにあるので、良作ともいえないのだが。~ なお、脚本を務めた小中千昭のWebサイトには『ありす in Cyberland2』として『第七のプロトコル』という物語が現在も公開されている。興味のある方は一読してはどうだろうか。 **余談 -登場人物のありす、麗奈、樹莉の名は、小中がシリーズ構成をつとめたアニメ「[[serial experiments lain]]」でも使用されている。しかもありすの声優は同じ浅田葉子である。 --同様に小中氏がシリーズ構成を務めたアニメ「デジモンテイマーズ」にも浅田葉子演じるメインキャラクターが登場。ただし名前はありすではなく樹莉。 -1997年にグラムスは倒産した。([[参考リンク>https://www.4gamer.net/games/452/G045232/20190723063/]])

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