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*エースコンバット6 解放への戦火 【えーすこんばっとしっくす かいほうへのせんか】 |ジャンル|フライトシューティング|&amazon(B000ORGU3A)| |対応機種|Xbox360|~| |発売・開発元|バンダイナムコゲームス|~| |発売日|2007年11月1日|~| |価格|7,800円|~| |廉価版|プラチナコレクション&br()2008年11月6日/3,800円|~| //|分類|''ガッカリゲー判定''|~| |ポイント|キラータイトル未満の佳作&br()ゲームボリューム大幅減&br()自重しないDLC&br()予想の斜め上を行く''痛戦闘機''|~| |>|>|CENTER:''[[エースコンバットシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/843.html]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 -それまでPS・PS2で展開してきた『エースコンバット(以下AC)』シリーズだが、本作は初めてXbox360で発売された。 -期間限定でXbox360本体に『ビューティフル塊魂』もしくは『LOST PLANET COLONIES』と共に同梱されている。 **評価点 -本体の性能向上によりグラフィック・サウンド面が向上。ますます美しい板野サーカスが実現。 -量の面でも「砲火入り乱れる壮絶な『大軍vs大軍』の大戦場」を実現。無数の戦闘機が入り乱れる空中戦はゲーム中の合言葉「天使とダンス」を体現している。 --「ダイナミックミッションシステム」を採用し、''1つのミッションで最大6つのオペレーションが同時に行われるようになった''。 ---一定数のオペレーションを成功させることがクリアへと繋がるのだが、何を選ぶかはプレイヤーの自由。楽なオペレーションを優先的にクリアすることも、あえて難しいオペレーションを選ぶこともできる。 ---ミッションによっては、対空戦闘、対地攻撃が同時に行われるものもあり、どちらかに偏った選び方も、均等な選び方もできる。 ---全てのオペレーションはリアルタイムで進行するため、「生きた戦場」を感じやすい。 --大量の敵を相手にするために破壊する敵の数も多く、''シリーズの中でも大量破壊の爽快感を最も覚えやすい作品である''。 -シリーズでも最強と言えるほど強化された機銃。 --他作品と比べて威力も当たり判定も強力。 ---特に、至近距離で命中させれば1発で戦闘機を撃墜できるほど。 ---下手にミサイルだけで撃破するよりも、接近して機銃を使った方が効率が良いことも多い。地上目標が相手だとなおさら。 ---高耐久な地上目標に対しては、ミサイルとの複合攻撃によって大きな効果を発揮する。 -''従来作と比べて特殊兵装、特にマルチロックオン型が大幅に強化された''。 --敵の数が増えたことにより自機の武装の弾数が大幅上昇。 --一部(後述)を除いて高性能なため、大半の敵は特殊兵装で倒すことになる。 --対空ミッションにおいては、XMA4/XMA6(高機能中距離空対空ミサイル(4連/6連))が特に有効で、本作のゲームシステムとは非常に相性が良い。 ---射程、複数同時攻撃能力、誘導など、ほぼ全てにおいて高性能。 ---長距離から発射した場合の命中率は高く、通常の敵機が相手なら外れることが少ない。 ---後半に登場する機体の場合、一度に6発も発射できるXMA6が使用できるようになるため、対空能力が飛躍的に向上する。 --対地ミッションにおいては、UGB(無誘導爆弾),RCL(ロケットランチャー),FAEB(燃料気化爆弾),XAGM(高機能空対地ミサイル),LASM(長距離対艦ミサイル)などが本作との相性が良い特殊兵装である。 ---どの武装も、体感的に攻撃範囲や同時攻撃数が分かりやすくて使いやすい、一度に複数の敵をまとめて破壊しやすい、といった特徴がある。 ---RCLは04で初登場して以来低性能な特殊兵装とされていたが、本作では実用性の高い武装へと生まれ変わった。特に中盤に登場する超大型航空機に対しては絶大な効果を発揮する。 ---LASMは従来作のLAGM(長距離対地ミサイル)の特性を引き継いでいる。すなわち、地上物に対する範囲攻撃が可能となったため、対艦戦以外にも使える汎用性の高い対地ミサイルとなった。 -プレイヤー一機だけで戦況を変えるようなプレイは難しくなったが、友軍への支援要請が可能に。 --支援要請すれば、多数の友軍が一斉に攻撃し、瞬く間に大量の敵を撃破してくれる。 --支援要請における友軍のミサイルは誘導性能が高い。多数のエース機に囲まれたとしても、短時間で壊滅状態に追い込める。 -新要素として、通常ミサイルの偏差射撃及び近接信管、ハイGターンが追加された。 --偏差射撃で敵を攻撃すれば、従来では2発当てる必要があった戦闘機や戦車を一撃で破壊できる。 ---また、偏差射撃で攻撃した場合、ミサイルの誘導性能が向上する。 --近接信管はエース機などに有効で、ミサイルが直撃せずとも敵にダメージを与えられる。 --ハイGターンを使えば、通常では不可能な急旋回が可能となり、敵機(特にエース機)の追撃や、墜落防止に役立つ。 -これまで問題だらけだった目標切り替えシステムが改善された。 --次に切り替わる目標コンテナの横に「NEXT」と表示されるので、目標の切り替えが分かりやすくなった。 --さらに、本作ではウィスキーマークの近くの目標を優先的に切り替えるという仕様のため、狙いたい目標を選択しやすい。 -シリーズで初めて「''途中リトライ''」が可能になった。 --オペレーションクリアや2次ミッション突入のたびにチェックポイントが記録され、失敗した場合はそこからやり直せる。 --リトライしてもオペレーションの評価はそのまま引き継げるので、Sランク狙いの場合でもリトライして問題ない。 -オンライン対戦・協力プレイが可能に。 -本作のBGMには、シリーズ内でもとりわけ評価の高い名曲が存在する。 --少年合唱団を採用したエンディング「''A BRAND NEW DAY''」は、PVの後半に使われていたこともあり、印象に残りやすい。 --「グレースメリア解放戦」BGM「''The Liberation of Gracemeria''」はシリーズ屈指の名曲として高く評価されており、その人気は「ZERO(『ZERO』ラストミッションBGM)」に勝るとも劣らない。 -Xbox360のインストール機能を利用することでムービー以外のロード時間がゼロになり、快適にプレイできるようになる。 -日本語では、英語とはまた違う魅力を味わうことができる。 --プレイヤーの僚機であるシャムロックの声優は小山力也で渋い。 --日本語音声なら日本語に合わせて、英語音声なら英語に合わせてムービー内の口の動きが変化するというこだわりを見せている。どちらの音声も洋画を思わせる素晴らしい出来だが、日本語訳はかなり意訳に寄っている。 ---教科書英語的翻訳ではなく、ネイティブが聴いても違和感無い日本語に仕上がっている。 -アサルトレコードにおいて、ZEROよりも細かい情報を知ることができるようになった。 --味方のプロフィールも登録されるようになった。 ---当たり前だが、解放条件は味方の撃墜ではない。 ---厳しい条件を満たせば、プレイヤーであるタリズマンのアサルトレコードも見られるようになる。 **賛否両論点 -キャンペーンモードは全15面。分岐はなく、一本道である。 --数だけ見ればXiを除いてシリーズで最も少ない。 ---その分1ミッション当たりのボリュームは増えたが、これにより別の問題も発生している。 ---1つのミッションで進行するオペレーションが複数ある分、一度ではクリアできないものが存在する。そのため、周回プレイ時に未クリアのオペレーションをプレイすることで、同じミッションで新鮮な感覚を味わうことはできる。 --売りだったはずのネットワークモードは対戦2マップ、COOP2マップのみ。後にDLC(有料)で増えたが…。 --一度クリアしただけでは到底コンプ不可能な収集要素があり、周回プレイ前提であることから全15面のステージ構成は妥当という考え方もできる。 -1つのミッションの所要時間が長い。クリアには大抵10~20分かかる。人によっては30分以上かかることも有り得る。 --大規模な戦闘を楽しみやすいという長所もあれば、長過ぎて集中力を維持しづらいという短所もある。 -通常ミサイルの仕様。説明書や公式HPでは、「偏差射撃を使うと敵に命中しやすい」と記載されているが、偏差射撃を使わずに攻撃した場合は誘導性能が非常に低く、寧ろ「偏差射撃を使わないと命中しない」と言えるほど。 --画面端でロックオンした敵を攻撃した場合、相手が戦闘機どころか地上物ですら外れる。 ---よって、航空機が相手ならその未来位置を予測して、地上物が相手ならそれをウィスキーマークにできるだけ近づけて発射せざるを得なくなる。 --機銃や特殊兵装が強化された分、余計にミサイルが弱くなったと感じやすい。 --しかし、偏差射撃の採用によって強化された部分もあるので、一概に従来作より弱体化したとは言い難い。 -挿入されるムービーは長く、主人公が関わらない話が展開されることが多い。戦車兵の話は戦略大作戦のインスパイヤ。 --本編のストーリーが単調で一本道。(当時の)次世代機最初の『AC』シリーズということでオーソドックスにしたのだろうか。 --今までのシリーズではムービーで語られる話にも必ず主人公が絡んでいた。今作の主人公タリズマンも戦局に大きく関与しているのは間違いないが、その活躍の様子はライバルのセリフから窺い知れる程度に留まっている。 --登場人物それぞれの立場や視点、それぞれのやり方で戦争を生き抜くという断片的なエピソードをザッピングムービー的なまとめ方をしている。そういう意味ではゲームプレイの部分が主人公タリズマンの視点でありストーリーテリングになっているという考え方もできる。 -難易度が過去作と比べて高い。面によってはEASYですら難しい。これが初『AC』だと詰まるかもしれない。 --まずは、その敵の物量の多さに驚かされる。敵が多いということはプレイ時間が長くなりやすい、敵の攻撃の量が多く、どこから攻撃されているのか分からないということが起こる。 --一方、シリーズ恒例のタイトな機体操作を求められるステージ(いわゆるトンネル)は緩和されている(難易度低下あるいは進入しなくてもクリアに支障ない)。 --僚機や支援要請の使い方次第で難易度はかなり変動する。支援要請を一切利用しない孤高のプレイを貫けば難易度は飛躍的に向上。逆にプレイヤーは一切攻撃せず、僚機と味方部隊への指示のみで攻略するという縛りプレイも可能(ゲームの進行に必須である一部の場面を除く)。 --一応難易度に合わせた救済措置的なものはある。 ---初心者向けの設定に『5』以来となるトレーニング(チュートリアル)モードが収録されている。新ハードでの初販売ということもあっての措置であろう。 ---さらに難易度EASYでは、地面や壁面に接触してもダメージを受けるだけで墜落しないようになる。ただし角度によっては即墜落となったり、狭いところでは衝突時機体が跳ね返ってピンボール状態になりダメージ蓄積で結果的に墜落になることはある。 -BGMは重厚なオーケストラ調の楽曲でまとめられている。 --しかし、メロディーが地味だったり、曲調が大人しくて印象に残りにくい曲が多い。 --また、激しいロック調BGMが「Vitoze Aerial Defense」ぐらいしかなく、2のような雰囲気を好むプレイヤーからは不評。 --とは言え、どのBGMもミッションの雰囲気と合っていて、なおかつ高クオリティのため、好みの問題と言えばそれまでではあるが。 -本作の敵エース部隊「シュトリゴン隊」の存在。 --シュトリゴン隊は敵国エストバキアの精鋭部隊であり、劇中の戦争以前に行われたエストバキア内戦で華々しい戦果を挙げた凄腕揃いという設定である。 --だが、序盤から終盤にかけてちょくちょくプレイヤーに攻撃を仕掛けては撃退されることがほとんどで、またその数が多いため、設定ほど凄腕という感じがない。 --主な使用機体はSu-33なのだが、フランカーの敵エース部隊なら過去に黄色中隊がいるので特徴が被っている。 --まともに戦えば確かにエースの名に恥じない強さなのだが、支援要請を使えばプレイヤーが全く戦わなくても全滅できてしまい、カリスマ性が低い。 --極め付けは、隊長機であるヴォイチェクがミッション1で被弾して離脱してしまうことであり、それ故に「強いエース部隊」という印象が残りにくい。 --しかし、新隊長であるパステルナークに関しては話が別。彼は本作最重要ミッションのボスとして架空機CFA-44を駆り、強敵としてプレイヤーの前に立ちはだかる。 ---また、頭の固い前時代的な人間が多いエストバキア軍人の中でパステルナークの人間性は異彩を放っており、その人柄と劇中で見せた強さからシリーズのライバルキャラの中でも特に人気が高い。 -DLC商法と''痛戦闘機''の存在(後述)。 **難点 -&color(red){''使用可能機体はシリーズ最少の15機(内1機は架空機)。これは初代の16機(架空機なし)よりも少ない。''} --F-4などの第3世代ジェット戦闘機は一切使用できない(F-4は敵機としては出てくる)。 --東側の機体はSu-33とSu-47のみ。 ---MiGに至っては全て削除。非常に特徴的な性能を持つMiG-31が削除された上、''MiG-29はこれでシリーズ皆勤機体ではなくなってしまった。'' ---''黄色の13の愛機として大きな人気を博したSu-37ですら削除され、性能的には下位互換とも言えるようなSu-33に取って代えられる始末。'' --他作品では割と登場回数の多いF-15S/MTD,YF-23,X-29,JAS-39も登場せず。 --恒例の架空機としてよく登場していたX-02やADF-01は今回はなし。 -本作の目玉であるミッション13「グレースメリア解放戦」の2次ミッションに関して大きな問題あり。ここで対戦することになる架空機CFA-44とその随伴機の無人戦闘機(UAV)マーレボルジェは、プレイヤー機がどう頑張っても追いつけないほどの凄まじい機動性を持つ上、UFO軌道でミサイルが当たらない。 --一応、CFA-44に関しては適切な順序を経ると軌道が変化して攻撃を当てやすくなる。これを利用して戦うことになる。 --本当の問題はマーレボルジェにある。マーレボルジェはCFA-44と違って常に超機動で動くため、狙ってミサイルや機銃を当てるのはほぼ不可能。 ---ミッション13でSランクを獲得するには、それまでのオペレーション全てでSランクを取っているのを前提とした場合、15機撃墜して2次ミッションでBランクを取らなければならない。 ---しかし前述のとおり、マーレボルジェはその機動性のために1機撃墜するだけでも難しい。対空特殊兵装を乱射して、運任せで当てるという戦法を取らざるを得なくなる。 ---さらに、マーレボルジェは一度に出現する数が多く、四方八方から機銃で攻撃してくるため、これに関しても当たるか当たらないかが運任せになってしまう。特に、機銃1発でも大きなダメージを受ける上に修理できない難易度ACEでは致命的。 ---プレイヤーもCFA-44及びその専用特殊兵装を使用すれば、難易度は大きく下がり、運要素はほぼなくなる。しかし、これは裏を返せば隠し機体で攻略するのが正攻法とも言えなくもないゲームバランスである。 ---また、2次ミッション単体でSランクも、架空機以外ではプレイヤーの集中力を考慮すると不可能に近い。 -レーダーの縮尺が3段階に切り替えられるが、帯に短し襷に長しで敵の位置が把握し辛い。 -グラフィックのクオリティ向上の弊害か、画面が見づらいことがある。 --逆光や地面の太陽反射光にHUDが溶け込みやすく、どこに目標があるのか全く見えないことがある。 --ミサイルの煙が濃くて長時間残るため、視界の邪魔になる。 --レーダーには一度に多数の情報が表示されるため、どこに何があるのかが分かりにくい。 -従来作と比べてフレームレートが低い。 -やや操作遅延があり、お世辞にも操作性が良いとは言えない。 -被弾時の音が物凄くうるさい。SE音量を下げていても目立つほど。 -僚機であるガルーダ2ことシャムロックに関して問題あり。 --自機に密着しすぎるため、誤射して目標に攻撃がうまく当たらなくなり、邪魔になる。 --今作では「分散」と「特殊兵装切替」の指示ができなくなっており特殊兵装はCPUが任意で使う。つまり使ってほしい時に使ってくれる訳ではない為QAAMやSAAMとかだった場合最早ちゃんと使ってるのかどうかよく分からない。「分散」は兎も角「特殊兵装切替」は無くすべきではなかった。 -特定の条件を満たさないと倒せない敵が居る。特に最終ミッションの架空兵器前部に在る機銃砲台群は最初の内は何故かHUDにコンテナが表示されずロックオンすらできない。 -本作と相性の良い特殊兵装が存在する一方で、相性が悪い、または弱体化したものが存在する。 --QAAM(高機動空対空ミサイル),SAAM(セミアクティブ空対空ミサイル),GPB(精密誘導爆弾) ---使えないわけではないが、複数同時攻撃能力や広範囲攻撃能力を持つ武装が強いゲームシステムの関係上、これらの1対1の攻撃に特化したものはどうしても見劣りしてしまう。 --XLAA(高機能長距離空対空ミサイル) ---''恐らく、本作で最も弱体化したであろう特殊兵装''。 ---誘導性能が低い代わりに長射程かつ高速度という性能であり、XMA4/XMA6とは差別化されている。 ---だが、''発射されてから約3秒ほど無誘導の時間がある''上、高い速度が仇となって目標を通り過ぎてしまいやすく、命中率は低い。発射方向がいい加減だと、さらに命中率は下がる。 ---射程限界で発射しなければまず命中せず、距離が近づけば近づくほど命中率はガタ落ちとなる。 --BDSP(小弾頭ディスペンサー) ---一度に一回しか攻撃できず、対して攻撃範囲は広くない。相変わらず性能が改善されていない特殊兵装。 --SOD(スタンドオフディスペンサー) ---長射程、広範囲な武装ではあるのだが、リロード時間がFAEB並みに長く、活用しづらい。 ---また、射程ではLASMに劣っている。 **DLC -機体をダウンロード(有料・無料共)して追加できる。基本的には、既存機種のカラーリング、性能のマイナーチェンジ版。 --過去作おなじみのカラーリング(過去の主人公をモチーフとしたペイントや、ライバル機の塗装など)などもある。 --ただし、『5』や『ZERO』で登場した敵エースである「グラーバク」カラー機は、エンブレムが付いているだけで全くペイントが違う。 -『アイドルマスター』のキャラクターを描いた機体…通称「''痛戦闘機''」が登場。痛車のセンスをそのまま持ち込んだデザインは賛否両論。 --ただ、デザイン面でのクオリティの高さ、弾薬搭載量はデザインされたキャラ身長と3サイズに合わせてたり、各キャラの性格や能力に合わせた性能アレンジ、さらにはミサイルスモークの色までキャラクターのイメージカラーになってたりと、無駄に力の入った完成度になっている。 --そのアイマス機はそれぞれ実在機ではありえない、かなり尖がった性能をしている機体が多い。 ---例えばロール/ピッチ性能が極限まで高められ普通に真っ直ぐ飛ばすことすら困難なF-16C真美/F-2A亜美機、逆に慣性が存在せずカックカクな動きになるA-18F律子機、フルスロットルで一瞬で1800ノットオーバーを叩き出すが、止まらない曲がらないという文字通りの「直線番長」Mirage2000やよい機等、過去ACシリーズはもちろん他のフライトシムでもありえない異常な性能の機体が勢ぞろいしている。 ---中でもSP(全員集合)A-10は、安定性を殺しそれ以外の性能を全て強化したという性能になっており、A-10のクセに最高速度1300ノット以上、戦略爆撃機級の兵器搭載量による超火力、空中でドリフトするかのような異常な挙動と、他の追随を許さない圧倒的なネタ性能で多くのプレイヤーを驚かせた。 ---ネタ性能が多い一方で、アイマス機では唯一のバランス型でDLC機体でもトップクラスの性能と評されるF-22A春香機、装甲を犠牲に機動力全般を高め、玄人向けエース機と言った性能のF-15E千早機など、所謂オンラインでのガチ対戦でもプレイヤーのスキル次第で高い戦闘力も発揮する機体も存在する。 ---このように初心者から上級者まで楽しめる個性的な機体が揃っており、外観はともかく、その性能面での評価は高い。 --''実際の飛行機メーカーに痛戦闘機のデザインと使用許可を取った''との話もあり、制作側の熱意は感じられる(方向性が間違ってる気もするが)。 --しかしながら、アイマス機は通常よりも高価。バンナムお得意のDLC商法がここでも発揮されている。 **まとめ -シリーズファンを自負する偏ったプレイヤーの感想が目立つためネット上での感想は芳しくない(「つまらない方の『AC』」と揶揄されることもある)が、一個の作品として総合的に見れば欠点を補って余るだけの良作である。すでに360を持っている人は買って損はない。 --本体との同梱パックが販売されているので今から始めたいという人はどうぞ。 -前途の通り全体的にボリューム不足である。過去のシリーズのボリューム感に慣れ、期待され過ぎていたことによる落差がある。ゲームシステムにハマり、周回プレイと収集要素に魅力を見出せるなら周囲の評価よりも長く楽しめる可能性があるが。 -ガンダムのような一騎当千の活躍ではなく、戦場におけるひとつの駒として大軍vs大軍の戦闘を楽しみたいという人にとってはむしろ過去の『AC』シリーズよりもオススメ。 -本作は「360専売」と謳っているが、360を持たない一部ファンからは「(DLCを完全網羅した)完全版をPS3で出してくれ」と言われている。
*エースコンバット6 解放への戦火 【えーすこんばっとしっくす かいほうへのせんか】 |ジャンル|フライトシューティング|&amazon(B000ORGU3A)| |対応機種|Xbox360|~| |発売・開発元|バンダイナムコゲームス|~| |発売日|2007年11月1日|~| |価格|7,800円|~| |廉価版|プラチナコレクション&br()2008年11月6日/3,800円|~| //|分類|''ガッカリゲー判定''|~| |ポイント|キラータイトル未満の佳作&br()ゲームボリューム大幅減&br()自重しないDLC&br()予想の斜め上を行く''痛戦闘機''|~| |>|>|CENTER:''[[エースコンバットシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/843.html]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 -それまでPS・PS2で展開してきた『エースコンバット(以下AC)』シリーズだが、本作は初めてXbox360で発売された。 -期間限定でXbox360本体に『ビューティフル塊魂』もしくは『LOST PLANET COLONIES』と共に同梱されている。 **評価点 -本体の性能向上によりグラフィック・サウンド面が向上。ますます美しい板野サーカスが実現。 -量の面でも「砲火入り乱れる壮絶な『大軍vs大軍』の大戦場」を実現。無数の戦闘機が入り乱れる空中戦はゲーム中の合言葉「天使とダンス」を体現している。 --「ダイナミックミッションシステム」を採用し、''1つのミッションで最大6つのオペレーションが同時に行われるようになった''。 ---一定数のオペレーションを成功させることがクリアへと繋がるのだが、何を選ぶかはプレイヤーの自由。楽なオペレーションを優先的にクリアすることも、あえて難しいオペレーションを選ぶこともできる。 ---ミッションによっては、対空戦闘、対地攻撃が同時に行われるものもあり、どちらかに偏った選び方も、均等な選び方もできる。 ---全てのオペレーションはリアルタイムで進行するため、「生きた戦場」を感じやすい。 --大量の敵を相手にするために破壊する敵の数も多く、''シリーズの中でも大量破壊の爽快感を最も覚えやすい作品である''。 -シリーズでも最強と言えるほど強化された機銃。 --他作品と比べて威力も当たり判定も強力。 ---特に、至近距離で命中させれば1発で戦闘機を撃墜できるほど。 ---下手にミサイルだけで撃破するよりも、接近して機銃を使った方が効率が良いことも多い。地上目標が相手だとなおさら。 ---高耐久な地上目標に対しては、ミサイルとの複合攻撃によって大きな効果を発揮する。 -''従来作と比べて特殊兵装、特にマルチロックオン型が大幅に強化された''。 --敵の数が増えたことにより自機の武装の弾数が大幅上昇。 --一部(後述)を除いて高性能なため、大半の敵は特殊兵装で倒すことになる。 --対空ミッションにおいては、XMA4/XMA6(高機能中距離空対空ミサイル(4連/6連))が特に有効で、本作のゲームシステムとは非常に相性が良い。 ---射程、複数同時攻撃能力、誘導など、ほぼ全てにおいて高性能。 ---長距離から発射した場合の命中率は高く、通常の敵機が相手なら外れることが少ない。 ---後半に登場する機体の場合、一度に6発も発射できるXMA6が使用できるようになるため、対空能力が飛躍的に向上する。 --対地ミッションにおいては、UGB(無誘導爆弾),RCL(ロケットランチャー),FAEB(燃料気化爆弾),XAGM(高機能空対地ミサイル),LASM(長距離対艦ミサイル)などが本作との相性が良い特殊兵装である。 ---どの武装も、体感的に攻撃範囲や同時攻撃数が分かりやすくて使いやすい、一度に複数の敵をまとめて破壊しやすい、といった特徴がある。 ---RCLは04で初登場して以来低性能な特殊兵装とされていたが、本作では実用性の高い武装へと生まれ変わった。特に中盤に登場する超大型航空機に対しては絶大な効果を発揮する。 ---LASMは従来作のLAGM(長距離対地ミサイル)の特性を引き継いでいる。すなわち、地上物に対する範囲攻撃が可能となったため、対艦戦以外にも使える汎用性の高い対地ミサイルとなった。 -プレイヤー一機だけで戦況を変えるようなプレイは難しくなったが、友軍への支援要請が可能に。 --支援要請すれば、多数の友軍が一斉に攻撃し、瞬く間に大量の敵を撃破してくれる。 --支援要請における友軍のミサイルは誘導性能が高い。多数のエース機に囲まれたとしても、短時間で壊滅状態に追い込める。 -新要素として、通常ミサイルの偏差射撃及び近接信管、ハイGターンが追加された。 --偏差射撃で敵を攻撃すれば、従来では2発当てる必要があった戦闘機や戦車を一撃で破壊できる。 ---また、偏差射撃で攻撃した場合、ミサイルの誘導性能が向上する。 --近接信管はエース機などに有効で、ミサイルが直撃せずとも敵にダメージを与えられる。 --ハイGターンを使えば、通常では不可能な急旋回が可能となり、敵機(特にエース機)の追撃や、墜落防止に役立つ。 -これまで問題だらけだった目標切り替えシステムが改善された。 --次に切り替わる目標コンテナの横に「NEXT」と表示されるので、目標の切り替えが分かりやすくなった。 --さらに、本作ではウィスキーマークの近くの目標を優先的に切り替えるという仕様のため、狙いたい目標を選択しやすい。 -シリーズで初めて「''途中リトライ''」が可能になった。 --オペレーションクリアや2次ミッション突入のたびにチェックポイントが記録され、失敗した場合はそこからやり直せる。 --リトライしてもオペレーションの評価はそのまま引き継げるので、Sランク狙いの場合でもリトライして問題ない。 -オンライン対戦・協力プレイが可能に。 -本作のBGMには、シリーズ内でもとりわけ評価の高い名曲が存在する。 --少年合唱団を採用したエンディング「''A BRAND NEW DAY''」は、PVの後半に使われていたこともあり、印象に残りやすい。 --「グレースメリア解放戦」BGM「''The Liberation of Gracemeria''」はシリーズ屈指の名曲として高く評価されており、その人気は「ZERO(『ZERO』ラストミッションBGM)」に勝るとも劣らない。 -Xbox360のインストール機能を利用することでムービー以外のロード時間がゼロになり、快適にプレイできるようになる。 -日本語では、英語とはまた違う魅力を味わうことができる。 --プレイヤーの僚機であるシャムロックの声優は小山力也で渋い。 --日本語音声なら日本語に合わせて、英語音声なら英語に合わせてムービー内の口の動きが変化するというこだわりを見せている。どちらの音声も洋画を思わせる素晴らしい出来だが、日本語訳はかなり意訳に寄っている。 ---教科書英語的翻訳ではなく、ネイティブが聴いても違和感無い日本語に仕上がっている。 -アサルトレコードにおいて、ZEROよりも細かい情報を知ることができるようになった。 --味方のプロフィールも登録されるようになった。 ---当たり前だが、解放条件は味方の撃墜ではない。 ---厳しい条件を満たせば、プレイヤーであるタリズマンのアサルトレコードも見られるようになる。 **賛否両論点 -キャンペーンモードは全15面。分岐はなく、一本道である。 --数だけ見ればXiを除いてシリーズで最も少ない。 ---その分1ミッション当たりのボリュームは増えたが、これにより別の問題も発生している。 ---1つのミッションで進行するオペレーションが複数ある分、一度ではクリアできないものが存在する。そのため、周回プレイ時に未クリアのオペレーションをプレイすることで、同じミッションで新鮮な感覚を味わうことはできる。 --売りだったはずのネットワークモードは対戦2マップ、COOP2マップのみ。後にDLC(有料)で増えたが…。 --一度クリアしただけでは到底コンプ不可能な収集要素があり、周回プレイ前提であることから全15面のステージ構成は妥当という考え方もできる。 -1つのミッションの所要時間が長い。クリアには大抵10~20分かかる。人によっては30分以上かかることも有り得る。 --大規模な戦闘を楽しみやすいという長所もあれば、長過ぎて集中力を維持しづらいという短所もある。 -通常ミサイルの仕様。説明書や公式HPでは、「偏差射撃を使うと敵に命中しやすい」と記載されているが、偏差射撃を使わずに攻撃した場合は誘導性能が非常に低く、寧ろ「偏差射撃を使わないと命中しない」と言えるほど。 --画面端でロックオンした敵を攻撃した場合、相手が戦闘機どころか地上物ですら外れる。 ---よって、航空機が相手ならその未来位置を予測して、地上物が相手ならそれをウィスキーマークにできるだけ近づけて発射せざるを得なくなる。 --機銃や特殊兵装が強化された分、余計にミサイルが弱くなったと感じやすい。 --しかし、偏差射撃の採用によって強化された部分もあるので、一概に従来作より弱体化したとは言い難い。 -挿入されるムービーは長く、主人公が関わらない話が展開されることが多い。戦車兵の話は戦略大作戦のインスパイヤ。 --本編のストーリーが単調で一本道。(当時の)次世代機最初の『AC』シリーズということでオーソドックスにしたのだろうか。 --今までのシリーズではムービーで語られる話にも必ず主人公が絡んでいた。今作の主人公タリズマンも戦局に大きく関与しているのは間違いないが、その活躍の様子はライバルのセリフから窺い知れる程度に留まっている。 --登場人物それぞれの立場や視点、それぞれのやり方で戦争を生き抜くという断片的なエピソードをザッピングムービー的なまとめ方をしている。そういう意味ではゲームプレイの部分が主人公タリズマンの視点でありストーリーテリングになっているという考え方もできる。 -難易度が過去作と比べて高い。面によってはEASYですら難しい。これが初『AC』だと詰まるかもしれない。 --まずは、その敵の物量の多さに驚かされる。敵が多いということはプレイ時間が長くなりやすい、敵の攻撃の量が多く、どこから攻撃されているのか分からないということが起こる。 --一方、シリーズ恒例のタイトな機体操作を求められるステージ(いわゆるトンネル)は緩和されている(難易度低下あるいは進入しなくてもクリアに支障ない)。 --僚機や支援要請の使い方次第で難易度はかなり変動する。支援要請を一切利用しない孤高のプレイを貫けば難易度は飛躍的に向上。逆にプレイヤーは一切攻撃せず、僚機と味方部隊への指示のみで攻略するという縛りプレイも可能(ゲームの進行に必須である一部の場面を除く)。 --一応難易度に合わせた救済措置的なものはある。 ---初心者向けの設定に『5』以来となるトレーニング(チュートリアル)モードが収録されている。新ハードでの初販売ということもあっての措置であろう。 ---さらに難易度EASYでは、地面や壁面に接触してもダメージを受けるだけで墜落しないようになる。ただし角度によっては即墜落となったり、狭いところでは衝突時機体が跳ね返ってピンボール状態になりダメージ蓄積で結果的に墜落になることはある。 -BGMは重厚なオーケストラ調の楽曲でまとめられている。 --しかし、メロディーが地味だったり、曲調が大人しくて印象に残りにくい曲が多い。 --また、激しいロック調BGMが「Vitoze Aerial Defense」ぐらいしかなく、2のような雰囲気を好むプレイヤーからは不評。 --とは言え、どのBGMもミッションの雰囲気と合っていて、なおかつ高クオリティのため、好みの問題と言えばそれまでではあるが。 -本作の敵エース部隊「シュトリゴン隊」の存在。 --シュトリゴン隊は敵国エストバキアの精鋭部隊であり、劇中の戦争以前に行われたエストバキア内戦で華々しい戦果を挙げた凄腕揃いという設定である。 --だが、序盤から終盤にかけてちょくちょくプレイヤーに攻撃を仕掛けては撃退されることがほとんどで、またその数が多いため、設定ほど凄腕という感じがない。 --主な使用機体はSu-33なのだが、フランカーの敵エース部隊なら過去に黄色中隊がいるので特徴が被っている。 --まともに戦えば確かにエースの名に恥じない強さなのだが、支援要請を使えばプレイヤーが全く戦わなくても全滅できてしまい、カリスマ性が低い。 --極め付けは、隊長機であるヴォイチェクがミッション1で被弾して離脱してしまうことであり、それ故に「強いエース部隊」という印象が残りにくい。 --しかし、新隊長であるパステルナークに関しては話が別。彼は本作最重要ミッションのボスとして架空機CFA-44を駆り、強敵としてプレイヤーの前に立ちはだかる。 ---また、頭の固い前時代的な人間が多いエストバキア軍人の中でパステルナークの人間性は異彩を放っており、その人柄と劇中で見せた強さからシリーズのライバルキャラの中でも特に人気が高い。 -DLC商法と''痛戦闘機''の存在(後述)。 **難点 -&color(red){''使用可能機体はシリーズ最少の15機(内1機は架空機)。これは初代の16機(架空機なし)よりも少ない。''} --F-4などの第3世代ジェット戦闘機は一切使用できない(F-4は敵機としては出てくる)。 --東側の機体はSu-33とSu-47のみ。 ---MiGに至っては全て削除。非常に特徴的な性能を持つMiG-31が削除された上、''MiG-29はこれでシリーズ皆勤機体ではなくなってしまった。'' ---''黄色の13の愛機として大きな人気を博したSu-37ですら削除され、空母から運用と言う都合上、航空機としては原型機のSu-27に劣ると言われている艦上戦闘機型のSu-33に変更されてしまった。 --他作品では割と登場回数の多いF-15S/MTD,YF-23,X-29,JAS-39も登場せず。 --恒例の架空機としてよく登場していたX-02やADF-01は今回はなし。 -本作の目玉であるミッション13「グレースメリア解放戦」の2次ミッションに関して大きな問題あり。ここで対戦することになる架空機CFA-44とその随伴機の無人戦闘機(UAV)マーレボルジェは、プレイヤー機がどう頑張っても追いつけないほどの凄まじい機動性を持つ上、UFO軌道でミサイルが当たらない。 --一応、CFA-44に関しては適切な順序を経ると軌道が変化して攻撃を当てやすくなる。これを利用して戦うことになる。 --本当の問題はマーレボルジェにある。マーレボルジェはCFA-44と違って常に超機動で動くため、狙ってミサイルや機銃を当てるのはほぼ不可能。 ---ミッション13でSランクを獲得するには、それまでのオペレーション全てでSランクを取っているのを前提とした場合、15機撃墜して2次ミッションでBランクを取らなければならない。 ---しかし前述のとおり、マーレボルジェはその機動性のために1機撃墜するだけでも難しい。対空特殊兵装を乱射して、運任せで当てるという戦法を取らざるを得なくなる。 ---さらに、マーレボルジェは一度に出現する数が多く、四方八方から機銃で攻撃してくるため、これに関しても当たるか当たらないかが運任せになってしまう。特に、機銃1発でも大きなダメージを受ける上に修理できない難易度ACEでは致命的。 ---プレイヤーもCFA-44及びその専用特殊兵装を使用すれば、難易度は大きく下がり、運要素はほぼなくなる。しかし、これは裏を返せば隠し機体で攻略するのが正攻法とも言えなくもないゲームバランスである。 ---また、2次ミッション単体でSランクも、架空機以外ではプレイヤーの集中力を考慮すると不可能に近い。 -レーダーの縮尺が3段階に切り替えられるが、帯に短し襷に長しで敵の位置が把握し辛い。 -グラフィックのクオリティ向上の弊害か、画面が見づらいことがある。 --逆光や地面の太陽反射光にHUDが溶け込みやすく、どこに目標があるのか全く見えないことがある。 --ミサイルの煙が濃くて長時間残るため、視界の邪魔になる。 --レーダーには一度に多数の情報が表示されるため、どこに何があるのかが分かりにくい。 -従来作と比べてフレームレートが低い。 -やや操作遅延があり、お世辞にも操作性が良いとは言えない。 -被弾時の音が物凄くうるさい。SE音量を下げていても目立つほど。 -僚機であるガルーダ2ことシャムロックに関して問題あり。 --自機に密着しすぎるため、誤射して目標に攻撃がうまく当たらなくなり、邪魔になる。 --今作では「分散」と「特殊兵装切替」の指示ができなくなっており特殊兵装はCPUが任意で使う。つまり使ってほしい時に使ってくれる訳ではない為QAAMやSAAMとかだった場合最早ちゃんと使ってるのかどうかよく分からない。「分散」は兎も角「特殊兵装切替」は無くすべきではなかった。 -特定の条件を満たさないと倒せない敵が居る。特に最終ミッションの架空兵器前部に在る機銃砲台群は最初の内は何故かHUDにコンテナが表示されずロックオンすらできない。 -本作と相性の良い特殊兵装が存在する一方で、相性が悪い、または弱体化したものが存在する。 --QAAM(高機動空対空ミサイル),SAAM(セミアクティブ空対空ミサイル),GPB(精密誘導爆弾) ---使えないわけではないが、複数同時攻撃能力や広範囲攻撃能力を持つ武装が強いゲームシステムの関係上、これらの1対1の攻撃に特化したものはどうしても見劣りしてしまう。 --XLAA(高機能長距離空対空ミサイル) ---''恐らく、本作で最も弱体化したであろう特殊兵装''。 ---誘導性能が低い代わりに長射程かつ高速度という性能であり、XMA4/XMA6とは差別化されている。 ---だが、''発射されてから約3秒ほど無誘導の時間がある''上、高い速度が仇となって目標を通り過ぎてしまいやすく、命中率は低い。発射方向がいい加減だと、さらに命中率は下がる。 ---射程限界で発射しなければまず命中せず、距離が近づけば近づくほど命中率はガタ落ちとなる。 --BDSP(小弾頭ディスペンサー) ---一度に一回しか攻撃できず、対して攻撃範囲は広くない。相変わらず性能が改善されていない特殊兵装。 --SOD(スタンドオフディスペンサー) ---長射程、広範囲な武装ではあるのだが、リロード時間がFAEB並みに長く、活用しづらい。 ---また、射程ではLASMに劣っている。 **DLC -機体をダウンロード(有料・無料共)して追加できる。基本的には、既存機種のカラーリング、性能のマイナーチェンジ版。 --過去作おなじみのカラーリング(過去の主人公をモチーフとしたペイントや、ライバル機の塗装など)などもある。 --ただし、『5』や『ZERO』で登場した敵エースである「グラーバク」カラー機は、エンブレムが付いているだけで全くペイントが違う。 -『アイドルマスター』のキャラクターを描いた機体…通称「''痛戦闘機''」が登場。痛車のセンスをそのまま持ち込んだデザインは賛否両論。 --ただ、デザイン面でのクオリティの高さ、弾薬搭載量はデザインされたキャラ身長と3サイズに合わせてたり、各キャラの性格や能力に合わせた性能アレンジ、さらにはミサイルスモークの色までキャラクターのイメージカラーになってたりと、無駄に力の入った完成度になっている。 --そのアイマス機はそれぞれ実在機ではありえない、かなり尖がった性能をしている機体が多い。 ---例えばロール/ピッチ性能が極限まで高められ普通に真っ直ぐ飛ばすことすら困難なF-16C真美/F-2A亜美機、逆に慣性が存在せずカックカクな動きになるA-18F律子機、フルスロットルで一瞬で1800ノットオーバーを叩き出すが、止まらない曲がらないという文字通りの「直線番長」Mirage2000やよい機等、過去ACシリーズはもちろん他のフライトシムでもありえない異常な性能の機体が勢ぞろいしている。 ---中でもSP(全員集合)A-10は、安定性を殺しそれ以外の性能を全て強化したという性能になっており、A-10のクセに最高速度1300ノット以上、戦略爆撃機級の兵器搭載量による超火力、空中でドリフトするかのような異常な挙動と、他の追随を許さない圧倒的なネタ性能で多くのプレイヤーを驚かせた。 ---ネタ性能が多い一方で、アイマス機では唯一のバランス型でDLC機体でもトップクラスの性能と評されるF-22A春香機、装甲を犠牲に機動力全般を高め、玄人向けエース機と言った性能のF-15E千早機など、所謂オンラインでのガチ対戦でもプレイヤーのスキル次第で高い戦闘力も発揮する機体も存在する。 ---このように初心者から上級者まで楽しめる個性的な機体が揃っており、外観はともかく、その性能面での評価は高い。 --実際の飛行機メーカーに痛戦闘機のデザインの使用許可を取った上で製品化するなど、制作側の熱意は感じられる(製作側も航空機メーカーも方向性が間違ってる気もするが)。 --しかしながら、アイマス機は通常よりも高価。バンナムお得意のDLC商法がここでも発揮されている。 ---アイマス機の恩恵をもっとも受けたのはバンナムでも航空機メーカーではなく、模型メーカーのハセガワで、同社の社長はアイマス機で売り上げが計算できるからSu-33のプラモデルが新規で出せたと模型専門誌のインタビューに答えているほか、アイマス機には絡まなかったが、ハセガワ純正のユーロファイターや在来品に部品を追加したF-15Eと言った、アイマス機以前の模型系のイベントで売り上げの面で厳しい(航空機の模型で主流はWWII当時の航空機で、ジェット機は東側の機体は日本へ亡命、西側の機体は自衛隊や在日アメリカ軍が配備したと言った事件がないと売り下が望めないため)ので、製品化出来ないと回答していた商品が発売されている。 **まとめ -シリーズファンを自負する偏ったプレイヤーの感想が目立つためネット上での感想は芳しくない(「つまらない方の『AC』」と揶揄されることもある)が、一個の作品として総合的に見れば欠点を補って余るだけの良作である。すでに360を持っている人は買って損はない。 --本体との同梱パックが販売されているので今から始めたいという人はどうぞ。 -前途の通り全体的にボリューム不足である。過去のシリーズのボリューム感に慣れ、期待され過ぎていたことによる落差がある。ゲームシステムにハマり、周回プレイと収集要素に魅力を見出せるなら周囲の評価よりも長く楽しめる可能性があるが。 -ガンダムのような一騎当千の活躍ではなく、戦場におけるひとつの駒として大軍vs大軍の戦闘を楽しみたいという人にとってはむしろ過去の『AC』シリーズよりもオススメ。 -本作は「360専売」と謳っているが、360を持たない一部ファンからは「(DLCを完全網羅した)完全版をPS3で出してくれ」と言われている。

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