「半熟英雄 ~ああ、世界よ半熟なれ…!!~」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
半熟英雄 ~ああ、世界よ半熟なれ…!!~」を以下のとおり復元します。
本項目ではスーパーファミコン用ソフト『半熟英雄』と、そのワンダースワン移植版の紹介をしています。(判定はいずれも''良作'')
----
#contents
----
*半熟英雄 ~ああ、世界よ半熟なれ…!!~
【はんじゅくひーろー ああ せかいよはんじゅくなれ】
|ジャンル|リアルタイムシミュレーションRPG|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/167000185.jpg)|
//わかりにくい画像だったので差し替え
|対応機種|スーパーファミコン|~|
|メディア|8MbitROMカートリッジ|~|
|発売・開発元|スクウェア|~|
|発売日|1992年12月19日|~|
|定価|9,500円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|3個(バッテリーバックアップ)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|~|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~|
|ポイント|『半熟』の基礎の完成&br;牧歌的で独特の世界観&br;難易度は低め|~|
|>|>|CENTER:''[[半熟英雄シリーズ]]''|
----
~
#center(){{
 &big(){''戦え、半熟英雄! 今こそ卵を割る時だ!!''}
 }}
~
----
**概要
前作『[[半熟英雄]]』の続編。~
ゲームシステム・シナリオ・演出、そしてお笑い要素を全面的にパワーアップし、シリーズをスクウェアの人気タイトルへと押し上げた。~
難易度は高くはなく、前作をプレイしていないプレイヤーでも理解しやすいように専門用語等は無く、ゲーム中の解説もあるなど初心者に優しい作りとなっている。~
現在でも『半熟英雄』というとこの作品を挙げるファンは多い。

----
**ストーリー
>大陸を統一し、イリス姫と結婚した主人公。~
しかし平和ボケによりすっかりだらけきり、姫には逃げられる始末。大臣は胃薬を欠かせない日々を送っていた。~
そんなある日、突如『完熟クイーン』と名乗る女性が城に来訪。~
『黒きたまご』を持つ彼女と決着をつけるため、そして今一度主人公をフヌケ状態から抜けださせるために半熟軍と完熟軍の戦いの幕が開いた。

----
**評価点
-前作の難点がほぼ解消。難易度も下がり、非常にプレイしやすくなった。
--敵もたまごを使用するようになり、前作にはなかったエッグモンスター同士の戦いを楽しめるようになった。

-倒された味方は復活できないが、その章の頭からプレイし直すことも可能になり、詰む危険性が減った。

-たまごのシステムが大きく変化し、わかりやすくなった。~
''「半熟値」「半熟レベル」''と呼ばれる自軍全体で共有する経験値とレベルが導入され、レベルが上がると強力なエッグモンスターが召喚できるようになる。
--ただし全体的にギャグテイストの強いゲームなので、高レベルでもギャグ優先の使いにくいモンスターはいる。

-たまごの種類も非常に豊富になり、召喚できるモンスターも系統分けされるようになった。
--基本となるのはHPが高いエグモン中心の「ワンダーエッグ」、攻撃力重視の「スーパーエッグ」、悪魔的モンスターが多い「イビルエッグ」、ギャグ路線の「カラフルエッグ」の4種類。
--他には、一回しか使えないが強力なモンスターを召喚できる「いっぱつエッグ」や、召喚するモンスターを3種類から選択できる「エラベルエッグ」等は目にする機会が多い。
---また、たまごを持っていない状態でたまご持ちの将軍を倒した場合は「いっぱつエッグ」を入手できる等、特定の条件を満たすとたまごが変化することもある。

-新たにフィールドの移動が速い騎馬将軍の追加や、将軍ごとにたまごレベルの補正が設定されるなど、将軍の個性がより強調された。
--将軍の「しゅみ」もこの作品から設定される。

-お笑い要素が全体的にパワーアップ。
--前作では月一イベントやエッグモンスターぐらいにしかお笑い要素がなかったが、本作ではシナリオがギャグ路線となっており、敵ボスも個性豊かなキャラクターが登場している。
--FFシリーズ(特に[[FFIV>ファイナルファンタジーIV]])のパロディが非常に豊富(例:竜騎士のパロディ切り札「リューキーシ」、ゴルベーザ四天王のパロディ「完熟四季王」、白魔導士のパロディ「城魔導士」など)であり、このパロディ路線が続編では別シリーズや合併相手の別作品にまで及ぶことになる。
---また、他のスクウェア作品のゲスト出演も散見される。『FFIV』のパロム・ポロム、『[[ロマサガ1>ロマンシング サ・ガ]]』のゲラハ、『[[Sa・Ga2>Sa・Ga2 秘宝伝説]]』のせんせいなど。
---将軍にも「カイン」「エッジ」「リディア」など、スクウェア作品からのゲスト出演がいるほど。
--それに伴い、ストーリー性も大幅アップ。ギャグ満載のシナリオながらシリアス要素も相応に含まれ、終盤は「半熟」というキーワードにまつわる意外にも深いテーマが語られる。
---特に、条件次第で2形態に分岐するラスボスの片方の形態は、出るゲームを間違えたとしか言いようが無いほどのシリアスな姿をしている。
---後年発売された次回作以降では、かなりギャグが人を選ぶ路線に走ってしまったが、本作は比較的万人向けであり、誰でも気軽に楽しむ事ができる。
--強敵を倒せば更に強い敵が現れる少年漫画的な展開だが、その敵も玉石混淆のぶっ飛んだ面子となっている。完熟大魔王を倒しても、完熟戦隊→完熟伯爵→完熟大将軍と、どんどん上(?)の役職が現れ、一体誰が完熟軍のトップなのか、いつになったらトップに行き着くのかという中でストーリーを進めていく事になる。最終的に行き着くラスボスは…。

-藤岡勝利氏によるキャラクターも好評。
--主役である主人公や大臣を始め、将軍達も敵味方問わず印象に残りやすいデザインになっている。ボスキャラ達もとにかく濃く、ストーリーの描写と相俟って魅力的且つカオスな面々が揃っている。
--終始登場する大臣は泣く度にドットが巨大化するので印象は強烈。

-すぎやまこういち氏による格調高いBGMも魅力の一つ。
//--FC版のファンだった氏自身がスクウェアに嘆願して続編を作らせたとの噂もある。
//↑ねーよ。サントラCDですぎやま自身が「スクウェアからオファーが来た」と明言しとる
--月一イベントに時折すぎやま氏が登場し、サウンドテストが出来るという粋な計らいも。
---説明が無い為に気付きにくいが、クリアデータがある状態だと聴ける曲が増えており、ラスボス曲やエンディング曲も試聴できる。
---余談だが、後年のアプリ版ではなんとすぎやま自身のボイス付きで登場する。
--なお、[[続編>半熟英雄 対 3D]]では再び植松伸夫氏がBGMを担当。続く『[[4>半熟英雄4 ~7人の半熟英雄~]]』も植松氏を始めとする複数人の作曲者が担当したため、結果的にすぎやま氏は現時点では本作のみの担当になっている。

-本作からエッグモンスターの募集投稿が行われることとなった。実際に数多くの投稿作が採用されている。
//--もっとも本作のみ投稿作と名前が異なるエグモンもいるが。

-タイトルコール、サブタイトル、次回予告などでボイスが付いている。
--次回予告のボイスはストーリーの節目で変化し、章始めのタイトル表示演出もそれに応じて変わる。まるでTVアニメのような構成になっている。

----
**賛否両論点
-戦闘の難易度は将軍の能力に依存するところが大きいが、初期の4人以外、どの将軍を獲得できるかは完全に運。
--その時マップに出ていない将軍の中から3人の候補がランダムに表示され、シャッフルされた上で1人選ぶことができる。が、実は乱数で選ばれているため''シャッフルをよく見ていても無意味である''。
--獲得できる将軍は章ごとに何人かの新しい将軍が敵として出てきて、その新将軍を倒すとそいつが将軍援護会に登録される形になって増えていくが、その分狙った将軍を獲得するのが困難になってくる。
--一応、時間を犠牲にすれば、セーブ&リセットで解決する。

-強力な切り札を複数所持していると、相手のたまご持ち将軍が城攻めで速攻たまごを使ってくる。
--相手にたまごを落とさせる目的で持っていても無意味になってしまうので、威力大+卵落下率最高の切り札「グルミー」の所持数は抑えなければならない。

-半熟レベルが16になると全てのエッグから「タマゴキャリー」、最大の17になってしまうと全てのエッグから「ランプキン」しか出なくなってしまうという罠がある。これは各将軍に設定されている卵レベルの補正とは関係がない。
--ただしレベル15までに必要な半熟値が4000なのに対し、16では9000と極端に跳ね上がるので、意図的に稼がなければ到達はしない。ちなみに1戦闘の勝利で得られる半熟値は多くて20程度。
--これはリメイク版でも同様なので設定ミスではない。半熟が行き過ぎると完熟になってしまう仕様といったところか。
---半熟レベル自体は、上がることはあっても下がることはないため、半熟レベル15に到達次第、半熟値を下げるように立ち回ればよい。敵のエグモン相手に退却を繰り返すのが最も効果的。

----
**問題点
***戦闘関連
-戦闘バランスがやや悪くなった。
--将軍同士の戦闘は問題ないが、エッグモンスターがかなり強くなった。
---これにより将軍の戦闘力がいくら高くても、たまごを持っていなければ結局エッグモンスター戦には不利になってしまう。
---とはいえ強力な切り札を使えば高ダメージを与えられるし、通常の攻撃はダメージが小さいものの全部避けられることはまずなく確実に削れ、「もうこうげき」は当たらない可能性も大きいものの将軍のHPが減っていればいるほど威力が上がる。また使い捨てだが強い「いっぱつエッグ」の入手も可能と救済点は用意されている。
--防衛戦だと「奥の手」で大逆転を狙うこともできる。能力が低い将軍の救済ともとれる。
---マイナスの効果を持った奥の手も多いが、城をしっかりと築城していればマイナス効果は低くなる。当然、プラス効果も上がっていく。
--手持ちの切り札の組み合わせによっては、それだけで敵将軍を完封して何もさせず倒すことが出来る為、切り札がそろってくればどんな敵将軍も脅威にならない構図が出来上がる((HPを半減させる「クースカン」を2連発した後、「グリンボー」「カルゲンジー」「ラピニアール」といったランクの低い敵将軍に有効打が入る切り札を使うと、ほぼとどめが確定する。ランクが低い切り札のため、敵にエッグモンスターを先出しされる事も無い。))。城外で敵を迎撃すればそれは無敵の防衛戦を意味するため、攻略のみに主眼を置いた場合は城内で戦う意義がない。

-エッグモンスターの強さにバラつきが大きい。
--弱い・ハズレとされるエッグモンスターは、将軍の攻撃で突破することもできる。
--また、エグモンの攻撃にはヒット数が設定されているため、一回だけの攻撃力がどんなに高くても、将軍が相手だと兵士が壁になるため最高で約8回攻撃をする羽目になることもある。もっとも、これは自軍にも(ry
--最終的にワンダーエッグが使いづらくなる。
---このたまごから出る「ちきゅう(地球)ちゃん」はHPが9999あるものの「敵味方双方のHPが半減する」「自爆して敵にダメージを与える」といった非常に極端な技しか持っていない。
//使ったら最後、ほぼタマゴは壊れると見ていい。
---これをラストステージで出てくる中ボスに対して出してしまうと、ある理由によりラスボスのHPが異常に高くなってしまう可能性がある。(逆に言うとラスボスを強化して戦うことができるとも言える。)
---初期からいる高能力将軍のゼウスを最後まで使い続けた場合、終盤で割を食う形になる。
--イビルエッグは最終的に中盤のボスを呼び出すようになりその時点では弱すぎる。カラフルエッグも最強レベルはイマイチな強さのため、タマゴ補正の低めの数人しかまともに使えなくなる。
---ただし、イビルエッグは特殊な切り札を使えば準最強のエグモンを呼び出せるようになる。最強のエグモンは呼び出し条件が厳しい上、呼び出したらほぼ勝てるというチート仕様のため、通常攻略においてはこの準最強の方が使いやすい。
--一方でスーパーエッグはやたら強く、(実質的な)最高レベルまで上げるとほとんどの将軍がタマゴ3回使用時点でもかなり強いエグモンを呼び出せてしまう。
---しかしスーパーエッグには中盤レベルの頃に非常に弱い地雷エグモンが潜んでおり、計画的にスーパーエッグ使いばかり集めているとその期間は使いづらくなってしまう。

-HP、能力変化の増減バグ
--エッグモンスター「ランプキン」の使用する「ヘンなおどり」では説明では「敵味方互いにHP半減」とメッセージや攻略本には載っているが、実際は''「ランプキンのみHPは半減していなかった」''り、「ドラゴンパピー」の「なつく」では「かわいい鳴き声で敵の攻撃力を半減」であるはずが、''「敵の攻撃力を増加させる逆ギレ技」''となる。
--果てにはラスボスの変化する技の初期2択で、「味方モンスター、将軍のHPを半減させる」技が、''「相手の最大値HP半分を回復する」''という、敵に塩を送る優しい技になってしまっている。
---このバグ仕様はWS版では改善されている。

-アイテムである「切り札」は入手すると、売ることも捨てることもできない。また、カーソル位置の記憶もできないため、出撃時にいちいち上から選びなおさなければならず面倒。そのためいらない切り札は買わず、入手したら早めに使いきらなければ邪魔になる。

-ゲームに大きく影響する事項なのにゲーム内で内容を確認できない値や効果が多い。エグモン・切り札・奥の手の技性能、将軍の卵補正など。

----
***その他関連
-将軍のパラメータ「内政」の影響がとても小さい。築城を行う際の費用に関わる数値だが、内政値が最高の将軍と最低の将軍を比べても費用は14ゴールドしか変わらない。
--これは費用計算式が前作のFC版と変わっていないため。FC版では入手できる資金自体が少なく、しかも城のレベルは雇える兵士数に影響するので重要だった。
--しかし本作ではそこまで金には困らない上、城レベルは兵士雇用数に影響しなくなった。また面クリア式になったため築城しても次面には引き継がれない。
---築城のメリット自体は複数あるが、序盤はそれほど行う必要が無く、後半は14ゴールドの差などはした金になっている。
---切り札戦法で敵将軍を確殺する場合、そもそも築城する必要が無い。

-季節が冬の間は地面が白くなるため、マップ上のメニューウィンドウのフォントが見え辛くなる。目をよく凝らす必要があるほど。
--『ロマサガ1』の様に、その時だけ文字色を青に変えるか、ウィンドウを半透明にしないようにするなどの配慮はできなかったものか…。
//文字が見えにくくなるのは城解放時だけでなく全般的にだ

-中ボス「スプリミリョーネ」の名前が、戦闘中は「スプリミョーネ」と誤表記されている(「リ」の字が抜けている)。
--また、エンディングで大臣の名前が「だいじん''じゃ''」と表示されるシーンがある。

-各章のプロローグやエピローグなどのシナリオに関するイベントでは、文字速度が早送り出来ない。
--月一イベントなどでは可能なのだが。

-キャラクターに性別があるにもかかわらず、イベント進行で全く考慮していない。
--女性入浴中の露天風呂に迷い込んで騒がれるイベントや、洞窟で美人集団(正体はあたし集団)に取り囲まれて鼻を伸ばしているイベントなど。男性キャラでは全く問題がないギャグシーンだが、女性キャラで起こしてしまうと、違和感があるどころの騒ぎではない。
--切り札「ブレイコウ」or奥の手「裸でぶつかる」を女性キャラが使うのも強烈。見た目はそれほど色っぽくはないが、それでも年齢制限のないゲームとしては史上まれに見るエロシーンだろう…。

-月イチコマンドで「築城」か「メインメニュー」を選んで画面を切り替えると、敵側の築城処理が丸々スキップされてしまうというバグがある。
--通常プレイの場合、築城は毎月行うので、敵側の城は全く築城されることがない。ほとんどのプレイヤーが''知らないうちにバグを利用して有利にゲームを進めていた''ということになる。
---特に9話は攻略に時間がかかるほど敵城が築城されて不利になるというステージなのに、このバグのせいでゆっくり進めても全く問題にならない。
--このバグを起こさないようにプレイするには、プレイヤー側が築城しないで進めなければならない。
---自軍も敵軍も築城をして防衛網を固めるという、''制作者が想定していたであろうバランスで遊ぶことができない。''あまり大きな影響が出るわけではないが、ゲームとしては致命的な欠陥であろう。

----
**総評
前作の難点を解消、お笑い要素を大幅に増やしゲームとしてもバカゲーとしても進化し名作を張れるだけの作品となった。~
人気は高いのだが、次回作が出るまでに約10年の月日を要することとなった。

----
**余談
-92年、小学館の児童誌『月刊コロコロコミック』にて本作のコミカライズ版が連載された。作者はおちよしひこ氏。単行本は全1巻。
--ゲームの再現ではなくゲームの雰囲気の再現を重視したコミカライズ。ストーリーはゲームの序盤まで。
-2017年にはスマートフォン移植版配信に伴い、マンガアプリ『マンガUP!』内にて沖野真歩氏によるコミカライズ版が連載される。単行本は全2巻。
--多くの将軍キャラが氏によるアレンジを施して登場し、[[漫画独自のパロディ要素>ファイナルファンタジーIV]]も描かれるなどオリジナル要素が見られている。反面、主人公の出番は少々控えめ。こちらもストーリーは序盤まで。
--なお、沖野氏は後にTwitterにてゲームを未プレイだった事を明かしている。

-本作にはゲームオーバー画面が2種類用意されており、ランダムで決まる。
--どちらも死亡した主人公があの世に行くというものだが、「亡き両親に呼ばれて三途の川を渡る」「天国で大臣にそっくりの神様に叱られる」という小芝居が入るのもまたユニーク。

-NTT出版から攻略本が発売されていた。『ロマサガ』シリーズの本などに比べれば、間違いは少ない。

-人気作でありながら、『ドラクエ』同様にすぎやまこういち氏が関わっている故か、長らくバーチャルコンソールでの配信は行われなかった。
--2017年10月にて各種スマートフォン向けの移植版が配信がされた。

-当時、「THEスーパーファミコン」の「すぎやまこういちのゲーム漂流記」という対談コーナーで植松伸夫氏((当時はスクウェア社員。))とすぎやま氏の対談中にすぎやま氏が半熟英雄愛を熱烈に語り、「もし半熟英雄Ⅱ(このSFC版)を作るなら僕、乗るよ!」と逆ラブコールし、それに植松氏も「早速持ち帰って…」と盛り上がってしまい、そこからスクウェアがすぎやま氏に依頼している。すぎやま氏が切り出さなければシリーズ化は無かったと言われる程で、楽曲制作はすぎやま氏が「音楽作るからゲームを作って!」の半ば売り込みかわ叶った形。
--当時結構有名になった「逆売り込み事件」であるが、雑誌対談きっかけの為か、他誌等では「すぎやま氏が半熟好きだからスクウェアから依頼された」扱いになってしまっている事も。
--また、次作からの連打リングでのスタミナ消費のオートはすぎやま氏のリクエストからつけられている。
---リクエストした理由が「連打は僕(すぎやま氏)にはきついから」と語られている。

-2018年2月15日、『インペリアル サガ』にてコラボイベント『二人の半熟英雄!? ああ、ディスノミアよ半熟なれ…!!』が開始。本作より王子、大臣、ヴィーナス将軍が参戦したほか、後述の『かみ』も登場し、元ネタの『かみ』との夢の競演まで実現された。

-本作の主人公に台詞は無いが、その理由は''平和ボケで言葉も失ってしまったから''との事。
--しかしエンディングの一方では突然喋り出すサプライズがある。

----
*ワンダースワンカラー移植版
|ジャンル|リアルタイムシミュレーションRPG|&amazon(B00014ATUG)|
|対応機種|ワンダースワンカラー(専用)|~|
|メディア|32MbitROMカートリッジ|~|
|発売元|スクウェア|~|
|開発元|スティング|~|
|発売日|2002年2月14日|~|
|定価|5,200円|~|
//|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|5個|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
//|ポイント||~|

-SFC版の移植作。基本的に完全移植であるが、以下の変更点や追加点がある。
--ハード仕様上のためBGMとサウンドが全体的に劣化。
---ただしBGMは再びすぎやまこういち氏が直接監修しWSに合ったアレンジを施しているので、「無理にSFC版を再現しようとして失敗」という風にはなっていない。
--エッグモンスターが数体追加された。なお、追加されたエグモンはすべて投稿作である。
---『[[魔界塔士Sa・Ga]]』のラスボスをパロった「''チェーンソーを持った紙''」のモンスター「かみ」、月一イベント等に登場していたお茶の間の夫婦をそのままモンスターにした「松井さん夫妻」など、投稿作はどれも奇抜で優秀。10年近くシリーズ作が途切れたことで待たされ続けた往年のファンの期待が窺える。
--一度ゲームをクリアすると将軍やボス、エグモンのデータが見られる上に全てのBGM・サウンドが聴けるおまけモードが追加された。
--戦闘時にボタンを連打ではなく押しっぱなしに変更。
---これは、すぎやまこういち氏がプレイ中に連打は厳しいから変えて欲しいと要望を出したためという逸話がある。
--他、「''ワ''ンダーエッグ」が「''ナ''ンダーエッグ」に変更される((ナムコがかつて運営していた同名テーマパークと被ったためと言われている。))など、一部のエグモンや切り札の名前・外見が変更されている。
---上記2点については続編『[[対3D>半熟英雄 対 3D]]』以降にも受け継がれている。

-スマートフォン移植版は本作をベースとした移植となっている。
--ドットグラフィックの解像度が上がっており、『[[RPGツクールVX]]』や『[[ファイナルファンタジーIV コンプリートコレクション]]』に近い雰囲気になった。
--BGMはSFC版原曲を使用している他、上記のたまご名や一部切り札の名前はSFC版に戻ったが、エグモン名や一部のメッセージなどはWSC版準拠と両機種の折衷といった所。
--本作でもエグモンの公募が行われた他、漫画家ちょぼらうにょぽみデザインのエグモンの登場やセガとのコラボにより[[Dr.エッグマン>ソニックシリーズ]]や[[かーばんくる>魔導物語・ぷよぷよシリーズ]]、[[レンタヒーロー]]がエグモンとしてゲスト出演する。
--新たにタイムアタックである「チャレンジモード」や課金アイテム、DLCであるエクストラマップなどが追加されている。
--クラウドセーブに対応しており機種変更も安心。

復元してよろしいですか?