「GITADORA OverDrive」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
GITADORA OverDrive」を以下のとおり復元します。
//加筆点
//PREMIUM ENCORE STAGEの演出強化とイベント終了による隠し楽曲の未フォロー(未完成)
*GITADORA OverDrive GuitarFreaks / DrumMania
【ぎたどら おーばーどらいぶ ぎたーふりーくす/どらむまにあ】
|ジャンル|音楽ゲーム|~|
|対応機種|アーケード|~|
|販売・開発元|コナミデジタルエンタテインメント|~|
|稼動開始日|2014年3月5日|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|ついに帰ってきたBattleとLong曲&br;痒いところに手が届く改良点|~|
|>|>|CENTER:''[[GuitarFreaks & DrumManiaシリーズ]]''|
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#contents
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**概要
稼働直後はシリーズ終了すら危ぶまれるほどの出来であったが、その半年後という稼働中期の大型アップデートにより奇跡的なV字回復を果たした前作[[GITADORA>GITADORA GuitarFreaks & DrumMania]]。~
しかしユーザーからは「やはりバトルやロング曲で遊びたい」という声もあった。そんな中JAEPO 2014で今作「GITADORA OverDrive」の発表と「Battle」、「Long楽曲」の登場が予告されユーザーから歓喜の声が上がった。~
アップデート後のGITADORAが高評価になったとはいえ、[[XG3>GuitarFreaksXG3 & DrumManiaXG3]]、GITADORA初期とメジャーアップデート毎に裏切られてきたユーザーの中からは稼働するまでは信用出来ないという声もまたあった。

そんな中GITADORAからの大型オンラインアップデートという形で稼動した今作は、'''増税によるコインプレー冷遇'''という逆風こそあれど~
過去作での良点を引き継いだ新要素を追加するという形で、無難にリピーターやコアユーザーの希望を叶えた作品となった。


**評価点
基本要素は概ね前作[[GITADORA>GITADORA GuitarFreaks & DrumMania]]を引き継いでいるので前作時点での評価点は別途該当項目をご覧下さい。
以下はOverDriveでの新たな評価点です。
-タブシステム
--今作で追加されたシステム。
--一言で言えばXG2,3にあったホームメニューのようなもの。
--GITADORAで要望として上がった自分の各種詳細プレーデータの閲覧が可能となった。またゲーム終了時には必ず表示されてくるので、トータルリザルトの役割も担っている。
--機能としては、自分のスキル・全曲スキル・スキル対象曲一覧・クリア難易度の分布グラフなどの閲覧、ドライブの入手条件の確認など。BEMANIシリーズのみならず全アーケード音ゲーとしても、筐体上でここまで詳細にチェックできるのは珍しい。
---前作で要望のあった全曲スキルが復活した他、スキルは全国ランキング順位、現在のスキル対象曲一覧も確認でき、~
クリア難易度グラフはどの難易度帯でどの程度のランクを出しているのか一目瞭然になっていたり、~
それぞれの曲/フォルダにジャンプすることが出来るなど使い勝手はかなりのもの。
---ただし、XG2,3で搭載されていた同クレジット内のリザルト参照は不可。こちらはE-Amusementサイトにて直近20曲内のプレイ履歴可能になっている。

-Long楽曲の復活
--Vシリーズに収録され、XGではCLASSICモードのみの収録、XG3でモードごと削除されたという経緯をたどった要素。古参ユーザーからの要望が高かったLong楽曲が(Standardプレー限定ではあるものの)復活した。
---通常、音楽ゲームは1分半~2分程度の尺が一般的だが、Long曲は3分から4分の文字通りLongな曲。
---倍長い分1曲で2ステージ扱い。V時代は筐体側で設定出来たが、今作では統一されている。扱いとしては良い方でユーザーからは好評。
--XGはCLASSICモード限定収録である都合上、譜面自体がVシリーズと同じものであったが、今回での復活にあたりXG仕様(7パッド+2ペダル、5ネックボタン)の新譜面が設けられた。
--「GITADORA」では過去曲のムービーが全削除されたが、このLong楽曲においてはVシリーズ時代のムービーを多少編集して再収録しており、その点の評価も高い。

-Battleの復活
--Vシリーズ、初代XGに存在した「Battle」が「Battle System」として復活。
---基本ルールはXGの「X-Battle」とVシリーズの「BATTLEモード」に準ずる。ただ過去のシステムを持ってきただけではなく、それらを融合した上で改良が加えられている。
--バトルキャラクターの復活
---平たく言えばアバター。Vシリーズには存在したがXGでは削除されていた。
---新規書き下ろしキャラクターとVシリーズからの復活キャラクターが用意されている。
---キャラはプレー中にpop'n musicほどではないが相手キャラとバトルを繰り広げるため演出として熱い。%%バトル中に見ている暇はないが。%%
--スコアタイプの復活
---Battle中は100万点満点方式のスコアで勝敗を決めるのだが、それの計算式の比重を決めるのがスコアタイプである。~
NORMAL、COMBO重視、PERFECT重視から選べる。こちらもVシリーズには存在し、XGではNORMAL一本になっていた。
---自分の選択した楽曲とスコアタイプ、相手が選択した楽曲とスコアタイプの計2曲200万点勝負なので、自分の得意曲+得意スコアタイプで相手を圧倒してそのまま逃げ切るといったことも可能。もちろんその逆もありえるので油断はできない。
--初心者狩りがしにくく
---今作ではBattleをするためにはスキルが1000以上必要になっている。~
スキルはギタドラにおける腕前の指標であり、1000ならば初心者でも多めに見積もっても10プレイ程度で到達可能。~
このためサブカードを使って簡単に初心者狩りを行うことが出来なくなっている。~
ただし今作に入ってスキルがリセットされているため、Battleマッチングの指標になるBattle Classは、初回はスキルの他にプレイしていた難易度を元に自動で割り当てられる。~
(Vシリーズでは初回バトル時に自分で選択出来たが、今回のこの仕様によってわざと低いクラスに入り初心者狩りを行うことを防いでいる)
--余談だが、バトル待機中にコマンドを入力すると隠しミニゲームが遊べるイースターエッグが存在しており、ユーザーを驚かせた。


-多彩なドライブキャンペーン
--今作の曲解禁はMusic Factoryという月一回更新のシステムに切り替わった。((更新は月一回になったが追加曲数は4曲のためボリュームとしては前作と大差ない。内2曲は復活Long曲であることが大半であるが。))~
前述のタブシステムから現在開催されているキャンペーンに参加するとボーナスのドライブが貰え、((キャンペーンに参加しなくとも基本分のドライブは貰えるため参加の必要性はないのだが、その場合で解禁に必要なクレジット…特にコインプレイの場合は前作のLive解禁よりも遥かに多いものとなっている。))それをMusic Factoryで曲に注入、楽曲を解禁するシステムとなった。
--そのキャンペーンの種類が多彩であり、各種項目が一定以上でドライブが獲得できる「スコアキャンペーン」や短時間だがボーナスの大きい「今だけキャンペーン」、~
指定楽曲群を指定曲数クリアするとドライブが獲得出来る「フォルダ埋めキャンペーン((XG3で似た趣旨の企画があったが、こちらは最大10曲のテーマ選出なのであのような貢ぎイベントではない))」、~
そして過去作で行われたクイズイベントを彷彿とさせる「クイズキャンペーン」、公式オンライン大会の「オーダーキャンペーン」など多くのキャンペーンが用意されており、スタッフの「前作はただポイントを集めて使って解禁だったので、通常の解禁システムにもイベント性を持たせたい」という狙いは見事に成功していると言える。


-新たに追加された新キャラ三兄妹
--ゲーム上ではタイトルやエントリー画面に出てくるシルエットやフルコン時の演出、公式サイト上ではOverDrive通信という公式サイトの告知漫画に出てくる三兄妹。
--この三兄妹による告知は4/18分から。この時点でキャラ付けがしっかりされており名前も公開されている(3人分の名前が揃うのは4/25分)
--当初こそ公式サイトの登場がメインだったが、曲のクリップに三兄妹が登場したり、イベントの主人公になって登場する機会が増えていたりと評価はいい様子である。

//-PREMIUM ENCORE STAGEの演出強化
//--前作GITADORAの大型アップデートから復活したPREMIUM ENCORE STAGE。あさきやTAGといった有力なアーティストや、様々な演出の変化でユーザーを驚かせた。
//--今作も、特に驚かされた点は
//--ULTIMATE EVENT第二弾のXG2以来の分岐PREMIUM ENCOREが設けられた、
//--「The ULTIMATES -Brightness-」担当は96である事から
//--ギタドラV5に次いで演出面において高い評価を得ている。 

**賛否両論点
-値上げによる弊害
--今作では&bold(){PASELI支払いによるプレーを「STANDARD」}、&bold(){コインによるプレーを「LIGHT」}として区別している。~
そして「STANDARD」の基本料金が240Pに値上げされた。ほとんどの店舗では半額の120Pに設定されているが、~
この20円の値上げに対して、&font(b,red){「STANDARD」限定で、アンコール、プレミアムアンコール、Battle System、Long楽曲、ライバルが+2人、ドライブボーナス(解禁促進)}という特典が用意されている。~
つまり裏を返せば&font(b,red){100円orPASELI未使用ではOverdriveでの新要素どころか、GITADORA無印の大型アップデート後の目玉要素も全く体験できなくなってしまった};うえ、楽曲解禁も非常に重たくなるということである。
--しかし初期の[[jubeat saucer fulfill]]などとは異なり、コインプレーによる難易度制限が全くなく、アンコール楽曲も常駐させた後ならコインプレーでも選択可能になることから、そちらに比べると批判が多いわけではない。
--なお、麻雀格闘倶楽部を皮切りにコナミは消費増税を理由としたPASELI料金の値上げを行っており、~
さらにBEMANIシリーズにおいては既定曲数+1曲のシステムがある機種はそれを含めたいくつかのボーナスシステムをPASELI限定に、コインプレーは最大3曲以下という流れがデフォルトになってきているため、~
値上げに関しては本作だけの問題で無いことは考慮すべきである。


**問題点
-デフォルト新曲、Long楽曲が少ない
--アップグレードバージョンとはいえ、無印GITADORA新曲が全て旧曲扱いになったため、稼働時のデフォルト新曲が4曲(+復活Long2曲とプレミアムアンコール1曲)とXG3の31曲、GITADORAの27曲より圧倒的に少なくなった。
--本作稼働1ヶ月前までGITADORAの曲追加が続けられており、前作は週一のライブ楽曲の追加もあったため多少はしょうがないという意見もあった。
--現在では無条件選曲出来る楽曲が不定期で追加されており、デフォルト楽曲の少なさは少しずつ改善されている。
--Long楽曲も毎月のMusic Factoryの更新で少しずつ増えており、今後改善されていくものと思われる。

-前作未解禁曲のフォローが未だない
--前作で未解禁であったLiveなどの楽曲は、稼働当初は前作のアンコール楽曲を除いて今作で無条件解禁されなかった。
---今作からの新規データだと、(連動・合同イベントを除いた)前作のLive隠し曲はFinal Liveを除いて全解禁された状態になる模様。
---引き継ぎデータのe-AMUSEMENT PASS使用時も3月下旬から4月初め頃に上記同様Other枠の前作隠し曲が解禁していた模様。
--問題なのは、GITADORA Final LiveのVol.1・2収録曲の全てが、現在においても解禁する手段がないことである。
---公式から解禁可能時期のアナウンスも無いためユーザーの不満は多い。

//-イベント終了による隠し楽曲の未フォロー

**総評
前作で好評であった点を引き継ぎ、ユーザーから待ち望まれたLong楽曲とBattleを搭載し欠点を大幅に補った今作。~
「要らない新要素よりも良かったあの要素を」と願い続けてきたユーザーの悲願がついに叶ったと言えよう。~
欠点らしい欠点も時間経過で解決が見込まれ、値上げ・コインプレー冷遇というマイナスポイントは、上述の新要素を含めながらも付加価値を付ける事である程度は打ち消されている。~
近年作品に恵まれなかったギタドラシリーズは、久々に良続編として無難なスタートを切ったと言っていい。

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