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NARUTO -ナルト- ナルトRPG2 千鳥VS螺旋丸」を以下のとおり復元します。
*NARUTO -ナルト- ナルトRPG2 千鳥VS螺旋丸
【なると なるとあーるぴーじーつー ちどりぶいえすらせんがん】
|ジャンル|RPG|#amazon(B0009NUP9Y)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売元|トミー|~|
|開発元|トーセ|~|
|発売日|2005年7月14日|~|
|定価|5,040円(税別)|~|
|プレイ人数|1人(通信プレイ時2人)|~|
|セーブデータ|2|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[NARUTO -ナルト-シリーズリンク>NARUTO -ナルト-シリーズ]]''|

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#contents(fromhere)
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**概要
人気漫画「NARUTO」のメディアミックス作品で、~
『NARUTO -ナルト- ナルトRPG 受けつがれし火の意志』の続編。~
本作では五代目火影編からサスケ奪還編(16巻~27巻)をベースにオリジナル要素を加えたストーリーが展開される。

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**特徴
-原作との相違点(ネタバレ注意)
#region
-五代目火影編
--自来也が同行せず、第七班とシカマル/チョウジ/キバが同行する。
--そのため、自来也を捜索→綱手を捜索という展開になっている。

-暁襲来
--五代目火影編の後になっている。
--また、サスケ対イタチや暁が自来也と対面して撤退するのも木の葉になっている。

-サスケ奪還編
--原作では置いてかれたサクラが同行する。また、ロック・リーが出発時点から同行する((手術を受ける展開はカットされている))。
--音の五人衆戦は原作では「一対一で一人ずつ離脱」という展開だったが、本作では多対一で一人ずつ倒していく。また、音忍は初っ端から「呪印 状態2」になっている。
--砂の三人衆は多由也戦から同行する。
--原作では終末の谷で任務失敗して終了だったが、本作は大蛇丸の館まで任務を続行する。
--君麻呂戦はサスケ戦の後になり、大蛇丸の館の中盤で行う。

-その他
--バランス調整のためか、原作で習得していた忍術の大半は加入時点で使えず、レベルアップで習得するようになっている。
--サクラが原作では習得していなかった医療忍術を使える。ちなみに、原作では第二部から使えるようになった。
#endregion

-オーソドックスなRPGであり、「敵を倒して経験値と金を稼ぎ、ボスを倒して次のマップへ」というのが主な攻略法になる。

-本編で使用可能なキャラは基本的に第七班とサスケ奪還編に参加した人物のみになっている。
--また、シナリオ終盤からED後にかけて隠しキャラも使えるようになる。

-戦闘
--戦闘は味方3人控え3人の6対敵3以下で行う。
---控えとは行動時にRボタンを押すか味方が倒されると交代できる。また、控えは戦闘に参加していなくても経験値が入る。
---味方が7人以上いる場合、7人目以降は待機枠に行く。待機枠では戦闘は参加できず、経験値も入らない。
--行動は基本的に素早さが早い順となっており、一人ずつ行動を選択する。
--戦闘マップでは縦4横3のマスが自陣と敵陣に設定されており、行動時に移動できる。
---前衛/中衛/後衛という概念があり、敵陣との距離によって与ダメージと被ダメージが増減する調整がなされている。また、各位置に適した武器が設定されている((前衛向けの刀や後衛向けの手裏剣など))。
---陣形という概念があり、メニューから設定可能。3人の初期配置が縦一列だと全体の攻撃が上がったり、左凸型だと防御が上がったりする。
--忍術/体術
---忍術は攻撃系・回復系・サポート系の3種があり、キャラによっては得意な術や使用不可能な術がある。
---忍術/体術はチャクラを練ることで使用できるものと練らずにできるものの2種類ある。チャクラを練るには術を選択後、2秒間下画面をこすることで可能。忍力が低いと時間内にチャクラを練りきれないことがある。
---また、レベルアップでより強力な忍術/体術が使えるようになる。
--戦闘終了時に、お金と低確率でドロップアイテムが手に入る。また、行動した回数などから上忍/中忍/下忍のランクが計算され、ランクに応じてドロップアイテムが変化する。

-組手
--アカデミーのイビキに話しかけると挑める。
--猪鹿蝶や紅班、ガイ班と戦えたり、本編では再現が難しい音の五人衆とのタイマンもできることから、ED後の実質的なやりこみ要素となっている。
--クリアすると上忍/中忍/下忍のランクに応じた報酬アイテムがもらえるのも特徴。

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**評価点
-キャラ関連
--使用可能なキャラの多さ
---通常で11人、隠しキャラ9人の計20人とこの手のRPGにしてはかなり多い。
--性能かぶりもほとんどない
---一人一人に固有の忍術/体術と上がりやすいステータスが設定されており、どのキャラも一定以上の活躍が見込める。
--離脱したキャラもまた使える
---中盤でサスケが、ED後に砂の三人衆が離脱するが、前者はED後にサスケの家で写真立てを調べると、後者は組手で特定のチームとの戦闘で上忍クリアすると再度使えるようになる。
--さらに全キャラに固有のボイスやカットインが収録されており、キャラゲーとしての完成度は高い。
--また、ストーリーはオリジナル展開こそあるもののキャラのイメージはしっかり守られている。

-RPGとして手堅くまとまった難易度
--敵・味方ともにEDまでは特定のキャラが強すぎるということもなく、積極的にレベル上げをしなくてもちょうどいい難易度で戦える。
--装備屋と道具屋は2軒しかないが、シナリオ進行度に応じて適時、より強力で便利なものが入荷するという調整がなされている。

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**問題点
-ストーリーがかなり短い
--前述のとおり、五代目火影編、暁襲来、サスケ奪還編しかなく、しかも基本的に一本道なので、初見でも6、7時間もあれば悠にクリアできてしまう(前作は20時間程度楽しめた)。
--一応、オリジナルダンジョンや展開の改変などで少しでもストーリーを伸ばそうとした工夫は見受けられるが、それでも全然物足りない。
--また、音の五人衆のうち4人と戦うことになるマップはかなり短く、ちょっと移動してはボス戦とメリハリが無い。
--ボスも少ないので、二度三度同じボスと戦うことが多々ある。
---その割に、音忍の状態1とは戦えないのも難点。

-組手でもボスの使い回しが目立つ。

-攻撃系の汎用忍術が明らかに弱い。
--消費チャクラが少ない分、数十程度のダメージしか与えられず、中盤の時点で役に立たなくなる。
--あろうことかそこそこ強力な武器を装備して普通に攻撃したほうがダメージが大きい始末。

-効率のいい経験値稼ぎ場がない。
--組手で上忍クリアを楽にするためにレベルカンストさせたいところだが、一番効率がいい場所でも1000回近く戦闘を重ねる必要がある。
---レベル上げが必要なキャラは20人中15人((残り5人はレベルが存在しないため、経験値が入らない。))いるため全員分のレベルをカンストさせるには累計3000回近く戦うことになる。

-隠しキャラ関連
--いのとヒナタ、シノとテンテンの入手条件
---仲間にするためのキーアイテムが各一個ずつしか手に入らず、どちらか一人しか仲間にできない。
---仲間にしてもレベル1であり、戦力にするには時間がかかりすぎるという問題もある。
---通信でほかのプレイヤーとキーアイテムのやりとりをすることで両方入手できるが、あげた側は一人も仲間にできなくなる。
--カカシ・自来也の入手条件
---ED後に通信対戦で20勝・50勝する必要がある。八百長をすれば簡単に勝利数は稼げるものの、本作を持っているプレイヤーはかなり限られているので、入手は困難。
--イタチと大蛇丸の入手条件(後述)

-配信で解禁される要素の多さ
--ED後にアカデミーの屋上で「口寄せシート」という特定の4箇所をタッチすると隠し要素が解禁される暗号を解けるようになるが、解号はすべて雑誌や攻略本の付録となっている。
--これ限定で強力な忍術や装備、イタチや大蛇丸が解禁されるのが問題だった。
--ED後に解禁されるうえ引き継ぎもできないため、組手以外での実用性が低いのはせめてもの救いか。
--なお、現在では解号がネット上に流出しているので、容易に解禁できる。

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**バグ・裏技
-本作は通信時にセーブされない。そのため、通信終了後に電源を切る事で、アイテムをあげたことや対戦の敗北数をなかったことにできる。これによりアイテムの量産が可能になっている。
--もっとも、前述の通り通信自体のハードルは高いままだが。

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**総評
大人気漫画をRPGにした本作。~
豊富なキャラを魅力を損なうことなく全員分見事に描けており、RPGとしても良質なゲームバランスを維持できていることから、キャラゲーとしてもRPGとしても完成度は高い。
反面、シナリオの短さと隠し要素の解禁が不親切なことが非常に惜しいと言える。

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**余談・その後の展開
-続編について
--本作の発売から1年後に3作目『霊獣VS木ノ葉小隊』が発売された。本作で第一部を描ききってしまったことから、こちらは完全オリジナルストーリーとなっている。
--第二部は他ジャンルでは制作されたものの、純粋なRPGとしては制作されないまま原作が完結してしまったため、今後も発売はないと思われる。
-海外ではGBA用だった前作が発売されておらず、それの内容と合わせた作りで二年後に『Naruto: Path of the Ninja』としてリリースされた。
--そのため国内版と比べるとボリューム面はいくらか増している。

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