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がんばれゴエモン ~宇宙海賊アコギング~ - (2018/10/24 (水) 14:21:31) の編集履歴(バックアップ)
がんばれゴエモン ~宇宙海賊アコギング~
【がんばれごえもん うちゅうかいぞくあこぎんぐ】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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プレイステーション
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発売・開発元
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コナミ
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発売日
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1996年3月22日
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定価
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5,800円(税抜)
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プレイ人数
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1人
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判定
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なし
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ポイント
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シリーズ最高クラスの難易度 ゲーム性とBGMは良好
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がんばれゴエモンシリーズ・関連作品リンク
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概要
プレイステーション版「がんばれゴエモン」シリーズの第1作目。シリーズ10周年記念作品。
SFCシリーズと同じくドットグラフィックによる2Dアクションだが、一部のボス戦などで3Dグラフィックによる演出を取り入れているのが特徴。
システム面ではSFC版『3』を踏襲している。
特徴
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町を拠点に各地を回りながらステージに入りボスを倒していく、SFC版『3』を踏襲したアドベンチャー要素の強い内容となっている。
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プレイヤーキャラはシリーズお馴染みのゴエモンとエビス丸に加え、サスケとヤエに代わり、新キャラの山賊・ゴロク、宇宙刑事の老婆・ババンが登場。
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各キャラを切り替えつつ固有の能力を生かして進んでいく。
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本作での武器強化は経験値取得によるレベルアップ方式で行っていく。
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各キャラの武器は最初レベル1だが、敵を倒すと経験値が上がっていき、ためていくとレベルアップして攻撃力がアップする。
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各地に落ちている招き猫を4つ集めるたびに体力の最大値が増える。
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インパクト戦
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本作は『3』を踏襲した二部構成となっており、前哨戦の「激震インパクトステージ」とボス戦の「巨大メカ戦ステージ」からなる。
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2D作品であるため3D作品であった視点移動の要素はなく、『3』までと同様、近づいてきた敵への迎撃がメインとなる。
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技構成などの大部分も『3』を踏襲している。
キャラクター
従来作同様、各キャラクターに性能差と能力差が付加されており、状況に応じて使い分けながら進んでいく。
また、本作ではダンジョンを除くフィールド上では4人全員が隊列を組んで歩くようになっており、そのままボス戦に突入する場合もある。
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ゴエモン
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お馴染み正義の義賊。
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武器:黄金キセル。リーチはやや短めだが、レベルが上がると炎が出るようになる。
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サブウェポン:小判(一両)。溜め攻撃:貫通小判(五両)
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ジャンプ力は2番目に高い。
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エビス丸
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ご存知「自称:正義の忍者」。
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武器:マジックハンド。レベルが上がるとリーチと攻撃力が増す。
また、チェーンキセルのように特定地点に引っ掛けることができ、長さを調節してワイヤーアクションのように移動に利用できる。
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サブウェポン:手裏剣(二両)。溜め攻撃:反射手裏剣(四両)
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ジャンプ力は3番目に低い
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ゴロク
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うらら山のけわし谷に根城を持つ山賊一味の頭。私服を肥やす悪人しか狙わぬ義賊であり、アジトの近辺が宇宙海賊に襲われたのを機に、
憧れのゴエモンと共に行動を共にする。シリーズ中でも基本攻撃が珍しい肉弾戦オンリーのキャラ。
なお、メンバーの中で攻撃モーションが1番多いキャラであり、一つ一つのモーションが中々格好良い。
口調が少し荒いが、仲間思いの優しい心の持ち主。
また、図体が大きいが、実は高所恐怖症だったり、ヤエちゃんの従姉妹であるおゆきちゃんに一目惚れしたりするなど、中々個性的なキャラでもある。
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武器:武器はなく空手攻撃(パンチとキック)で攻撃。レベルが上がると障害物を破壊できるようになる。
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サブウェポン:岩(三両消費)。溜め攻撃:爆発岩(六両消費)
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ジャンプ力はメンバーの中で1番低いが、力を活かして特定のブロックを動かしたり障害物を破壊できる。
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ババン
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宇宙警察銀河大隊に所属する宇宙刑事。名前の通り、パワースーツに身を包んだ老婆。宇宙海賊アコギングの襲撃によって地球に遭難し、アコギングを捕まえるべくゴエモンと共に行動する。
パワードスーツを着用しているとはいえ、老婆とは思えぬスタイリッシュな戦い方ができる実力を持っている。
長年戦い続けているからか、宇宙では有名人らしく、今作の様々なボスキャラから知られている。
また、今作の何人かのボスキャラから「久しぶり」などと言われる事が多く、面識があるボスキャラが何人かいる。
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武器:ステッキレベルが上がるとステッキから衝撃波が出るようになり、攻撃範囲が広がる。
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サブウェポン:エネルギーウェーブ(一両消費)。溜め攻撃:エネルギーウェーブ(射程長。四両消費)
チャージ攻撃には相手を追尾するホーミング機能があり、接近攻撃が当てにくい敵にはかなり便利。
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ジャンプ力は最も高く、ホバリングによる短時間の滞空で遠い足場にも移動が出来る。
評価点
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場に応じてキャラを変更しながら進んでいくアクションゲーム性、随所に含まれるギャグなど、シリーズ特有の面白さは健在。
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独自のステージとして、上下の操作が逆転する「川下り」と、シューティングステージ「カメディウス」が用意されている。
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中盤に出てくる妖怪山姥は演出もあって非常に怖いと好評である
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BGMは過去作のアレンジ曲が多数を占めているが、いずれも良アレンジ曲が揃っている。
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特に「キンカクギンカクの塔」(『がんばれゴエモン! からくり道中』のステージ曲アレンジ)や「亀神殿」(『がんばれゴエモン ~ゆき姫救出絵巻~』の琉球城アレンジ)などのステージBGMは全体的に高評価。
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心が洗われるようなメロディの「竜の宮」(『ゆき姫救出絵巻』の曲「ネコがおんねん」のアレンジ)など、ステージBGM以外も人気。
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無論、新規曲も過去曲に劣らず良曲揃いである。本作のイメージに見事にマッチングしたメインテーマ、コミカルな和風ロックかと思いきやヘビメタ全開のボス曲など、他のシリーズ作品にも引けを取らない。
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作曲陣は山根ミチル、山岡晃、古川もとあきと言った大御所が名を連ねている。
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CD-ROM媒体になり容量の増加のおかげでアニメーションが滑らかになった。
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オープニングではPCEのCD-ROM2のような2Dアニメーションムービーが流れる。音声はないがクォリティはなかなか。
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一部のシーンでは3DCGムービーも流れる。インパクトに搭乗するシーンはCGとアニメ絵を融合させたような演出である。
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旧作に回帰したインパクト戦。
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構成自体は完全な2Dで敵への迎撃がメインなので視点移動の要素がある3D作品に比べて迫力はやや落ちるが、戦闘自体は3D化されており、旧作同様の迫力でバトルが楽しめる。
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コクピット画面自体は2Dで描かれているため、3D作品におけるインパクト戦で削除されたコクピット側のパイロット描写や戦闘開始前の敵とのやりとりが復活しており、『3』同様ににぎやかになった。
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搭乗デモ時の演出やBGM、激震インパクト時のBGMも『3』を踏襲しているので、プレイ済みの人はにやりとできるだろう。
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恒例のゲスト出演
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SFC版『3』のラスボスだった獅子重禄兵衛が再登場し、意外な形でゴエモン一行を助けてくれる。
問題点
難易度の高さ
今作はゴエモンシリーズでも屈指の難易度の高さを誇っているが、いずれも調整不足に起因するバランスの悪さやシステム上の不備がその要因のほとんどを占めている。
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ボスにたどり着くまでのステージの道のりが長く厳しい。
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失敗するとダメージを受けたりミスになる、やり直しになる等面倒なギミックが多い。
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特に中盤の「マグマ採掘工場」のエレベーターで下降していく強制スクロールは多くのプレイヤーにトラウマを与えた。
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穴に落ちても残機が減らず体力が減るだけなのは唯一の救いといえる。
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ボスが非常に堅く、強い。
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多い時で200回以上、少ない時でも70回程度も攻撃しないと倒せない。また、単に攻撃するだけでは倒せないボスもいる。
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さらにダメージを減らすたびに攻撃パターンを変えてくるため苦戦を強いられる。
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その長期戦の中でダメージを受け続けることになるので、招き猫で体力を増やしていても足りなくなることもしばしば。回復アイテムは出ない。
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解析によりボスの体力が異常なまでに多いということが判明。少なくても1万。多いと3万もの膨大な体力を持っているのだが、対するゴエモン達の攻撃力が1ヒットで100から150程度と、雀の涙に等しいダメージ量。これでは時間がかかって当たり前である。
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ボスを倒した直後にはセーブできない。更に、ゲームオーバーになると直前にセーブした地点に戻されてしまう。
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前述のようにたとえボスを1体倒したとしてもセーブはできないので、その後ゲームオーバーになると1体目のボスまでやり直しになる。
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もっと突っ込むとコンティニューとは名ばかりのもので、再開する度にセーブデータを読み込まなければならず、タイトル画面に戻って「つづきから」を選択するのと大差無い。「ゲームオーバー時のコンティニュー」としての機能を果たしているとは到底言えない。
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ボスを倒した後、自力でステージから脱出しなければならないケースがざらにある。
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ボス戦直後にセーブできない仕様も重なって、せっかくボスを倒したのに帰り道で死んでゲームオーバーになりまたボスまでやり直し……なんて最悪のパターンにも陥りがち。
その他の短所
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基本的に町やステージは一度クリアしたり進めてしまうと二度と入れなくなるので、招き猫を取り逃した場合取り返しがつかなくなる。
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上述の通り難易度が高いので招き猫を集めることは重要。一度取り逃すと低い体力のまま進まなければならなくなるため、詰む可能性もある。
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今現在もネット上でも情報がほとんど出回ってない事もあって招き猫回収の難易度も歴代屈指と言われている。
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また、往年のシリーズのように招き猫をすべて集めてもおまけの要素がないため、収集意欲も湧きにくい。
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フィールドグラフィックはSFC時代に比べて描き込みが緻密で立体感あるものになったが、そのせいで距離感が掴みづらい場面がある。
序盤のジャンプで飛び石を渡る場面で落下した人は多いのではないだろうか。
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序盤に貫通小判を使ってスイッチを作動させるシーンがあるが一切ヒントが表示されない。
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説明書を読め、といわれたらそれまでだが『3』では似たようなシチュエーションでゴエモンがヒントとなるセリフを言う。
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短所かどうかはプレイヤーの受け取り方次第ではあるが、それ以前の問題として、あらゆるギミックがノーヒントで登場する上に、仕組みを理解しておかないとダメージを受けたり、それだけならまだしも即死する場合すらあったりと、やたらと意地の悪い作りになっている。
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エビス丸のサブウェポン「マジックハンド」が扱いにくい。
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移動に必須な武器にもかかわらず、斜め方向が特に狙いにくく、使い勝手がやたら悪い。
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レベルアップ要素があるがレベルは僅か4で打ち止めである。
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その上、レベル4になっても経験値アイテムは出続けるため、ただでさえ出にくい回復アイテムがさらに出にくいという弊害を生んでいる。
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しかもレベル4になると次のレベルとして99999と表示される(レベル4は10000)が、実際は99998でカウントがストップする。この紛らわしい表記方法の所為で、カンストまで行って時間を無駄にしたと泣きを見た人もいるという。
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ちなみに経験値は普通にプレイしているとラストダンジョン直前ぐらいでやっと10000に達する。これをカンストまで溜める事が如何に時間の無駄か判るだろう。
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一応、ラスボス戦でインパクトのHPに変換されるので全く無駄と言う訳でもないのだが、大して溜めなくても十分なHPは確保できる。
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サスケとヤエがMPC扱いで、プレイヤーとして使用できない。
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今作におけるストーリー展開上、メインキャラが変わること自体は不自然ではなく、「たまには違うキャラでプレイできるのもいい」と肯定的に受け取る声もあるが、双方とも人気の高いレギュラーキャラだけに、一時的に使用できる局面を設けるなどの配慮がないのはやはり頂けないだろう。
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次の地域に進むと元の地域には二度と戻れない。
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招き猫集めをしたり、クリアしたダンジョンや通過した町に遊びに行く事など全く出来ない。その時点で町が利用できるならまだマシだが…。
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終盤でミニゲーム「カメディウス」に突入すると後戻りができず、ボスやイベントを挟んでラストダンジョンへと強制的に進まされる。当然、ラストダンジョン内に店や宿屋など無く、準備を怠るとここで詰んでしまう可能性も。
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しかもラストダンジョンはある地点以降は一方通行であり、もう前のエリアには戻れない。最終セーブポイントでセーブするとラスボスと戦う以外の事が何も出来なくなってしまう。
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粗の多いインパクト戦
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せっかく3Dになったインパクト戦のボスも、ラスボスを含めて三体と少なめ。しかも一回目と二回目は同じ相手であるので実際はたった二体である(一応、戦法は違うが)。それに加え、激震インパクトステージはたった一回だけと、あまり意味がない。
終盤にはボス戦同様のコクピット視点で敵を蹴散らしながら進むという新しい試みはあるとは言え、どうにもやっつけ感が否めない。
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因みにその二回目のボスは、全シリーズのインパクト戦において非常に特殊且つ屈指の難易度となっている。
HPは1戦目の時よりも100下がって400になっているものの、インパクトに張り付くという超接近戦によりキセルボムを完全に無効化する作戦をとってくる。
ならばキセルボムが効かない分、攻撃が甘いのかというと、全くそんなことはない。至近距離から繰り出されるために敵本体の攻撃の予備動作が一切無く、敵のハンマーが画面に現れてから振り下ろされるまでの約1秒で、的確にパンチで打ち返す反射神経を試される。その苛烈さはラスボス以上であり、敵本体のたった400すら削りきるのもままならない。
ボスを追ってパンチした直後に視界外から攻撃されることもしばしば。モーションの大きい強パンチを打った直後は回避不能である。
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ダメージ量に関しては小パンチ16、ゲージマックス強パンチでも32ダメージに対し、相手の攻撃は30ダメージ。相手の攻撃時はこちらの攻撃があたらない位置にいることが多く、かつ攻撃も9回しか耐えられないためダメージ覚悟の強行突破も不可。
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ボス撃破後のこともあわせて、本作全体に漂う「マゾゲー」感が端的に現れている。
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また、前述の通り、ゲージMAX時のパンチが通常の強パンチのダメージと同じでわずか32ダメージしかない。
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ゲージが溜まっているとモーションが大きくなり回避が困難になるため、コンボを使わない場合はゲージがたまるほうが不利という本末転倒な状況になってしまう。
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エンディングが味気ない
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ネタバレ
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本作ではエピローグ的なシーンが存在せず、最後のインパクト戦が終わった後はコクピット画面における会話シーンを挟んだのち、そのままスタッフロールが始まって終わりになってしまう。ゲーム中のキャラクターによるエピローグシーンや、オープニングと同様のアニメシーンによるビジュアルデモなどもないので、締めくくり方としては非常に味気ない。
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スタッフロール時も『からくり道中』の面クリア時の小判をばらまくデモシーンが延々と背景に映し出されるという、ファンサービスを狙ったにしても脈絡なくいまいち意義が不明な演出が挿入される。
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総評
過去作の良点の踏襲と上質なBGMは十分に及第点と言えるレベルであったが、不安定なゲームバランスと難易度の高さがネックとなってしまい、根本的には良作とは言えない仕上がりになってしまった。難易度以外の細かい点でも不備が多く、名作と呼ぶには今一歩足りない、惜しい出来栄えに落ち着いてしまっている。
また、お馴染みのレギュラーキャラクター4人の内、トップクラスの人気を誇っているサスケとヤエ双方が使えないというのも、シリーズファンにとっては大きなマイナスポイントとなってしまったのは否めないだろう。
とはいえ不評・悪評がほとんどを占めているプレイステーションシリーズの作品の中ではかろうじてシリーズらしい作風はキープできており、根本的なゲーム性と面白さも旧作からしっかりと引き継いでいる。
それだけに、このバランスの悪さが惜しいところであった。
余談
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本作で登場したゴロクとババンは、その後のシリーズには登場していない。
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後に徳間書店より攻略本が発行された。本作の唯一の攻略本であるが、冒頭に操作テクニックやアイテムの説明などがなく、いきなりストーリー攻略から始まるという妙な内容で、町や草原のマップも載っておらず、他のゴエモンの攻略本と比べても手抜き感漂う内容となっている。
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『コミックボンボン』で、故帯ひろ志による漫画版が連載されていた。全4話のためかなり端折った内容となっているが、ババンが若作りをして登場しゴエモンと恋愛関係になるというオリジナルのエピソードが存在する。