【がんばれごえもん ゆきひめきゅうしゅつえまき】
ジャンル | アクション | 高解像度で見る 裏を見る |
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対応機種 | スーパーファミコン | ||
メディア | 8MbitROMカートリッジ | ||
発売・開発元 | コナミ | ||
発売日 | 1991年7月19日 | ||
定価 | 8,800円 (税込) | ||
プレイ人数 | 1~2人(同時プレイ) | ||
配信 |
バーチャルコンソール 【Wii】2007年3月13日/800Wiiポイント 【WiiU】2013年9月4日/800円 【New3DS】2016年6月7日/823円(税8%込) |
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判定 | 良作 | ||
がんばれゴエモンシリーズ |
コナミの人気アクションゲーム『がんばれゴエモン』のSFC版シリーズ第一作目。シリーズ生誕5周年記念作品として制作された。
ゲームシステムはこれまでのシリーズを踏襲しつつ、ハードの移行に伴って正統進化を遂げている。
システム面での大きな特徴は、従来の見下ろし型マップステージの他に、横スクロールの2Dアクションステージが追加された点で、「場面によって見下ろし型視点と真横視点が切り替わる」というこの作風は以降のシリーズにも受け継がれていく。
また、江戸情緒溢れる和風世界に近代文明的要素とコミカルテイストをプラスした独特な世界観が確立され、後に続くSFCシリーズの作風の礎となった。
前作に当たる『がんばれゴエモン2』同様、2人同時プレイが可能。
いつも平和な江戸のはずれのはぐれ町、ここにはゴエモン達の住み家がある。
いつの間にやら近所に住みついた、自称「忍者」のエビス丸も、今ではすっかりはぐれ町の住人である。
この所、北のはずれのほろほろ寺に、美人の幽霊が出るという噂があった。
ある日のこと。
「ゴエモンはん、知ってはりまっか!」とエビス丸が駆け込んで来た。
「なんでぃ!やぶからぼうに!」
「噂のべっぴんはんのことなんでっけど。」
「ああ、ほろほろでらの女幽霊さんね…。」
「そーでんがな! そのべっぴんはんにちょっかいを出そうとしたもんが、イタイ目におうたっちゅうて…。」
「てやんでぃ! 幽霊の分際で人間様をイタイ目に逢わせるたぁふてえ野郎だ!」
「ここはひとつ、わてのこのプレイボーイぶりで…。」
「ごちゃごちゃ言ってる暇はねぇ!いくぜエビス丸。」やにわにキセルを手にして飛び出すゴエモン。
「あっ、わてまだ頭のセットが…。」後を追うエビス丸。
こうしてまた、三度めの旅が始まろうとは、二人には思いもよらないことであった。
(説明書より)
旧作からの変更点
アクション
2人同時プレイ
術
+ | 術一覧 |
ライフゲージ
買い物システム
旧作同様、お店での買い物によりアイテムを入手しゲームを有利に進める事が出来る。その他、進行上購入必須のアイテムも存在する。
招き猫
ミス条件
旅日記
この他、上述の通り「爆弾」が共通サブウェポンとして存在する。
+ | ネタバレ |
金策に苦労するゲーム性
セーブ地点(旅日記屋)の位置が分かりにくい
運用の難しい術
拠点エリアの難易度
ゴエモンの3段階目の武器「ヨーヨー」が扱いづらい
セーブ機能の不備
バグ
ライフゲージ増加の制限
その他
+ | ネタバレ |
ファミコン時代のテイストを受け継ぎつつ、SFCのハード性能に合わせた様々な新要素が追加された本作は、シリーズものとして順当な進化を遂げると共に完成形を掲示しており、その後に受け継がれた要素も数多い。
難易度面では同じ面クリア型アクションであるFC版2作同様にややシビアだが、ゲーム単体としてみれば十分に良好なバランスをキープしており、理不尽な要素もない。セーブ機能の実装のおかげで非常に遊びやすくなっている点も大きい。
後のシリーズにも継承されるコミカル路線が大きく取り上げられたことも含めて本作で新シリーズの基礎が打ち立てられ、SFCを舞台にした新ゴエモンシリーズの初代作品として、高い評価を得ることとなった。
*1 例外はステージ1と3で、前者はボスを倒してからある施設へ行くことが、後者はステージ出口まで到達することがクリア条件。
*2 ハンバーガーのみ、店内で食べることも可能。また、ハンバーガーは1箇所でしか買えない。
*3 ツーリストとは別物のはずだが、日記屋の店内にも大江戸ツーリストの看板がある
*4 純粋なミニゲームのひとつになったことで攻略に影響しなくなった。マップが無条件で参照できる(ただし確認できるのは一度通った道だけで、全体を確認するには迷路内で地図アイテムを拾う必要がある)ようになったため難易度自体も下がっている。また任意のタイミングで中途退場が可能になった。(この場合は入手したアイテムは没収となる)
*5 因みに現実の宝くじは1等は何億と当れば大きい反面、配当率では50%(全体の期待値で100円に対して50円)未満なので、まさにギャンブル。
*6 ただし特定のタイミングで連打しまくっていると10枚全部が「い-〇」になってしまうバグがあり、こうなると相当当りにくいが当れば10枚一気に当る(つまり配当10倍)というギャンブル性が強いものになる。勿論トータルでの配当率は変わらないので割がいいのには変わらないが…
*7 後期版ではステージ4の拠点エリアの中盤にある黄金の招き猫がなくなっており、微妙に難易度が上がっている。
*8 ラスボスが力を得ていた理由などを踏まえると、「ラスボスが実はあまり強くない」こと自体も含めて「そういう演出」と捉えることも可能ではあるが
*9 後述の漫画版でもおたふく仮面は「部屋の隅で伏せながら攻撃する」という方法で倒している。
*10 B面は四国ステージのBGMに歌詞を付けた「ゴエモン町を行く」
*11 ただしこのパスワードは初期バージョン準拠のため、バーチャルコンソール版では使用不可。
*12 例えば『へろへろくん』は作者と編集者が1キャラとして頻繁に登場し、読者人気を獲得したり派生キャラも登場したほどだった。
*13 かつてボンボンで連載されていた人気漫画を新装版として復刊しているシリーズ。書き下ろしページが加えられる事も多い。
*14 モデルは当時帯ひろ志氏の担当編集者であった久慈正人氏。ちなみに久慈氏は同じくボンボンで連載されていた本山一城氏の『スーパーマリオ』でも度々登場していた。