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ブレイジング ソウルズ - (2014/05/23 (金) 01:53:34) の編集履歴(バックアップ)


ブレイジングソウルズ

【ぶれいじんぐそうるず】

ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 プレイステーション2
メディア DVD-ROM 1枚
発売元 アイディアファクトリー
発売日 2006年1月19日
価格 通常版:7,140円 / 限定版:9,240円
プレイ人数 1人
ポイント 好評の戦闘システム
水のような薄さのシナリオ
ネバーランドシリーズリンク


概要

  • アイディアファクトリーの主要ブランド「ネバーランドシリーズ」の一つであり、『新紀幻想スペクトラルソウルズ』から続くソウルズシリーズの第3作目。前作『ソウルズⅡ』から15年後のネバーランドが舞台。
  • 複数の技を組み合わせて上位の技に発展させるチェーンスキル、過剰なダメージを与えることでアイテムを奪えるオーバーキル、スキル・武器合成などのシステムが特徴のSPRG。
  • コントラクター(請負人)として生計を立てている青年ゼロスが、コア・エレメンタルという宝を巡ってヒトゲノムと呼ばれる者達と争う、というストーリー。
  • 戦闘システムや一部キャラの継続などソウルズシリーズの流れは汲むが、今作では連続したシナリオではなく、探索あるいは仕事の合間に小さなイベントが挟まれるという形でストーリーが進んでいく。
    • そのため、ある程度はプレイヤーの好きな順番でシナリオを進めることができる。

ゲームシステム

  • 探索
    • ギルドで情報を得た後、WPというポイントを消費して地図上を探索することで、新たな目的地やイベントを発見できる。
    • ある程度探索を進めるとギルドに新しい情報が発生する。プレイヤーは探索と情報収集を交互にこなしながら、ゲームを進めていく。
  • コア・エレメンタル
    • 主人公ゼロスの専用装備で、ストーリーの核となる存在。これの収集がゲームの目的となる。
    • 装備することで大幅なステータスアップが望める。更に、各地に配置されているコアのパーツを集めることで強化が可能。
    • コアは複数存在し、それぞれで特性が異なる(イグニスコアは物理特化、アクエスは魔法特化など)。
  • アクションパート
    • 町以外では戦闘マップ上で物を押す、ジャンプする、障害物を破壊する、などでアイテムや別のマップへの道が見つかる。
  • モンスターの捕獲
    • 弱らせた敵モンスターを捕獲し味方ユニットとして使える他、モンスター同士を合成させて強力なモンスターにしたり、モンスタースキルに変換することが可能。
  • 通り名
    • 一定数のモンスター撃破、特定のアイテム所持などの条件で入手できる、いわゆる「称号」。
    • 入手した通り名は装備することができ、ATK+40や売却価格+5%といった恩恵を受けられる。
    • また入手時にボーナスとして、お金やWP、ステータスの振り分けに使うPPなどがもらえる。
    • アクションパート用のスキルを習得できる通り名もある。

評価点

キャラクター

  • キャラクターの設定には定評のあるIFだけに、魅力的なキャラクターが多い。
  • 主人公のゼロスは後々のIFゲーでも度々ゲスト参戦する人気キャラ。主人公らしからぬ性格や発言が人気の元なので、合わない人にはとことん合わないが。
  • 前作からの続投キャラも何人かいる他、初登場キャラも何らかの形で過去作のキャラと関わりを持っているなど、前作プレイ済だとニヤリとできる要素が多数。

戦闘システム

  • 下位の技をいくつも繋げて上位の技に発展させていく。その上位の技同士で連携を組むことも可能で、大技が決まったときはかなり気持ちがいい。
    • 前作から続くシステムだが、ホールドの追加によって更に遊びやすくなった。
  • シミュレーションかRPGかの違いはあれど、後々のIFゲーにも受け継がれていくシステムで評価が高い。

やりこみ要素

  • 武具やアイテム、スキルの合成はやり応え抜群で、クリア後にも強力な武具の合成を行える。
  • クリア後の追加ダンジョンも結構な量があり、上記合成やレベルアップを行っても簡単に全てはクリアできない。
    • これらのおかげで一度はまるといくらでもやる事があるため、好きな人はかなり飽きにくいゲームに仕上がっている。

賛否両論点

戦闘難易度

  • この頃のIFゲーでは良くある事だが、少し先に話を進めたり、ダンジョンで一つ先のフロアへ進むだけで敵の強さが跳ね上がる。
  • 序盤は良いのだが、中盤以降は武器やスキルの合成、戦闘中のスキル連携を上手く使っていかないと段々辛くなる。
  • 後半は敵のボスが広範囲の必殺技などを連発してくる為、対策を取って速攻でケリをつけないと一瞬で全滅する事も。
    • 真EDルートへ進むと、さらに倍率ドンである。
  • これがやり応えの要因でもあるのだが、ただクリアを目指すだけでもこの問題がのしかかってくる。

キャラの初期Lv

  • 全てのキャラの初期Lvが1。中盤以降で仲間になったキャラを即戦力として使うことができない。
    • 中立あるいは敵対状態のときに装備していた強力な武器・スキルも、仲間になった途端下位のものに差し替えられる。
  • この仕様のせいで、ただでさえ高いゲームの難易度が更に上がってしまっている。
  • ただLv上げを楽しめる、ステータスの振り分けを自由にできるなどの利点から、がっつりやり込むタイプのプレイヤーからの受けは良い。

バグ

  • 大量のCP*1を稼げるチャージバグ、アイテム増殖バグなど、ゲームバランスを崩しかねないバグがいくつか存在している。
  • 特にチャージバグは序盤のうちから実行可能で、その時点では入手できないような強力な武器を量産することができてしまう。
  • 通常なら問題視される部分だが、上手く利用すれば武器強化の手間を省けるため、一部のプレイヤーには裏技として受け入れられている。

難点

シナリオの希薄さ

  • 概要にもある通り、探索しながら好きな順番で話を進めていく都合上、終盤を除き話が飛び飛びになるためシナリオを理解しにくい。
    • 移植版の『アブソリュート』なら新キャラの参戦に合わせてイベントが増やされているため、PS2版よりは理解しやすいが・・・。
  • 印象に残るイベントもあるにはあるが、全体的に敵側の描写が少なく、何故争っているのかいまいち理解できない場面も。

アクションパート

  • ヒントのないパズルで自力で解くのは難しく、中盤以降の難解なマップは多くのプレイヤーを悩ませた。
    • 「2段ジャンプ」「地面を掘る」といった、アクションパート用の通り名がないとクリアできないマップがほとんど。
    • にも関わらず、どのマップに何の通り名が必要かの情報が一切ない。通り名が必要であることに気付けないと、同じマップを何時間もぐるぐると回り続ける羽目になる。
  • 更に一部のマップでは、狭い足場を連続ジャンプ、バトルパートとアクションパートを交互に実行するなど、非常に面倒な操作を要求される。
    • 操作性も悪く、ちょっとしたミスで落下してやり直しになってしまうこともしばしば。とにかく不評。
  • ちなみに公式サイトには、「解かないとクリアできない事はありません」「取得できるアイテムがクリアに必須でもありません」という、何の役にも立たない攻略ヒントが載っていた。
  • ノーマルED狙いであれば、シナリオに関係のないマップを無視することである程度手間を減らせるが、真EDを目指す場合はコレがまた面倒になる。

WP・EP

  • 探索に使うWPは、通り名入手時のボーナスとCP交換でしか入手できない。一度使い切ると、取り戻すのに結構な時間がかかる。
    • 一度探索した箇所に目印が付くといったサポートもなく、目的地のヒントも具体的ではないため、セーブ・リセットを駆使しないとすぐに底を突いてしまう。
    • 上述のチャージバグを使えるようになれば解決できるが、それまでは上手くやりくりしないといけない。
  • EP*2の入手量と消費量が釣り合っていない。
    • 中盤以降、武器を1段階強化するのに千単位のEPを要求されるのだが、敵1体から入手できるEPはたったの30~50で、明らかに少ない。
    • 稼ぎ用のマップもあるにはあるが、利用できるのは終盤で、それまでは効率の悪いマップを地道に繰り返す以外EPを稼ぐ方法がない。

真ED条件

  • もはやIFゲー恒例とも言える、難解な条件での真EDが存在する。
    • 前作に比べればかなり条件が緩く、攻略情報を見れば割と容易に条件を満たす事ができるだけ今回はマシだが。(前作がおかしかったとも言う)
  • また、やりこみ前提の真EDルートである為、一週目からこちらへ行くと終盤の難易度が通常以上に跳ね上がる。

総評

戦闘システム、合成システム等が気に入った人にとってはやり応え抜群で、とにかく嵌る人はひたすら嵌る。
反面、シナリオが全体的に薄く、主役級のキャラ以外はせっかくのキャラを活かしたシナリオにあまり期待できない。
また、戦闘難易度や探索システム等、何となくやっていると詰みやすい要素もあり、万人に勧めやすいゲームにはなっていない。
戦闘システムの評価が高いだけに、それ以外で損をしてしまっているのがもったいない。
ある程度IFゲーを理解している人には、勧めやすいゲームではあるのだが。


アブソリュート ブレイジング インフィニティ

【あぶそりゅーと ぶれいじんぐ いんふぃにてぃ】

ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 Xbox360
メディア DVD-ROM 1枚
発売元 アイディアファクトリー
発売日 2007年3月29日
価格 7,140円
プレイ人数 1人
ポイント 人気キャラの追加
ゲームバランスの調整

概要(Xbox360版)

ブレイジングソウルズのXbox360移植版。
アクションパートや通り名で入手出来るアイテムに調整がされたり、全体的に遊びやすくなった。

変更点(Xbox360版)

  • キャラの追加
    • ネバーランドシリーズの人気キャラ『ジャドウ』『リトルスノー』が登場し、それに絡むイベントも追加された。
    • 一部和解していた敵キャラが仲間になるように変更され、追加キャラに関わる日常イベント等も追加されている。
  • ゲームバランスの調整
    • アクションパートの難易度を下げる為に、2段ジャンプスキルが3段ジャンプスキルに変更。
    • 通り名入手時に獲得できるアイテムが全体的に強力になり、合成などがしやすくなった。
    • 武器の強化に必要なポイントなどが大幅に下げられた。
    • 有料のDLCでサブイベントや初心者救済用の武具パック等が配信された。
  • バグの修正
    • ただ、これはプレイヤーに有利なバグが多かった為、残念な声もあった。

総評(Xbox360版)

人気キャラの久しぶりの参戦でファンにとっては大歓喜だった。
ゲームバランスも調整され、不便な点が多少解消されたが、ゲームの根本的な難易度にはそれほど変化はないので、相変わらずのやり応え(&高難易度)。


ブレイジングソウルズ アクセレイト

【ぶれいじんぐそうるず あくせれいと】

ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 プレイステーション・ポータブル
メディア UMD 1枚
発売元 アイディアファクトリー
発売日 2009年7月23日
価格 7,140円
プレイ人数 1人
ポイント 人気キャラの更なる追加
ただし、いるだけ

概要(PSP版)

ブレイジングソウルズのPSP移植版。
XBOX360版の追加要素は(初心者救済用の有料DLCを除き)DLCも含めて全て最初から入っており、それに加えシリーズの人気キャラが追加された。
ただし、追加キャラに一切シナリオがなかったり、新たなバグによる公式での修正版との交換対応等、問題も発生。

変更点(PSP版)

  • ネバーランドシリーズの人気キャラ『ヒロ』『ロゼ』『リューンエルバ』が仲間キャラとして追加された。
    • ただし、仲間になるのはクローンであり、仲間になる際のイベントもギャグでごまかす手抜きっぷり。
      • その際のイベント概要:「倒せば仲間になります」「は?」「そういうものだ」以上。
    • 人気キャラが仲間になるのに加え、久しぶりのヒロとジャドウの邂逅を期待したプレイヤーも多かった為、完全に拍子抜けだった。
    • 仲間になった後は一切イベントの追加などはない。
  • ゲームバランスの再調整
    • 通り名入手の条件が緩和された他、その際に入手出来るアイテムにも再度調整が入った。
    • 360版で追加されたキャラに関しても調整が入った。
  • PS2版のバグが復活した上、新たなバグが発生した。
    • 新たなバグはクレイというステータスを補強できる合成アイテムに、(-128~127)周期の謎のループ処理が施されており、STR128が-128として処理されてしまう。
      • 本来STR999まで強化できるはずが、STR127より強化する意味がなくなってしまった。
    • 復活したバグは有用なバグだった為、再利用されていたが。
    • 後に公式で交換対応が行われ、ショップに出回っている物も修正版になった。
      • セーブデータの容量やシステムデータのバージョンで新旧をパッケージで確認できるが、中古の場合はパッケージと中身が違う場合があるので要注意。
      • 修正版では便利なバグ技も修正されている為、交換対応当時は「バグ技で強化した後に交換するとお得」等と言われていた。
      • 因みに発売から数年たった今でも、バグ版を修正版と交換してもらえる事もあるので、バグ版をお持ちの方はサポートに連絡してみるといいかもしれない。

総評(PSP版)

さらなる人気キャラの空気参戦でファンをぬか喜びさせた罪作りな作品。
ゲームバランス自体は再調整された為、今ブレイジングソウルズを遊ぶならPSP版がオススメ。
前作に当たるソウルズ2のPSP版は読み込みが酷かったが、こちらではそれも解消され快適にプレイできる。
ただし、買う際は修正版かどうかの確認をし、出来るだけ修正版の購入を勧める。

後にPSP版を元にAndroid携帯へ移植されたが、フリーズやセーブ機能等の問題で新たな不満も発生している模様。