【すーぱーろぼっとたいせんだぶりゅー】
ジャンル | シミュレーションRPG | ![]() |
対応機種 | ニンテンドーDS | |
メディア | 512MbitDSカード | |
発売元 | バンプレスト | |
開発元 | エーアイ | |
発売日 | 2007年3月1日 | |
定価 | 6,090円 | |
レーティング | CERO:A(全年齢対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
模範的・見本的なスパロボ 大胆かつ積極的なクロスオーバー 「家族」を描いた人気の高いオリジナルキャラクター 簡単過ぎる難易度は賛否両論 一部参戦作品の扱いや悪ノリには疑問の声も |
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スーパーロボット大戦シリーズリンク |
DS初のスーパーロボット大戦。発売当時は、『OGs』が原因不明の無期延期状態が続いている最中であったため、ファンにとっては「久々の『スパロボ』」という事で期待がかなり高まっていた。
本作の大きな特徴としてシナリオが2部構成になっており、参戦作品も続編が存在するものが多い。
一方で、前作『J』に参戦した作品の続投の多さから使い回しの多さを不安視する声もあったのだが、ふたを開ければそれらの不安を払拭して余りある、シリーズでもトップレベルの完成度を誇る作品となっている。
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参戦作品の扱いの格差
バグやゲーム自体の仕様
大胆すぎるクロスオーバーやオリジナルキャラクターの成長描写、GBA時代から更に進化を遂げた戦闘演出は好評を博した。
純粋なSRPGとして見るとあまりに低い難易度に対する不満の声も無い訳ではないが、裏を返せば「サクサク進める上に、初心者でも好きなユニットで物語を存分に楽しめる」ということでもあり、スパロボのもつ「キャラゲー」としての側面において非常に優れている点と言っていい。それだけに、参戦作品の扱いの格差が非常に大きく、新規参戦作品でも扱いの悪い作品があるのは残念な部分である。
キャラゲーとしての面にやや無視できない点はあれど、本作における大胆なクロスオーバーは多くのプレイヤーを驚かせ人気を集め、後のシリーズにも大きく影響を与えた。
DSが旧世代機と化した現在でも「模範的・見本的なスパロボ」として人気の高い一作であり、スパロボシリーズの入門作品としても迷う事無くオススメできる。シリーズに興味があるならば、まずこの作品から触れてみるのも悪くないだろう。
*1 『R』では専用のスーパーエステバリスが登場していたが、劇場版仕様のアキトとの合体攻撃は初。
*2 特に版権主人公とは全員とよく絡む
*3 元の性格というより、状況を鑑みてそのようなセリフを吐くのもやむなしといった場面も何度かある。
*4 前作『J』で非常に気合が入ったアニメーションが用意されていた『ガンダムSEED』系はあまり変化がないが…
*5 もっとも、初参戦となる『TSR』版のアーバレストは登場しないため、不遇といえるが…
*6 止め演出時にイチャイチャしているため「ラブラブランサー」という通称がついた。
*7 仮にゴライオンのストーリーを完全再現した場合、「A」となっている本作のレーティングが一気に「D」~「Z」にまで跳ね上がると思われる。原作の詳細は各自で調べてほしい。
*8 これに関しては学園が舞台のギャグアニメの『ふもっふ』と同時に参戦させて扱うこと自体に無理があるという指摘がある
*9 ただしクロスオーバー方面に関しては『TSR』も例に漏れておらず、『ガンダムSEED』のキラにサイクロプスのデータを送るレナードなどのクロスオーバーが見られる他、TSR唯一の新機体であるファルケの戦闘アニメーションは細部まで拘っており、1期版で参戦したJの戦闘アニメがベースになっているアーバレスト以上に再現度が高い
*10 アニメではアマルガムの全貌が明らかになっていなかったとはいえ、『TSR』でも戦争を裏から操って世界をコントロールしている描写があるため、もう少しまともな扱いにならなかったのだろうか。
*11 ガウルンの凶悪さを良く知るカリーニン少佐からは拘束中も油断するな。と念を押されていたのにもかかわらず
*12 同じく本エピソードで死亡するリャン一等兵や裏切ったダニガン軍曹、グェン軍曹は本作の改変の結果、『J』同様に本作でも登場しない
*13 本作で採用された『疾走』は窮地の時に流れてる時が多く、スパロボの戦闘BGMとしては不向き。主題歌の南風があるだけまだいいが
*14 第2部加入キャラのうち普通にプレイしてトップエースになれる可能性があるのは、乗機が広範囲かつ強力なマップ兵器を持つキラとテッカマンイーベルくらいだろう。
*15 プレイヤーが使用できるのは終盤の5シナリオ分だけで、正式加入は第53話と非常に遅い。
*16 オリジナルキャラクターの「アリア」が無限復活するステージがあるのだが、このステージでは自軍が超強化されているため、資金・経験値稼ぎのために容易に何度も撃墜されることを指す。
*17 『ゴライオン』のOP「斗え!ゴライオン」の歌詞の一節なのだが、あまりにも唐突で前後と繋がらないため、謎の歌詞として昔から一部では有名だった。ただ、あくまでOPだけのネタであって本編とは一切関係が無かったのだが、今作で敵の総大将であるダイ・バザール大帝王が突然この台詞を言い放ったため、ネタ度が一気に加速することとなった。なお、「斗え!ゴライオン」は件の「ギブアップせい!」ばかり焦点に当てられるが、かっこいい名曲である。