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ストリートゴルファー - (2013/04/08 (月) 21:44:57) の編集履歴(バックアップ)


ストリートゴルファー

【すとりーとごるふぁー】

ジャンル スポーツ
対応機種 プレイステーション2
発売元 D3パブリッシャー
開発元 関猿、ポリゴンマジック
発売日 2002年6月27日
定価 6,800円(税別)

SIMPLE2000シリーズ アルティメット Vol.12 ストリートゴルファー

【しんぷるにせんしりーず あるてぃめっと ぼりゅーむじゅうに すとりーとごるふぁー】

発売日 2003年9月25日
定価 2,000円(税別)
SIMPLEシリーズリンク

概要

  • 世界のバカゲーメーカー、D3パブリッシャーが送り出した世にも奇怪なスポーツゲーム。
    • タイトルから大体想像がつくと思うが、要するに街中でゴルフをやってしまおうというゲームである。

特徴

  • システムなどは概ね既存のゴルフゲーム(具体的にはみ○なのゴルフ)あたりを踏襲したオーソドックスなものである。細かい操作説明などは割愛する。
  • 2コース、36ホールが用意されている。
    • 東京の名所を巡る「東京コース」、全国5都市で行われる「日本コース」の2つ。
  • モードは以下の通り。
    • シナリオ…予選、本戦と順番に進めていく一人用モード。規定以上の順位でないと失格となる。
    • VS…マッチプレイ形式でCPUと対戦する一人用モード。18ホールの合計勝利数で勝敗を決める。
    • プラクティス…好きなホールで打ち放題に打ったり、打ちっ放しのショット練習ができる。ミニゲームも用意されている。
    • フリープレイ…対人戦モード。ルールは18ホールの合計スコアを競う4人まで参加できる「ストローク」と1ホールごとの勝敗を競う2人用の「マッチプレイ」。
    • オプション、ファイル…セーブなどを行う。

評価点

  • その独特の発想。
    • 「街中でゴルフ」だけあって、普段のゴルフの常識は捨てる必要がある。特にビルの壁に当てての反射はきわめて重要なテクニック。
      • 現実のゴルフにはないギミックが多数存在する。これらのギミックを最大限活かすことが勝利への近道。
    • 実際のゴルフには存在しない「下からの打ち上げ」「上からの打ち下ろし」コースなどもある。
      • 中には前代未聞の「PAR3、9YARD*1」なんてコースもある。
  • 各都市の再現度が非常に高い。
    • 現実の百貨店などを忠実に再現。また独特な構造を持つ建造物の場合、ショットをあらぬ方向に曲げてしまったりもする。
      • これに限らず、グラフィックレベルは総じて高め。流石に観客は書き割りだが。
  • 個性派揃いのキャラクター。
    • D3といえば露骨な「萌え」に走ったキャラクターも多いが、本作はどちらかというと「燃え」。非常に濃い面子が揃っている。
      • 主人公に当たる「東堂大地朗」からして「ケンカっ早くてプロゴルフ界を追放になった」といういわく付きキャラ。
      • それ以外にも「傘ゴルフが趣味のサラリーマン」「勘違い外国人サムライ」「元暗殺者」「タイガー・ウッズのパロディ」「どこからどう見てもあしゅら男爵(一打ごとに性能が入れ替わる変則キャラ)」など。
      • ちなみにキャラクターデザインは探偵神宮寺三郎シリーズ?でおなじみ寺田克也。

問題点

  • 難易度はかなり高い。
    • この手のゲームに慣れていないと、予選突破も難しいレベル。CPUはかなりの強さ。
    • モノがゴルフなので仕方ないと言えばそうなのだが、自分がどれだけ上手にプレイしようがCPUがミスしなければほとんど勝てない。
      • CPU側はOBもほとんど出さない結構インチキくさい強さ。ノーミスプレイが求められる。
      • また相手のプレイ時にヤジを飛ばす機能もついていない。必要ないと言えばそうだが、相手のプレイ時にはやることが何もない。
    • 基本的にほとんどのコースはホールインワンは狙えない構成になっている。
      • ホールインワンどころかバーディーが精々、イーグルなど夢のまた夢、というレベル。
  • 操作性も悪い。
    • ビル越えショットが重要なテクニックの一つになる割には高さの調整幅が小さめ。
    • グリーンに乗ってからも難しい。なぜかホールに近ければ近いほど入りにくくなる傾向がある。
    • コースの全景を確認する手段がなく、この先どのような構造になっているかは簡単なマップで推測するしかない。
    • CPUのプレイを飛ばせない。テンポの悪化に繋がっている。
    • ヤード数の予測が今ひとつ当てにならない。
      • 水平ならば問題はないが、このゲーム特有の「打ち下ろし」「打ち上げ」型のコースではほぼ信用できなくなる。
  • 合計36ホールとフルプライスとしては寂しいところ。
    • そのうち半分が東京であるため、地方在住の人には今一つ馴染みがないのも問題。
      • 各地方ごとにコースが用意されていれば面白かったのだが。
    • 「ストリート」なのだから仕方なのかもしれないが、ほとんどのコースはビル街であり、たまに上野動物園やお台場が入るぐらいであまり代わり映えがしない。
      • 東京なら浅草寺など、コースとして面白そうな建物はたくさんある。そういった意味でも残念。
  • キャラクターの個性は実感しにくい。
    • パワーの差は結構歴然としているが、他の要素はかなりわかりにくい。

総評

あまり難しいことは考えずに、黙々とコースをクリアしていくタイプのゴルフゲーム。
初見でのインパクトはすさまじいが、難易度自体は高めでそれなりに根気が必要。
だが、操作は簡単なのでとっつきやすいことはとっつきやすいだろう。
後にSIMPLEシリーズの一つとして売り出されている。内容には特に違いはないので、中古屋などで安い方を選んでも良いだろう。

余談

D3の本作の紹介ページになぜか最速!族車キングシリーズの画像が紛れている。