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ビヨンド・ザ・ビヨンド 遙かなるカナーンへ - (2021/06/09 (水) 19:14:40) の編集履歴(バックアップ)


ビヨンド・ザ・ビヨンド 遙かなるカナーンへ

【びよんど ざ びよんど はるかなるかなーんへ】

ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 プレイステーション
発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント
開発元 キャメロット
発売日 1995年11月3日
定価 5,800円
判定 クソゲー
ポイント 連打ゲー
その癖に連射機お断りの漢仕様
バグだらけ
PS1周年記念RPG(黒歴史)


概要

  • プレイステーション発売1周年を記念して発売されたRPG。略称は『ビヨビヨ』。
  • キャラクターデザインは漫画家の柴田亜美氏。
    • 当時、柴田氏が月刊誌『ファミ通ブロス』(現在は廃刊)で連載していたエッセイマンガ『Gセン場のアーミン。』では、本作の逸話や本作を題材とした4コママンガが描かれていた。
  • 音楽は、現在はトライエース作品やテイルズ オブ シリーズで名高い桜庭統氏が担当。

問題点

グラフィックの面

  • キャラデザ・柴田亜美氏の原画に対し、顔グラが似ていない
    • 最初のうちは年齢が十代のキャラの顔グラ(フィン(主人公)、アニー、エドワードの3人)だけが、その対象となる。
    • どういうわけか、アニーの兄である騎士「ベルーシ」と渋めのおっさんキャラはかなり似ている。
    • 問題はレベルが一定以上になるとできる、クラスチェンジ後に起こる(深刻化する)。
      • そうなるとほぼ全てのプレイヤーキャラの顔グラは、柴田氏の画風からかけ離れたものになってしまう。
      • あえて他の作品で例えるなら、『ゼノサーガ エピソードI』から『エピソードII』くらいの変貌があると言っても過言ではない。
        + 主人公で見るグラフィック
        左がクラスチェンジ前、右がチェンジ後。
        原画に関してはパッケージ参照。
        そしてポリゴンモデル。
        父親は(フィンよりマシなレベルだが)似ているのに……

システムの面

  • エンカウント率が高い
    • 数歩移動するだけで敵と出会うことがかなり多い。
    • エンカウント率を低下させるアイテムはあるが、効果時間が短いので大量に持つ必要がある。また、一度エンカウントすると効果が切れると言われているが、ちゃんと効果は維持されている。この辺りのシステムもバグっており、山と砂漠、一部の海以外では全くエンカウントしなくなる。
    • また、後述のAPSの隠し要素として、マップ移動中にボタンを連打するとエンカウント率が下がるという要素が攻略本に書かれているが、全く効果が無いことが判明した。
  • ダンジョンの多くにはパズル的な仕掛けが施されている
    • 仕掛けには面白いものもあり、バラエティに富んだ凝った仕掛けは評価点にもなりうるのだが、前述のエンカウント率の高さや後述の戦闘の厳しさが災いして素直に楽しめない。
    • 後半は落とし穴などの陰湿なワナが多く、仕舞いには『ドラゴンクエストII』の「ロンダルキアへの洞窟」を意識したと思われる難易度と仕掛けのあるダンジョンが出てくる。
      + その名も……
    • 「カナーンへの洞窟」
      • カナーンへの洞窟にはロンダルキア同様の落とし穴が存在する。穴は見えず、一度落ちても穴が見えない状態で復活する。マッピングしてみれば分かるのだが、落とし穴の位置は壁際である場合は少ない。壁際に沿って歩けば…。
        • 一応、下のフロアには穴のヒントがある。
      • そこに登場する敵の強さもかなりのもので、普通にプレイしてきた場合、敵より素早く行動できるキャラがまずいない、というほどまでに全体的に能力値が高い。また2回行動をしながら全体攻撃魔法や全体即死魔法を放つ凶悪な敵が存在する。
  • レベルアップによるステータスの上昇量が1~4と低い
    • 4上がることは本当に稀で、通常は1~2しか上がらないことが多く、それなりにレベルを上げないと強くなったことを実感しにくい(必要経験値も高めに設定されている)。
    • また上昇するパラメーターはキャラのレベルによって決まっており、ボーナスでたまに+1される程度である。さらにレベル40以降は設定されている能力値に収束するように上昇するため、0または1しか上がることがない。
    • 特に戦闘の行動順に関わる「素早さ」の基礎値となる「みのこなし」は上がりにくく、上昇しても基本は1しか上がらない。普通にプレイした場合、中盤からの敵の行動の方が早くなり、難易度がとても高くなる問題がある(後述)。
      • なお、この仕様を逆手に取り、レベルが上がりそうになったらセーブしレベルアップ。上昇すれば再びセーブ。そうでなければリセットしてやり直すという、いわゆる吟味が可能。
      • これにより「みのこなし」の高い魔法使いキャラを作り出すことで、後々の雑魚戦を楽に切り抜けることができるようになる(戦闘の作業化とも言う)。もっともソフトリセットなどはないので、PSロゴ表示からのロードに耐えなければならず、非常に根気のいる作業になるが。
  • 持ちきれないアイテムやお金を保管できる「ストックボックス」が開始30分くらい~前半終了時まで使えなくなる
    • ストックボックスは主人公の生家にあるのだが、とある事情で家に帰れなくなってしまい使用できなくなる。その間も結構な数のイベントアイテムを入手するため、それらがアイテム欄を圧迫する。
  • MP回復アイテムがなかなか売っていない
    • 雑魚戦で全体攻撃魔法を多用するにも拘らずMP回復アイテムを売っている町が少ない。特に船入手前と、最後の町にたどり着いた頃が非常に辛く、買いに行きたくても売っていないので買いに行けない状態になる。
  • 隠しキャラを最低1人でも仲間にしていない場合、町や村への瞬間移動手段が行えない
    • まずこのゲームは5人パーティ制であり、隠しキャラ3人を含めた最終的な仲間の数は最大8人である。
    • パーティ外キャラはどうなるかというと、「一度訪れたことのある町の中から選択された町へ単身移動し、入口で待機」という状態になる。*1
    • そして中盤付近で、全仲間キャラに1個ずつ強制入手される。「光のオーブ」というアイテム(捨てられない)を、ワールドマップで使うと、
      「パーティ外の指定した町で待機している仲間のもとへと瞬間移動できる」という二手間ほどかけて飛ぶルーラとして機能する。
    • しかし、隠しキャラを仲間にしていない場合、待機状態にできる仲間がおらず、結果として町から町へ瞬時にアクセスすることができないばかりか、用途のないアイテムが各キャラのアイテム欄を圧迫し続けることになる。
  • バグが多い
    • 装備中の「〇〇のリング」を店に売ると、売値7500Gを貰ったにもかかわらず、売却したはずのリングが持ち物から無くならない。つまり、無限にお金を増やせる。
    • 仲間のアニーをパーティから外しマリオン東の『教会』に移動させると、アニーが消失し二度と仲間にできない
    • マリオン城の左右にある橋で何かアクションを起こすと、そのまま動けなくなるバグがあるので不要にボタンを押してはいけない。
    • ベルーシの所持品を満杯にした状態で離脱イベントを起こすと、とある隠しキャラを加入させようとした時にフリーズする。が、実はこのフリーズを回避するバグも存在する。 バグをバグで回避するというよくわからない状態。
    • ドミノの船に初搭乗時に上側から舵を調べると、ドミノの仲間加入イベントが消滅し、ドミノが加入しないままゲームが進行してしまう。
    • 勇者クラスチェンジ後まで進行すると隠し仲間キャラ『トント』の加入イベントが進行不能になる。
    • 移動中にタイミングよくボタンを押すと、別マップにあるイベントを呼び寄せてしまう場所がある。
    • マリオン東の『教会』に仲間を送り、抜け道側から逆走して教会を訪れると、仲間が森の中で浮いている。
    • 戦闘中、能力が変化した状態で逃げるとその状態を維持したまま次の戦闘に突入してしまう。例えば仲間にアタックをかけて逃げると、能力を強化したまま次の戦闘を行える。この状態は装備の付け替え、状態異常にかかる、戦闘中にMPを回復、経験値の入手をしない限りずっと続く。
    • リカバーレベル2の石化と麻痺を治す効果が機能していない。
    • 睡眠治癒魔法のはずの「ウェイクアップ」に効果が何もない。
    • プロテクトの魔法で防御力が上がらない。
    • トントの魔法「サモニング」でターゲット指定した敵を、サモニング発動前に倒してしまうと、召喚したモンスターが魔法を使った際、味方側を襲ってしまう。
    • 船で「とおみのたま」を使うとカメラが変な場所に移動する。この間に船を動かすと本来通れない岩山を通れてしまい、船入手直後にシナリオ最終盤の地域へ侵入も可能。
    • ストーリー中盤、マリオン城内の「鍵で開く鉄格子」が、フロア切り替えの暗転で再び閉じるにも関わらず、鍵穴が一度しか鍵を受け付けない。もしも開錠後に通過せず引き返した場合、二度と開錠できずゲーム進行不能となる。
    • これら以外にも多数バグが存在する。

戦闘の面

  • APS(アクティブ・プレイング・システム)の問題
    • プレイヤーキャラや敵キャラが行動する前にボタンを連打することで、クリティカルが発動したり敵の攻撃を回避できるなど、戦闘が有利になる独自のシステム。これにより「戦闘が単調にならずプレイヤーは飽きることなく、長い冒険を続けていける」と説明書にはあり、パッケージでも「戦闘に参加する興奮があじわえる」とあるように制作サイドではこのシステムをかなりプッシュしていた様子がうかがえるが…。
    • 連打量の目安が一切なく、何も知らない場合、無駄に全力で連射するハメになる。そのため、コントローラーやプレイヤーの指が破壊される事態が続出した。
    • ならばと連射パッドを持ち出したなら、速すぎる連射は入力を受け付けてくれない。が、速すぎなければいいので連射パッドの速度を落とせば使用は可能
    • また、戦闘バランスはAPSありきでバランスを取ったらしく、通常攻撃が主体の序盤は連打しないとかなり苦戦する。
    • このシステムは〇△▢✕の4ボタンに判定があり、複数のボタンを交互に押しても効果を得ることができる。押すときだけでなく離した時も数にカウントされ、最低3回で発動条件を満たせる。が、実はAPSにはレベルが設定されており、たくさんカウントされるほど発動率が高くなっている。
    • さらに攻撃時は左右のどちらかの方向キー押すことで確率が上がり、攻撃を受けるとき時は上キーを押す事で確率が上がる。つまり、戦闘中は一切気を抜くことができず、全力で連打しないと最大限の効果が得られない。
  • 魔法攻撃の威力が高すぎる
    • 後述の「VP」にも問題があるのかも知れないが、敵味方ともに2発も喰らうとほぼ全滅してしまう*2
    • 連打による攻撃力上昇の効果も薄く、楽なこともあって雑魚戦闘は魔法が一番効果的だった。
    • ちなみに本作の魔法はドラクエのように約〇〇ポイントの固定ダメージを与えるという仕様で、魔法ダメージを軽減する装備はない。
    • その一方で通常攻撃のダメージは防御系のステータス上昇や防具の買い替えで減らせる上、隊列の位置によってダメージが変動する仕様も相まってボスの攻撃でもダメージ1桁という事態も発生する。
  • 「VP」(ヴァイタルポイント)と「LP」(ライフポイント)の2段式でプレイヤーキャラの体力を扱う斬新なシステム*3。しかし調整が悪い
    • ダメージを受けるとまず「VP」が減り、なくなると1ターン動けないグロッキー状態になる。「LP」が残っていれば、ある程度消費してVPを回復し立ち直るというシステムになっている(LPがないときにVPがなくなると死亡)。
    • ちなみに、連打していればLP消費量が少なくて済み、VP回復量が多くなる。
    • しかし、前述のシステムの面であるようにレベルがかなり高くなっても「VP」の伸びは悪く、雑魚の全体攻撃魔法を2発浴びると、あっさりグロッキーになる。難易度上昇とグロッキー多発によりストレスが溜まる要因となっている。
  • これら仕様のおかげで、RPGにおける「やり込み」の定番『低レベルクリア』をしようと思ってもなかなか出来ないようになってしまっている

キャラクターの面

  • 仲間の戦士「サムソン」が異様に弱い
    • 『大陸一の力持ちで一国の英雄』という設定であり、仲間になった当初はレベルが高いお蔭もあって結構な強さなのだが、少し進むとイベントで呪いを受けてレベル1になってしまう。そこから育て直すと嫌でも気づくのだが、成長率が低く力が僧侶アニー(13歳の女の子)以下*4、体力も魔法使いエドワード(病弱設定持ち)より低い。最初はレベルが高いから強いように見えただけで、パーティー全体のレベルが上がってきたところで比べてみると実は大したことなかったことが判明するのだった。
    • これだけでも相当なハンデを背負っているのに、さらに呪いの効果によって戦闘中はランダムで体が硬直し1ターン行動不可or通常攻撃が成功したときに自分の攻撃力に応じた反射ダメージを受ける、といったオマケ付きで散々足を引っ張り、プレイヤーのやる気を削ぐ原因となる(さらに終盤までパーティから外せない)。
    • また、それが解決しても硬直やダメージ反射といったペナルティがなくなるだけでステータス自体に変化はなく、そこまで頑張ってきたプレイヤーをさらにふるいにかける。補足として、レベル15未満で呪いを解いた場合は強制的にレベル15(呪いを受ける前のレベル)までレベルが上がる。
    • 極めつきに、彼は仲間の中で唯一、攻撃魔法が全く使えないという最大の欠点がある。だが、最終的には攻撃力が一番高くなるためボス戦での活躍は見込める。APSと攻撃力上昇のバフを活用すれば1度に100以上ダメージを与えることが可能で、腕力を吟味しレベルを最大限まで上げると、1度の攻撃で300以上のダメージを与えることも可能である。
  • 最後の仲間、海賊「ドミノ」
    • 魔物に妻子を殺され、その敵討ちをするために中盤から登場する海賊ドミノ。隠しキャラを除けば、彼が最後に仲間になるキャラクターとなるのだが、どうにも影が薄い。
      • 登場するのは中盤からだが、出番自体はとても少なく印象に残りにくいのがその原因。
    • そんな彼が仲間になるのは終盤。海賊という特性上、『船を持ってくる』という最大の見せ場があるのだが、直後のイベントで空を飛ぶ乗り物が手に入る。
      • 唯一、後列から通常攻撃してもダメージが落ちないという特殊なキャラ。上手く活用すればボス戦での活躍が見込める。
    • しかし「VP」がとても低いという大きな問題を抱えており、終盤の敵が放つ全体攻撃魔法1発に耐えられないことが多々ある。よって「VP」に相当なテコ入れをしないと、1ターンで倒しきれない敵やボス戦では高確率でグロッキーさせられるという問題が発生する。
  • 仲間の1人「ベルーシ」は序盤で敵に捕われ、終盤で洗脳された状態で襲ってくる
    • が、12ターン内に撃破してしまうとそのまま死んでしまう
    • 逆に殺さず12ターン粘れば再び仲間になる…が、ヒントも伏線も何もないので初見では気付きにくい。

評価点

音楽

  • さすがに桜庭氏が手掛けた他の作品に比べると聴き劣りするが、BGMは悪くない
    • 戦闘BGMが豊富。通常戦闘だけで6つもありダンジョンやストーリー展開によって違うため、飽きにくい。

やりこみ要素など

  • 隠しキャラが3人もおり、探す楽しみがある。
    • 隠しと言ってもメインキャラと同程度の能力値しかないが、そのうち一人は早くから全体攻撃を使える強力なキャラ。
      • 比較的ヒントが多く簡単に仲間にでき、冒険をとても楽に進められるようになるため、探す価値は大いにあると言える。
    • もう一人は全体攻撃魔法に全体回復魔法、補助魔法が使えるほか、ドミノよりも「VP」が高く通常攻撃もでき、「素早さ」もそこそこあることから、ドミノを外しコチラを選ぶプレイヤーもいる。
  • アイテムコンプが難しくやりがいがある。
    • ドロップ限定のアイテムや、探索のみで手に入るレアアイテム。入手期間の限られる物などがあり、それら全てを入手することは困難を極める。

総評

ポリゴンそのものは95年のだからと擁護出来てもグラフィックの悪さが残り、エンカウントが立て続けに起きるにも拘らず育たない味方キャラ、剰え成長させること自体が損なまでの弱さを発揮するキャラを長く使わざるをえないバランス。
RPGにも拘らず戦闘ごとに超連打を要求する仕様。
挙句の果てには再現性のあるフリーズバグと、はっきり言ってしまえば、何故この程度の技術力で作ってしまった?の一文に集約される。


余談

  • 大量に出荷され、そのクソゲーぶりで知られたためワゴンゲーの代表格になった。
    • Amazonでは1円(送料別)の中古が100本近くもあり、『SDガンダム G-CENTURY』も真っ青の投げ売りとなっている。
  • アレンジCDも発売されたが現在は入手困難。ゲーム自体の投げ売りっぷり(後述)とは対照的にこちらはプレミアがついてしまっている。
  • 続編も計画されていたようで、いくつか伏線を残す終わり方をする…が、こんな有様なので続編は実現しなかった。そのため、名前入力時などに出てくる女の子の正体は未だにわからない
    • やはりキャメロット製のシャイニングシリーズにおいて、ゲーム本編をいわゆる劇中劇として扱うお約束があるので、説明不足ではあるが女の子については好意的に取れば同じ意図の演出と取れなくもない。*5ほかにも魔法のレベル制を初めとして、シャイニングシリーズとの共通点が数多く見られる。
  • アイテムの「せかいちず」が、一度しか行けない場所に置いてあるが、その在り処は説明書の画面写真にコッソリあったりする。もっとも拾い損ねても、説明書にマップのイラストがあるのであまり支障はない。
  • 最後の決戦の際、ラスボスの「世界の半分をやろう」という問いに「はい」と答えてしまうとフィン1人、しかもVPもMPも大幅に減らされた状況で戦う羽目になる。
  • 本作はSCEによって大規模な販促キャンペーンが展開され、CMも数多くのバージョンが放送された。
    • その中には、まだ駆け出しの頃の仲間由紀恵氏(当時15歳)がヒロイン・アニーのコスプレをして出てくるという1分CMもある*6
    • 販促の一環だったのか牧野修氏の手によるノベライズ版もゲームとほぼ同時期に発売された。
      • …が、そちらもAmazonで1円(送料別)の古本が複数ある有様である。
      • 内容的には今で言うライトノベルでゲームの前半とラストをつなぎ合わせたような変則的な展開であり、出てこないキャラも多い。なお表紙絵と挿絵はキャラデザの柴田氏自らが描き下ろしている。
      • 後書きによると牧野氏はノベライズ版の執筆のためプレステ本体とゲームのテストロムを貸与されエンディングまでプレイした、とのことであったが…氏の右腕は大丈夫であったのだろうか?
      • ついでに言うと攻略本も1円(送料別)の古本が複数あったりする。
  • 本作の3ヶ月前にリリースされた同じキャメロット開発(当時の会社名はソニック)の『シャイニング・ウィズダム』も、プレイの根幹である主人公の加速にボタン連打を要求される連打強制ゲーであった。プレイヤーには知る由もないが、当時のキャメロットに一体何が起こっていたのだろうか。
    • ただし、連打による主人公の強化は加速ゲージという形で可視化(つまり、どれ位の連打で良いかが明確に理解出来る)され、加速後はボタン押しっぱなしによるホールドが可能。何より連射パッドが有効な点で本作よりも取っ付きやすさが数段上の作品である。
    • 逆に言えば、本作は後発の作品でありながら先輩よりもゲーム性が劣化しているという事でもある。発売時期を見るに、開発にあたり『ウィズダム』の反省が活かされるほどの期間が空いてなかったとはいえ、どうしてこうなった。