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龍が如く 見参! - (2015/08/04 (火) 20:20:11) の編集履歴(バックアップ)
龍が如く 見参!
【りゅうがごとく けんざん!】
ジャンル
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アクションアドベンチャー
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対応機種
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プレイステーション3
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メディア
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BD-ROM
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発売・開発元
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セガ
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発売日
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2008年3月6日
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定価
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7,980円(税5%込)
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:D (17歳以上対象)
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判定
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良作
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ポイント
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PS3初の龍が如く 龍が如くで時代劇! 敷居の下がったアクション
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龍が如くシリーズリンク
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概要
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『龍が如く』シリーズの3作目。
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戦国時代を舞台とした、本編とは関連のほぼないスピンオフ作品である。
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ただし、宮本武蔵を桐生一馬が演じるなど、一部のキャラクターは本家から続投している。
武蔵が「桐生一馬之介」という偽名を名乗っているという設定上、本編でおなじみの「桐生ちゃん」という呼称も登場する。
プロローグ
関ヶ原の戦いから5年、剣よりも金が力を持ち始めた京都、祇園――。
”宮本武蔵”という名を捨て、祇園で生きる桐生一馬之助のもとを、ひとりの少女が訪れる。
少女の名は遥。
遥は桐生に願った。「宮本武蔵を殺して下さい」と。
みずから遊郭に売って得た、たった一両のその金で。
この少女との出会いをきっかけに、運命の歯車が回り始める……。
特徴
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舞台は戦国時代の、歓楽街「祇園」を中心とする京周辺。
現実世界の街を忠実に再現していた過去作と違い、オリジナルの街である。
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華やかな装飾で溢れた祇園内は、過去作とはまた違った歓楽街の雰囲気を作り出している。
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フェイスキャプチャーを使用し、ゲストとして声を担当した俳優の顔を取り込んでゲーム上のキャラクターとして再現するというシステムが本格的に取り入れられた。
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以前も、キャバクラで登場するキャバ嬢の容姿を声を担当したのグラビアアイドル等に似せるというケースはあったが、本作では松方弘樹氏や竹中直人氏などゲスト出演した俳優陣の顔が高いクオリティで再現されており、リアリティを増している。
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大容量のブルーレイディスクを生かすためか、本筋はムービーを多用している。
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戦国時代が舞台ということもあってか、ナンバリングの龍が如くとは武器周りの仕様が大きく異なる。
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素手の他、一刀流・二刀流・大剣と複数の戦闘スタイルを好きに使い分けることが出来る。
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また、刀を鍛冶屋で強化することが出来る。
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天啓
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本作におけるヒートアクションの習得方法の1つ。
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様々な場所で手に入る「絵」や「図」を持った状態で特定のものを見ると、QTEが開始される。
画面に表示されるコマンドをタイミング良く入力し、最後に正しい選択肢を選べば成功となり、武蔵がおもむろに筆を取り出し、天啓のきっかけとなった絵や図に技名を書き足すムービーが挿入される。
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例えば、動物絵師・七捂郎の描いた「猫戯れの図(猫の絵)」を手に入れた後で特定の場所にいる猫を見ると、背後の鼠を素早く狩る猫の姿からインスピレーションを得た武蔵が新たな技を閃く。
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天啓技を習得するために必要な絵図は七捂郎の描いた動物画が主なものだが、中には「からくりの設計図」「子供の描いた八岐大蛇」などの変わったものもあり、特定のサブストーリーを「完」で終わらせなければ手に入らないものもある。
戦闘スタイル
「一刀」「二刀」「その他特殊武器(大太刀・小太刀等)」「素手」の主に4つの戦闘スタイルで戦う。
刀等の武器には攻撃力の他に「剣圧」というパラメータがあり、剣圧が高ければ高いほど敵のガードを弾きやすくなり、一方で自分のガードは弾かれにくくなる。
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一刀
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一振りに重きをおいた、まさに一撃必倒が魅力の戦闘スタイル。
特に連続斬撃からの斬り抜け技は、一刀ならではの爽快かつ豪快な剣技。
また、技のバリエーションも豊富で、「剣豪らしい」必殺奥義も多数存在する。
どれも一撃に重みがある技。
必殺奥義は「秘剣」と呼ばれ、様々な状況下において多くのバリエーションで繰り出せる。
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二刀
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全方位に対しての素早い連続斬りに加え、全方位への防御やカウンター技など、場所や敵を選ばない全対応型の戦闘スタイル。
一刀スタイルの刀と小太刀(脇差)を組み合わせて装備する形だが、「双龍の刀」と「双龍の小太刀」など、対になる刀と小太刀(脇差)の組み合わせだと攻撃力や剣圧が通常の組み合わせよりも若干上昇する。
必殺奥義は「必殺剣」と呼ばれ、高速での連続斬撃や複数の敵を一気に倒せるものなど、二本の刀を存分に生かした大技を繰り出せる。
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大太刀
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身の丈ほどもあろうかという大きな太刀を振り回し、高い剣圧と敵を巻き込む重厚な斬撃が持ち味。
圧倒的な剣の重さのため動きは鈍重となり走ることはできないが、その質量を生かして前面のあらゆる攻撃を防ぐ特性も併せ持つ。
必殺奥義は「剛剣」と呼ばれ、敵を浮かせて回し、吹き飛ばす技など、重さ、そして大きさを活かした大太刀ならではの豪快な攻撃を繰り出せる。
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小太刀
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小太刀(脇差)のみを使った特殊な攻撃方法。リーチが短い上に剣圧も低いが、二刀と同じく攻撃速度は速い。
必殺奥義は「組小太刀」と呼ばれ、走り抜けながら一気に複数の敵を斬り倒したり、巴投げで投げ倒した敵に小太刀での追撃を加えたりと、片手が空いている身軽さを活かした技が揃っている。
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素手
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殴る、蹴る、投げるなどの喧嘩感溢れる技が持ち味。
身近な物を使っての攻撃そして必殺技はこの戦闘スタイルならではのもの。
掛廻は帯刀が禁じられているので、祇園での喧嘩はこのスタイルがメインとなる。
必殺奥義は「喧嘩必殺奥義」と呼ばれ、体術や腕力を使いこなした荒業が揃う。
評価点
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戦闘システムはハードルが低く、かなり爽快に楽しめる。
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簡単操作で技を駆使し、敵を倒していく様は時代劇さながらの白熱ぶりを見せつけてくれる。
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戦闘中に武器を変えることも可能。様々なことを行うことで戦闘中に出来ることが増えやすい。
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ゲーム自体が快適なこともあって、サクサクと進められる。
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ゲーム開始時に選べる難易度は、初級・中級・上級の3段階があるので、アクションが苦手な人でも気軽に挑戦できる。
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更に難易度の高い達人級があり、本編を上級クリアで選択可能になる。
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ストーリー。
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戦国時代を生きた宮本武蔵の生き様をベースにし、彼に関係する時代や登場人物の背景を上手く利用しており十分な内容。
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最初に中盤のシーンを少し見た後、そこから数年前に遡って事の発端を語っていく。
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龍が如くシリーズはヤクザの世界ということもあって暴力的な表現や過激な描写が目立ったが、本作ではナンバリングほど過激な表現はない。
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江戸時代が舞台のゲームという事で現代で馴染みのない言葉も出てくるが、それらを解説してくれる機能が付いている。
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「祇園」はやや粗いながらも作り込まれている。
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走る飛脚や畑を耕す農民など、当時の街並みや情景が上手く表現されている。
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他にも華やかなお祭り街道、快晴の空に黄色く輝く田んぼ、お代官様が女性の着物を脱がすなど、古き良き日本を感じさせる要素が詰まっている。
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やりこみ要素が満載で豊富。
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フィールドでは本筋から逸れた何かしらのサブイベントが用意されており、それらを達成すると様々な特典が手に入る。
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シリーズお馴染みのミニゲームは将棋、麻雀、かるた、花札などといった、日本で昔から定着している遊びをミニゲームとしてプレイできる。
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音楽は好評。
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エンディングはケツメイシが歌っている。世界観とズレているという意見もあるが質は好評。
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ロード時間は早い。
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HDDにインストールすればかなり早くなる。PS3初期のゲームのためかインストールするかは任意。
賛否両論点
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宮本武蔵の伝説、及び史実をかなり好き勝手に弄くり回しているため、そういった歴史改変が嫌いな人には向かない。
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逆に、現代日本の裏社会やヤクザの世界が苦手という理由で、シリーズを敬遠していた人にはオススメ。
問題点
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開発期間の関係からPS2の開発エンジンを流用しているため、PS3のゲームとしてはグラフィックがやや粗い。
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ただ、発売当時はPS3のゲームが圧倒的に不足していた時期でもあるため、その中では十分な出来ではある。
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クリアデータ引き継ぎの仕様
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本作では、クリアデータから2周目以降に引き継げるのは「レベル」「所持金」「所持品(貴重品は除く)」「コンプリート要素のうち『ヒートアクション』及び『武器』」のみであり、サブストーリー等のコンプリート要素の進行状況はほとんど引き継げない。
これはストーリー進行なしのやり込みモードである「京都漫遊」でも同様。
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所持品を引き継げることによって、1周で1つしか手に入らないイカサマアイテムなどを溜め込んだりできるようになったのは便利なのだが、コンプリート状況を引き継げないのは大きなマイナスである。
また、「京都漫遊」で作成できるクリアデータも引き継げる要素は同じであるため、「究極闘技」のコンプリート特典を手に入れた状態でコンプリート要素を埋めるには先に「究極闘技」をクリアするしかなく、「『究極闘技』をクリアする合間の息抜きに『京都漫遊』でコンプリート要素を進める」といったことができない。
幸いと言うべきか、本作の「究極闘技」は難易度が比較的低く、詰まりにくくはある。
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コンプリート難易度の高すぎるミニゲーム
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特に「流鏑馬」と「ジライヤ式訓練房」は、ある程度反応速度と動体視力が優れていなければコンプリート条件達成はおろかすべての難易度を出すことすら難しいという高難易度を誇る。
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闘技場、技、武器のコンプリートに関係してくるミニゲームもあり、更に依頼(サブストーリー)コンプリートのためには闘技場コンプリートが必要であるため、1つ苦手なミニゲームがあるだけで芋づる式に多くのコンプリート要素が達成困難になりかねない。
総評
システム的に荒削りな部分が残っていたりなど問題点もややあるが、
PS3初の龍が如くとして、時代劇ものとしては十分な出来で、興味が沸いたならばプレイするのも良いだろう。
余談
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2011年にタイヨーエレックからパチンコ『CR龍が如く 見参!』が稼働した。